2026年の宝塚記念ファン投票を評価するうえでは、2025年の第66回、2024年の第65回との比較が欠かせない。
JRAの過去の公式発表を見ると、2026年は有効投票数、1位の得票数ともに、直近2年間を大きく上回っている。
2024~2026年の有効投票数と1位の馬| 開催年 | 回数 | 有効投票数 | 1位の馬 | 1位の得票数 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 第65回 | 2,850,427票 | ドウデュース | 238,367票 |
| 2025年 | 第66回 | 3,009,616票 | ベラジオオペラ | 228,950票 |
| 2026年 | 第67回 | 4,168,985票 | クロワデュノール | 366,039票 |
出典:JRAの2024年・2025年・2026年ファン投票最終結果。
2026年の有効投票数は、2025年と比べて1,159,369票増加した。増加率に換算すると約38.5%となる。
2024年との比較では1,318,558票増えており、約46.3%の増加だ。
1位の得票数も大幅に伸びた。クロワデュノールの366,039票は、2025年のベラジオオペラを137,089票、2024年のドウデュースを127,672票上回っている。
2026年の上位争いで注目したい3つの変化① 1位の得票数が突出した
2024年のドウデュースは238,367票、2025年のベラジオオペラは228,950票だった。
これに対して2026年のクロワデュノールは366,039票。過去2年の首位馬を大きく引き離す数字となった。
② メイショウタバルの支持も非常に強かった
348,698票という数字は、2026年の2位という順位以上に注目すべきものだ。
1位との差は17,341票しかなく、単独で34万票を超える支持を集めた。クロワデュノールとの一騎打ちに近い構図が、数字に表れている。
③ 人気の中心が複数の有力馬に分散した
マスカレードボール、レガレイラ、ミュージアムマイルも31万票台を獲得した。
特定の1頭だけに票が集中したわけではなく、上位5頭それぞれが大きな支持を得ている。
ただし、投票数の増加だけでファン層の拡大や特定のキャンペーン効果を断定することはできない。比較できるのは、あくまでJRAが公表した集計結果の規模と順位である。
【独自検証】ファン投票順位と実際の宝塚記念の着順は違った2026年の結果には、もうひとつ興味深い事実がある。
6月14日に阪神競馬場で開催された第67回宝塚記念では、ファン投票2位のメイショウタバルが優勝。1位だったクロワデュノールは2着、ファン投票6位のダノンデサイルが3着に入った。
JRAの公式レース結果に基づき、投票順位と実際の競走結果を並べると次のようになる。
レースは雨の影響で芝コースが重馬場となるなかで行われた。メイショウタバルは武豊騎手を背に2分12秒1で優勝。クロワデュノールとの着差はクビだった。
つまり、ファン投票で1位と2位だった両馬が、実際のレースでもワンツーフィニッシュを決めたのである。ただし、着順は投票順位とは逆転した。
この結果は、ファン投票が競走能力の序列を決めるランキングではなく、競馬ファンの期待や応援の強さを示すランキングであることをよく表している。
【プロの視点】宝塚記念ファン投票の数字から何を読み取るべきか
ファン投票のランキングを単なる人気順として眺めるだけでは、十分に活用できない。
競馬ファンが結果を読む際には、次の3つの視点を持つと理解が深まる。
1. 得票数と順位の両方を見る順位だけでは、上位馬同士の支持の差は分からない。
2026年の場合、クロワデュノールとメイショウタバルの差は17,341票だった。一方、5位と6位の差は90,116票。
同じ順位の変動でも、数字の意味は大きく異なる。
2. 中間発表から最終結果までの動きを確認する中間発表で上位にいる馬が、そのまま最終結果でも上位に残るとは限らない。
2026年は上位5頭の順位が一度も変わらなかった。こうした安定性は、単発の話題性とは違う継続的な支持を判断する材料になる。
3. 優先出走権と実際の出走を混同しないファン投票上位馬には優先出走の仕組みがあるものの、出走登録や陣営の判断が関係する。
ファン投票1位だから必ずレースに出る、あるいは勝つという理解は正しくない。
レースの予想をする場合は、投票順位とは別に、出走表、競走成績、馬場状態、距離適性、当日のコンディションを確認する必要がある。
この区別が、ファン投票のデータを正しく活用するための基本だ。
【宝塚記念ファン投票】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の宝塚記念ファン投票で1位になった馬は?
A1:クロワデュノールです。366,039票を獲得し、2位のメイショウタバルに17,341票差をつけて首位となりました。
Q2:2026年の宝塚記念ファン投票の有効投票数は何票?
A2:4,168,985票です。JRAの最終結果資料には、有効件数442,559件も掲載されています。
Q3:宝塚記念ファン投票では何頭まで投票できる?
A3:2026年の第67回では、JRA所属の現役競走馬(3歳以上)から1~10頭を選択できる仕組みでした。投票はパソコン・スマートフォンから受け付けていました。
Q4:ファン投票1位の馬は必ず宝塚記念に出走できる?
A4:投票順位だけで自動的に出走が確定するわけではありません。2026年からは、第2回特別登録(出馬投票)を行った中央馬のうち、ファン投票50位以内の上位10頭が優先出走の対象となる制度に変更されています。
Q5:2026年の宝塚記念を実際に勝った馬は?
A5:メイショウタバルです。ファン投票では2位でしたが、6月14日の第67回宝塚記念でクロワデュノールをクビ差で退け、優勝しました。
第67回宝塚記念ファン投票は、有効投票数4,168,985票という大きな規模で実施され、クロワデュノールが366,039票を獲得して1位となった。
2位メイショウタバルとの差は17,341票。3位マスカレードボール、4位レガレイラ、5位ミュージアムマイルも31万票以上を獲得し、上位5頭だけで全体の約40%を占めた。
加えて、第1回中間発表から最終結果まで上位5頭の順位が変わらなかった点も、2026年の特徴だ。中間発表と最終結果を比較することで、支持の安定性や票差の広がりまで読み取れる。
【プロの結論】ファン投票は人気と期待を測る競馬の重要な指標2026年の結果から得られる最大の教訓は、ファン投票の順位と実際の競走結果を分けて考えることだ。
ファン投票1位のクロワデュノールは実際のレースで2着となり、2位のメイショウタバルが優勝した。人気を集める馬と、当日の条件で勝ち切る馬は必ずしも一致しない。
これから過去の宝塚記念ファン投票を比較する場合も、得票数、順位の推移、有効投票数、出走馬決定制度という4つの要素を合わせて確認したい。
2026年の第67回は、クロワデュノールの圧倒的な支持とメイショウタバルの実戦での強さが、異なる形で際立った大会となった。ファン投票の数字と実際のレース結果を照らし合わせることこそ、宝塚記念というグランプリをより深く楽しむ方法のひとつだ。