札幌記念の過去の結果や歴代優勝馬を調べると、ソダシ、ジャックドール、プログノーシス、ノースブリッジ、トップナイフなど、競馬ファンに知られる実力馬が名を連ねています。2026年の第62回札幌記念では、シェイクユアハートが1分58秒2のコースレコードで優勝。夏の北海道競馬を代表する一戦に、新たな歴史が刻まれました。
札幌記念は、日本中央競馬会(JRA)が札幌競馬場で施行する芝2000メートルのGII競走です。正賞は札幌市長賞、札幌馬主協会会長賞。GIIという格付けでありながら、秋のGI戦線を見据えた有力馬が集まることから、年間の競馬を展望するうえでも見逃せないレースとなっています。ここでは2026年11月時点の最新結果を踏まえ、過去10年の優勝馬、年別成績、競走の歴史、コースの特徴を整理します。
【まず確認】札幌記念とは?GIIの位置づけ・正賞・2026年の基本情報
札幌記念は、北海道札幌市の札幌競馬場で開催される中央競馬の重賞競走です。夏の北海道シリーズを代表する中距離レースであり、3歳以上のオープン馬が芝2000メートルで競います。
2026年は8月16日(日曜)に第62回が開催されました。JRAの公式成績によると、出走条件は3歳以上のオープン、国際・特指、定量。芝2000メートルの右回りで行われ、1着賞金は7000万円でした。
2026年時点の基本情報- 競走名:札幌記念
- 主催:日本中央競馬会(JRA)
- 競馬場:札幌競馬場
- グレード:GII
- 開催時期:原則として夏の札幌開催
- 距離:芝2000メートル
- 対象:3歳以上オープン
- 負担重量:定量
- 2026年の開催日:8月16日
- 2026年の優勝馬:シェイクユアハート
札幌記念の正賞として掲げられているのが、札幌市長賞と札幌馬主協会会長賞です。JRAが公表する2026年の競馬番組にも、両賞が1着に授与される賞として記載されています。
札幌市長賞は開催地である札幌市に関係する賞、札幌馬主協会会長賞は地域の競馬関係者を代表する賞です。競走の名称だけでなく、開催地域と競馬関係団体との結びつきが表れている部分でもあります。
なお、正賞と本賞金は別のものです。2026年の札幌記念では1着賞金7000万円が設定されており、札幌市長賞・札幌馬主協会会長賞は競走の正賞として位置づけられています。
GIIはGIに次ぐグレード競馬のグレード制では、GIが最高位で、GIIはその次に位置します。札幌記念はGIではありませんが、夏場に有力な中距離馬が集まることから、GIに近い注目度を持つGIIとして扱われることがあります。
特に秋の天皇賞(秋)など、中距離から中長距離のGIを目指す馬にとって、夏の状態を確認する重要な機会です。実績馬が夏の休養明けにどのような走りを見せるかという点も、札幌記念ならではの見どころです。
【創設から現在まで】札幌記念の歴史と札幌競馬場の特徴
札幌記念の歴史は1965年に始まります。JRAの公式解説によると、創設当初は3歳以上のハンデキャップ重賞で、第1回は札幌競馬場の砂コース2000メートルで開催されました。
現在の芝2000メートルという条件が定着するまでには、札幌競馬場のコース整備や競走条件の変更が関係しています。
札幌記念の主な歴史的転換点- 1965年:3歳以上のハンデキャップ重賞として創設。
- 1968年まで:左回りの砂コースで開催。
- 1969~1974年:左回りのダートコースで開催。
- 1975~1989年:右回りのダートコースで開催。
- 1989年:札幌競馬場に芝コースを新設。
- 1990年:芝コースの運用開始。札幌記念も芝2000メートルで開催。
- 1997年:負担重量をハンデキャップから別定重量へ変更。
- 2006年:定量戦へ変更し、サマー2000シリーズの対象競走となる。
- 2026年:第62回を開催。シェイクユアハートがレコード勝ち。
この変遷を見ると、札幌記念は単に開催場所が変わらない伝統競走ではなく、競馬場の設備や競走制度の変化とともに発展してきたレースであることが分かります。
札幌芝2000メートルは持続力が問われるコース札幌記念の舞台となる札幌競馬場の芝2000メートルには、ほかの主要競馬場とは異なる特徴があります。
JRAのコース解説によれば、スタート地点は4コーナー奥のポケット。そこからコースを1周し、最初の1コーナーまでは約380メートルあります。Aコース使用時の最後の直線は266.1メートルで、高低差は0.7メートルです。
全体的に平坦で、4つのコーナーも大きく緩やかです。そのため、直線だけで瞬間的に加速する能力に加え、道中から長く脚を使える持続力が重要になります。
また、札幌競馬場は洋芝を使用しています。野芝主体の競馬場とは芝の性質が異なるため、過去に札幌や函館などの洋芝コースで好走した経験も、出走馬の適性を考える材料になります。
短い直線だけを見て差し馬に不利と決めつけるのも早計です。3コーナーから4コーナーにかけての位置取りや、早めに動ける機動力も結果を左右します。
【年別一覧】札幌記念の過去10年の歴代優勝馬・成績
2026年を含む過去10回、すなわち2017~2026年の優勝馬をまとめました。騎手、単勝人気、勝ち時計を併記すると、各年の決着の特徴を比較しやすくなります。
| 開催年 | 歴代優勝馬 | 騎手 | 単勝人気 | 勝ち時計 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年 | シェイクユアハート | 古川吉洋 | 3番人気 | 1分58秒2 |
| 2025年 | トップナイフ | 横山典弘 | 10番人気 | 2分01秒5 |
| 2024年 | ノースブリッジ | 岩田康誠 | 5番人気 | 1分59秒6 |
| 2023年 | プログノーシス | 川田将雅 | 2番人気 | 2分01秒5 |
| 2022年 | ジャックドール | 藤岡佑介 | 3番人気 | 2分01秒2 |
| 2021年 | ソダシ | 吉田隼人 | 2番人気 | 1分59秒5 |
| 2020年 | ノームコア | 横山典弘 | 2番人気 | 1分59秒4 |
| 2019年 | ブラストワンピース | 川田将雅 | 3番人気 | 2分00秒1 |
| 2018年 | サングレーザー | 福永祐一 | 2番人気 | 2分01秒1 |
| 2017年 | サクラアンプルール | 蛯名正義 | 6番人気 | 2分00秒4 |
※人気と勝ち時計は各年のレース結果に基づくものです。馬場状態が異なるため、時計だけで各年の優勝馬の能力を単純比較することはできません。
2017年:サクラアンプルール2017年は蛯名正義騎手が騎乗したサクラアンプルールが6番人気で優勝しました。勝ち時計は2分00秒4。2着ナリタハリケーン、3着ヤマカツエースという結果で、上位人気馬だけでは決まらない札幌記念の特徴を示した一戦です。
2018年:サングレーザー2018年は福永祐一騎手のサングレーザーが2番人気で勝利。2分01秒1でマカヒキとの接戦を制しました。2着マカヒキ、3着モズカッチャンという顔ぶれからも、実績馬が集まるGIIらしい競走だったことがうかがえます。
2019年:ブラストワンピース2019年は川田将雅騎手が騎乗したブラストワンピースが3番人気で優勝。勝ち時計は2分00秒1でした。有馬記念を制した実績を持つ馬が札幌でも結果を残し、GIIながらGI級の能力を持つ馬が参戦する競走としての存在感を示しました。
2020年:ノームコア2020年は横山典弘騎手のノームコアが2番人気で勝利。勝ち時計は1分59秒4でした。2着ペルシアンナイト、3着ラッキーライラックという結果で、牝馬と牡馬の実力馬が上位を占めました。
2021年:ソダシ2021年は3歳牝馬のソダシが吉田隼人騎手とのコンビで優勝しました。勝ち時計は1分59秒5。桜花賞を制した白毛馬が古馬との対戦でも勝利を収めたことで、札幌記念の歴史に残る一戦となりました。
2022年:ジャックドール2022年は藤岡佑介騎手のジャックドールが3番人気で優勝。勝ち時計は2分01秒2でした。2着はパンサラッサ、3着はウインマリリン。先行力と持続的なスピードを備えた馬同士の対決としても注目されました。
2023年:プログノーシス2023年は川田将雅騎手のプログノーシスが2番人気で優勝しました。勝ち時計は2分01秒5。2着トップナイフに4馬身差をつける内容で、能力の高さを印象づけました。
2024年:ノースブリッジ2024年は岩田康誠騎手が騎乗したノースブリッジが5番人気で優勝。勝ち時計は1分59秒6でした。2着ジオグリフ、3着ステラヴェローチェという結果で、上位人気の実績馬がそろうなか、ノースブリッジが勝ち切りました。
2025年:トップナイフ2025年は横山典弘騎手のトップナイフが10番人気で優勝しました。勝ち時計は2分01秒5。2着ココナッツブラウン、3着アラタという組み合わせで、3連単は130万7650円の高配当となりました。過去10年のなかでも特に波乱の大きかった年です。
2026年:シェイクユアハート2026年は古川吉洋騎手のシェイクユアハートが3番人気で優勝。1分58秒2というレコードタイムを記録しました。2着サクラファレル、3着レディネス。前年の10番人気馬による勝利に続き、2026年も単純な人気順では予想しにくい決着となりました。
【過去データ分析】札幌記念の人気・実績・コース適性に見える傾向
過去の優勝馬を並べるだけでは、札幌記念の特徴は十分に見えてきません。人気、実績、開催コースという3つの観点から結果を読み解くと、この競走の性格がより明確になります。
1番人気は過去10年で勝利なし2017~2026年の過去10回では、1番人気の優勝がありません。公開されている過去10年の集計では、1番人気の成績は0勝・2着2回・3着3回・着外5回です。
一方、優勝馬には2~3番人気の馬だけでなく、2017年のサクラアンプルール(6番人気)、2024年のノースブリッジ(5番人気)、2025年のトップナイフ(10番人気)も含まれています。
この数字から分かるのは、札幌記念では実績上位馬が必ずしも人気どおりに勝つわけではないということです。ただし、過去10回という限られたサンプルから、今後も1番人気が勝てないと判断することはできません。
GII以上の実績を持つ馬が中心になりやすいJRAが2025年の札幌記念に向けて公表したデータ分析では、2018~2024年の優勝馬7頭すべてにGII以上の勝利実績がありました。また、そのうち6頭は前走が国内外のGI競走でした。
この傾向は、札幌記念が単なる夏のローカル重賞ではなく、すでに高い競走実績を持つ馬が秋に向けて力を試す舞台であることを示しています。
もっとも、前走GI組だけを評価すれば十分というわけではありません。前走の着順だけでなく、相手関係、距離適性、休養期間、札幌の芝への適性も合わせて見る必要があります。
洋芝への適性と持続力がポイント札幌芝2000メートルでは、直線の長さよりもコーナーを含めた全体の走り方が重要です。最後の直線が266.1メートルと短いため、後方で脚をためるだけでは届かないケースがあります。
一方で、序盤から先行する馬が必ず有利というわけでもありません。ペースが速くなれば、先行勢の脚が止まり、中団以降から進出した馬が差し切る展開もあります。
2026年のシェイクユアハートは、道中で中団より後ろに位置し、直線で外から伸びて勝利しました。札幌記念では、単純な逃げ・先行有利という見方だけではなく、道中のペースと仕掛けるタイミングを考慮することが大切です。
過去データを馬券検討に使う際の判断基準- 実績:GI・GIIでの勝利経験や、強い相手との対戦内容を確認する。
- 前走:着順だけでなく、レースの格や相手関係、敗因を確認する。
- コース適性:札幌・函館の洋芝での実績を参考にする。
- 脚質:先行力だけでなく、3~4コーナーで動ける機動力も評価する。
- 人気:過去10年の1番人気の成績を参考にしつつ、人気だけで判断しない。
特に、過去の勝ち馬と同じ条件を持つ馬を探す場合は、単勝人気よりも競走実績とコース適性を優先して比較すると、レースの構造を理解しやすくなります。
【2026年の結果】シェイクユアハートがレコード勝ちした第62回札幌記念
2026年8月16日に行われた第62回札幌記念は、16頭が出走しました。天候は晴れ、芝は良馬場。3番人気のシェイクユアハートが古川吉洋騎手とのコンビで勝利しました。
2026年の上位3頭- 1着:シェイクユアハート(古川吉洋)1分58秒2
- 2着:サクラファレル(佐々木大輔)1分58秒6
- 3着:レディネス(横山典弘)1分58秒8
勝ち時計の1分58秒2は、札幌競馬場の芝2000メートルのコースレコードです。従来の1分58秒6を0秒4更新する記録となりました。
人気上位馬が苦戦した展開2026年は1番人気のショウヘイが7着、2番人気のアドマイヤテラが9着に終わりました。上位人気馬が勝ち切れない一方、3番人気のシェイクユアハートが優勝し、10番人気のレディネスが3着に入りました。
シェイクユアハートは道中で後方寄りに位置し、勝負どころから進出。直線では外から鋭く伸び、前を行く馬をまとめて差し切りました。札幌の芝2000メートルで求められる持続力と、最後まで脚を伸ばす能力が結果につながった一戦です。
この勝利は同馬にとって重賞3勝目。2025年の中日新聞杯、2026年の金鯱賞に続く重賞タイトルとなりました。夏の札幌記念でのレコード勝ちによって、秋のGI戦線に向けても存在感を示しました。
なお、2026年の3連単は19万7490円。レコード決着でありながら、人気馬が総崩れになったわけではなく、3番人気馬を軸に10番人気馬が3着に入る結果でした。時計の速さと配当の大きさは別の観点から評価する必要があります。
【結果の読み方】札幌記念の過去成績を調べる際の注意点
札幌記念の過去の結果を調べるときは、優勝馬の名前だけでなく、競走条件や開催年の違いにも目を向ける必要があります。
過去10年と歴代全体は分けて考える「過去10年」は検索する時点によって対象期間が変わります。2026年11月時点であれば、2017~2026年の10回が対象です。2025年以前に作成された記事では、2015~2024年や2016~2025年を対象としている可能性があります。
そのため、異なるサイトの過去10年データを比較する際には、集計対象となる開催年を最初に確認が必要です。
勝ち時計は馬場状態とセットで確認する札幌記念では、良馬場と稍重など、開催年によって馬場状態が異なります。2026年の1分58秒2と、稍重で行われた2025年の2分01秒5をそのまま比較して、優勝馬の能力差を判断することはできません。
勝ち時計を比較する場合は、天候、芝の状態、レース全体のペース、出走頭数なども確認しましょう。
歴代優勝馬の名前だけで競走の格を判断しない札幌記念には、ソダシやブラストワンピースなどGIで実績を残した馬が出走してきました。しかし、優勝馬がGI馬だったかどうかだけでレース全体のレベルを評価するのは適切ではありません。
2着や3着の馬、出走したメンバーの実績、前走の競走内容も含めて確認することで、その年の札幌記念がどの程度のレベルだったのかをより正確に理解できます。
JRAの公式レース成績では、着順だけでなく、騎手、調教師、タイム、コーナー通過順位、推定上がり、馬体重、人気、払戻金まで確認できます。年別成績を詳しく分析する場合は、こうした項目を組み合わせることが有効です。
【札幌記念の過去】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:札幌記念の過去10年の優勝馬は?
A1:2017年から2026年までの優勝馬は、サクラアンプルール、サングレーザー、ブラストワンピース、ノームコア、ソダシ、ジャックドール、プログノーシス、ノースブリッジ、トップナイフ、シェイクユアハートです。
Q2:2026年の札幌記念の優勝馬と勝ち時計は?
A2:2026年8月16日に開催された第62回札幌記念は、古川吉洋騎手が騎乗したシェイクユアハートが優勝しました。勝ち時計は1分58秒2で、札幌競馬場の芝2000メートルのコースレコードを更新しました。
Q3:札幌記念の正賞は何ですか?
A3:札幌市長賞と札幌馬主協会会長賞です。JRAの2026年競馬番組でも、両賞が1着に授与される正賞として記載されています。
Q4:札幌記念はGI競走ですか?
A4:いいえ。札幌記念はGII競走です。GIに次ぐ格付けですが、秋のGI戦線を見据えた有力馬が参戦するため、夏競馬の重要な中距離重賞として注目されています。
Q5:札幌記念はいつ創設されましたか?
A5:1965年です。創設当初は札幌競馬場の砂コース2000メートルで開催され、1990年から現在につながる芝2000メートルの競走となりました。
Q6:札幌記念の過去データで注目すべき要点は?
A6:1番人気の成績、優勝馬の重賞実績、前走の競走レベル、札幌の洋芝への適性、芝2000メートルでの持続力などです。特に人気だけでなく、競走内容やコース適性を組み合わせて判断することが大切です。
札幌記念は1965年に創設され、現在では札幌競馬場の芝2000メートルで行われるGII競走として定着しています。正賞は札幌市長賞と札幌馬主協会会長賞。2006年からはサマー2000シリーズの対象競走となり、秋の中距離GI戦線を展望するうえでも重要な役割を担っています。
過去10年の優勝馬には、ソダシ、ジャックドール、プログノーシス、ノースブリッジ、トップナイフなど、個性豊かな実力馬が並びます。2026年にはシェイクユアハートが1分58秒2のレコードを記録し、新たな歴史を加えました。
札幌記念の過去の結果を調べる際は、優勝馬だけでなく、人気、勝ち時計、馬場状態、騎手、コース適性まで確認することがポイントです。特に、札幌競馬場特有の平坦なコースと短い直線、洋芝への適性を理解すると、年ごとの結果の違いも読み解きやすくなります。
歴代優勝馬の実績を振り返ることは、単なる記録の確認にとどまりません。夏の北海道競馬が秋のGI戦線へどうつながっていくのかを知るうえでも、札幌記念は見逃せない一戦です。
主な参照資料: JRA公式の2026年レース成績、札幌記念の歴史・コース解説、2026年競馬番組、JRAの過去データ分析および過去10年の成績集計。