2026年の公式戦を振り返ると、大分鶴崎の特徴は、攻撃力の高さと試合を通じた得点力にある。
第105回全国高校サッカー選手権大分予選2026年11月5日時点で確認できる選手権県予選の結果は次のとおり。
| 日程 | 対戦相手 | 結果 | 大会 |
|---|---|---|---|
| 10月18日 | 日田 | 26-0 | 2回戦 |
| 10月28日 | 別府鶴見丘 | 15-0 | 3回戦 |
| 11月1日 | 中津南 | 5-0 | 準々決勝 |
3試合で46得点、無失点。特に中津南戦は、選手権の準々決勝という勝ち上がりを左右する試合で5得点を記録した。
中津南も3回戦で鶴崎工業を2-1で下して準々決勝に進んでおり、決して勝ち上がりの容易な相手ではなかった。大分鶴崎はその相手を無失点に抑えて勝利している。
これで準決勝に進出。次の対戦相手は中津東高校だ。
2026年の大分県高校総体では中津東に惜敗一方、2026年5月の大分県高校総体では、異なる結果が出ている。
- 5月17日・2回戦:大分鶴崎 2-0 大分西
- 5月23日・3回戦:大分鶴崎 9-0 別府翔青
- 5月30日・準々決勝:大分鶴崎 1-1 中津東(PK4-5)
中津東戦は90分間の勝負ではなく、同点のままPK戦に突入し、4-5で敗退した。
大分鶴崎にとっては、2025年に獲得した県高校総体のタイトルを守れなかった大会となった。一方の中津東は準決勝で大分上野丘を2-0で下し、決勝に進出。最終的には大分に0-1で敗れ、準優勝となっている。
この結果は、2026年の県内勢力図を考えるうえでも重要だ。中津東は大分鶴崎にPK戦で勝利しただけでなく、決勝まで進んだ実力校である。
OFAリーグ1部では首位を確保リーグ戦でも大分鶴崎は好成績を残している。
2026年10月19日更新の高円宮杯JFA U-18 OFAリーグ1部の順位表では、14試合終了時点で次の成績だった。
大分鶴崎・OFAリーグ1部36
勝ち点1位
順位12勝0分2敗
14試合の勝敗55-22
得点・失点
得失点差
+33
2位の大分高校は勝ち点29、3位の大分トリニータ2ndは27。大分鶴崎は2位に7ポイント差をつけていた。
ただし、この数字は10月19日時点の途中経過であり、年間リーグの最終順位ではない。11月5日時点で優勝が確定したという意味ではない点に注意したい。
それでも、カップ戦だけでなく長期間のリーグ戦でも上位に位置していることは、選手層とチームの安定性を評価する材料になる。
【選手・スタメン】山下紫凰を中心とする大分鶴崎の主力
大分鶴崎高校サッカー部の注目選手として名前が挙がるのが、FWの山下紫凰だ。
山下紫凰のプロフィールと評価2026年の選手データ
- ポジション:FW
- 身長:177cm
- 体重:66kg
- 生年月日:2008年10月8日
- 前所属:大分トリニータU-15
- 学年:3年
- 代表関連:2026年U-17日本高校サッカー選抜候補
山下は単なる得点源ではない。相手の守備を引きつけながら、前線で攻撃の局面を変える役割も期待される選手だ。
2026年2月1日の新人大会決勝では、大分高校を相手に後半30分に追加点を記録。チームの2-0の勝利と新人戦連覇に貢献した。
大分合同新聞社系のスポーツメディア「オー!エス! OITA SPORTS」の報道でも、山下は世代屈指のストライカーとして取り上げられている。U-17日本高校サッカー選抜の活動に参加した経験も、選手としての評価を示す材料だ。
2026年新人戦決勝のスタメン2026年2月1日の令和7年度大分県高校新人大会決勝で、大分鶴崎が実際に先発起用した11人は以下のとおり。
| 背番号 | ポジション | 選手名 |
|---|---|---|
| 1 | GK | 川野佑斗 |
| 2 | DF | 藤戸瑛太 |
| 4 | DF | 川野公聖 |
| 8 | MF | 河野眞剣 |
| 10 | FW | 山下紫凰 |
| 11 | FW | 川﨑太洋 |
| 12 | FW | 加藤煌明 |
| 13 | MF | 尼崎琉太 |
| 14 | DF | 尾本泰雅 |
| 18 | MF | 矢野圭悟 |
| 19 | DF | 首藤惺南 |
この試合では首藤惺南が前半33分、山下紫凰が後半30分に得点した。
なお、このメンバーは2026年2月の新人戦決勝におけるスタメンであり、11月の選手権準決勝の先発メンバーを示すものではない。大会や学年の進行に伴い、起用選手は変わる。
九州大会登録メンバーから見る選手層2026年2月7日に発表された第47回九州高校U-17サッカー大会の登録メンバーには、次の選手も名を連ねていた。
- DF:横田啓、廣川敬太
- MF:軸丸生己、帆足海、二宮秀太
- FW:高松我空、安部銀之助、曽我昂叶
- GK:秋田光晴
ほかにも、川野佑斗、藤戸瑛太、川野公聖、河野眞剣、山下紫凰、川﨑太洋、加藤煌明、尼崎琉太、尾本泰雅、矢野圭悟、首藤惺南が登録されていた。
複数のポジションに選手がそろっていることは、連戦の多い選手権で大きな意味を持つ。特定の選手だけに依存せず、試合状況に合わせた交代や組み合わせを選べるかどうかも、全国を目指すチームの評価ポイントとなる。
【強さの秘密】大分鶴崎の伝統的なパスサッカーと課題
大分鶴崎高校サッカー部の強さを考える際、単純な得点数だけでは全体像を把握できない。
注目したいのは、伝統的なパスサッカーを軸にした攻撃の組み立てと、選手それぞれの役割分担だ。
中盤から攻撃を組み立てるスタイル2026年4月25日の「オー!エス! OITA SPORTS」のチーム特集では、チームの特徴としてパスサッカーが紹介された。
当時、攻撃の起点を担っていたのがDF川野公聖。正確な縦パスやロングフィードで攻撃の方向を変える役割を果たしていた。
中盤ではキャプテンの河野眞剣がアンカーとしてバランスを取り、尼崎琉太と矢野圭悟がサイドから攻守をつなぐ。
前線には山下紫凰が控え、ボールを受けてからゴールに向かう攻撃を担う。
こうした構造は、単純に前線へボールを蹴り込むだけのサッカーとは異なる。後方から中盤を経由して相手の守備を動かし、前線の選手が力を発揮できる状況をつくることに特徴がある。
2026年に表面化した守備面の課題一方、2026年のチームには改善すべき点もあった。
4月の報道によると、GKとDFラインの選手交代によって最終ラインの連係や判断に細かなズレが生じていた。プレッシャーを受けた際のビルドアップや、ロングボールへの対応も課題として挙げられている。
首藤謙二監督は、当時のチームについて次のように振り返っていた。
「昨年チームと比べ、まだボール回しの完成度が低い」
出典:オー!エス! OITA SPORTS、2026年4月25日
この発言から分かるのは、前年度の優勝メンバーをそのまま引き継げるわけではないということだ。
高校サッカーでは、卒業による選手の入れ替わりが毎年発生する。特にGKやセンターバックなど、連係が求められるポジションの変更は、チーム全体の守備に影響する。
2026年5月の中津東戦でPK負けを喫したことも含め、強豪相手に勝ち切るためには、攻撃力だけでなく守備の完成度を高める必要がある。
大勝できることと強豪に勝ち切ることは別日田戦26-0、別府鶴見丘戦15-0という結果は、攻撃力を示す明確な数字だ。
しかし、全国大会を見据える場合、同じような大量得点を期待することはできない。
相手の守備強度が高まるほど、攻撃の組み立てやセットプレー、選手交代の判断が勝敗を左右する。
2026年の大分鶴崎に必要なのは、大量得点を奪える力を維持しながら、接戦で失点を抑えて勝ち切る力を磨くことだ。
この両面を備えられるかが、全国大会での結果を左右する。
【歴代成績】県内三冠・新人戦連覇を達成した実績
大分鶴崎高校サッカー部の評判を裏付けるのが、2025年シーズンの実績だ。
同校は県内三冠を達成したうえ、OFAリーグ1部でも優勝。主要大会で継続して結果を残している。
2025年の県内三冠とは?2025年シーズンに獲得した主なタイトルは次のとおり。
| 大会・カテゴリー | 結果 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 2025年県高校総体 | 優勝 | 3年ぶり9回目 |
| 第104回選手権大分県予選 | 優勝 | 2年連続8回目 |
| 令和7年度県高校新人大会 | 優勝 | 2年連続5回目 |
| 2025年OFAリーグ1部 | 優勝 | 年間リーグ制覇 |
県総体、選手権県予選、新人大会の3大会制覇が県内三冠に当たる。さらにOFAリーグ1部も制しており、リーグタイトルまで含めれば4つの主要タイトルを獲得したシーズンだった。
これは地元スポーツメディアの2026年4月の特集でも紹介されている。
新人戦は2年連続5回目の優勝特に注目したいのが、2026年2月1日の新人大会決勝だ。
大分鶴崎は大分高校と対戦し、2-0で勝利した。
試合の流れは次のとおり。
- 前半33分:首藤惺南が先制
- 後半30分:山下紫凰が追加点
- 試合終了:大分鶴崎2-0大分
大分県サッカー協会の公式発表によれば、男子の優勝は大分鶴崎で、2年連続5回目だった。
また、準決勝までの4試合で20得点1失点という成績を残しており、決勝でも攻守の安定感を発揮した。
山下が選抜合宿のため一部試合を欠場する中で優勝したことも、新チームの選手層を示すポイントだ。
過去の全国大会と県内での実績大分鶴崎は県内だけでなく、全国大会への出場経験も積み重ねている。
2025年11月16日の第104回全国高校サッカー選手権大分県大会決勝では、大分高校に2-1で勝利。2年連続8回目の優勝を果たした。
決勝では大分に先制を許したものの、前半21分にキャプテン河野が同点ゴールを決め、35分には山下が逆転ゴールを記録した。
前年に続いて大分高校との決勝を制したことは、県内のライバル対決における勝負強さを示す実績でもある。
また、2025年6月の県高校総体では、大分高校に3-0で勝利し、3年ぶり9回目の優勝を達成した。
【ライバル比較】中津東高校・大分高校との実力関係
大分鶴崎の現在地を理解するには、県内の有力校との比較も欠かせない。
特に注目したいのが、中津東高校と大分高校だ。
今回の選手権準決勝で特に注目されるのが、中津東との再戦だ。
両校は2026年5月の総体準々決勝でも対戦している。そのときは1-1からPK戦となり、中津東が5-4で勝ち上がった。
その後、中津東は総体準決勝で大分上野丘を破り、決勝に進出している。
つまり、中津東は大分鶴崎にとって、単なる県内の対戦相手ではない。直近の公式大会で敗退のきっかけとなった相手であり、選手権での再戦にはリベンジという意味合いもある。
2026年11月7日の準決勝は、大分スポーツ公園サッカー場で12時30分開始予定。勝ったチームが11月15日の決勝へ進む。
大分高校との比較では総合的な安定感が焦点大分高校も大分県を代表する強豪校だ。
2025年の県総体、選手権、新人大会ではいずれも大分鶴崎と決勝を争った。2026年の新人大会でも決勝に進んだが、2-0で敗れている。
一方、2026年の総体では大分高校が中津東を決勝で1-0と下し、優勝した。
2026年10月19日時点のOFAリーグ1部でも、大分高校は勝ち点29で2位。大分鶴崎の36ポイントに続く位置につけていた。
こうした結果を踏まえると、大分鶴崎と大分高校は、シーズンによって大会ごとの優劣が入れ替わる県内のライバルといえる。
【全国大会への展望】3連覇と全国での躍進を実現できるか
2026年11月5日現在、大分鶴崎は第105回全国高校サッカー選手権の大分県予選準決勝を控えている。
目指すのは県大会3連覇、そして全国大会への出場だ。
2026年11月7日・中津東戦が最大の山場選手権準決勝のカードは次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 第105回全国高校サッカー選手権大分県予選 |
| 試合 | 大分鶴崎 対 中津東 |
| 日程 | 2026年11月7日(土) |
| 開始予定 | 12時30分 |
| 会場 | 大分スポーツ公園サッカー場 |
| 次の目標 | 11月15日の県大会決勝 |
対戦相手の中津東は、2026年総体で大分鶴崎を破ったチームだ。
大分鶴崎は選手権で日田に26-0、別府鶴見丘に15-0、中津南に5-0と勝利しているが、準決勝では同じような展開になるとは限らない。
特に中津東のように、強豪校との試合経験を持つチームに対しては、パスの精度や中盤の主導権争いが重要になる。
全国を狙うための3つのポイント1. 山下紫凰を生かす攻撃の完成度
山下はチームの重要な得点源だ。ただし、相手から厳しいマークを受ける可能性もある。
そのため、山下だけに攻撃を集中させず、サイドや中盤から複数の攻撃パターンをつくれるかが重要になる。
2. 守備の連係とセットプレー
2026年春の報道では、最終ラインの連係やビルドアップが課題として指摘されていた。
新人戦決勝では首藤惺南がセットプレーから得点している。攻撃だけでなく、セットプレーの守備と攻撃の両方を安定させることが接戦での強みになる。
3. 選手層を生かした試合運び
選手権は連戦となるため、先発メンバーだけでなく、途中出場の選手がどれだけ試合に影響を与えられるかも大切だ。
九州大会登録メンバーに複数の選手が名を連ねていることは、選手層を考えるうえで明るい材料となる。
【プロの結論】2026年の大分鶴崎は攻撃力と勝負強さの両立がテーマ2025年に県内三冠を達成し、OFAリーグ1部も制した大分鶴崎は、2026年も県内トップクラスの実力を維持している。
ただし、前年のようにすべての大会を制しているわけではない。総体では中津東にPK戦で敗れ、2026年のチームには守備の連係や攻撃の完成度という課題も残されていた。
それでも、OFAリーグ1部の首位、選手権県予選での46得点無失点という結果は、現在のチーム力を裏付けている。
評価すべきなのは、単なる大量得点ではない。新人戦での連覇、リーグ戦での安定した成績、そして選手権で勝ち上がる力を併せ持っていることだ。
中津東との準決勝は、2026年の大分鶴崎が本当に全国を狙えるチームなのかを測る重要な試金石になる。
【FAQ】大分鶴崎高校サッカーに関するよくある質問
Q1:大分鶴崎高校サッカー部の2026年最新の試合結果は?
A1:第105回全国高校サッカー選手権大分予選では、日田に26-0、別府鶴見丘に15-0、中津南に5-0で勝利し、準決勝に進出しています。
Q2:大分鶴崎高校は2026年の総体で優勝した?
A2:いいえ。2026年5月30日の準々決勝で中津東と1-1で引き分け、PK戦で4-5と敗れました。ベスト8で大会を終えています。
Q3:大分鶴崎高校サッカー部の2026年の主力選手は誰?
A3:注目選手はFW山下紫凰です。2026年U-17日本高校サッカー選抜候補で、177cmのストライカーです。河野眞剣、川野公聖らも2026年春のチーム特集で中心選手として紹介されました。
Q4:大分鶴崎高校サッカー部は新人戦で何連覇した?
A4:2026年2月の令和7年度大分県高校新人大会で優勝し、2年連続5回目のタイトルを獲得しました。決勝では大分高校を2-0で破っています。
Q5:大分鶴崎高校の2026年選手権準決勝の相手は?
A5:中津東高校です。2026年11月7日(土)12時30分から、大分スポーツ公園サッカー場で対戦する予定です。
Q6:大分鶴崎高校サッカー部は強い?
A6:県内トップクラスの強豪です。2025年には県高校総体、選手権県予選、新人大会の県内三冠を達成し、OFAリーグ1部でも優勝しました。2026年もOFAリーグ1部で首位に立っています。
Q7:大分鶴崎高校は全国高校サッカー選手権に何回出場している?
A7:2025年の第104回大会で大分県予選を2年連続8回目の優勝で突破しています。2026年の第105回大会については、11月5日時点では県予選の準決勝を控えており、全国大会出場はまだ決まっていません。
大分鶴崎高校サッカー部は、2025年の県内三冠と新人戦連覇を経て、2026年も大分県内の強豪として存在感を示している。
2026年の選手権県予選では中津南に5-0で勝利。OFAリーグ1部でも勝ち点36で首位に立つなど、攻撃力とリーグ戦での安定感は大きな武器だ。
一方、総体では中津東にPK戦で敗れた。11月7日の選手権準決勝は、その相手に再び挑む重要な一戦となる。
山下紫凰を中心とした攻撃陣、河野眞剣ら中盤の選手、そして守備の連係がかみ合えば、県大会3連覇と全国大会での躍進も現実的な目標になる。2026年の大分鶴崎にとって、残された選手権の戦いは、前年の実績を超えるための大きな挑戦だ。