ホーム スポーツ 【2026-27シーズン】海外サッカーの日本人選手は今どこでプレーしている?

【2026-27シーズン】海外サッカーの日本人選手は今どこでプレーしている?

小野 隼人 小野 隼人 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
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海外組の活動範囲を数字で見ると、その広がりがよく分かる。AssistSideの2026年11月1日時点の集計では、今季、日本国外のクラブで公式戦の出場記録がある日本人選手は286人。内訳は男子241人、女子45人で、42の国・地域に分布している。

国別ではイングランド37人、ドイツ32人、ベルギー26人、シンガポール25人、アメリカ22人など。海外組という言葉から欧州5大リーグを連想する人は多いが、実際にはベルギー、オランダ、オーストリア、アメリカ、アジア各国にも多くの選手が活動している。

特に欧州5大リーグでは、プレミアリーグの鈴木彩艶、ブンデスリーガの鈴木唯人、ラ・リーガの久保建英、リーグ・アンの上田綺世など、異なるポジションの選手が各国のクラブで存在感を示している。

プレミアリーグ(イングランド)

2026-27シーズンのプレミアリーグでは、8クラブに9人の日本人選手が所属している。

  • 遠藤航:リヴァプール
  • 三笘薫:ブライトン
  • 鎌田大地:クリスタル・パレス
  • 冨安健洋:クリスタル・パレス
  • 鈴木彩艶:アストン・ヴィラ
  • 田中碧:リーズ・ユナイテッド
  • 守田英正:ハル・シティ
  • 前田大然:イプスウィッチ・タウン
  • 坂元達裕:コヴェントリー・シティ

今季の大きなトピックは鈴木彩艶のアストン・ヴィラ加入だ。イタリアのパルマで経験を積んだ日本代表GKが、イングランドの強豪クラブで新たな挑戦を始めた。クリスタル・パレスでは鎌田と冨安がチームメートとなり、日本人選手同士の連係にも関心が集まる。

ブンデスリーガ(ドイツ)

ドイツは日本人選手の所属先が特に多いリーグだ。2026年11月1日時点のクラブ別集計では、15人が8クラブに所属している。

  • バイエルン・ミュンヘン:伊藤洋輝
  • ホッフェンハイム:町田浩樹
  • SCフライブルク:鈴木唯人、後藤啓介、山本理仁
  • アイントラハト・フランクフルト:堂安律、小杉啓太
  • マインツ05:佐野海舟、川﨑颯太
  • ボルシア・メンヒェングラートバッハ:板倉滉、町野修斗、橋岡大樹、宇野禅斗
  • シャルケ04:田中聡
  • ボルシア・ドルトムント:山本天翔

なかでも注目したいのがSCフライブルクだ。鈴木唯人、後藤啓介、山本理仁の3人が同じクラブに所属し、日本人選手同士が日常的に競争できる環境が生まれている。

また、ボルシアMGには板倉滉が復帰し、橋岡大樹や町野修斗らと同じチームでプレーする。ドイツでは日本人選手が一つのクラブに複数所属するケースが増え、個人の活躍だけでなく、チーム内競争も見どころになっている。

ラ・リーガ(スペイン)

スペイン1部のラ・リーガでは、レアル・ソシエダの久保建英とバレンシアの佐藤龍之介が注目選手だ。

久保はレアル・ソシエダで背番号14を着け、右サイドや攻撃的なポジションから仕掛ける役割を担う。2026年夏の移籍市場では残留し、引き続きスペインでプレーしている。

一方、佐藤龍之介は東京からバレンシアへ移籍。若い世代の日本人選手がスペインの伝統あるクラブに挑戦する事例として注目される。

セリエA(イタリア)

イタリアでは、菅原由勢がカリアリに所属している。2026年9月1日、サウサンプトンから期限付き移籍し、買い取りオプションも付いた契約で新天地に加わった。

右サイドバックを主戦場とする菅原は、攻撃参加やクロス、守備時の対応力を持ち味とする。11月1日までのリーグ戦では6試合に出場し、231分を記録。先発は1試合で、途中出場が中心となっている。ポジション争いを勝ち抜き、出場時間を増やせるかが今後の焦点だ。

リーグ・アン(フランス)

フランス1部では6人の日本人選手が所属している。

  • 上田綺世:リール
  • 南野拓実:ASモナコ
  • 中村敬斗:リヨン
  • 瀬古歩夢:ル・アーヴル
  • 中村草太:ル・アーヴル
  • 水多海斗:ル・アーヴル

最大の注目は、フェイエノールトからリールへ移籍した上田綺世だ。ストライカーとして得点を積み重ね、フランスでもゴール前での決定力を発揮している。

リヨンの中村敬斗も重要な存在だ。左サイドからの突破やゴール前への進入に加え、アシストでも貢献している。ASモナコの南野拓実と合わせ、フランスでは日本代表経験者の攻撃陣が複数のクラブに分散している。

【欧州主要リーグ比較】日本人選手の所属クラブと関係性一覧

サッカー海外の

5大リーグの所属状況を一覧にすると、ドイツとイングランドに選手が多く、スペインとイタリアでは比較的少数の選手が各クラブで挑戦していることが分かる。

リーグ 日本人所属クラブ 主な選手・関係性 プレミアリーグ 8クラブ 三笘(ブライトン)、遠藤(リヴァプール)、鎌田・冨安(クリスタル・パレス)、鈴木彩艶(アストン・ヴィラ)など9人 ブンデスリーガ 8クラブ 伊藤(バイエルン)、堂安(フランクフルト)、鈴木唯人・後藤(フライブルク)、板倉・橋岡(ボルシアMG)など ラ・リーガ 2クラブ 久保(レアル・ソシエダ)、佐藤(バレンシア) セリエA 1クラブ 菅原(カリアリ) リーグ・アン 4クラブ 上田(リール)、南野(モナコ)、中村敬斗(リヨン)、瀬古・中村草太・水多(ル・アーヴル)

2026年11月1日前後の所属状況。選手数は登録・在籍データに基づく集計であり、実際の試合出場人数とは異なる。

この表から読み取れるのは、日本人選手の活躍が特定のスター選手だけに依存していないことだ。GK、DF、MF、FWと各ポジションに選手が配置され、同じクラブに複数の日本人が所属する例もある。

ただし、所属人数が多いリーグほど個人の出場機会が保証されるわけではない。登録メンバーに入っていることと、リーグ戦で先発することは別の評価軸として見る必要がある。

【2026年夏の海外移籍】日本人選手の新天地と移籍の背景

2026年夏の移籍市場では、ワールドカップ後の選手評価や各クラブの補強方針を背景に、日本人選手の移籍が相次いだ。特に欧州主要リーグへの移籍は、海外組の勢力図を変える動きとなっている。

上田綺世:フェイエノールトからリールへ


リール/フランス・リーグ・アン

2026年8月31日、フェイエノールトからリールへの完全移籍が発表された。契約期間は4年間で、2030年まで。リールにとって史上初の日本人選手となった。


オランダで培ったゴール前の駆け引きやフィニッシュ能力を、より競争の激しいフランス1部で発揮する機会を得た。移籍先での適応に加え、異なるリーグの守備戦術への対応も重要になる。

鈴木彩艶:パルマからアストン・ヴィラへ


アストン・ヴィラ/プレミアリーグ

2026年8月、パルマからアストン・ヴィラへ移籍。日本代表の正GKとして、プレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグの両方に挑戦している。


GKはフィールドプレーヤー以上に、ポジションを確保するまでの競争が厳しい。シュートストップだけでなく、クロス対応、ハイラインの背後への対応、ビルドアップへの参加など、現代的なGKに求められる能力が試される。

アストン・ヴィラの公式選手プロフィールでは、今季の公式戦13試合、1125分の出場が記録されている。セーブ成功率は75.8%。欧州の舞台でも実戦経験を重ねている。

菅原由勢:イングランドからイタリアへ


カリアリ/セリエA

サウサンプトンからカリアリへ期限付き移籍。買い取りオプション付きの契約でイタリアに渡った。


オランダのAZアルクマール、イングランドのサウサンプトン、ドイツのブレーメンを経験してきた菅原にとって、イタリアは新しい戦術環境への挑戦となる。

カリアリの公式発表では、右サイドバックに加えて中盤のサイドでもプレーできる選手として紹介された。守備の規律とポジショニングが重視されるセリエAで、複数ポジションをこなせる強みを生かせるかがポイントになる。

冨安健洋:クリスタル・パレスで再出発


クリスタル・パレス/プレミアリーグ

2026年8月7日、アヤックスからクリスタル・パレスへの加入が公式発表された。


冨安の強みは、センターバックとサイドバックの双方をこなせる守備の柔軟性にある。プレミアリーグのフィジカルの強さとスピードに対応しながら、試合に継続して出場できるかが注目される。鎌田大地と同じクラブに所属する点も興味深い。

このほかにも、後藤啓介のフライブルク加入、板倉滉のボルシアMG復帰、佐藤龍之介のバレンシア移籍など、欧州で新しいキャリアをスタートさせる選手が続いている。

【海外組の最新成績】出場試合・得点・アシストから注目選手を分析

2026-27シーズンの成績を比較するうえでは、ゴール数だけでなく出場時間や先発数も確認したい。途中出場で短時間に結果を残す選手と、90分近く出場してチームを支える選手では、評価すべきポイントが異なるからだ。

Japan Football Dataの2026年11月4日更新データを基に、主な選手の今季成績を整理すると次のようになる。数字は同サービスの集計対象大会における今季の累計で、移籍前のクラブでの出場記録を含む選手もいる。

- 上田綺世(リール):10試合、690分、6得点、1アシスト。得点ランキングでも日本人選手の上位に立つ。
- 鈴木唯人(フライブルク):9試合、676分、4得点、0アシスト。9試合すべて先発しており、得点面でも結果を残している。
- 久保建英(レアル・ソシエダ):10試合、396分、1得点、1アシスト。限られた出場時間で攻撃に関与している。
- 中村敬斗(リヨン):8試合、425分、1得点、2アシスト。ゴールだけでなくチャンスメークにも貢献。
- 堂安律(フランクフルト):8試合、667分、0得点、1アシスト。先発8試合で攻撃の組み立てを支えている。

上田綺世は得点力で海外組をリード

今季の得点面で特に目を引くのが上田綺世だ。11月初旬までの集計では6得点を記録し、日本人選手の得点ランキングでトップに立っている。

この数字には、8月31日の移籍前にフェイエノールトで記録した得点も含まれる。リール移籍後のリーグ戦とチャンピオンズリーグでも得点を記録しており、環境が変わってもゴールを決められることを示している。

鈴木唯人はブンデスリーガで存在感

鈴木唯人はフライブルクで9試合すべて先発し、4得点を記録している。単なる攻撃的MFではなく、前線への飛び出しやゴール前でのプレーでも違いを生み出している。

特に注目したいのは、676分の出場時間で4得点という効率だ。得点数だけでなく、90分換算の得点率も0.53となっており、攻撃面での貢献度が高い。

三笘薫と遠藤航は所属と出場実績を分けて見る


三笘薫/ブライトン

今季もブライトンに所属しているが、11月初旬の集計ではクラブでの公式戦出場記録が0試合となっている。所属クラブだけを見て現在の試合での貢献度を判断することはできない。



遠藤航/リヴァプール

リヴァプールに引き続き所属しているものの、同じ集計時点で今季の公式戦出場記録は0試合。登録メンバーとしての所属と実際の出場機会には差がある。


両選手については、出場記録だけでコンディションや今後の起用を断定することはできない。試合への復帰や先発メンバーへの選出など、次の動きを追う必要がある。

【UEFAチャンピオンズリーグ】日本人選手が欧州最高峰の舞台に挑戦

海外組の活躍を語るうえで、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)も欠かせない。国内リーグとは異なる強度と戦術への対応が求められる大会で、日本人選手が欧州の強豪クラブと対戦している。

2026-27シーズンは、アストン・ヴィラの鈴木彩艶、バイエルンの伊藤洋輝、リールの上田綺世、PSVの佐野航大、フェイエノールトの渡辺剛、スロヴァン・ブラチスラヴァの松岡大起らがCLに関わっている。

鈴木彩艶はGKとしてCLで実績を積む

UEFA公式の2026-27シーズン統計によると、鈴木彩艶はCLで4試合・360分に出場し、19セーブ、1試合のクリーンシートを記録している。

ゴールキーパーは得点やアシストでは評価しきれないポジションだ。シュートストップ、クロスへの対応、パスの成功率、失点を防ぐ判断などが重要になる。鈴木にとってCLでの経験は、代表での役割を考えるうえでも大きな意味を持つ。

上田綺世と伊藤洋輝も欧州の強豪と対戦

上田綺世はCLで2試合155分、1得点。リールの攻撃陣の一角として、欧州の強豪相手にもゴールを狙う立場にある。

バイエルンの伊藤洋輝は2試合18分に出場。出場時間は限られているが、世界的な選手が集まるクラブでの競争を経験している。PSVの佐野航大もCLで3試合270分に出場しており、オランダ国内リーグだけでなく欧州大会でも経験を積んでいる。

なお、CLへの登録と実際の出場は別のものだ。UEFAの規定ではクラブが選手リストを提出し、登録された選手が大会に出場できる。登録メンバーに入っただけで、毎試合出場できるわけではない。

【プロの結論】海外組の本当の実力は出場時間と役割で見極める

2026-27シーズンの海外組を評価するとき、最も重要なのは「どこのクラブにいるか」と「実際に何をしているか」を混同しないことだ。

有名クラブへの移籍は大きなニュースになる。しかし、移籍先で出場時間を確保できなければ、選手としての成長や代表での競争力に直結するとは限らない。反対に、世界的な知名度がそれほど高くないクラブでも、毎試合先発し、攻守の中心としてプレーすることには大きな価値がある。

海外組を評価するための4つの判断基準

1.所属クラブではなく実際の出場時間を見る

ベンチ入り、途中出場、先発出場ではチーム内での役割が異なる。出場試合数に加え、先発数と総出場時間を確認することで、監督からどの程度信頼されているかが見えてくる。

2.得点・アシストだけで選手を評価しない

FWなら得点、MFならキーパスやチャンスメーク、DFなら対人守備やインターセプト、GKならセーブ数や失点数など、ポジションに合った評価が必要だ。遠藤航のような守備的MFを得点数だけで判断するのは適切ではない。

3.移籍前と移籍後の成績を区別する

上田綺世のようにシーズン途中でクラブを移った選手は、今季の通算得点と移籍後の得点を分けて見る必要がある。通算6得点という数字だけでは、リールでの活躍を正確に評価できない。

4.欧州カップ戦と国内リーグを別々に確認する

CLやヨーロッパリーグへの登録は重要な実績だが、国内リーグでの出場機会とは必ずしも一致しない。大会ごとの出場時間や先発数を確認することで、選手の現在地をより正確につかめる。

こうした基準で見ると、上田綺世や鈴木唯人は得点面で結果を出している選手、鈴木彩艶は欧州最高峰の舞台でGKとして実績を積んでいる選手、久保建英は攻撃面での創造性が期待される選手として、それぞれ異なる評価ができる。

また、三笘薫や遠藤航のように、実績や知名度が高くても今季の出場記録がない選手については、過去の評価と現在の試合状況を切り離して考える必要がある。

【海外サッカーの日本人選手】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026-27シーズンに海外でプレーする日本人選手は何人いますか?

A1:AssistSideの2026年11月1日時点の集計では、日本国外のクラブで今季の出場記録がある日本人選手は286人です。男子241人、女子45人で、42の国・地域に広がっています。

Q2:2026-27シーズンのプレミアリーグでプレーする日本人選手は誰ですか?

A2:三笘薫、遠藤航、鎌田大地、冨安健洋、鈴木彩艶、田中碧、守田英正、前田大然、坂元達裕の9人です。クリスタル・パレスには鎌田と冨安が所属しています。

Q3:上田綺世は2026-27シーズンにどこのクラブでプレーしていますか?

A3:フランスのリールです。2026年8月31日にフェイエノールトから完全移籍し、2030年までの4年契約を結びました。

Q4:2026-27シーズンのセリエAでプレーする日本人選手はいますか?

A4:菅原由勢がカリアリに所属しています。2026年9月にサウサンプトンから期限付き移籍し、買い取りオプション付きの契約で加入しました。

Q5:海外組の成績はどの数字を確認すればよいですか?

A5:出場試合数、先発数、出場時間、得点、アシストを基本に、ポジションごとの指標も確認するのがおすすめです。また、国内リーグとCLなどの大会別成績、移籍前後の数字を分けて見ると、選手の現在の実力やチーム内での役割を把握しやすくなります。

2026-27シーズンの海外サッカーでは、日本人選手の活躍の舞台が欧州5大リーグだけでなく、ベルギー、オランダ、オーストリア、北米、アジアなどにも広がっている。

プレミアリーグでは鈴木彩艶、三笘薫、遠藤航、鎌田大地らが注目され、ブンデスリーガでは鈴木唯人や堂安律、伊藤洋輝らがプレー。スペインでは久保建英、フランスでは上田綺世と中村敬斗、イタリアでは菅原由勢が新しい挑戦を続けている。

今季の注目ポイントを整理すると、次の3つになる。

  • 得点力:上田綺世と鈴木唯人がゴール数で存在感を発揮している。
  • 新天地での適応:鈴木彩艶、菅原由勢、冨安健洋らが新しいリーグやクラブで競争している。
  • 出場機会の確保:久保建英、三笘薫、遠藤航らの起用状況も今後の重要な注目材料となる。

2027年1月には冬の移籍市場が開き、選手の移籍や期限付き移籍、出場機会を求めた新たな決断が生まれる可能性がある。シーズン後半に向けて、海外組の勢力図はさらに変化していくだろう。

日本人選手の評価を左右するのは、所属クラブの知名度だけではない。試合に出場し、結果を残し、チームに欠かせない存在になれるか。2026-27シーズンは、その真価が問われる重要なシーズンになっている。

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