2026年11月5日現在、東北楽天ゴールデンイーグルスでは、2027年シーズンの選手契約を結ばない旨を通告された選手が、9月28日、10月20日、10月29日の3回にわたり発表され、合計13人となった。内訳は支配下選手11人、育成選手2人。酒居知史、日當直喜、林優樹、今野龍太ら投手陣に加え、伊藤光、渡辺翔太、石原彪ら捕手・野手にも契約の節目が訪れている。
今回の動きで特に注目されるのが、酒居知史と林優樹への育成契約打診、そして10月29日に通告された渡辺翔太ら6人の動向だ。戦力外通告は必ずしも現役引退を意味しない。育成再契約、他球団への移籍、現役続行、引退という複数の道が残されている。選手別の通告日や守備位置、球団の発表、退団後の状況を整理する。
【2026年最新】楽天の戦力外通告は13人!9月28日・10月20日・29日の経緯
2026年の楽天では、シーズン終盤からポストシーズンにかけて、3回に分けて来季契約を結ばない選手が発表された。
球団公式発表と日刊スポーツなどの報道を照合すると、対象は合計13人。投手7人、捕手3人、内野手2人、外野手1人という構成だ。
9月28日:第1次通告で6人第1次戦力外通告期間が始まった9月28日、楽天は12球団の中で最初に対象選手を発表した。
対象は以下の6人。
- 酒居知史(投手・支配下)
- 日當直喜(投手・支配下)
- 林優樹(投手・支配下)
- 今野龍太(投手・支配下)
- 松田啄磨(投手・育成)
- 前田銀治(外野手・育成)
酒居と林には育成選手契約を打診。残る4人とは来季の選手契約を結ばない方針が示された。
この発表が注目された理由の一つは、タイミングだった。楽天は同日の西武戦終了後、午後10時22分ごろに発表。通常の日中発表とは異なる異例の夜間発表となった。
10月20日:伊藤光に来季契約を結ばない旨を通知第2次通告期間では、10月20日に伊藤光捕手が対象となった。
伊藤は2025年オフに海外FA権を行使し、横浜DeNAベイスターズから楽天へ移籍したベテラン捕手だ。
移籍1年目の2026年は22試合に出場し、打率.133、1本塁打、2打点。けがによる離脱もあり、十分な出場機会を得られなかった。
球団は10月20日、2027年シーズンの選手契約を結ばないことを公式発表した。
10月29日:さらに6人が対象に10月29日には、投手・捕手・内野手から6人が発表された。
- 渡辺翔太(投手)
- 古賀康誠(投手)
- 石原彪(捕手)
- 大栄利哉(捕手)
- 入江大樹(内野手)
- 金子京介(内野手)
この6人についても、球団は2027年シーズンの選手契約を行わない旨を公式発表した。
渡辺翔太には育成契約が提示されたことが報じられ、金子京介と大栄利哉についても育成契約打診の可能性が伝えられた。
以上の3回の発表によって、今オフの楽天の戦力外通告は13人となった。
【ポジション別一覧】楽天戦力外選手13人を全員掲載
2026年の対象選手を守備位置別に整理した。
| ポジション | 選手名 | 通告日 | 通告時の区分 |
|---|---|---|---|
| 投手 | 酒居知史 | 9月28日 | 支配下 |
| 投手 | 日當直喜 | 9月28日 | 支配下 |
| 投手 | 林優樹 | 9月28日 | 支配下 |
| 投手 | 今野龍太 | 9月28日 | 支配下 |
| 投手 | 松田啄磨 | 9月28日 | 育成 |
| 投手 | 渡辺翔太 | 10月29日 | 支配下 |
| 投手 | 古賀康誠 | 10月29日 | 支配下 |
| 捕手 | 伊藤光 | 10月20日 | 支配下 |
| 捕手 | 石原彪 | 10月29日 | 支配下 |
| 捕手 | 大栄利哉 | 10月29日 | 支配下 |
| 内野手 | 入江大樹 | 10月29日 | 支配下 |
| 内野手 | 金子京介 | 10月29日 | 支配下 |
| 外野手 | 前田銀治 | 9月28日 | 育成 |
投手では酒居知史、日當直喜、林優樹、今野龍太、松田啄磨、渡辺翔太、古賀康誠の7人が対象となった。
特に目を引くのは、実績のある中継ぎ投手と、これからの成長が期待されていた若手投手の双方が含まれている点だ。
酒居は右肘の手術からの復帰を目指していた一方、渡辺翔太も右肘の手術を経験。日當や古賀は、若手として今後の成長が期待されていた選手だった。
捕手:3人捕手では伊藤光、石原彪、大栄利哉の3人。
伊藤は豊富な一軍経験を持つベテラン。石原は2024年に自己最多の68試合に出場した実績があり、大栄は2025年ドラフト4位で入団した新人だった。
経験豊富な選手と若手選手が同時に対象になったことからも、捕手陣の編成が大きく動いていることが分かる。
内野手:2人・外野手:1人内野手は入江大樹と金子京介の2人。
金子は育成ドラフトで入団した後、2026年5月に支配下登録へ昇格した経歴を持つ。ファームで長打力を発揮していたこともあり、今回の通告は注目を集めた。
外野手は前田銀治の1人。前田は育成選手としてプレーしていた。
【選手別の背景】酒居知史・林優樹・今野龍太・伊藤光らに何があったのか
今回の13人は、年齢やプロでの経験、2026年シーズンの出場状況が大きく異なる。
一律に成績だけで判断するのではなく、それぞれが置かれていた状況を見ていく必要がある。
酒居知史:トミー・ジョン手術からの復活を目指した右腕酒居知史は2016年ドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団。2019年オフに美馬学のFA移籍に伴う人的補償で楽天へ加入した。
楽天では中継ぎとしてブルペンを支えてきたが、2025年3月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。
2026年は一軍登板がなく、ファーム・リーグでは33試合に登板して1勝3敗、防御率2.25を記録。復活を目指して調整を続けていた。
9月28日に戦力外通告を受けたものの、球団から育成契約を打診された。
10月3日の日刊スポーツの取材では、現役続行への意欲を示しながら、育成契約を受けるかどうかについては検討中と伝えられた。
今回の通告は、故障からの復帰を目指す選手にとって、支配下契約から育成契約へ移る可能性を示す事例となった。
林優樹:育成契約打診を受けた左腕林優樹は2022年ドラフト6位で楽天に入団した左投手。
近江高校時代には甲子園で活躍し、西濃運輸を経てプロ入りした経歴を持つ。
2025年には一軍初登板を経験したが、2026年は一軍での出場機会が限られた。
9月28日に来季契約を結ばない旨を通知された一方、酒居と同様に育成契約を打診されている。
育成契約の提示は、選手としての可能性を完全に否定するものではない。球団側が引き続き成長や復帰を期待する場合に、支配下枠とは別の契約形態で保有する選択肢でもある。
今野龍太:ヤクルトでの活躍を経て楽天に復帰した右腕今野龍太は2013年ドラフト9位で楽天に入団した投手。
2019年オフに戦力外となった後、東京ヤクルトスワローズへ移籍した。
ヤクルトでは中継ぎとして実績を残し、2021年には64試合に登板。リーグ連覇に貢献した。
その後、2024年に金銭トレードで楽天へ復帰。2025年には楽天で42試合に登板していた。
しかし、2026年は一軍登板がなく、9月28日に戦力外通告を受けた。
9月30日の報道では、今野は現役続行を希望しており、NPBでプレーできるなら再び挑戦したい意向を示している。
一度戦力外を経験し、他球団で結果を残して古巣へ戻った経歴は、今回の13人の中でも特徴的だ。
日當直喜:若手右腕にも訪れた契約の節目日當直喜は2023年ドラフト3位で楽天に入団した右投手。
東海大菅生高校出身で、190センチの長身と150キロを超える直球が特徴だ。
2025年にはプロ初勝利を記録。2026年は一軍5試合に登板し、防御率3.00だった。
一軍登板の実績がありながら、9月28日に来季契約を結ばない旨を通知された。
若手投手の場合、球速や潜在能力だけでなく、制球力、投球の安定性、故障リスク、チーム内の競争状況など、複数の要素が編成判断に影響する。
渡辺翔太:1年目の活躍から故障を経て再出発へ渡辺翔太は2022年ドラフト3位で楽天に入団した右投手。
2023年のルーキーイヤーには51試合に登板し、8勝3敗1セーブ、25ホールド、防御率2.40を記録。中継ぎとして大きな存在感を示した。
2024年も49試合に登板したが、2025年8月に右肘の手術を経験。2026年は一軍6試合の登板にとどまり、防御率10.50だった。
10月29日の戦力外通告と同時に、育成契約の打診を受けた。
スポーツ報知の報道によると、渡辺は球団からの提示に感謝を示しながらも、他球団を含めて今後を検討する意向を明らかにした。
1年目に51試合を経験した実績を持つ投手だけに、今後の復帰先や契約形態が注目される。
伊藤光:FA移籍から1年で楽天を退団伊藤光は2007年の高校生ドラフト3巡目でオリックスに入団した捕手。
2013年から正捕手として活躍し、2014年にはベストナインとゴールデン・グラブ賞を受賞した。
2018年途中にDeNAへ移籍し、その後も長く一軍でプレー。2025年オフに海外FA権を行使して楽天へ加入した。
しかし、2026年は22試合の出場にとどまり、打率.133、1本塁打、2打点という成績だった。
10月25日には自身のSNSで戦力外通告を受けたことを報告。楽天ファンへの感謝とともに、けがや成績について悔しさをにじませた。
同時点で今後の所属先は未定としており、現役続行を含めた去就に関心が集まっている。
【支配下と育成の違い】戦力外後に育成再契約を打診される理由
楽天の2026年戦力外を理解するうえで、押さえておきたいのが支配下選手と育成選手の違いだ。
今回の13人は、通告時の登録区分で支配下11人、育成2人に分かれている。
支配下選手とは?支配下選手は、球団と通常の選手契約を結び、一軍公式戦への出場資格を持つ選手だ。
NPBでは各球団の支配下登録人数に上限が設けられており、70人枠の中で一軍戦力や将来性を考慮した編成が行われる。
選手が戦力外通告を受けると、原則として翌シーズンの支配下契約は結ばれない。
ただし、他球団との契約や育成契約への移行によって、プロ野球選手としての活動を継続できる場合がある。
育成選手とは?育成選手は、将来の支配下登録を目指して育成を受ける契約形態の選手だ。
支配下選手とは異なり、育成契約のままでは一軍公式戦に出場できない。支配下登録への昇格が必要になる。
一方で、故障からの復帰を目指す選手や、実戦経験を積みながら成長を続ける若手選手にとって、育成契約は競技を続けるための選択肢となる。
酒居・林・渡辺翔太への育成契約打診今回の楽天では、育成契約の打診を受けた選手が複数いる。
- 酒居知史:9月28日に打診
- 林優樹:9月28日に打診
- 渡辺翔太:10月29日に打診
加えて、金子京介と大栄利哉についても育成契約打診の可能性が報じられた。
ただし、育成契約の打診と正式な契約合意は別の段階だ。
特に渡辺は、育成契約の提示を受けた後、他球団も含めて検討する考えを示している。
酒居・林についても、契約打診の報道と正式な再契約発表を区別して確認する必要がある。
育成契約になったからといって、将来的に支配下へ戻れないわけではない。実際に一軍で結果を残し、再び支配下登録を勝ち取る道も残されている。
【楽天戦力外選手のその後】移籍先・現役続行・育成再契約の最新状況
戦力外通告を受けた選手の今後は、ファンにとって最も気になる部分だろう。
2026年11月5日時点で、報道や球団情報から確認できる主な動向を整理する。
現役続行への意欲を示している選手酒居知史
10月3日時点で現役続行への意欲を示していた。育成契約の打診を受けているが、本人は契約について検討中としていた。
今野龍太
9月30日の報道で現役続行を希望。NPBでプレーできるなら再挑戦したいという考えを示している。
渡辺翔太
10月29日に育成契約の提示を受けた。球団への感謝を示しながらも、他球団を含めて今後の進路を考える意向を明らかにした。
伊藤光
10月25日に自身のSNSで戦力外通告を報告した。今後についてはまだ決まっていないと説明している。
そのほかの選手の動向日當直喜、林優樹、松田啄磨、前田銀治、古賀康誠、石原彪、大栄利哉、入江大樹、金子京介については、2026年11月5日時点で、他球団への正式な移籍先や現役引退を確定する情報は限定的だ。
金子と大栄については育成契約の打診が報じられたが、正式な契約合意とは区別して考えたい。
また、松田と前田は育成選手としても来季契約を結ばない旨を通知されている。
戦力外になった選手は全員が引退するのか?答えはNOだ。
戦力外通告は、あくまで所属球団が翌シーズンの契約を結ばないという意思表示であり、選手の現役引退を意味しない。
その後の進路には、次のような選択肢がある。
- 他球団への移籍
- 元所属球団との育成再契約
- 独立リーグへの移籍
- 海外リーグへの挑戦
- 現役引退
- 指導者や球団スタッフへの転身
今野のように、過去に戦力外を経験した後、他球団で実績を残してNPBに復帰した選手もいる。
そのため、楽天から戦力外通告を受けた13人についても、通告だけでプロ野球人生が終わったと判断することはできない。
【混同注意】辛島航・田中和基の引退は13人の戦力外とは別
楽天の2026年オフは、戦力外通告以外にも大きな人事の動きがあった。
特に混同されやすいのが、辛島航と田中和基の2人だ。
辛島航は現役引退後に投手コーチへ辛島航は2026年9月23日に現役引退を発表した。
2008年ドラフト6位で楽天に入団し、長く先発・中継ぎとしてチームを支えてきた左腕だ。
その後、楽天は10月29日に発表した2027年シーズンの新任コーチ一覧に辛島の名前を掲載。投手コーチへの就任が決まった。
つまり、辛島は戦力外通告を受けて退団する選手ではなく、現役引退後に球団の指導者として新たな役割を担うことになった。
田中和基も現役引退を発表田中和基は10月4日に2026年シーズン限りでの現役引退を球団から発表された。
2016年ドラフト3位で楽天に入団し、2018年には新人王を獲得した外野手だ。
球団は11月23日のファン感謝祭2026で引退セレモニーを実施する予定としている。
この2人は、今回の戦力外通告13人とは別に扱う必要がある。
戦力外通告・現役引退・自由契約は、それぞれ異なる意味を持つ。 人数を比較する際は、何を集計対象にしているのかを確認することが大切だ。
【プロの結論】2026年の楽天戦力外から見える球団編成のポイント
今回の13人の通告から読み取れるのは、楽天が単純にベテランを整理したわけではないという点だ。
故障からの復帰を目指す中堅投手、過去に一軍で結果を残した投手、若手の捕手や内野手、支配下昇格を経験したばかりの選手まで、幅広い層が対象となった。
特に注目したいのは次の3点だ。
1. 故障からの復帰と支配下枠の再編酒居と渡辺翔太は、右肘の手術を経験した投手だ。
両者には一軍での実績がある一方、2026年は十分な登板機会を得られなかった。
支配下契約を維持するか、育成契約で復帰を目指すかは、球団の編成と選手本人の判断が交わる重要な局面となる。
2. 若手選手にも結果が求められる競争環境日當、古賀、大栄、金子らは、将来性を期待されていた若手選手だ。
しかし、プロ野球ではドラフト順位や入団時の評価が、そのまま将来の契約を保証するわけではない。
特に金子はファームで13本塁打を記録し、5月には支配下登録も勝ち取っていた。それでも一軍での成績は4試合、打率.100にとどまった。
二軍での成績だけでなく、一軍で求められる役割を果たせるかどうかが、編成上の判断材料になっている。
3. 戦力外後の選択肢は一つではない戦力外通告を受けた選手にとって、次の所属先を探すことは簡単ではない。
しかし、育成契約による復帰、他球団の獲得調査、独立リーグでの再挑戦など、進路は複数ある。
ファンとしても、通告された時点で引退と決めつけず、選手本人の意思や正式な契約発表を確認することが重要だ。
【楽天戦力外2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の楽天の戦力外選手は全部で何人?
A1:2026年11月5日時点で13人です。9月28日に6人、10月20日に1人、10月29日に6人が通告を受けました。内訳は支配下選手11人、育成選手2人です。
Q2:酒居知史と林優樹は育成契約になる?
A2:両選手には球団から育成契約が打診されています。ただし、打診と正式な再契約は異なります。契約合意については球団の正式発表を確認する必要があります。
Q3:渡辺翔太も育成契約を打診された?
A3:はい。10月29日に戦力外通告を受けた際、育成契約の提示を受けたことが報じられています。本人は他球団も含めて今後を検討する考えを示しました。
Q4:楽天を戦力外になった選手の移籍先は決まっている?
A4:2026年11月5日時点で、今回の13人について他球団への正式な移籍先が広く確定した状況ではありません。現役続行の意向を示している選手もおり、今後の契約発表が注目されます。
Q5:辛島航と田中和基も戦力外になった?
A5:いいえ。2人は戦力外通告ではなく、現役引退を発表しています。辛島は2027年シーズンから楽天の投手コーチに就任することが発表されています。
Q6:戦力外通告を受けたらプロ野球選手を続けられない?
A6:そのようなことはありません。他球団との契約や育成再契約、独立リーグへの移籍など、現役を続ける方法はあります。戦力外通告は現在の球団との契約に関する通知であり、現役引退とは別です。
2026年の東北楽天ゴールデンイーグルスでは、9月28日、10月20日、10月29日の3回にわたって戦力外通告が発表され、対象は合計13人となった。
今回の主な要点は以下のとおり。
- 戦力外通告は合計13人で、支配下11人・育成2人。
- 投手7人、捕手3人、内野手2人、外野手1人。
- 酒居知史と林優樹には育成契約を打診。
- 渡辺翔太にも育成契約が提示された。
- 今野龍太、伊藤光らは今後の現役続行や移籍先が焦点。
- 辛島航と田中和基は戦力外ではなく現役引退。
特に注目されるのは、実績のある酒居や渡辺翔太が、故障からの復帰を目指してどのような選択をするかという点だ。
また、今野のように過去に戦力外から他球団で実績を残した選手もいる。今回の通告が選手生活の終わりになるとは限らない。
2027年シーズンに向けて、楽天の新戦力補強とともに、13人それぞれの進路にも引き続き注目したい。