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世界遺産が多い国ランキング2026最新!イタリア62件、日本27件の順位と内訳を徹底解説

室井 健太 室井 健太 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
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世界遺産が最も多い国はイタリアで62件、2位は中国で61件、3位はフランスで56件です。日本は27件で、アメリカと並ぶ世界11位にランクインしています。2026年7月に韓国・釜山で開催された第48回世界遺産委員会の新規登録を反映すると、国別ランキングには新たな変化が生まれました。

ただし、世界遺産の登録数は単純な文化財の多さだけで決まるものではありません。文化遺産・自然遺産・複合遺産の構成や、複数国にまたがる越境遺産の数え方、各国の推薦・保全体制によっても数字の意味は変わります。2026年11月5日時点の最新データをもとに、日本の順位、上位国の特徴、登録数が増える理由まで詳しく解説します。

【2026年最新】世界遺産が多い国ランキングTOP11!1位はイタリア、日本は11位

世界遺産多い国ランキング

2026年の世界遺産登録数を国別に比較すると、イタリアが62件で首位を維持しています。中国との差はわずか1件。3位のフランスも56件と、上位3か国が突出した登録数を持っています。

以下は、第48回世界遺産委員会終了後のユネスコ世界遺産センターの国別データを基準にしたランキングです。

  1. 1位:イタリア 62件
  2. 2位:中国 61件
  3. 3位:フランス 56件
  4. 4位:ドイツ 55件
  5. 5位:スペイン 50件
  6. 6位:インド 45件
  7. 7位:メキシコ 36件
  8. 8位:イギリス 35件
  9. 9位:ロシア 33件
  10. 10位:イラン 30件
  11. 11位タイ:日本・アメリカ 各27件

特に注目したいのは、1位のイタリアと2位の中国の接戦です。イタリアは歴史的都市や建築物、考古学的遺跡などの文化遺産が豊富。一方、中国は古代文明に関する文化遺産だけでなく、広大な国土に広がる山岳地帯や自然景観も高く評価されています。

日本は27件で11位タイ。世界の上位グループには届いていませんが、アジアを代表する世界遺産保有国の一つです。2026年には新たな文化遺産が加わり、登録数が26件から27件に増加しました。

なお、同じ27件のアメリカも11位です。日本を単独11位と表記するランキングもありますが、厳密には同数のため同率11位と考えるのが適切です。

【日本は世界11位】世界遺産27件の内訳と2026年の新規登録

日本の世界遺産は、2026年の新規登録によって合計27件になりました。内訳は文化遺産22件、自然遺産5件、複合遺産0件です。

日本の登録数を押し上げた2026年の大きなニュースが、奈良県に関係する「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録です。

2026年7月26日「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産に登録

2026年7月26日、韓国・釜山で開催されていた第48回世界遺産委員会において、「飛鳥・藤原の宮都(Ancient Capitals of Asuka and Fujiwara)」の登録が決定しました。

この遺産は、奈良盆地に位置する飛鳥と藤原という二つの古代の宮都に関連する資産群です。19の構成資産からなり、中国や朝鮮半島との交流を通じて形成された日本の古代国家の成立過程を伝えています。

ユネスコの登録決定では、評価基準(ii)と(iii)が認められました。東アジアの国際交流を背景に、日本の政治制度や都市形成が発展した歴史を示す点が評価されています。

これにより、日本の世界遺産は27件に到達しました。日本の国別順位は11位タイとなり、世界遺産を巡る旅行や歴史観光の観点からも注目される登録となりました。

日本の世界遺産は文化遺産が中心

日本の27件を分類すると、文化遺産が22件、自然遺産が5件です。古都の歴史的建造物、寺社、産業遺産、自然環境など、異なる価値を持つ場所が登録されています。

文化遺産には、法隆寺地域の仏教建造物、古都京都の文化財、姫路城、原爆ドーム、富士山、佐渡島の金山などがあります。自然遺産には、屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島などが含まれます。

この構成から分かるのは、日本の世界遺産が歴史的な建築物だけに偏っているわけではないということです。人間の営みと自然環境の双方が、国際的に評価されています。

【国別比較表】文化遺産・自然遺産・複合遺産の内訳を徹底比較

世界遺産の国別登録数を正しく理解するには、合計件数だけでなく、文化・自然・複合という3つの分類を確認する必要があります。

ユネスコ世界遺産センターの各国別登録ページをもとに、上位国と日本、同率11位のアメリカを比較しました。

順位 国名 合計 文化遺産 自然遺産 複合遺産
1位イタリア62件56件6件0件
2位中国61件42件15件4件
3位フランス56件47件7件2件
4位ドイツ55件52件3件0件
5位スペイン50件44件4件2件
6位インド45件37件7件1件
7位メキシコ36件28件6件2件
8位イギリス35件29件5件1件
9位ロシア33件22件11件0件
10位イラン30件28件2件0件
11位タイ日本27件22件5件0件
11位タイアメリカ27件13件13件1件

出典:ユネスコ世界遺産センター各国別登録ページ。2026年の第48回世界遺産委員会終了後の登録状況。順位は同数の場合に同順位とする方式。

イタリアは文化遺産の多さが圧倒的

イタリアの62件のうち、56件が文化遺産です。古代ローマの遺跡、中世の都市、ルネサンス期の建築や芸術など、長い歴史の中で形成された文化的資産が幅広く登録されています。

特に、ポンペイの考古学地域、フィレンツェの歴史地区、ヴェネツィアとその潟などは、世界的にも知名度の高い遺産です。都市そのものが歴史を伝える場所となっている点が、イタリアの強みです。

中国は自然遺産・複合遺産の豊富さも特徴

中国は文化遺産42件、自然遺産15件、複合遺産4件です。自然遺産と複合遺産を合わせると19件となり、上位国の中でも自然環境に関する登録が目立ちます。

黄山、九寨溝、四川省のジャイアントパンダ保護区など、広大な国土に広がる多様な自然環境が評価されています。また、2026年には景徳鎮の手工芸陶磁器産業遺産群も新規登録されました。

フランスとドイツは文化・歴史的資産が中心

フランスは56件のうち47件が文化遺産です。パリのセーヌ河岸やヴェルサイユ宮殿など、建築・都市景観に関する登録が多い一方、海外領土の自然環境も登録対象となっています。

ドイツは55件中52件が文化遺産です。大聖堂、歴史的都市、産業遺産、近代建築など、幅広い時代の建造物が評価されています。

国によって登録数の構成は大きく異なります。単純な合計件数だけでなく、どのような価値が認められているのかを見ることで、ランキングの背景が理解しやすくなります。

【越境遺産の数え方】複数の国にまたがる世界遺産は何件と数える?

世界遺産の国別比較で、特に誤解されやすいのが越境遺産の扱いです。

世界遺産には、一つの国だけでなく、複数の国の領域にまたがって登録されるものがあります。ユネスコでは、こうした遺産を国境を越える遺産、または国際的な共同遺産として扱っています。

国別ランキングでは関係する国それぞれに計上

例えば、フランスとスペインにまたがる「ピレネー山脈のペルデュ山」は、両国に関係する一つの世界遺産です。

このような遺産は、国別の登録数を計算するときには、それぞれの国の登録物件として扱われます。一方、世界全体の登録数を計算するときには、同じ遺産を二重に数えません。

つまり、国別ランキングの件数をすべて合計しても、世界全体の登録数である1,273件とは一致しない場合があります。

2026年の世界遺産一覧には51件の越境・国際共同遺産

ユネスコ世界遺産センターの一覧では、越境・国際共同遺産は51件とされています。

この仕組みは、世界遺産が各国の所有物というよりも、人類全体で守るべき価値を持つ場所として位置づけられていることを示しています。

国別の登録数を比較するときは、越境遺産を含む数字なのか、世界全体のユニークな登録物件数なのかを区別が必要です。

【世界遺産の登録基準】文化・自然・複合遺産に選ばれる条件とは?

世界遺産は、観光客が多い場所や歴史的に有名な場所を自動的に登録する制度ではありません。ユネスコが定める「顕著な普遍的価値」を持ち、定められた登録基準を満たす必要があります。

世界遺産の登録基準は全部で10項目です。文化遺産に関する基準が(i)から(vi)、自然遺産に関する基準が(vii)から(x)に分かれています。

文化遺産:人類の歴史や芸術、建築を伝える資産

文化遺産は、建造物、歴史的都市、考古学的遺跡、文化的景観などが対象です。

代表的な評価の観点には、人類の創造的才能を示す傑作であること、異なる文化間の重要な交流を示していること、文明や文化的伝統を伝えていることなどがあります。

イタリアの歴史地区や日本の古都、インドの歴史的建造物などは、こうした文化的価値が評価された例です。

自然遺産:地球の自然環境や生態系の価値

自然遺産は、自然美、地質学的な価値、生態系の進化、生物多様性などが評価対象となります。

単に美しい景色があるだけではなく、地球の歴史や自然環境を理解するうえで重要な価値が大切です。

日本の知床や屋久島、中国の黄山や九寨溝などは、自然遺産の代表的な事例です。

複合遺産:文化と自然の両方に価値がある場所

複合遺産は、文化遺産と自然遺産の双方の定義を満たす場所です。

例えば、自然環境と人間の歴史的な営みが密接に結びついている地域などが該当します。中国は4件、フランスとスペインはそれぞれ2件の複合遺産を持っています。

なお、文化的景観は自然と人間の相互作用を示すものですが、分類上は文化遺産です。自然との関係が深いからといって、すべてが複合遺産になるわけではありません。

登録件数の多さだけではなく、こうした分類の違いを理解すると、各国がどのような価値を世界に示しているのかが見えてきます。

【なぜ上位国に世界遺産が多い?】登録数の推移と2026年の最新動向

イタリア、中国、フランスなどが上位に並ぶ背景には、長い歴史や自然環境の豊かさだけではなく、世界遺産の推薦制度や保全体制も関係しています。

世界遺産の登録数は1978年から大きく増加

世界遺産制度の基礎となる世界遺産条約は、1972年11月16日にユネスコ総会で採択されました。

最初の登録が行われたのは1978年です。この年にはエクアドルのガラパゴス諸島を含む12件が世界遺産に登録されました。

その後、登録対象や評価の考え方が広がり、1992年には条約発効後20年間で377件に到達。2026年7月の第48回世界遺産委員会終了後には、世界全体で1,273件となっています。

登録数の推移を見ると、世界遺産制度が歴史的建造物の保護にとどまらず、自然環境、文化的景観、産業遺産などへ対象を広げてきたことが分かります。

第48回世界遺産委員会では25件が新規登録

2026年7月19日から29日まで、韓国・釜山で開催された第48回世界遺産委員会では、25件の新規登録が決定しました。

内訳は文化遺産19件、自然遺産5件、複合遺産1件です。加えて、既存の世界遺産2件について境界の拡張が承認されました。

今回の会合では、コモロ、サントメ・プリンシペ、南スーダンの3か国で初めて世界遺産が登録されたことも大きな出来事です。

この結果、世界遺産一覧は1,273件となり、173か国に登録物件が存在する状況になりました。

世界遺産が多い国には共通する4つの背景がある

登録数の多い国には、いくつかの共通点があります。

  • 歴史的な蓄積:古代文明から近代まで、複数の時代の遺跡や建造物が残されている。
  • 自然環境の多様性:山岳、森林、海洋、砂漠など、異なる生態系や地形を持っている。
  • 文化財の調査・保全体制:登録候補を調査し、長期的な保存管理計画を整える仕組みがある。
  • 継続的な推薦活動:暫定一覧表への掲載や推薦書の作成を通じて、登録候補を計画的に準備している。

例えばイタリアは、ローマ帝国やルネサンスなど複数の時代の歴史的資産が密集しています。中国は広大な国土と多様な自然環境を持ち、フランスは本土だけでなく海外領土にも重要な自然遺産があります。

加えて、世界遺産の登録には、対象物件の保護制度や管理計画が大切です。単に歴史的な価値があるだけではなく、その価値を将来にわたって守るための制度を整えることも必要です。

したがって、登録数の差は文化や自然の豊かさだけでなく、各国の調査能力、行政制度、保全政策、推薦活動などが複合的に反映された結果と考えられます。

登録数が多い国ほど文化的に優れているわけではない

ここで注意したいのは、世界遺産の登録件数が文化的な豊かさを直接測る指標ではないという点です。

世界遺産は、国の文化財をすべて数える制度ではありません。顕著な普遍的価値を持つ特定の物件を、国際的な基準に基づいて登録する仕組みです。

そのため、ランキングで下位の国にも、世界的に重要な歴史や自然環境が数多く存在します。登録数だけを見て国の文化的価値や観光魅力を判断するのは適切ではありません。

【世界遺産が多い国ランキング】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:世界遺産が最も多い国はどこですか?
A1:2026年最新データではイタリアです。登録数は62件で、2位の中国の61件を1件上回っています。

Q2:日本の世界遺産は何件で、世界何位ですか?
A2:日本は27件で世界11位タイです。2026年7月に「飛鳥・藤原の宮都」が登録されたことで、26件から27件に増えました。同じ27件のアメリカと同率です。

Q3:世界遺産の文化遺産・自然遺産・複合遺産の違いは何ですか?
A3:文化遺産は歴史的建造物や文化的景観など、自然遺産は地質・生態系・自然美などが評価されたものです。複合遺産は文化と自然の両方の価値を持つ物件です。

Q4:複数の国にまたがる世界遺産は何件として数えますか?
A4:国別ランキングでは関係する各国の登録数に含まれますが、世界全体の登録数では一つの物件として数えます。そのため、国別件数を合計しても世界全体の登録数とは一致しません。

Q5:2026年の第48回世界遺産委員会では何件が登録されましたか?
A5:2026年7月の会合では25件が新規登録されました。文化遺産19件、自然遺産5件、複合遺産1件です。これにより世界遺産の総数は1,273件となりました。

2026年最新の世界遺産が多い国ランキングでは、イタリアが62件で1位、中国が61件で2位、フランスが56件で3位となりました。日本は27件でアメリカと並ぶ11位タイです。

2026年7月の第48回世界遺産委員会では25件が新たに登録され、日本でも「飛鳥・藤原の宮都」が加わりました。世界全体の登録数は1,273件に達し、文化遺産・自然遺産・複合遺産を含む多様な価値が認められています。

ランキングを見る際に押さえておきたいのは、合計件数だけでなく、文化・自然・複合の構成、越境遺産の計上方法、登録基準の違いです。これらを理解すると、イタリアや中国が上位に位置する理由、日本が27件で11位タイとなっている背景も見えてきます。

今後も世界遺産委員会で新規登録や既存物件の拡張が決まれば、国別ランキングは変化します。数字の順位だけに注目するのではなく、各国が守り続けている歴史や自然の価値にも目を向けることが、世界遺産をより深く楽しむためのポイントです。

主な公的資料・データ確認先

- UNESCO世界遺産センター:世界遺産一覧・国別登録数
- UNESCO:第48回世界遺産委員会の開催結果・新規登録25件
- UNESCO:世界遺産の選定基準・文化遺産と自然遺産の定義
- 日本国外務省:2026年7月26日の「飛鳥・藤原の宮都」登録発表

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コンテンツディレクター 室井 健太
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