俳優・京本政樹は、1985年の時代劇『必殺仕事人V』で演じた組紐屋の竜によって全国的な人気を獲得した、日本を代表する個性派俳優の一人だ。端正な顔立ちと独特の色気、時代劇で見せる鋭い存在感が印象的だが、その一方で、関西弁を生かした親しみやすい役柄や、歌手・ギタリストとしての音楽活動でも知られている。
2026年11月現在、京本政樹は67歳。俳優としてのキャリアを重ねながら、映画やテレビ、ラジオ、ナレーションなど幅広い分野で活動を続けている。妻の山本博美との結婚、長男でSixTONESのメンバーでもある京本大我との親子共演など、家族にまつわるエピソードも関心を集める。若い頃から現在までの経歴を振り返り、その人物像と代表作を整理する。
【2026年現在】京本政樹は何をしている?年齢・プロフィールと最新活動

京本政樹は1959年1月21日生まれ、大阪府高槻市出身の俳優・タレント・歌手・ギタリストだ。所属事務所はRyus-up(リューズ・アップ)。2026年11月5日時点で67歳を迎えている。
芸能活動の中心は俳優業だが、公式プロフィールを見ると、テレビドラマや映画だけでなく、音楽制作、舞台、ラジオなどにも継続的に取り組んできたことがわかる。
2026年の活動で注目されるのが、4月3日に全国公開された時代劇映画『炎かがよへ』への出演だ。京本は特別出演として松本氏輔役を担当。戦国大名・蘆名盛隆を中心に描く作品で、松本行輔の父という役どころを演じている。
また、テレビではBSフジの『なるほど!なっとく塾』に出演。2026年9月の放送回では、森田健作が塾長を務める番組で塾生筆頭として登場した。
加えて、2026年10月24日放送のNHK『SONGSスペシャル 中森明菜 “明菜オールタイム・ベスト”』ではナレーションを担当。俳優として画面に登場するだけでなく、声の表現でも活動の幅を広げている。
ラジオ番組『青春の勲章は くじけない心』への出演も公式プロフィールに掲載されている。長年の芸能経験を生かし、テレビ、映画、ラジオと異なるメディアで存在感を示しているのが2026年の京本政樹だ。
【若い頃からの経歴】1985年『必殺仕事人V』で人気を獲得した理由
1979年に俳優デビュー、1983年には『里見八犬伝』に出演京本政樹の芸能活動が始まったのは1979年。NHKドラマ『男たちの旅路』第4部「車輪の一歩」への出演が俳優としてのデビュー作となった。
その後、NHK大河ドラマ『草燃える』やフジテレビ系『銭形平次』などに出演し、時代劇を中心に経験を積んでいく。
1983年には角川映画『里見八犬伝』にも出演。映画とテレビの双方で活動の場を広げ、若手俳優として着実にキャリアを形成していった。
1985年『必殺仕事人V』の組紐屋の竜が転機に京本政樹の名前を全国に広めた代表作が、1985年のテレビ朝日系『必殺仕事人V』だ。
演じたのは、組紐を使って仕事を遂行する殺し屋・組紐屋の竜。藤田まこと演じる中村主水や、村上弘明演じる花屋の政らとともに物語を彩った。
テレビ朝日の必殺シリーズ公式情報によると、『必殺仕事人V』はシリーズ第23弾として1985年1月11日から7月26日まで放送された。京本が演じた組紐屋の竜は、怪しい色香を漂わせる美形の殺し屋として紹介されている。
当時の京本の魅力は、単に容姿が整っていることだけではなかった。感情を表に出しすぎない佇まい、静かな視線、しなやかな動きが組紐屋の竜という人物に独特の存在感を与えていた。
1985年には続く『必殺仕事人V・激闘編』にも出演。公式プロフィールには、劇中音楽の作曲・プロデュースも手掛けたことが記載されている。出演者という立場を超え、作品の音楽面にも関わっていた点は見逃せない。
二枚目俳優から個性派俳優へ1985年の成功によって、京本にはクールでミステリアスな美形俳優という印象が定着した。しかし、その後の出演作を見ると、同じような役柄だけを演じ続けたわけではない。
1993年のTBS系『高校教師』、1994年の日本テレビ系『家なき子』、1995年の『家なき子2』などでは、それまでの時代劇とは異なる現代劇の人物を演じた。
京本政樹の公式プロフィールでも、野島伸司脚本作品で異色のキャラクターを演じ、個性派現代劇俳優としての地位を築いたことが紹介されている。
美しい容姿を武器にしながら、そのイメージに縛られない演技を選んできたことが、長く俳優として活動できる理由の一つになっている。
【代表作・経歴年表】関西弁の刑事から『ちりとてちん』の叔父まで
京本政樹の出演歴を振り返ると、時代劇、サスペンス、現代ドラマ、朝ドラ、映画、舞台と、非常に幅広いジャンルに関わってきたことがわかる。
特に注目したいのは、1985年に確立したクールな俳優像とは正反対ともいえる、関西弁を使った人情味のある役柄だ。
| 時期 | 作品・出来事 | 役柄・注目ポイント |
|---|---|---|
| 1979年 | NHK『車輪の一歩』 | 俳優デビュー |
| 1983年 | 映画『里見八犬伝』 | 角川映画に出演 |
| 1985年 | 『必殺仕事人V』 | 組紐屋の竜を演じ、全国的な人気を獲得 |
| 1993年 | TBS『高校教師』 | 現代劇で新たな役柄に挑戦 |
| 1994~1995年 | 『家なき子』『家なき子2』 | 野島伸司脚本作品で個性派として存在感を発揮 |
| 1999~2001年 | ABC『新・部長刑事アーバンポリス24』 | 13代目・相原京介部長刑事として主演 |
| 2007年 | NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』 | 主人公の叔父・和田小次郎役 |
| 2013年 | 『滝沢演舞城2013』 | 長男・京本大我と舞台で初共演 |
| 2026年 | 映画『炎かがよへ』など | 映画、テレビ、ナレーションで活動 |
1999年から2001年3月まで、京本はABCの関西ローカルドラマ『新・部長刑事アーバンポリス24』で主演を務めた。
担当したのは13代目の相原京介部長刑事。妻を亡くし、娘と2人で暮らす大阪人の刑事という設定だった。
この人物は、組紐屋の竜のような寡黙でニヒルなキャラクターとは大きく異なる。人情に厚く、熱血漢で、高所恐怖症という人間味のある設定も持っていた。
何より印象的なのが、軽快な関西弁を使った演技だ。
大阪府高槻市出身の京本にとって、関西弁は自身の出身地とも結び付く表現である。全国向けの時代劇で見せてきた端正なイメージから離れ、地元の言葉を使うことで、役柄に親しみやすさと生活感を与えていた。
朝ドラ『ちりとてちん』では調子のよい叔父役2007年のNHK連続テレビ小説『ちりとてちん』では、主人公・和田喜代美の叔父である和田小次郎を演じた。
小次郎は、定職に就かず、儲け話を見つけては飛びつき、失敗を繰り返すという人物。いわゆる調子のよい、どこか憎めない叔父という役どころだ。
この作品でも京本は、従来の二枚目俳優のイメージとは異なる表情を見せている。
『必殺仕事人V』の組紐屋の竜を知る視聴者にとっては、同じ俳優とは思えないほどの印象の違いがあったかもしれない。しかし、こうした振れ幅こそが京本政樹の俳優としての魅力である。
【歌手・ギタリストとしての顔】京本政樹は音楽も自ら手掛ける
京本政樹を俳優としてのみ認識している人も多いが、音楽活動も長年続けている。
公式プロフィールでは、シンガーソングライターとしてオリジナルアルバム14枚、シングル11枚を発表した実績が紹介されている。単に歌うだけでなく、作詞、作曲、音楽プロデュースにも携わってきた。
『必殺仕事人V・激闘編』でも音楽制作を担当京本の音楽家としての活動を象徴するのが、必殺シリーズとの関わりだ。
『必殺仕事人V・激闘編』では劇中音楽の作曲・プロデュースを担当。加えて、鮎川いずみが歌った主題歌「女は海」では作詞・作曲・プロデュースを手掛けた。
作品に出演する俳優が、その作品の音楽制作にも関わるというのは興味深い。京本にとって音楽は、俳優業とは別の趣味にとどまらず、表現活動の重要な柱になっている。
ギターへの長年のこだわりギタリストとしても知られ、2017年の公式プロフィールには、ギター歴48年として週刊文春の特集に掲載された記録がある。
2013年には『Tokyo blue~孤独な天使たち~』、2014年には音楽活動30周年を記念した『MASAKI KYOMOTO MUSIC WORKS 1984-2014』をビクターから発売した。
2015年にはシングル「Doubt~ダウト~」もリリース。ビクターエンタテインメントの作品情報では、ラジオ番組『京本政樹のラジとばっ!』のオープニングテーマなどを収録した作品として紹介されている。
また、特撮作品『牙狼〈GARO〉』シリーズへの楽曲提供やプロデュースにも携わっている。
こうした実績から見えてくるのは、京本が俳優として与えられた役を演じるだけでなく、音楽を通して自分自身の世界観を作り上げてきた人物だということだ。
【妻・山本博美と息子・京本大我】結婚と親子関係を整理
妻は元アイドルグループ「きゃんきゃん」の山本博美京本政樹の妻は、元アイドルグループ「きゃんきゃん」のメンバーとして活動していた山本博美だ。タレントとしても活動した経歴を持つ。
2人が知り合ったきっかけとして知られているのが、1988年秋に京本が座長を務めた京都・南座の舞台『新吾十番勝負』での共演だ。
1992年5月28日には婚約記者会見を行い、同年6月15日に東京・目黒のサレジオ教会で挙式した。1992年当時の新聞報道を掲載したデイリースポーツの記録にも、この結婚の経緯が残されている。
山本博美は、芸能活動の経歴を持つ一方で、結婚後の家庭生活については広く発信するタイプではない。夫婦の私生活の詳細と、報道や公表資料で確認できる事実は分けて理解する必要がある。
長男はSixTONESの京本大我京本政樹と山本博美の長男が、男性アイドルグループSixTONESの京本大我だ。
京本大我は1994年12月3日生まれ。STARTO ENTERTAINMENTの公式プロフィールにも生年月日が掲載されている。
父は俳優、母は元アイドルという芸能一家に生まれた京本大我は、2006年に芸能活動を始め、その後、舞台やドラマなどで経験を積んだ。2015年に結成されたSixTONESのメンバーとして、2020年にCDデビューを果たしている。
父と息子は、それぞれ異なる分野で活動しているが、俳優という共通点も持つ。京本政樹が長年培ってきた演技経験と、京本大我が舞台や音楽の世界で積み重ねてきたキャリアは、世代を超えた興味深い接点になっている。
2013年『滝沢演舞城2013』で親子初共演2人の関係を語るうえで欠かせない出来事が、2013年の舞台『滝沢演舞城2013』での親子初共演だ。
2013年4月、東京・新橋演舞場で上演された同作で、京本政樹は武蔵坊弁慶役、京本大我は真之介役を担当した。
日刊スポーツなどの当時の報道によると、長男との初共演は、舞台の総合演出を手掛けたジャニー喜多川氏らの発案によって実現した。父と息子が同じ舞台に立つという出来事は、双方のファンにとっても印象的な機会となった。
また、オリコンの当時の報道では、稽古場で大我が父に敬語で接していたことも紹介されている。大我は父親というだけでなく、芸能界の先輩として京本政樹を尊重していた。
ここで注目したいのは、親子であることと、仕事上の先輩・後輩という関係を両立させていた点だ。親子共演のエピソードだけで家庭内の関係すべてを判断することはできないが、少なくとも舞台では互いの立場を尊重しながら共演していたことが報道から読み取れる。
【プロの結論】京本政樹が長く支持される理由は二枚目像を超えた表現力
京本政樹の俳優人生を振り返ると、1985年の『必殺仕事人V』が大きな転換点だったことは間違いない。しかし、現在まで活動を続けている理由を、組紐屋の竜という代表的な役だけで説明することはできない。
その理由は、俳優としてのイメージを自分自身で更新してきたことにある。
『必殺仕事人V』ではニヒルで色気のある殺し屋、『新・部長刑事アーバンポリス24』では関西弁を操る人情派の刑事、『ちりとてちん』では調子のよい叔父を演じた。さらに『高校教師』や『家なき子』では、現代劇の個性的な人物にも挑戦している。
こうした役柄の違いは、俳優としての表現領域が一つに限定されていないことを示している。
また、歌手・ギタリストとして自分の作品を発表し、劇中音楽の制作や主題歌のプロデュースまで手掛けてきた点も特徴的だ。俳優としての知名度に依存するのではなく、音楽という別の表現手段を持っている。
2026年には映画『炎かがよへ』への出演に加え、テレビ番組やナレーションでも活動している。これは、過去の代表作だけで語られる存在ではなく、現在も新しい作品に参加している俳優であることを示す。
京本政樹の出演作をこれから見てみたい人には、次のような選び方がおすすめだ。
- 時代劇が好きな人:『必殺仕事人V』で組紐屋の竜の魅力を確認する。
- 人情ドラマが好きな人:『新・部長刑事アーバンポリス24』や『ちりとてちん』を見る。
- 現代劇の個性的な人物が好きな人:『高校教師』『家なき子』シリーズをチェックする。
- 音楽活動にも興味がある人:『MASAKI KYOMOTO MUSIC WORKS 1984-2014』などの音楽作品を聴く。
- 近年の活動を知りたい人:2026年公開の『炎かがよへ』やテレビ出演を確認する。
一方、京本政樹を組紐屋の竜という一つの役柄だけで理解しようとすると、関西弁の演技や音楽家としての側面を見落としてしまう。代表作を入口にしながら、年代の異なる作品を見比べることが、人物像を正確に理解する近道だ。
【京本政樹の現在・家族・経歴】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:京本政樹は2026年現在、何歳ですか?
A1:1959年1月21日生まれで、2026年11月現在67歳です。大阪府高槻市出身で、Ryus-upに所属しています。
Q2:京本政樹の妻は誰ですか?
A2:妻は元アイドルグループ「きゃんきゃん」のメンバーだった山本博美です。1992年6月15日に挙式しました。
Q3:京本政樹の息子は誰ですか?
A3:長男はSixTONESの京本大我です。1994年12月3日生まれで、父とは2013年の舞台『滝沢演舞城2013』で初共演しました。
Q4:京本政樹の代表作は何ですか?
A4:代表作として特に知られているのは、1985年の『必殺仕事人V』です。組紐屋の竜役で人気を獲得しました。そのほか『高校教師』『家なき子』『新・部長刑事アーバンポリス24』『ちりとてちん』などがあります。
Q5:京本政樹は関西弁を話すのですか?
A5:大阪府高槻市出身で、関西弁を話す人物として知られています。『新・部長刑事アーバンポリス24』では、大阪人の刑事・相原京介を演じ、軽快な関西弁を披露しました。
Q6:京本政樹は歌手やギタリストとしても活動していますか?
A6:はい。シンガーソングライターとしてオリジナルアルバム14枚、シングル11枚を発表しています。ギター演奏のほか、作詞・作曲、劇中音楽の制作、楽曲プロデュースなども手掛けています。
Q7:京本政樹の2026年の最新出演作は何ですか?
A7:2026年4月3日公開の映画『炎かがよへ』に特別出演しています。また、同年10月24日放送のNHK『SONGSスペシャル 中森明菜 “明菜オールタイム・ベスト”』ではナレーションを担当しました。
京本政樹は、1979年の俳優デビューから長いキャリアを築き、1985年の『必殺仕事人V』で組紐屋の竜を演じて全国的な人気を獲得した。
しかし、その魅力は時代劇の二枚目俳優という枠に収まらない。『新・部長刑事アーバンポリス24』では関西弁の人情派刑事を演じ、『ちりとてちん』では親しみやすい叔父役を好演。さらに歌手・ギタリストとしても作品を発表し、音楽制作にも携わってきた。
私生活では、山本博美との結婚、長男・京本大我との親子関係が知られている。2013年の『滝沢演舞城2013』での親子初共演は、俳優としての父と、芸能界で活動する息子が同じ舞台に立った象徴的な出来事だった。
2026年も映画『炎かがよへ』やテレビ番組、ナレーションなどで活動を続けている京本政樹。過去の代表作を大切にしながら、新しい作品にも参加するその姿勢は、長年にわたって芸能界で存在感を保ってきた理由を物語っている。
京本政樹という人物を理解するには、『必殺仕事人V』だけでなく、関西弁の役柄、音楽作品、親子共演、そして現在の活動まで視野を広げることが大切だ。俳優としての華やかさと、表現者としての多彩な才能。その両面こそが、京本政樹の本質である。
主な事実確認資料:京本政樹公式プロフィール、テレビ朝日「必殺シリーズ」公式情報、STARTO ENTERTAINMENT公式プロフィール、映画『炎かがよへ』公式サイト、当時の日刊スポーツ・オリコン・デイリースポーツの報道、ビクターエンタテインメントの作品情報。