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ステビア甘味料は安全?2026年のADI・摂取量と副作用を徹底解剖

星野 匠 星野 匠 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
目次

ステビア甘味料は、植物由来で砂糖よりもはるかに甘く、少量で甘さを加えられることから、清涼飲料水や菓子、低糖質食品などに利用されている。しかし、「天然由来だから安全」「カロリーが低いから健康に良い」と単純に判断してよいのだろうか。ステビアの安全性を考えるうえで欠かせないのが、甘味成分であるステビオール配糖体の性質、国際的な安全性評価、そして実際にどれほど摂取されているかというデータだ。

2026年11月現在、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、ステビオール配糖体の許容一日摂取量(ADI)をステビオール換算で体重1kg当たり0~4mgとする従来の基準を維持している。加えて、消費者庁が2026年3月に公表した令和6年度の甘味料摂取量調査では、ステビア抽出物の摂取量はADIの0.17%だった。国際評価と国内調査の両面から見ると、通常の食品利用における摂取量には大きな余裕がある。

【先に結論】ステビア甘味料は安全?2026年の公的評価を検証

ステビア甘味料

ステビア甘味料について、2026年時点の公的評価を踏まえた答えは、安全性評価を受けたステビオール配糖体を、認められた使用条件と適切な摂取量の範囲で利用する限り、健康上の大きな懸念は確認されていないというものだ。

ただし、ここで区別したいのが「ステビアという植物」と「ステビアの葉から抽出・精製したステビオール配糖体」である。食品添加物として評価されているのは、一定の規格を満たすステビオール配糖体などであり、植物の葉やあらゆる粗抽出物が同じ条件で評価されているわけではない。

JECFAが2026年もADIを維持

JECFAは、世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)が設置する食品添加物の専門家会議だ。食品添加物について毒性試験や人への影響などを検討し、国際的な安全性評価の基礎となるADIを設定している。

ステビオール配糖体については、2008年の評価でステビオール換算のADIを0~4mg/kg体重/日と設定した。その後も評価や規格の見直しが続けられ、WHOのJECFAデータベースでは2026年の評価においても、従来のADIを変更する必要性を示す新しい情報は確認されなかったとしている。

2026年の評価では、酵素を利用して製造するレバウディオサイドMに関連する製造方法や、製造に使用する微生物由来の酵素・タンパク質についても検討された。精製された製品から製造株由来のタンパク質が検出されないことなどが評価されている。

欧州食品安全機関(EFSA)の評価も確認

欧州食品安全機関(EFSA)は2024年11月、ステビオール配糖体の使用範囲拡大とADIの引き上げ案を検討した。検討された引き上げ案は、従来の4mg/kg体重/日から6mgまたは16mg/kg体重/日への変更だった。

しかし、EFSAは現行ADIを引き上げる十分な根拠がないと判断した。また、食品への最大使用量を前提とした保守的な推計では、幼児の高摂取群でADIを超える可能性が示された。

ここで重要なのは、これは実際に健康被害が発生したという報告ではなく、使用量を最大限に想定したリスク評価だという点だ。食品の使用条件や摂取量によって評価結果が変わることを示している。

さらに2026年9月には、EFSAが酵素変換によって製造されるレバウディオサイドMについて、新しい製造工程の安全性評価を公表した。製造工程に由来する生きた微生物やDNAが最終製品に残らないことなどを踏まえ、新しい工程による安全性上の懸念はないと判断している。

つまり2026年の国際的な動きは、ステビア甘味料全体を無条件に安全と認めたという話ではない。成分の規格、製造方法、使用条件を個別に評価し、従来の安全基準を維持しているということだ。

【成分を解剖】ステビオール配糖体の仕組みと2つの主要成分

ステビア甘味料の原料となるのは、南米原産のキク科植物「ステビア・レバウディアナ(Stevia rebaudiana)」だ。甘味成分は主に葉に含まれており、その中心となる物質がステビオール配糖体である。

ステビオール配糖体は、ステビオールという基本骨格にブドウ糖などの糖が結合した化合物の総称だ。砂糖の主成分であるショ糖とは化学構造が異なり、少量でも強い甘味を感じさせる性質を持っている。

ステビオシドとレバウディオサイドAの違い

ステビオール配糖体には複数の種類がある。なかでも食品用のステビア甘味料で代表的なのが、ステビオシドとレバウディオサイドA(Rebaudioside A、Reb A)だ。

ステビオシドは、ステビアの代表的な甘味成分の一つ。強い甘味を持つ一方、製品の配合や濃度によっては苦味、渋味、甘味の後引きが感じられることがある。

レバウディオサイドAは、比較的雑味や苦味が少なく、砂糖に近い甘味質を持つ成分として知られる。食品メーカーでは、この成分の含有割合を調整し、後味を改善した製品が開発されている。

体内ではどのように処理されるのか

ステビオール配糖体の特徴は、摂取後の消化・吸収の仕組みにもある。

欧州食品安全機関の2024年評価によると、ステビオシドやレバウディオサイドAは、胃や小腸など上部消化管の消化酵素によって容易には分解されない。そのまま大腸に到達し、腸内細菌によって糖の部分が切り離され、ステビオールへと変換される。

生成されたステビオールは吸収された後、主に肝臓などでグルクロン酸抱合を受け、ステビオールグルクロン酸となる。その後、尿や胆汁を介して体外へ排出される。

この代謝経路は、安全性評価において重要な意味を持つ。単に植物から抽出した成分だから安全なのではなく、体内でどのように分解・吸収・排出されるかという科学的な知見が蓄積されているのだ。

【砂糖と徹底比較】甘さ・カロリー・血糖値はどう違う?

ステビア甘味料が砂糖の代替として利用される最大の理由は、甘味の強さにある。一般的なステビオール配糖体は、砂糖の約200~400倍の甘味度を持つとされる。

ただし、この数値は成分の種類や濃度、測定条件によって変わる。ステビア製品すべてが同じ甘さというわけではない。

砂糖とステビアの比較
  • 甘味度:砂糖を1とすると、ステビオール配糖体はおおむね200~400程度。
  • カロリー:砂糖は約4kcal/g。ステビアは少量で甘味を付けられるため、実際の使用量に由来するエネルギーは非常に少ない。
  • 血糖値:ステビオール配糖体そのものは砂糖のように糖質を供給しないため、血糖値への直接的な影響は小さい。
  • 後味:ステビアは製品によって甘味が長く残ったり、苦味や渋味が感じられたりする。
  • 加工適性:熱や酸に比較的安定しており、飲料や加工食品にも利用される。
ステビアは本当にカロリーゼロなのか

ステビア甘味料は、砂糖と同じ量を使って甘さを付ける必要がない。砂糖の数百分の一程度の量でも十分な甘味が得られるため、食品全体のカロリーを抑えやすい。

ただし、ステビアを使用した商品が必ずしも完全なゼロカロリーとは限らない。

市販のステビア甘味料には、使いやすさや計量のしやすさを考慮して、エリスリトール、デキストリン、マルトデキストリンなどを配合した製品がある。こうした補助原料によって、商品のエネルギー量や糖質量は変わる。

したがって、カロリーを確認するときは「ステビア配合」という表面表示だけではなく、栄養成分表示のエネルギー、炭水化物、糖質を確認することが大切だ。

血糖値を上げない甘味料と考えてよい?

ステビオール配糖体は、砂糖のように消化されてブドウ糖を直接供給する成分ではない。そのため、砂糖の代わりに使用すれば、食事に含まれる糖質やエネルギーを減らす助けになる。

一方で、ステビアそのものに血糖値を改善する治療効果があると考えるのは早計だ。

2024年に公表されたメタ解析では、26研究、計1,439人のデータを検討した結果、ステビア摂取と血糖値の小幅な低下との関連が示された。しかし、エビデンスの確実性は低く、HbA1cやインスリン濃度への有意な効果は確認されなかった。

つまり、ステビアは砂糖の摂取量を減らすための選択肢にはなるが、糖尿病の治療薬や血糖コントロールの代替にはならない。糖尿病のある人は、商品に含まれるほかの糖質や食事全体のバランスも確認する必要がある。

【ADIと国内調査】2026年の公的データで見る摂取量の実態

ステビア甘味料の安全性を判断する際に欠かせないのが、ADI(Acceptable Daily Intake:一日摂取許容量)だ。

ADIとは、人がある物質を毎日、一生涯にわたって摂取し続けたとしても、健康への明らかな悪影響がないと考えられる一日当たりの摂取量を指す。動物試験などで得られた無毒性量をもとに、不確実性を考慮した安全係数を適用して設定される。

体重1kg当たり4mgという基準の意味

JECFAが設定しているステビオール配糖体のADIは、ステビオール換算で0~4mg/kg体重/日だ。

  • 体重40kg:160mg/日
  • 体重50kg:200mg/日
  • 体重60kg:240mg/日
  • 体重70kg:280mg/日

ここで注意したいのは、この数値がステビオール換算であることだ。市販のステビア抽出物やステビオール配糖体製品の重量と、そのまま比較できる数値ではない。

また、ADIは「ここまで摂取してよい」という推奨目標でも、「少し超えたら直ちに健康被害が出る」という境界線でもない。長期間の継続摂取を想定して、安全側に設定された指標である。

消費者庁の令和6年度調査が明らかにしたこと

2026年3月11日、消費者庁は食品衛生基準審議会添加物部会において、令和6年度マーケットバスケット方式による甘味料の摂取量調査結果を公表した。

この調査では、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、ステビア抽出物など8種類の甘味料を対象に、実際の食品に含まれる量から一日摂取量を推計した。

マーケットバスケット方式とは、スーパーなどで市販食品を購入し、食品中の添加物量を分析したうえで、平均的な一日当たりの食品摂取量を掛け合わせて摂取量を推計する方法だ。

調査には国立医薬品食品衛生研究所や地方衛生研究所などが参加し、9機関で対象物質の分析が行われた。

結果として、20歳以上の人について、ステビア抽出物の推定摂取量は0.007mg/kg体重/日、ADIに対する割合は0.17%だった。調査対象となった甘味料の中では、ステビア抽出物の対ADI比が最も高かったものの、ADIを大幅に下回っていた。

年齢層別の推計でも、ADIに対する割合はすべての年齢層で低い水準だった。

ステビア甘味料をめぐる主要データの関係
対象・項目 数値・特徴 意味・関係性
ステビア植物 南米原産のキク科植物 葉から甘味成分を抽出する原料
ステビオール配糖体 複数の甘味成分の総称 ステビア甘味料の中心となる成分群
ステビオシド 主要な甘味成分の一つ 甘味が強く、苦味や後味が残る場合がある
レバウディオサイドA 主要な甘味成分の一つ 比較的雑味が少なく、砂糖に近い甘味質
JECFAのADI 0~4mg/kg体重/日 ステビオール換算の国際的な摂取許容量
消費者庁の2026年公表データ 対ADI比0.17% 成人の国内推定摂取量はADIを大幅に下回る

消費者庁の資料に掲載された年齢層別の対ADI比は、1~6歳が0.36%、7~14歳が0.22%、15~19歳が0.15%、20歳以上が0.17%、全年齢層が0.18%だった。

なお、年齢層別の数値は、20歳以上の喫食量に基づいて調製した混合群試料の測定結果を、それぞれの年齢層の食品喫食量に当てはめた参考推計値である。各年齢層を独立して実測した結果ではない。

この調査から読み取れるのは、日本国内で一般に流通する食品を通じたステビア抽出物の推定摂取量が、国際的なADIと比べて非常に低い水準にあることだ。もちろん、特定の製品だけを大量に摂取する場合まで保証するものではないが、日常的な食品利用の実態を把握する重要な資料となっている。

【危険性・副作用を検証】ステビアで健康被害は起こる?

ステビア甘味料の危険性を調べると、発がん性、腎臓への負担、血圧低下、血糖値への影響など、さまざまな情報が見つかる。

こうした情報を判断するには、試験で使用された物質が何だったのか、摂取量はいくらだったのか、通常の食品利用と同じ条件なのかを区別する必要がある。

発がん性や遺伝毒性の懸念

ステビオール配糖体の安全性評価では、長期毒性試験や遺伝毒性試験などが検討されてきた。

EFSAが2010年に行った評価では、ラットの2年間の試験から得られた無毒性量をもとに、安全係数100を適用して4mg/kg体重/日のADIを設定した。この基準は、その後の国際的な安全性評価でも維持されている。

したがって、食品用として評価されたステビオール配糖体について、通常の使用条件で発がん性が確認されているという説明は正確ではない。

報告されている副作用には何がある?

人を対象とした臨床試験では、ステビオシドなどを比較的多い量で摂取した際に、腹部膨満感、みぞおち付近の痛み、めまい、吐き気などが報告されたことがある。

ただし、こうした報告は主に臨床試験で使用された抽出物やカプセルなどに関するもので、通常の食品に使用される少量の甘味料を摂取した場合に、同じ症状が一般的に起こることを示すものではない。

食品用ステビオール配糖体については、JECFAやEFSAが安全性評価を継続している。ADIの範囲内での摂取と、濃縮成分を多量に摂取することは分けて考える必要がある。

腎臓や肝臓への影響は?

ステビオール配糖体は腸内細菌によってステビオールへ変換され、吸収後にグルクロン酸抱合を受けて排出される。この代謝経路が確認されていることは、毒性評価の重要な基礎になっている。

一方、動物試験で高用量を投与した場合の変化と、人が食品から通常量を摂取した場合の影響は同じではない。特定の試験条件で見られた変化だけを根拠に、一般的な食品利用でも腎臓や肝臓に障害が起きると判断することはできない。

天然由来なら無制限に摂取してよいわけではない

ステビア甘味料の大きな誤解の一つが、「植物由来だから人工甘味料より安全」「天然成分なので摂取量を気にしなくてよい」という考え方だ。

食品添加物の安全性は、天然か人工かという分類だけで決まらない。化学的な性質、純度、製造方法、体内での代謝、摂取量などを総合的に評価する必要がある。

ステビアも例外ではない。安全性評価を受けた成分であっても、ADIを無視して濃縮製品やサプリメントを大量に摂取することを推奨する根拠はない。

【メリット・デメリット】食品表示の見分け方と賢い選び方

ステビア甘味料は、砂糖を減らしたい人にとって便利な選択肢だが、すべての食品や食生活に適しているわけではない。実際に選ぶときは、メリットだけでなく味や製品設計上の弱点も理解しておきたい。

ステビア甘味料の主なメリット

1. 少量で強い甘味を付けられる

砂糖の数百倍の甘味度があるため、少ない使用量で甘さを実現できる。砂糖を減らした飲料や菓子の製造に適している。

2. カロリーを抑えやすい

砂糖の使用量をステビアに置き換えることで、食品全体のエネルギーを抑えられる可能性がある。糖質やカロリーの摂取量を管理したい人にとって有用だ。

3. 血糖値への直接的な影響が小さい

ステビオール配糖体自体は砂糖のような糖質ではないため、砂糖の代替として利用することで、食事中の糖質を減らすことにつながる。

4. 加工食品に利用しやすい

熱や酸に比較的安定しているため、清涼飲料水、菓子、漬物、調味料など、幅広い食品に利用される。甘味だけでなく、塩味や酸味を調整する目的で使われる場合もある。

ステビア甘味料のデメリット

1. 独特の後味がある

成分の組み合わせによっては、甘味が長く残るほか、苦味や渋味を感じることがある。砂糖の甘味に慣れている人には違和感となる場合がある。

2. 砂糖と同じ機能を持つわけではない

砂糖は甘味だけでなく、食品にボリュームを与えたり、焼き色を付けたり、食感を調整したりする役割も担っている。ステビアに置き換えるだけでは、パンや焼き菓子の仕上がりが変わることがある。

3. 製品によっては別の糖質や添加物を含む

使いやすさを重視した粉末タイプなどには、エリスリトールやデキストリンなどが配合される場合がある。ステビアという名称だけで商品のカロリーや糖質を判断することはできない。

4. 砂糖を減らしても食べ過ぎれば意味がない

ステビア入りだからといって、食品全体の栄養バランスが改善されるわけではない。脂質や塩分、ほかの糖質が多い食品では、甘味料だけを見て健康的だと判断しないことが大切だ。

食品表示でステビアを見分ける方法

日本の食品表示基準では、ステビア抽出物は食品添加物として整理されている。消費者庁の食品表示関連資料には、ステビア抽出物の別名として「ステビアエキス」、簡略名として「ステビア」「ステビア甘味料」が記載されている。

また、主成分に関連する名称として「ステビオール配糖体」「ステビオシド」「レバウジオシド」も掲載されている。

実際の食品表示では、消費者庁の食品表示基準Q&Aにも「甘味料(ステビア)」という記載例が示されている。

購入時には、次の表示を確認するとよい。

  • 甘味料(ステビア):ステビアが甘味料として使用されていることを示す表示例。
  • ステビア抽出物:ステビアの葉から抽出した甘味成分を含む添加物。
  • ステビオール配糖体:甘味成分の化学的なグループ名。
  • ステビオシド・レバウディオサイド:具体的な甘味成分の名称。

加えて、栄養成分表示ではエネルギー、炭水化物、糖質を確認する。ステビア以外にどのような甘味料や賦形剤が配合されているかも、商品選びの判断材料になる。

ステビア甘味料が向いている人・慎重に選びたい人

向いている人

  • 砂糖の使用量を減らしたい人
  • 甘い飲料や食品のカロリーを抑えたい人
  • 糖質摂取量を意識している人
  • 少量で甘味を調整したい人

慎重に選びたい人

  • ステビア特有の後味や苦味が苦手な人
  • 甘味料の摂取後に体調の変化を感じたことがある人
  • 複数の甘味料や糖質を含む商品を避けたい人
  • 濃縮エキスやサプリメントを日常的に利用している人

特に糖尿病や高血圧などで薬を使用している人は、通常の食品に含まれる甘味料と、濃縮された植物抽出物やサプリメントを同じものとして扱わないことが重要だ。後者を継続的に利用する場合は、医師や薬剤師に相談したい。

【ステビア甘味料】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ステビア甘味料は毎日食べても大丈夫?
A1:安全性評価を受けたステビオール配糖体を、認められた使用条件とADIの範囲内で摂取する場合、通常の食品利用で大きな健康上の懸念は確認されていない。JECFAのADIはステビオール換算で0~4mg/kg体重/日。摂取量を無制限に増やしてよいという意味ではない。

Q2:ステビア甘味料は発がん性がある?
A2:食品用ステビオール配糖体について、通常の使用条件で発がん性が確認されているという評価ではない。長期毒性試験などを踏まえてADIが設定され、2026年のJECFA評価でも現行基準が維持されている。

Q3:ステビアとステビオシドは同じもの?
A3:厳密には異なる。ステビアは植物の名称であり、ステビオシドはその葉に含まれるステビオール配糖体の一種。レバウディオサイドAも同じグループに属する代表的な甘味成分だ。

Q4:ステビア甘味料は砂糖より太りにくい?
A4:砂糖の代わりに使って食品全体の摂取カロリーを減らせれば、体重管理に役立つ可能性がある。ただし、ステビア自体に確実な減量効果があるわけではない。食事全体のエネルギー摂取量が重要だ。

Q5:ステビア甘味料は血糖値を上げない?
A5:ステビオール配糖体そのものは砂糖のようにブドウ糖を供給する成分ではないため、血糖値への直接的な影響は小さい。ただし、ステビア配合商品に含まれるほかの糖質や原材料によって栄養成分は異なる。

Q6:2026年の日本の調査ではステビアの摂取量はどれくらい?
A6:消費者庁の令和6年度調査では、20歳以上の推定摂取量は0.007mg/kg体重/日で、ADIに対する割合は0.17%だった。国内で流通する食品を通じた推定摂取量は、国際的な許容量を大きく下回っている。

Q7:食品表示のどこを見ればステビア入りと分かる?
A7:原材料名や添加物欄を確認する。「甘味料(ステビア)」「ステビア抽出物」「ステビアエキス」「ステビオール配糖体」などが確認の目安になる。栄養成分表示も併せて確認すると、カロリーや糖質を把握しやすい。

ステビア甘味料は、植物由来というイメージだけで評価するのではなく、実際の甘味成分であるステビオール配糖体の性質と、公的な安全性評価を踏まえて考える必要がある。

2026年の要点は、JECFAがステビオール換算で0~4mg/kg体重/日のADIを維持していること、そして消費者庁の令和6年度調査で国内の成人の推定摂取量がADIの0.17%だったことだ。

砂糖と比較すると、ステビアは非常に高い甘味度を持ち、少量で甘さを付けられるため、カロリーや糖質の削減に役立つ。一方、独特の後味があり、製品によっては別の甘味料や補助原料も配合されている。

失敗しない選び方は、次の3点に集約できる。

  • 安全性:評価対象となったステビオール配糖体とADIの意味を理解する。
  • 栄養成分:ステビアという名称だけでなく、商品のカロリーや糖質、配合原料を確認する。
  • 摂取量:通常の食品利用と濃縮エキス・サプリメントの大量摂取を区別する。

砂糖を完全に排除することだけが健康的な食生活ではない。甘味を楽しみながら糖質やエネルギーを調整したい場合、ステビア甘味料は有力な選択肢の一つになる。大切なのは、天然か人工かというイメージではなく、成分・摂取量・食品全体の栄養バランスを見て、自分に合った使い方を選ぶことだ。

主な根拠資料: WHO・FAO合同食品添加物専門家会議(JECFA)、消費者庁、欧州食品安全機関(EFSA)、米国国立医学図書館の医学論文データベース。

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星野 匠
コンテンツディレクター 星野 匠
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