お笑い芸人・みなみかわの代名詞として知られる「システマ芸」。先輩芸人や格闘家から強烈な攻撃を受けても、表情を変えずに痛みを感じないとアピールする独特の芸風は、テレビバラエティーで強烈なインパクトを残してきました。その正体は、ロシア発祥の武術「システマ」にあります。単なる我慢強さを見せる芸ではなく、呼吸や身体のリラックスを重視する武術の考え方を、お笑いの世界に持ち込んだものです。
その始まりには、元相方・吉田寛との格闘技をめぐるライバル関係、テレビ東京『ざっくりハイタッチ』のオーディション、千原ジュニアとの出会いがありました。さらに2026年2月にはラマーズ法との関係をラジオで説明し、7月には『さんまのお笑い向上委員会』でもシステマ芸の誕生を振り返っています。武術としての本来のシステマ、痛みを和らげる呼吸の仕組み、芸としての演出を分けながら、その全貌を解説します。
【まず結論】みなみかわのシステマ芸とは?本物のロシア武術との関係
みなみかわのシステマ芸とは、ロシアの武術「システマ」で重視される呼吸やリラックスの考え方を、テレビ向けのお笑いに発展させたパフォーマンスです。
攻撃を受けても無表情を保ち、独特の呼吸法によって痛みを感じないという設定で笑いを生み出します。格闘技経験者から強烈なパンチや蹴りを受ける場面もあり、そのリアクションの薄さが大きな見どころになっています。
ただし、ここで区別したいのは、武術としてのシステマと、みなみかわがテレビで披露するシステマ芸は同じものではないという点です。
実際のシステマは、呼吸、リラックス、身体の構造、自然な動きを重視する総合的な身体運用の体系です。相手の攻撃を受け止めることだけが目的ではなく、状況に応じて身体を柔軟に使うことを重視します。
一方、バラエティーでのシステマ芸は、その考え方を分かりやすく誇張し、攻撃を受けても平然としているという視覚的な面白さに変換しています。
みなみかわのシステマ芸が注目される理由最大の特徴は、攻撃する側と受ける側のリアクションの落差です。
通常、強い衝撃を受ければ大きな声を出したり、身体をよじったりする反応が生まれます。しかし、みなみかわはあえて表情を変えず、淡々とした態度を維持します。
周囲が驚けば驚くほど、本人の落ち着いた様子が際立つ構造です。攻撃する芸人が力を入れ、MCが疑い、本人が平然と説明する。この一連の流れそのものが、システマ芸の完成された笑いになっています。
また、単に痛みに耐えるだけではなく、システマという実在する武術の知識を背景にしていることも、芸の説得力につながっています。
【ロシア武術の正体】システマとは?軍隊格闘術の特徴と4つの基本原則
システマは、ロシアを起源とする武術・身体訓練体系です。英語表記はSystema、ロシア語ではСистемаと表記されます。
国際武道文化研究機関であるUNESCO関連の国際武道研究機関ICMの武術データベースでは、システマの起源をロシアとし、近接戦闘を目的とする武術として紹介しています。ロシアの特殊作戦部隊との関係や、ソビエト連邦崩壊後に世界へ広がった経緯も記されています。
日本では「ロシアの軍隊格闘術」という説明で知られていますが、単純な殴り合いや力比べを目的としたものではありません。呼吸と身体の使い方を統合的に考える点に特徴があります。
システマを構成する4つの基本原則システマの特徴を理解するうえで重要なのが、次の4つの要素です。
1.呼吸(Breathing)
身体の動きと呼吸を切り離さず、自然な呼吸を維持することを重視します。緊張した状態では呼吸が浅くなったり、無意識に息を止めたりしやすくなります。呼吸を意識することで、身体の余計な緊張に気づきやすくなります。
2.リラックス(Relaxation)
必要以上に筋肉を緊張させず、身体の柔軟性を保つ考え方です。強い緊張が続くと動きが硬くなり、身体全体の自由度が失われます。力を抜くことは、システマにおける重要な基本です。
3.身体の構造(Structure)
姿勢や身体の安定性を重視する考え方です。身体の一部分だけに負担を集中させず、全身のバランスを意識します。
4.自然な動き(Movement)
決められた動作に固執せず、状況に応じて柔軟に身体を動かすことを重視します。無理に力で対抗するのではなく、身体の自由度を保つという発想です。
これらは互いに独立した技術ではありません。呼吸を整え、余計な緊張を減らし、安定した身体の状態を保つというように、相互に関係しています。
なお、システマには複数の指導系統や流派があり、すべての団体が完全に同一の方法で教えているわけではありません。みなみかわのテレビ芸だけで、実際のシステマ全体を理解したと考えるのは早計です。
【誕生秘話】みなみかわがシステマを習得した理由は元相方とのライバル関係だった
みなみかわがシステマを習い始めた背景には、意外にもお笑いコンビ時代の元相方との関係がありました。
元相方は、お笑いコンビ「ピーマンズスタンダード」で活動していた吉田寛です。2人は2005年7月にコンビを結成し、長年にわたって芸人として活動していました。
2025年4月放送のTOKYO FM『川島明 そもそもの話』では、みなみかわ本人がシステマを始めた経緯を振り返っています。
格闘技をめぐる相方との競争当時のみなみかわはキックボクシングを習い始めました。すると、相方の吉田寛は柔術を習い始めたといいます。
加えて、みなみかわがイスラエル発祥の格闘技クラヴ・マガを習うと、相方は総合格闘技に取り組むようになりました。
つまり、2人はお互いに負けたくないという意識から、異なる格闘技を次々に学んでいたのです。
その競争の中でみなみかわが目を付けたのがシステマでした。
本人は当時の関係について、相方との仲があまり良くなかったことも含めて、後年のラジオ番組で振り返っています。お笑いのネタを作るための格闘技習得が、結果的にテレビでの代表的な持ちネタにつながったわけです。
最初からテレビで売るための芸ではなかった興味深いのは、システマが最初からテレビで披露するために考案されたわけではないことです。
2022年のエンタメNEXTのインタビューで、みなみかわは、当初はライブのエンディングで観客を笑わせるための小さなネタだったと説明しています。
コンビとして思うような結果を出せず、仕事が少ない時期が続く中で、システマはライブで披露する一つの武器になっていました。
ところが、この小さなネタがテレビ番組のオーディションで大きな転機を迎えます。
関係者と出来事から読み解くシステマ芸の誕生| 人物・出来事 | 関係・役割 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| みなみかわ | 芸の考案者・実演者 | 格闘技を学び、システマをライブのネタに発展させた。 |
| 吉田寛 | 元相方 | ピーマンズスタンダード時代に柔術や総合格闘技を学び、みなみかわとの競争のきっかけを作った。 |
| 『ざっくりハイタッチ』 | テレビ東京の番組 | 2016年のオーディションを機にシステマ芸が注目されるようになった。 |
| 千原ジュニア | 番組の出演者・MC | システマ芸に反応し、掛け合いを通じて笑いを広げた。 |
| 小籔千豊・フットボールアワー | 番組共演者 | オーディション後の番組内でシステマ芸の笑いを構成する存在となった。 |
| 2019年2月 | コンビ解散 | ピーマンズスタンダードが解散し、みなみかわはピン芸人として活動を続けた。 |
この経緯から分かるのは、システマ芸が単純な格闘技の披露ではなく、相方との関係やライブでの試行錯誤から生まれた笑いだったということです。
なお、元相方の吉田寛は2019年の解散と同時に芸人を引退。その後はテレビ番組制作会社に転職し、ADやチーフADを経てAPとして活動しています。2024年の日刊SPA!のインタビューでは、みなみかわの活躍を複雑に感じた時期もあったものの、現在は応援しているという趣旨を語っています。
2人の競争から始まったシステマが、解散後もみなみかわの知名度を支える芸として残ったことは、コンビ時代の歴史を考えるうえでも興味深いポイントです。
【テレビで定番化】ざっくりハイタッチと千原ジュニアが変えたシステマ芸
みなみかわのシステマ芸が広く知られるようになった大きなきっかけは、テレビ東京のバラエティー番組『ざっくりハイタッチ』でした。
2016年のオーディションで生まれた転機2023年のエンタメNEXTのインタビューや2025年のTOKYO FMの番組レポートによると、みなみかわは2016年に『ざっくりハイタッチ』のオーディションを受けています。
オーディションでは一発ギャグなど、さまざまなネタを披露したものの、思うような反応が得られませんでした。
そこで最後の切り札として持ち出したのがシステマです。
自分がシステマを習っていることを説明し、番組スタッフに実際に攻撃を加えてもらう形で披露したところ、その必死な様子がディレクターの評価につながりました。
番組内では千原ジュニア、小籔千豊、フットボールアワーらとの掛け合いが生まれ、システマは繰り返し披露できる定番のくだりへと発展します。
千原ジュニアとの掛け合いが芸を完成させたシステマ芸を語るうえで、千原ジュニアの存在は欠かせません。
みなみかわにとって、憧れていた千原ジュニアが自分の芸に笑ってくれたことは大きな経験でした。
エンタメNEXTのインタビューでは、ジュニアとのやり取りによって笑いが生まれたことが、苦しい時期を抜け出すきっかけになったと振り返っています。
また、ラジオ番組で紹介された本人の話によれば、システマを披露するだけではなく、ジュニアが疑問を投げかけ、みなみかわが応じるという掛け合いが、テレビでの芸の型になっていきました。
ここにシステマ芸の本質があります。
武術の説明だけでは笑いになりません。相手の疑問、攻撃する側の勢い、みなみかわの無表情、MCのツッコミが組み合わさることで、バラエティーとして成立するのです。
大流血のアクシデントとシステマ芸の変化システマ芸は強いインパクトを持つ一方、身体を張るパフォーマンスでもあります。
2023年8月、スポニチアネックスは鬼越トマホークの公式YouTubeチャンネルで語られた、みなみかわの収録中のアクシデントを報じました。
みなみかわによると、ある番組の収録中に転倒し、大きく出血する出来事があったといいます。本人は自分の行動によるものだと説明し、周囲が驚くほどの流血だったことを明かしました。
この出来事をきっかけに、鬼越トマホークの2人もシステマを披露する場面をあまり見なくなったと話しています。
このエピソードは、システマ芸が単なる演技ではなく、身体的なリスクを伴う仕事でもあったことを示しています。
2024年のテレビ朝日公式YouTube企画では、みなみかわ自身が体を張る仕事を長く続けたいという考えを語ったことも報じられました。一方で、衝撃に対する感覚が変わってきたという悩みも明かしています。
つまり、システマ芸は一時的な珍芸ではなく、本人の芸人人生や身体の使い方にも影響を与えてきた看板ネタなのです。
【呼吸法の実際】なぜシステマでは痛みを感じにくくなるのか?
システマ芸で最も気になるのが、呼吸法によって本当に痛みを感じなくなるのかという疑問です。
結論からいえば、呼吸やリラックスによって痛みの感じ方が変化する可能性はあります。しかし、呼吸をするだけで痛覚が消失したり、身体へのダメージがなくなったりするわけではありません。
呼吸と痛みの感じ方には関係がある痛みは、身体に加わった刺激だけで決まるものではありません。心理状態、緊張、注意の向け方、過去の経験など、複数の要因が関係しています。
強い緊張や恐怖を感じているときには、呼吸が浅く速くなったり、身体に力が入りすぎたりすることがあります。
一方、落ち着いて呼吸を整えることで、緊張が和らぎ、刺激に対する主観的な反応が変化する可能性があります。
この考え方は、システマが呼吸とリラックスを重視する理由とも共通しています。
医学研究で分かっていること2022年に医学誌に掲載された、成人の急性疼痛に対するゆっくりとした深い呼吸の効果を調べたシステマティックレビュー・メタ分析では、7件のランダム化比較試験が検討されました。
その結果、呼吸介入後の痛みの評価が対照群より低くなる傾向が確認されています。ただし、研究間のばらつきが大きく、エビデンスの確実性は非常に低いと評価されています。
この研究が示しているのは、呼吸が痛みの感じ方に影響する可能性であり、強い衝撃を受けても痛くなくなるという保証ではありません。
また、米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)も、リラクゼーション技法が一部の痛みに役立つ可能性を紹介する一方、研究の質には限界があると説明しています。
みなみかわの「痛くない」はどこまで本当なのかみなみかわのシステマ芸は、痛みを感じないという表現が笑いの中心になっています。
しかし、実際には痛みの感覚、痛みに対する反応、身体に生じた損傷は、それぞれ別の問題です。
例えば、強い痛みを感じても表情に出さない人はいます。反対に、比較的小さな刺激でも強く反応する人もいます。
痛みの表現が小さいからといって、組織へのダメージが存在しないとは限りません。
したがって、みなみかわの芸を医学的な無痛状態の証明として捉えるのは適切ではありません。本人が実際に行っている呼吸や身体の使い方と、テレビで表現される「痛くない」というキャラクターを区別することが大切です。
また、システマの実践を理由に、頭部や胸部への打撃などを自分で試すことは避けるべきです。呼吸法はケガを防ぐ保証にはなりません。
【意外な共通点】システマとラマーズ法は本当に同じルーツなのか?
2026年2月、みなみかわのシステマをめぐって新たな話題になったのが、出産時の呼吸法として知られるラマーズ法との関係です。
2月17日深夜放送のMBSラジオ『アッパレやってまーす!』では、痛みを和らげるためにラマーズ法を取り入れているというリスナーの話が紹介されました。
これに対し、みなみかわはラマーズ法とシステマには共通するルーツがあるという趣旨の説明を行いました。スポニチアネックスも2026年2月18日にこの発言を報じています。
ラマーズ法とは何かラマーズ法は、出産に向けた教育、呼吸、リラクゼーションなどを組み合わせ、陣痛への対処を支援する出産準備法です。
名前の由来は、フランスの産科医フェルナン・ラマーズです。
ラマーズ・インターナショナルの公式歴史資料によれば、1951年にラマーズ医師がロシアで観察した方法をフランスに導入したことが、ラマーズ法の成立につながりました。
その背景には、ソビエト連邦で発展した心理予防法(Psychoprophylaxis)があります。これは出産時の恐怖や痛みに対処するため、教育、呼吸、リラクゼーションなどを取り入れた医学的な取り組みでした。
つまり、ラマーズ法には確かにロシア・ソビエトの医学的な歴史があります。
システマとの共通点は呼吸とリラックスシステマとラマーズ法には、呼吸を意識し、身体の過度な緊張を減らそうとする共通点があります。
ただし、両者が同じ技術であるということではありません。
システマは武術・身体訓練の体系であり、ラマーズ法は妊娠・出産に関する教育と呼吸・リラクゼーションを組み合わせた方法です。目的も実践環境も異なります。
さらに重要なのは、ラマーズ医師がロシアの格闘技を学んでラマーズ法を考案したという歴史的事実は、公式資料や医学史の研究からは確認できないことです。
確認できる歴史は、ラマーズ医師が1951年にソ連で行われていた出産時の心理予防法を観察し、フランスに取り入れたというものです。
したがって、システマとラマーズ法は、ロシア・ソビエトに関連する歴史や呼吸・リラックスという考え方に共通点があるものの、システマがそのままラマーズ法になったという直接的な関係を示すものではありません。
ラマーズ法とシステマの違いを比較| 比較項目 | システマ | ラマーズ法 |
|---|---|---|
| 起源 | ロシアの武術・身体訓練体系 | ソ連の出産時の心理予防法を背景にフランスで普及 |
| 代表的な人物 | 複数の指導者・系統が存在 | フェルナン・ラマーズ |
| 主な目的 | 身体の柔軟性、呼吸、動き、自己防衛など | 妊娠・出産への準備と陣痛への対処 |
| 共通する要素 | 呼吸とリラックス | 呼吸とリラクゼーション |
| 直接的な関係 | 武術の体系 | 出産準備の教育・支援体系 |
この比較から分かるように、両者の共通点は呼吸を利用して身体や心理状態を整えるという部分です。
2026年2月のラジオでの話題は、みなみかわらしい武術の豆知識として面白い一方、医学史としては区別して理解する必要があります。
【2026年最新】みなみかわの現在とシステマ芸の活動状況
2026年11月現在、みなみかわはシステマ芸だけに活動を限定せず、バラエティー、ラジオ、配信コンテンツ、単独ライブなど幅広い分野で活動しています。
1982年9月28日生まれ、大阪府出身。2005年にピーマンズスタンダードを結成し、2019年の解散後はピン芸人として活動してきました。
2024年5月に松竹芸能を退社し、同年6月から妻が代表を務めるナンセを活動拠点としています。2025年8月には会社の名称が株式会社ナンセに変更されました。
2026年2月:ラジオでラマーズ法との関係を解説2026年2月18日のスポニチアネックスの記事では、MBSラジオ『アッパレやってまーす!』でラマーズ法とシステマの共通点について話したことが紹介されました。
この話題によって、システマは単なるバラエティーの持ちネタではなく、呼吸法や身体の使い方という側面からも関心を集めました。
2026年6月:さんまのお笑い向上委員会で誕生秘話を披露2026年6月27日放送のフジテレビ系『さんまのお笑い向上委員会』では、みなみかわが若手芸人に対して、売れるためには理想的な芸人像にこだわりすぎないことも必要だという趣旨の話をしました。
7月2日付のデイリースポーツの記事によると、システマ芸で仕事を増やしていった過去を振り返り、若い頃の挫折や体を張る仕事についてユーモアを交えて語っています。
ここで注目したいのは、システマが単なる技術の話ではなく、芸人として生き残るために選んだ仕事のスタイルとして語られている点です。
2026年6月・7月:単独ライブ「ニヤる」を開催株式会社ナンセの公式発表によると、2026年には単独ライブ「ニヤる~話を3つ用意しました~」を開催しました。
公演は6月20日に愛知、7月4日に大阪、7月20日に東京で行われ、東京公演については配信も決定しました。
この活動からも、みなみかわがテレビでの体を張る芸だけではなく、トークや構成を中心とする単独ライブにも力を入れていることが分かります。
2026年11月現在の主な活動株式会社ナンセの公式タレントプロフィールでは、次のような番組やコンテンツが主な活動として掲載されています。
- テレビ東京『チャンスのチワワ』
- テレビ朝日『スポンジシノ』
- 東京MX『小峠英二のなんて美だ!』
- MBSラジオ『アッパレやってまーす!』
- FOD『モルブラ』
- 配信コンテンツ『大脱出』シリーズ
- YouTubeやPodcastでの活動
また、2026年11月5日には『アメトーーク!』の出演情報も掲載されています。
このように、現在のみなみかわはシステマ芸で知られる存在でありながら、トーク力や独特の視点を生かした幅広い出演活動を展開しています。
システマが現在も代表的なプロフィール上の特技として知られていることと、すべての出演番組でシステマを披露していることは別です。現在の芸風は、システマを含む複数の武器を使い分けるスタイルへと広がっています。
【プロの結論】みなみかわのシステマ芸から分かる本当の面白さと評価基準
みなみかわのシステマ芸を深く理解するには、武術、身体の反応、お笑いという3つの視点が必要です。
システマという実在する武術があり、呼吸やリラックスによって痛みの感じ方が変わる可能性があり、それをテレビの演出に落とし込んだのがみなみかわです。
この3つが混ざることで、単なる格闘技の実演では生まれない独特の笑いが成立しています。
システマ芸を評価する3つのポイント第一に、武術をお笑いに変換する発想力です。
本来は身体の使い方や呼吸を学ぶ武術を、視聴者にも分かりやすいリアクション芸に変えています。専門的な知識を知らなくても、攻撃する側と受ける側の対比だけで笑いが成立する点が優れています。
第二に、共演者との掛け合いです。
千原ジュニアをはじめとする共演者が疑問を投げかけ、みなみかわが説明することで、システマ芸に物語性が生まれました。単独で技を見せるのではなく、周囲を巻き込む構造がテレビ向きだったと考えられます。
第三に、芸人人生との結び付きです。
システマは、売れない時期に相方との競争から始まった趣味的な取り組みでした。それがオーディションで評価され、芸人としての仕事につながったという経緯には、芸の偶然性と本人の試行錯誤が表れています。
システマを学びたい人が知っておきたい判断基準システマに興味を持った人は、テレビの芸だけを見て判断せず、武術としての本来の内容を確認することが大切です。
- 身体の使い方を学びたい人:呼吸、姿勢、リラックス、自然な動きといった考え方に関心がある人には、学ぶ価値のある武術です。
- 格闘技以外にも身体操作を学びたい人:身体の緊張や動きの柔軟性を意識したい人は、指導内容を確認したうえで体験を検討できます。
- 痛みをなくしたいだけの人:システマを無痛になるための技術と考えるのは適切ではありません。呼吸法だけでケガを防いだり、痛覚を消したりすることはできません。
- 強い衝撃に耐えることを目的とする人:テレビの演出をまねして打撃を受ける練習をすることはおすすめできません。
実際に習う場合は、指導者の経歴、練習内容、安全管理、初心者への配慮を確認が必要です。
みなみかわの芸から学べる最大の要点は、武術の技そのものよりも、既存の知識や経験を別の分野に応用する発想です。格闘技を学んだ経験が、お笑いの世界で独自の個性として花開いたことこそ、システマ芸の面白さでしょう。
【みなみかわのシステマ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:みなみかわのシステマとは何ですか?
A1:ロシア発祥の武術システマを題材にした、みなみかわの代表的なお笑い芸です。呼吸やリラックスを利用して痛みを感じないという設定で、攻撃を受けても平然とするパフォーマンスが特徴です。
Q2:みなみかわがシステマを習い始めた理由は何ですか?
A2:元相方の吉田寛との格闘技をめぐる競争がきっかけです。みなみかわがキックボクシングやクラヴ・マガを習い、相方が柔術や総合格闘技を習う中で、システマにも興味を持つようになりました。
Q3:システマ芸がテレビで有名になった番組は何ですか?
A3:テレビ東京の『ざっくりハイタッチ』です。2016年のオーディションで披露したことをきっかけに、千原ジュニアや小籔千豊、フットボールアワーらとの掛け合いを通じて定番化しました。
Q4:システマの呼吸法を使えば本当に痛くなくなるのですか?
A4:呼吸やリラックスによって痛みの感じ方が変わる可能性はあります。しかし、痛覚がなくなるわけではなく、身体への損傷を防ぐ効果も保証されていません。みなみかわの「痛くない」は芸としての表現も含まれています。
Q5:システマとラマーズ法は同じものですか?
A5:同じものではありません。両者には呼吸やリラックスを重視する共通点があります。ラマーズ法はソ連の出産時の心理予防法を背景にフランスで普及した出産準備法であり、武術のシステマとは目的も歴史的な位置付けも異なります。
Q6:2026年現在もみなみかわはシステマ芸を披露していますか?
A6:2026年もラジオやテレビでシステマに関連する話題を取り上げています。特に2月の『アッパレやってまーす!』や、6月放送の『さんまのお笑い向上委員会』では、システマやその誕生経緯について語っています。ただし、現在の活動はシステマ芸だけに限定されていません。
みなみかわのシステマ芸は、ロシア発祥の武術を学んだ経験と、元相方・吉田寛との競争、ライブでの試行錯誤から生まれた独自のパフォーマンスです。
2016年の『ざっくりハイタッチ』のオーディションで注目を集め、千原ジュニアらとの掛け合いを通じてテレビの定番芸へと成長しました。
システマの本質は、呼吸、リラックス、身体の構造、自然な動きを重視することです。呼吸によって痛みの感じ方が変化する可能性はありますが、痛みを完全になくせるという意味ではありません。
また、2026年2月に話題となったラマーズ法との関係も、共通する呼吸の考え方と歴史的な直接関係を区別が必要です。
2026年現在のみなみかわは、テレビ、ラジオ、配信、単独ライブなど活動の幅を広げています。システマ芸はその原点を象徴する存在であり、格闘技の知識をお笑いへ変換した発想力こそが、長く記憶される理由です。
システマを武術として見るなら呼吸と身体操作、お笑いとして見るならリアクションと掛け合い。この2つの視点を持つことで、みなみかわのシステマ芸をより深く楽しめます。
主な事実確認資料
- 株式会社ナンセ公式プロフィール・2026年活動情報
- TOKYO FM『川島明 そもそもの話』(2025年4月19日放送)
- エンタメNEXT「みなみかわの覚悟と開き直り」(2022年7月)
- スポニチアネックス(2026年2月18日)
- デイリースポーツ(2026年7月2日)
- UNESCO関連ICM「World Martial Arts」
- Lamaze International公式歴史資料
- 米国国立医学図書館PubMed掲載の呼吸と疼痛に関する研究