関屋記念の過去の結果を調べるなら、歴代優勝馬だけでなく、人気別成績や枠順、騎手、配当、レース条件の変遷まで押さえておきたい。関屋記念は、日本中央競馬会(JRA)が新潟競馬場で施行する芝1600メートルのGIII競走で、夏のマイル路線を代表する重賞の一つだ。
2026年11月現在、最新の開催結果は7月26日に行われた第61回。優勝したのは岩田望来騎手が騎乗したアンパドゥだった。また、競走名の「関屋」は、1964年まで存在した旧新潟競馬場の所在地に由来する。正賞は新潟県知事賞であり、レース名には新潟の競馬史が刻まれている。
【まず確認】関屋記念とは?JRAのGIII競走と基本情報
関屋記念は、新潟競馬場の芝1600メートル・外回りコースで行われる3歳以上のオープン重賞だ。格付けはGIII。国際競走として実施され、夏のマイル路線を占う重要な一戦に位置づけられている。
レースの特徴は、新潟外回りコースならではの長い直線と、1600メートルというマイルの距離にある。単純な短距離型のスピードだけではなく、長く脚を使う持続力や、最後の直線で加速できる瞬発力も問われる。
2026年の開催は7月26日(日)。第61回として行われ、出走条件は3歳以上、芝1600メートル、左回り、外回り、ハンデキャップだった。JRAの競走成績では、優勝賞金は4100万円と記録されている。
なお、関屋記念を過去のデータから分析する際には、負担重量の変更にも注意したい。1983年から長く別定重量で行われていたが、2025年からハンデキャップ競走に変更された。過去10年のデータには、異なる重量条件で実施された開催が含まれている。
【歴史を解説】関屋記念の名前の由来は旧新潟競馬場にあった
関屋記念の競走名に使われている「関屋」は、現在の新潟競馬場の所在地ではない。1964年まで旧新潟競馬場が置かれていた、新潟市関屋地区の地名に由来する。
JRAの特別レース名解説によると、関屋記念は旧新潟競馬場の所在地の名称を残すため、1966年に創設された。つまり、現在の新潟競馬場で開催されるレースでありながら、その名前は移転前の競馬場の歴史を受け継いでいる。
旧新潟競馬場は、新潟市関屋字青山下百問割に位置していた。戦後は長期間にわたって中央競馬が開催されていなかったが、競馬再開への機運が高まり、1965年に新潟市東部の現在地に新しい競馬場が完成。22年ぶりに中央競馬が再開された。
移転の背景には、信濃川の治水や関屋分水の建設といった地域事情もあった。旧競馬場の跡地周辺には、現在も「競馬場踏切」という名称が残っており、かつてこの地域に競馬場が存在したことを伝えている。
創設から現在までの主な変遷創設時の関屋記念は、現在のマイル重賞とは異なる条件だった。JRAの歴史解説を整理すると、主な変化は次のとおりだ。
- 1966年:芝2000メートルのハンデキャップ重賞として創設。
- 1975年:施行距離を芝1600メートルに変更。
- 1983年:負担重量を別定方式に変更。
- 2001年:新潟競馬場の全面改修に伴い、左回り芝1600メートルの外回りコースに変更。
- 2012年:サマーマイルシリーズの対象競走に指定。
- 2025年:ハンデキャップ競走に再変更。
- 2026年:第61回を開催。アンパドゥが優勝。
この変遷から分かるのは、関屋記念が単に長年同じ条件で続いてきたレースではないということだ。距離、コース、負担重量が変更されており、過去の成績を比較するときには開催条件を分けて考える必要がある。
【歴代優勝馬一覧】関屋記念の過去10年の結果を比較
ここでは、2026年を含む直近10開催、2017年から2026年までの優勝馬を整理する。馬名だけでなく、騎手、勝利時の枠番、単勝人気、走破タイムを並べると、近年のレース傾向が見えやすい。
| 年 | 優勝馬 | 騎手 | 枠 | 人気 | タイム |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年 | アンパドゥ | 岩田望来 | 3枠 | 1番人気 | 1:32.4 |
| 2025年 | カナテープ | R.キング | 7枠 | 1番人気 | 1:31.0 |
| 2024年 | トゥードジボン | 松山弘平 | 7枠 | 3番人気 | 1:32.9 |
| 2023年 | アヴェラーレ | 戸崎圭太 | 1枠 | 4番人気 | 1:32.1 |
| 2022年 | ウインカーネリアン | 三浦皇成 | 7枠 | 1番人気 | 1:33.3 |
| 2021年 | ロータスランド | 田辺裕信 | 3枠 | 4番人気 | 1:32.7 |
| 2020年 | サトノアーサー | 戸崎圭太 | 8枠 | 4番人気 | 1:33.1 |
| 2019年 | ミッキーグローリー | C.ルメール | 7枠 | 1番人気 | 1:32.1 |
| 2018年 | プリモシーン | 北村宏司 | 7枠 | 1番人気 | 1:31.6 |
| 2017年 | マルターズアポジー | 武士沢友治 | 2枠 | 7番人気 | 1:32.2 |
出典はJRAの各年度の関屋記念公式成績。2017年から2026年までの結果を同じ期間で整理している。
歴代優勝馬から見える特徴10開催の優勝馬を見ると、5歳馬の活躍が目立つ。2026年のアンパドゥ、2024年のトゥードジボン、2023年のアヴェラーレ、2022年のウインカーネリアンなど、マイル路線で実績を積んできた馬が勝利している。
一方、3歳馬のプリモシーンが2018年に優勝したように、若い世代にもチャンスはある。年齢だけで出走馬を絞り込むのではなく、マイル適性や古馬との実力差を見極めたい。
また、2020年と2023年には戸崎圭太騎手が勝利している。直近10開催で複数回の優勝を記録した騎手として注目できる存在だ。
【過去10年のデータ分析】人気別・枠順別・騎手別の傾向
人気別成績:1番人気は信頼度が高い2017~2026年の10開催を集計したデータでは、1番人気の成績は5勝、2着0回、3着3回、着外2回。複勝率は80%に達する。
つまり、1番人気は10回のうち8回で3着以内に入っている。人気馬が安定した結果を残している点は、関屋記念の特徴の一つだ。
ただし、上位人気だけで決着するとは限らない。2017年には7番人気のマルターズアポジーが勝利し、2020年には4番人気のサトノアーサーが優勝した。2023年のアヴェラーレも4番人気だった。
したがって、1番人気を中心に考える場合でも、4~7番人気程度の馬に対する評価を切り捨てないことが大切だ。
枠順別成績:7枠の優勝が目立つ直近10開催の優勝馬を枠順で分類すると、7枠から5頭が勝っている。2018年のプリモシーン、2019年のミッキーグローリー、2022年のウインカーネリアン、2024年のトゥードジボン、2025年のカナテープが該当する。
一方で、2026年は3枠のアンパドゥが勝利した。2023年には1枠のアヴェラーレ、2020年には8枠のサトノアーサーも優勝している。
7枠の好成績は注目に値するものの、枠順だけで勝敗を決めつけることはできない。出走頭数や馬の脚質、スタート後の位置取りなども結果に影響するためだ。7枠を有力な参考材料の一つとして扱うのが現実的だろう。
騎手別成績:戸崎圭太騎手が2勝2017~2026年の優勝騎手を比較すると、戸崎圭太騎手が2020年のサトノアーサー、2023年のアヴェラーレで2勝を記録している。
そのほか、武士沢友治、北村宏司、C.ルメール、田辺裕信、三浦皇成、松山弘平、R.キング、岩田望来の各騎手が優勝している。
ただし、優勝回数は騎乗した馬の能力や出走機会にも左右される。騎手別の成績を馬券検討に利用するなら、過去の勝利数だけではなく、今回の騎乗馬との相性や近走の内容も合わせて確認したい。
レース傾向:新潟外回りの長い直線が鍵新潟芝1600メートル外回りは、スタートから3コーナーまで500メートル以上の距離があり、最後の直線は658.7メートル。JRAのコース解説でも、直線で長く脚を使える能力が重要な特徴として紹介されている。
このコースでは、単純に先行力があるだけでは最後まで押し切れない場合がある。逆に、後方から運ぶ馬も直線で十分に進路を確保し、持続的に伸びられるかが問われる。
そのため、過去の着順を見るときには、上がり3ハロンの時計や直線での伸び、道中の位置取りも確認したい。新潟外回りへの適性は、関屋記念の予想で重視したい要素だ。
【配当・払戻金】関屋記念はどのくらい荒れる?2026年の結果も紹介
関屋記念の配当は、上位人気で決まる年と、中穴馬が絡んで高配当になる年の両方がある。過去の3連単を見ると、その振れ幅が分かる。
- 2020年:83,420円
- 2021年:46,820円
- 2022年:77,540円
- 2023年:36,190円
- 2024年:30,060円
- 2025年:39,780円
- 2026年:34,830円
特に2020年は、4番人気のサトノアーサーが勝利し、3連単は8万円を超えた。2022年もウインカーネリアンが1番人気で勝った一方、2着には12番人気のシュリが入り、3連単は77,540円となっている。
このように、1着馬の人気だけでは配当の大きさは決まらない。2着・3着にどの馬が入るかによって、最終的な払戻金は大きく変わる。
2026年関屋記念の着順と払戻金2026年7月26日に行われた第61回関屋記念は、雨の影響を受けた芝不良のコンディションで開催された。14頭が出走し、岩田望来騎手が騎乗した1番人気のアンパドゥが1分32秒4で優勝した。
2着はクランフォード、3着はファーヴェント。アンパドゥは3枠から勝利し、7枠優勢という過去の傾向とは異なる結果になった。
JRA公式成績に掲載された主な払戻金は次のとおりだ。
- 単勝:480円
- 複勝:210円、310円、300円
- 枠連:1,300円
- 馬連:2,820円
- 馬単:4,830円
- 3連複:7,490円
- 3連単:34,830円
3連単は53番人気で、払戻金は34,830円。1番人気の勝利であっても、組み合わせ次第では一定の配当になることが分かる。
2025年のカナテープはレコード勝利前年の2025年には、R.キング騎手が騎乗したカナテープが優勝した。走破タイムは1分31秒0のレコード。2着にはオフトレイルとボンドガールが同着で入り、印象的な決着となった。
2025年から負担重量がハンデキャップ方式へ変更されたことも、この開催を比較するうえで見逃せない。2025年と2026年の結果を比較する際には、斤量や馬場状態の違いも考慮する必要がある。
【よくある質問】関屋記念の過去に関するFAQ
Q1:関屋記念の過去10年の優勝馬は誰ですか?
A1:2017年から2026年まででは、マルターズアポジー、プリモシーン、ミッキーグローリー、サトノアーサー、ロータスランド、ウインカーネリアン、アヴェラーレ、トゥードジボン、カナテープ、アンパドゥが優勝しています。
Q2:関屋記念の名前の由来は何ですか?
A2:「関屋」は、1964年まで旧新潟競馬場が存在した新潟市関屋地区の地名に由来します。1966年の創設時に旧競馬場の所在地を後世に残す目的で名付けられました。
Q3:関屋記念の正賞は何ですか?
A3:正賞は新潟県知事賞です。新潟県との関係を示す名称が、競走の基本情報に記載されています。
Q4:関屋記念は何番人気が強いですか?
A4:2017~2026年の10開催では、1番人気が5勝、3着以内が8回で複勝率80%です。ただし、2017年には7番人気の優勝もあり、上位人気だけで決まるわけではありません。
Q5:関屋記念は何枠が有利ですか?
A5:直近10開催では7枠から5頭の優勝馬が出ています。ただし、2026年は3枠のアンパドゥが勝利しており、枠順だけで判断するのは避けたいところです。
Q6:関屋記念はハンデ戦ですか?
A6:2025年からハンデキャップ方式に変更され、2026年もハンデ戦として開催されました。それ以前の別定戦とは条件が異なります。
Q7:関屋記念の昔のレース結果はどこで確認できますか?
A7:JRAのレース成績データや過去レース結果検索で確認できます。JRAの案内では1986年以降の結果が掲載対象ですが、2000年以前のデータには不完全なものや現在と表示ルールが異なるものもあります。
関屋記念は1966年に創設されたJRAのGIII競走であり、旧新潟競馬場の所在地である「関屋」の名前を現在に伝える歴史ある重賞だ。正賞の新潟県知事賞も含め、新潟という地域と競馬の結びつきを感じられるレースである。
2017~2026年の過去10開催では、1番人気が5勝し、複勝率80%を記録。7枠からも5頭の優勝馬が出ている。騎手別では戸崎圭太騎手が2勝しており、過去の実績を比較するうえで注目できる数字だ。
ただし、2025年からハンデキャップ方式に変更されたため、過去の別定戦と現在の結果を同じ条件として扱うことはできない。新潟外回りの長い直線、馬場状態、斤量、マイル適性を合わせて検討することが、データを正しく活用するポイントになる。
2026年の優勝馬アンパドゥの結果まで確認したうえで、次回以降の関屋記念を調べる際には、単純な人気や枠順の数字だけでなく、開催条件の変化と実際のレース内容にも目を向けたい。