日韓戦の歴史を理解するには、親善試合だけでなく、タイトルやワールドカップ出場権が懸かった試合にも目を向けたい。
EAFF E-1選手権:近年の日本が存在感を示す舞台東アジアの代表チームが参加するEAFF E-1選手権は、日本と韓国が定期的に対戦する重要な大会だ。
日本は2013年、2022年、2025年に優勝。特に2025年は韓国開催で3連勝を達成し、2大会連続の優勝を決めた。
ただし、E-1選手権は欧州組を含むフルメンバーで臨むとは限らない。国内組を中心とした選手選考が行われることもあり、ワールドカップ本大会の代表チームとは編成が異なる。
そのため、E-1の勝敗は国内選手の発掘や代表候補の競争力を測る材料としても価値がある。
AFCアジアカップ:2011年の激闘は今も印象深い歴代の日韓戦で忘れられない試合の一つが、2011年1月25日のAFCアジアカップ準決勝だ。
日本と韓国は延長戦を含めて2-2で終了。PK戦では日本が3-0で勝利し、決勝進出を果たした。
この試合は、勝敗の扱いにも注意が必要だ。PK戦で日本が勝ったものの、国際Aマッチの通算記録では試合結果を引き分けとして扱う。
2007年のアジアカップでも両国は3位決定戦で対戦し、0-0からのPK戦で韓国が勝利している。
つまり、アジアカップの日韓戦では、90分・延長戦の結果とPK戦の勝者を区別して見る必要がある。
FIFAワールドカップ予選:歴史的な緊張感を生んだ舞台ワールドカップ予選でも日韓戦は数多く行われてきた。
1954年の初対戦をはじめ、1970年、1978年、1986年、1998年大会の予選などで両国は顔を合わせている。
特に1997年のフランス大会アジア最終予選は象徴的だ。日本は9月のホームゲームで1-2と敗れたものの、11月のアウェーゲームでは2-0と勝利した。
2026年ワールドカップ本大会では日本と韓国は別グループに入り、直接対決はなかった。
このように、W杯予選、アジアカップ、E-1選手権はそれぞれ試合の目的が異なる。大会ごとの背景を踏まえることが、歴代の日韓戦を正しく評価するポイントになる。
【過去の名勝負と注目選手】次の日韓戦で見たいポイント
日韓戦の魅力は、国の威信を懸けた激しい試合展開だけではない。世代ごとに異なるスター選手が登場し、試合の流れを変えてきたことにもある。
日本代表の歴代注目選手2011年の日韓戦などで存在感を示した攻撃的MF。2011年8月の韓国戦では2得点を記録した。
大舞台での勝負強さと存在感で知られる選手。2011年8月の日韓戦でも得点を挙げた。
狭いスペースでの突破と創造的なパスが武器。2026年世代の日本代表を象徴する攻撃的選手の一人。
ドリブルで局面を打開するウイング。サイド攻撃の選択肢を広げる存在だ。
韓国代表の象徴的な攻撃選手。スピード、得点力、両足でのシュート能力が持ち味。
ボールコントロールとパスの精度に優れるMF。攻撃の組み立てで重要な役割を果たす。
守備の中心を担うDF。対人守備と空中戦の強さでチームを支える。
1.サイドの攻防
日本の久保建英、三笘薫らが仕掛ける攻撃と、韓国の守備陣がどう対応するか。サイドで優位に立ったチームが攻撃の選択肢を増やせる。
2.中盤の主導権
イ・ガンインやファン・インボムら韓国の中盤と、日本の鎌田大地、堂安律、田中碧らの組み合わせが注目される。ボールを奪った後の判断速度も勝負を左右する。
3.先制点の後のゲーム運び
2025年のE-1選手権では、日本が前半8分に先制した後、韓国の反撃を守り切った。次の対戦でも、先制したチームが守備に重心を置くのか、追加点を狙うのかが大きな見どころになる。
なお、2026年11月5日時点で、両国の次の男子A代表直接対決は公表済みの日程には見当たらない。日本は11月にブラジル、パラグアイと対戦予定で、韓国はサウジアラビア、カタールとの試合を予定している。
【日本対韓国サッカー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本代表と韓国代表の通算対戦成績は?
A1:2025年7月15日の試合終了時点で、日本側の国際Aマッチ基準では日本16勝23分け40敗。韓国側の集計では日本17勝23分け42敗となる。3試合の集計差は、代表編成や国際Aマッチの認定基準の違いによるもの。
Q2:日本対韓国の直近の男子A代表の試合結果は?
A2:2025年7月15日のEAFF E-1サッカー選手権で、日本が韓国に1-0で勝利した。ジャーメイン良が前半8分に決勝点を記録している。
Q3:2026年10月の韓国対日本の1-0はA代表の試合?
A3:違う。2026年10月3日のアジア大会決勝で行われた韓国U-23代表と日本U-21代表の試合だ。男子A代表の通算対戦成績には含まれない。
Q4:日韓戦で日本が韓国に3-0で勝った試合は?
A4:代表的なのは2021年3月25日の国際親善試合と2022年7月27日のE-1選手権。いずれも日本が3-0で勝利した。
Q5:日本と韓国はどちらが現在強い?
A5:2026年ワールドカップの結果では日本が決勝トーナメントに進み、韓国はグループステージで敗退した。ただし、2026年秋のチーム再編や今後の対戦結果によって評価は変わる。通算成績、世界大会の成績、直接対決の内容を分けて判断したい。
日本対韓国サッカーは、1954年の初対戦から70年以上続くアジア屈指のライバル対決だ。
歴代の男子A代表通算成績では韓国が優位に立っている。しかし、2002年以降の対戦では日本が勝ち越し、2021年、2022年、2025年には印象的な勝利を挙げてきた。
2026年のワールドカップでは日本が決勝トーナメントに進み、韓国はグループステージで敗退した。一方、秋の代表活動では両国とも新しいチームづくりを進めており、選手層や監督体制にも変化が見られる。
日韓戦の優劣を判断するなら、次の3つを区別することが大切だ。
- 歴史的な優位性を見るなら、男子A代表の通算対戦成績。
- 現在の国際競争力を見るなら、ワールドカップやアジアカップの成績。
- 次の日韓戦の勝敗を予測するなら、最新の代表メンバー、戦術、直近の試合内容。
韓国が積み重ねてきた歴史的な強さと、日本が築いてきた近年の競争力。両国の実力差は、単純な勝敗表だけでは読み切れない。
次の日韓戦では、どちらが中盤を制し、相手の守備を崩し、決定機を得点に変えられるか。新しい世代の選手たちが、この長いライバル関係にどのような歴史を刻むのか注目したい。