ロンシャン競馬場の馬場情報を正確に理解するには、France Galopが採用するペネトロメーターと、補助的な計測手段であるGoingStickの違いを知っておく必要があります。
両者は芝の状態を数値で示しますが、測定方法も数値の方向も異なります。
ペネトロメーターとは?ペネトロメーターは、芝の地面にどの程度器具が沈み込むかを測定する装置です。
France Galopの説明によると、コース上の複数地点で測定し、1kgの重りを1mの高さから3回落として、地面への沈み込みを計測します。その平均値を基に馬場の状態を判定します。
フランス式の数値は、基本的に小さいほど硬く、大きいほど柔らかい方向です。
| フランス式指数 | 馬場の公式区分 | 状態の目安 |
|---|---|---|
| 2.3~2.7 | FIRM | 硬め |
| 2.8~2.9 | GOOD TO FIRM | やや硬め |
| 3.0~3.2 | GOOD | 良好 |
| 3.3~3.4 | GOOD TO SOFT | やや柔らかい |
| 3.5~3.7 | SOFT | 柔らかい |
| 3.8~4.1 | VERY SOFT | かなり柔らかい |
| 4.2~4.5 | TACKY | 粘りのある状態 |
| 4.6~5.0 | HEAVY | 重い |
| 5.1以上 | VERY HEAVY | 非常に重い |
GoingStickは、英国のTurfTrax社が開発した芝の状態を測定する装置です。
地面への器具の挿入時と、45度まで引き戻す際の抵抗を測定する仕組みで、芝の貫入抵抗だけでなく、せん断抵抗も考慮します。
フランス式のペネトロメーターと違い、GoingStickは数値が大きいほど硬い地面を示します。
| GoingStick指数 | 英国式の馬場表記 | 状態の目安 |
|---|---|---|
| 10.1~11.5 | FIRM | 硬め |
| 8.6~10.0 | GOOD TO FIRM | やや硬め |
| 7.6~8.5 | GOOD | 良好 |
| 6.6~7.5 | GOOD TO SOFT | やや柔らかい |
| 5.6~6.5 | SOFT | 柔らかい |
| 5.6未満 | HEAVY | 重い |
ここで注意したいのは、両者の数値をそのまま同じ基準で比較できないことです。測定方法と評価尺度が異なるため、単純な換算は適切ではありません。
馬場情報を構成する関係性ロンシャン競馬場の馬場状態は、複数の情報を組み合わせて判断します。
France Galopは2021年から主要な重賞競走でGoingStickの情報を追加提供する仕組みを導入しました。ペネトロメーターをフランスの基準計測器として維持しながら、海外の調教師や競馬ファンにも分かりやすい情報を提供する狙いがあります。
実際の競馬予想では、ペネトロメーターを基本にしつつ、GoingStickで補足する方法がおすすめです。
【競馬予想への活用】天気と芝の状態から読み取るポイント
ロンシャン競馬場の天気を競馬予想に活用する際は、単純に雨の有無だけで判断するのではなく、馬場状態と出走馬の適性を組み合わせることが大切です。
1. 良馬場・比較的硬い馬場の場合水分が少なく、地面の抵抗が比較的小さい場合には、スピードを生かせる馬に注目する価値があります。
ただし、硬めの馬場がすべてのスピード型の馬に有利というわけではありません。実際の走破時計や過去の競走内容、コース適性も確認する必要があります。
2. 稍重・柔らかい馬場の場合降雨や散水によって水分が増えた場合、馬の走り方や地面を捉える力が結果に影響する可能性があります。
こうした条件では、過去に柔らかい芝で好走した経験があるか、長く脚を使えるタイプかといった点が比較材料になります。
3. 重馬場・不良馬場の場合さらに水分が多くなり、地面に粘りが生じた場合は、通常の良馬場とは異なる適性が求められることがあります。
過去の重馬場実績やスタミナ、持続力などを確認したいところです。
ただし、馬場が重くなれば必ず特定のタイプの馬が有利になるわけではありません。血統だけで判断せず、実際の競走実績を重視する必要があります。
2026年の凱旋門賞から分かること2026年の凱旋門賞では、レース当日の公式馬場発表がBON SOUPLEで、GoingStickでは8.2という計測結果が報じられました。
また、当日の現地レポートでは、コース上の区間によってGOODとGOOD TO FIRMに相当する状態の違いも指摘されています。
この事例が示すのは、同じ競馬場でもコース全体が均一な状態とは限らないという点です。
加えて、2026年10月4日は内外の進路や枠順もレース展開を考えるうえでの別の要素でした。France Galopの事前発表では、10月3日は直線で15m、その他の区間で8mの仮柵を設置し、10月4日は仮柵を0mに戻す予定が示されていました。
天気と馬場だけで予想を完結させず、コース設定や出走馬の枠順も合わせて検討が必要です。
【現地観戦ガイド】ロンシャン競馬場に行く日の服装と天候対策
ロンシャン競馬場で競馬を観戦する場合は、馬場状態だけでなく、自分自身が快適に過ごせる天候対策も考えておきたいところです。
競馬場はブローニュの森に位置し、広い敷地内で移動しながらレースを楽しむ施設です。
気温別の服装の目安| 気象条件 | 観戦時の服装 |
|---|---|
| 20~25℃程度 | 長袖シャツ、軽い上着 |
| 15~20℃程度 | 薄手のジャケット、重ね着 |
| 10~15℃程度 | 防風性のある上着、長袖 |
| 10℃未満 | 保温性のあるコート、マフラーなど |
| 雨天 | レインウェア、防水性のある靴 |
※気温は服装を選ぶための一般的な目安です。風や日差し、体感温度によって調整してください。
雨の日に注意したいこと雨が予想される日は、折りたたみ式の雨具や防水性のある靴が役立ちます。
また、芝生の周辺を歩く場合は、濡れた地面で滑らないように靴底の状態にも注意しましょう。
晴天の日も紫外線対策を忘れない10月のパリは肌寒い日もありますが、2026年の凱旋門賞当日は最高気温24℃を記録しました。
秋だからといって、必ずしも厚着が必要とは限りません。日差しが強い場合は帽子やサングラス、日焼け止めも用意すると安心です。
出発前に確認したい情報観戦当日は、次の順番で情報を確認すると効率的です。
1. Météo-Franceでパリ16区の最新予報を確認する。
2. 気温・降水確率・風速を時間帯別に確認する。
3. France Galopの当日開催情報を確認する。
4. 芝の馬場指数と散水情報を確認する。
5. 現地に到着する前に、最新の天候変化をもう一度確認する。
特に凱旋門賞のような大規模開催では、数日前の予報と当日の実際の状況が異なる可能性があります。古い天気情報だけで判断しないことが大切です。
【ロンシャン競馬場の天気】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ロンシャン競馬場の天気はどこで確認できますか?
Météo-Franceのパリ16区予報が基本です。気温、降水確率、降水量、風速などを確認し、芝の状態についてはFrance Galopの公式馬場発表を併せて確認してください。
Q2:2026年の凱旋門賞当日の天気はどうでしたか?
2026年10月4日のパリ・モンスリ観測所では、最高気温24.0℃、最低気温14.1℃、降水量0mm、平均風速10km/h、最大瞬間風速25km/hでした。競馬場では前夜に0.1mmの降雨があったと現地報道されています。
Q3:ロンシャン競馬場の馬場状態は雨だけで決まりますか?
いいえ。自然降雨だけでなく、散水、土壌水分、気温、風速、日照なども影響します。France GalopのペネトロメーターとGoingStickによる計測結果を確認が必要です。
ロンシャン競馬場の天気を正確に把握するには、パリ16区の気象情報と競馬場独自の馬場情報を組み合わせる必要があります。
2026年の凱旋門賞に向けたFrance Galopの発表では、長期間の降雨不足に対して散水が行われ、ペネトロメーターによる計測とGoingStickによる補足情報を使って馬場が管理されました。
10月4日の実際の競馬場では、公式発表が3.4(BON SOUPLE)、GoingStickが8.2となり、区間による馬場の違いも報告されています。
【プロの結論】
ロンシャン競馬場の天気を調べる際に押さえたい判断基準は、次の3点です。
- 観戦目的の人: Météo-Franceで気温、降水確率、風速を確認し、服装と雨具を準備する。
- 競馬予想が目的の人: France Galopの公式馬場指数を優先し、散水や直近の降雨も確認する。
- 本格的に馬場を分析したい人: ペネトロメーターとGoingStickの両方を比較し、コース内の状態の違いまで考慮する。
2026年11月5日現在、2026年の凱旋門賞はすでに終了しています。次回の開催を予想・観戦する場合は、開催週の最新予報と当日の公式馬場発表を確認することが、最も実用的な判断方法です。
ロンシャン競馬場では、空の天気と芝のコンディションは必ずしも一致しません。気象予報で雨を予測し、公式計測で芝の状態を確かめる。 この2段階の確認が、競馬観戦にも競馬予想にも役立ちます。