2026年11月現在、日本の島の数を調べる際の基準となるのは、国土地理院が2023年2月28日に公表した14,125島という数字です。
ただし、14,125島は2026年に新たに数え直された数字ではありません。令和4年(2022年)1月時点の電子国土基本図を使って計数した結果であり、2026年現在も国土地理院の公表値として使われています。
島の定義は国際条約で決められている島の基本的な定義は、国連海洋法条約第121条に規定されています。
自然に形成された陸地であり、水に囲まれ、高潮時にも水面上にあることが条件です。
つまり、単に海の上に見えているものすべてが、統計上の島になるわけではありません。
国土地理院は、今回の計数で次の条件を採用しました。
- 法令などに基づいて特定・指定されている島を重複なく数える。
- 電子国土基本図に描かれた陸地のうち、周囲長100m以上のものを対象とする。
- 自然に形成されたと判断できる陸地を数える。
- 湖沼などの内水面にある陸地は対象外とする。
- 人工的に造成された陸地は、自然形成島としての計数対象にしない。
当時の電子国土基本図には、全部で120,729の陸地が描かれていました。そのすべてを島として扱うのではなく、一定の条件を満たしたものを選別しています。
ここで注意したいのは、周囲長100m以上という条件は、島そのものの国際的な定義ではなく、今回の計数上の基準だという点です。
6,852島と14,125島はなぜ違う?6,852島という数字は、1987年(昭和62年)に海上保安庁が公表したものです。
約36年間に島が倍増したわけではありません。大きな違いを生んだのは、地図の精度と計数方法です。
| 比較項目 | 6,852島 | 14,125島 |
|---|---|---|
| 公表機関 | 海上保安庁 | 国土地理院 |
| 公表年 | 1987年 | 2023年 |
| 使用資料 | 海図・陸図 | 電子国土基本図 |
| 計数の特徴 | 当時の地図表現に基づく | より詳細な地図データを使用 |
| 周囲長の基準 | 100m以上 | 100m以上 |
| 埋立地 | 除外 | 自然形成島としては対象外 |
旧来の6,852島では、当時利用できた海図や縮尺2万5千分の1の陸図を使っていました。
一方、国土地理院は測量技術の進歩によって詳細になった地図データを活用し、従来の地図では十分に表現されていなかった小さな陸地も計数できるようになりました。
日本離島センターも、両者の違いについて測量技術の進歩と地図表現の詳細化が大きく影響したと説明しています。
したがって、14,125島という数字は、新しい島が突然7,273島増えたことを意味しません。
また、国土地理院は、この計数結果によって日本の国土面積や領土・領海が変わるものではないと説明しています。
【日本の島一覧・都道府県別】47都道府県の島の数を完全整理
日本の島は、北海道から沖縄県まで全国に分布しています。
都道府県別の島の数を見ると、長崎県が最も多く、北海道、鹿児島県が続きます。
国土地理院の公表資料に基づき、47都道府県の数字を一覧にしました。
都道府県別の島の数一覧出典:国土地理院「我が国の島の数一覧(全国及び都道府県別)」/令和4年1月時点の地図データによる計数
注:内は2府県にまたがる島の数。本州・四国・九州の3島は別掲。都道府県別の数字には重複計上があるため、単純合計とは一致しません。
島の数が多い都道府県トップ5
1位:長崎県1,479島
対馬、壱岐、五島列島など、多数の島々が広がる。全国最多の島を持つ県。
2位:北海道1,473島
利尻島、礼文島、奥尻島などのほか、北方地域の島々も計数に含まれる。
3位:鹿児島県1,256島
奄美群島、屋久島、種子島、トカラ列島など南北に長い島しょ地域を抱える。
4位:岩手県861島
三陸海岸に小さな島や岩礁が数多く分布する。
5位:宮城県666島
金華山、田代島、網地島など、三陸沿岸から牡鹿半島周辺に島々が広がる。
長崎県が1,479島で北海道をわずかに上回っている点は、日本の島の分布を考えるうえで興味深いところです。
また、和歌山県655島、島根県600島、三重県540島と、太平洋側や日本海側にも島が多い県があります。
島が0とされる都道府県もある島の数が0とされているのは、次の9府県です。
- 栃木県
- 群馬県
- 埼玉県
- 山梨県
- 長野県
- 岐阜県
- 滋賀県
- 大阪府
- 奈良県
このうち大阪府は海に面しているにもかかわらず、国土地理院の基準による島の数は0です。人工的な埋立地などが、自然形成島としての計数対象にならないことが背景にあります。
一方、滋賀県には琵琶湖に浮かぶ沖島があります。沖島は実際に人が暮らす島ですが、国土地理院の14,125島の計数では湖沼内の陸地が対象外となるため、滋賀県の島の数は0になっています。
この違いは、島の数を調べる際に見落としやすいポイントです。
【有人島417・無人島13,704】日本の島の内訳と代表的な島
日本の島を理解するには、有人島と無人島の違いを押さえる必要があります。
国土交通省が公表した2026年4月1日現在の資料では、令和2年(2020年)国勢調査に基づく有人島は417島、無人島は13,704島です。
日本の離島の有人・無人構成417島
有人島(沖島を含む)13,704島
無人島
有人島は少数で、離島の大部分は無人島です。
出典:国土交通省「日本の島嶼の構成」、2026年4月1日現在。日本離島センターの説明によると、有人島数には滋賀県の琵琶湖にある沖島が含まれます。
有人島とは、一般的に国勢調査で人口が確認される島、または住民基本台帳に住民登録がある島を指します。
無人島は、これらに該当する居住者が確認されない島です。
ただし、島に人が一時的に滞在しているからといって、必ずしも有人島に分類されるわけではありません。
例えば、次のようなケースがあります。
- 漁業や農業のために季節的に人が訪れる。
- 神社や施設の管理者が交代で勤務する。
- 観光客が定期的に上陸する。
- 調査や研究のために一定期間滞在する。
こうした島は、住民登録や国勢調査の扱いによって分類が変わる可能性があります。
代表的な有人島
佐渡島(新潟県)
金山の歴史、たらい舟、トキの生息地などで知られる日本海側の代表的な有人島。
対馬(長崎県)
九州と朝鮮半島の間に位置し、古くから大陸との交流や国境防衛に関わってきた島。
奄美大島(鹿児島県)
独自の文化や亜熱帯の自然環境を持つ島。豊かな生態系でも知られる。
屋久島(鹿児島県)
屋久杉や縄文杉、山岳地帯の豊かな森林で知られる世界自然遺産の島。
宮古島(沖縄県)
透明度の高い海とサンゴ礁の景観が特徴。観光と農業が地域の主要産業となっている。
端島(軍艦島・長崎県)
かつて海底炭鉱で栄えた島。1974年1月に炭鉱が閉山し、同年4月に最後の住民が島を離れて無人島となった。2015年には世界文化遺産の構成資産に登録された。
西之島(東京都・小笠原諸島)
火山活動によって地形が変化してきた無人島。生物が定着していく過程を調べる学術研究の対象でもある。
沖ノ鳥島(東京都)
日本最南端に位置する島。周辺海域の保全や海洋政策の観点から重要な存在。
端島のように、かつては多くの住民が暮らしていたにもかかわらず、産業構造の変化によって無人島になった例もあります。
無人島という言葉から、最初から人が住んだことのない場所を想像しがちですが、実際には歴史的な経緯が大きく異なる島も含まれています。
なお、417島という有人島の数字は、湖沼内の沖島を含みます。国土地理院の計数では湖沼内の島を除外するため、海の離島の有人島に換算すると416島です。416島と13,704島を合わせると14,120島になり、5つの大きな島を加えた14,125島と整合します。
【日本の島の名前一覧】地域別に見る代表的な離島
14,125島という数字は全国の島の計数結果ですが、国土地理院が公表している資料は都道府県別の数が中心です。
14,125島すべてについて、島名をまとめた単一の公式名簿が公開されているわけではありません。
そのため、ここでは地域ごとに、地理や歴史、観光、文化の面で代表的な島を整理します。
北海道・東北地方- 利尻島(北海道):利尻山を中心とした美しい山岳景観が特徴。
- 礼文島(北海道):高山植物や独特の自然環境で知られる。
- 奥尻島(北海道):日本海に浮かぶ有人島で、漁業と観光が盛ん。
- 金華山(宮城県):牡鹿半島沖に位置する信仰の島。
- 田代島(宮城県):猫が多く暮らす島として知られる。
- 飛島(山形県):日本海に位置する有人島で、渡り鳥の観察地としても有名。
- 伊豆大島(東京都):三原山を有する伊豆諸島最大の島。
- 三宅島(東京都):火山活動とともに変化してきた島。
- 八丈島(東京都):温暖な気候と独自の島文化が特徴。
- 父島・母島(東京都):小笠原諸島の中心的な有人島。
- 佐渡島(新潟県):金山と伝統芸能で知られる。
- 粟島(新潟県):日本海に浮かぶ小さな有人島。
- 能登島(石川県):能登半島に近い島で、現在は橋で結ばれている。
- 初島(静岡県):熱海沖に位置する有人島。
- 淡路島(兵庫県):瀬戸内海最大級の島で、明石海峡大橋などを通じて本州・四国と結ばれる。
- 家島(兵庫県):播磨灘に浮かぶ家島諸島の中心的な有人島。
- 友ヶ島(和歌山県):砲台跡などの近代史の遺構が残る。
- 隠岐諸島(島根県):島後と島前の島々から構成される。
- 厳島(広島県):厳島神社の大鳥居で知られる。
- 大久野島(広島県):ウサギが生息する島として知られる。
- 小豆島(香川県):オリーブや醤油、映画の舞台として有名。
- 直島(香川県):現代アートの島として国内外から人が訪れる。
- 大三島(愛媛県):大山祇神社がある瀬戸内海の島。
- 壱岐島(長崎県):古代から大陸との交流の拠点となってきた島。
- 対馬(長崎県):国境の島として歴史的・地理的に重要。
- 福江島(長崎県):五島列島最大の島。
- 屋久島(鹿児島県):世界自然遺産の森林を有する。
- 種子島(鹿児島県):種子島宇宙センターがある。
- 奄美大島(鹿児島県):独自の自然環境と島文化が特徴。
- 徳之島(鹿児島県):闘牛文化などで知られる。
- 石垣島(沖縄県):八重山諸島の交通・経済の中心。
- 西表島(沖縄県):マングローブ林やイリオモテヤマネコで知られる。
- 宮古島(沖縄県):美しい海とサンゴ礁に囲まれる。
- 与那国島(沖縄県):日本最西端の有人島。
こうして並べると、同じ日本の島でも、火山島、漁業の島、歴史的な交易拠点、自然保護の島、現代アートの島など、地域ごとに性格が大きく異なることが分かります。
また、橋で本土とつながっている島もあります。島であることと、法律上の離島振興対象であることは、必ずしも同じではありません。
【日本の島の面積ランキング2026】大きい島トップ10
島の数と並んで検索されることが多いのが、面積ランキングです。
国土地理院は2026年9月25日、令和8年7月1日時点の全国都道府県市区町村別面積調を公表しました。
この資料に掲載された島面積20傑をもとに、上位10島を紹介します。
国土地理院「令和8年全国都道府県市区町村別面積調」2026年7月1日時点
1. 本州:227,942.96平方キロメートル
2. 北海道:77,982.32平方キロメートル
3. 九州:36,780.84平方キロメートル
4. 四国:18,295.69平方キロメートル
5. 択捉島:3,166.64平方キロメートル
6. 国後島:1,489.27平方キロメートル
7. 沖縄島:1,208.49平方キロメートル
8. 佐渡島:854.81平方キロメートル
9. 大島(奄美大島):712.42平方キロメートル
10. 対馬:695.74平方キロメートル
ランキングの上位4位は本州、北海道、九州、四国が占めています。
これらの大きな島を除いて考えると、沖縄島が1,208.49平方キロメートルで最大です。
ただし、北方領土の択捉島と国後島も含めた国土地理院のランキングでは、沖縄島は7位になります。
また、佐渡島は854.81平方キロメートルで8位。奄美大島、対馬、淡路島、天草下島なども上位に入っています。
面積ランキングを見るときの注意点島の面積は、測量時点や海岸線の変化によって変動します。
国土地理院の2026年7月1日時点の調査では、海岸線の地図データを基に面積が測定されています。
そのため、古い資料の数字と2026年の数字がわずかに異なることがあります。
また、択捉島や国後島など北方領土の島も統計上のランキングに含まれます。これは国土地理院の面積資料上の掲載区分であり、北方領土の領有権問題とは区別して理解する必要があります。
【離島振興法対象の有人島】2026年現在255島が対象
日本の離島には、単なる観光地や自然環境という枠を超えた役割があります。
国土の保全、排他的経済水域の維持、海洋資源の利用、漁業、地域文化の継承など、国全体に関わる機能を担っています。
そのため、政府は離島振興法など複数の法律を通じて、島の生活環境や産業基盤を支援しています。
離島振興法とは?離島振興法は、1953年(昭和28年)に制定された法律です。
島は本土と比較して、交通、医療、教育、物流などの面で不利な条件を抱えやすいという特徴があります。
こうした地域格差を改善するため、港湾、道路、空港、上下水道などの社会基盤整備を進める根拠となってきました。
その後、離島の役割に対する認識は変化しています。
かつては本土との距離による生活上の不便を解消することが大きな目的でしたが、現在は海洋資源の利用、領域保全、自然環境の保護なども重視されています。
2026年4月1日現在の法律対象島国土交通省の公表資料では、離島振興対策実施地域は77地域、対象となる有人島は255島です。
また、離島の振興を図る5つの法律に指定された有人島は、合計305島と整理されています。
内訳は次のとおりです。
- 離島振興法:255島
- 沖縄振興関係の法律:38島
- 奄美群島振興開発関係の法律:8島
- 小笠原諸島振興開発関係の法律:4島
なお、有人国境離島法の対象地域は、ほかの法律の対象地域と重なる場合があるため、単純に別枠として加算することはできません。
また、417島の有人島のうち112島は、これらの法律による指定対象外です。
離島が担う5つの重要な役割1. 領域・排他的経済水域の保全
日本の島々は、周辺海域における国の権益や海洋政策を支える重要な存在です。
2. 水産資源と食料の供給
漁業や養殖業は、島の経済を支えるだけでなく、国内の食料供給にも関係しています。
3. 自然環境の保全
小笠原諸島や西表島など、独自の生態系を持つ島々は、生物多様性を守るうえで重要です。
4. 伝統文化の継承
祭り、郷土芸能、食文化、方言など、島ごとに異なる文化が受け継がれています。
5. 地域社会と産業の維持
医療や教育、交通、通信などの生活基盤を整えることは、島で暮らし続けられる環境を維持するために欠かせません。
国土交通省は、ICTやドローンなどの技術を活用する「スマートアイランド」の取り組みも進めています。
島の交通・物流や医療などの課題を、新しい技術で補う動きです。
【日本の島一覧2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、日本の島の数は何島ですか?
A1:国土地理院の公表値では14,125島です。2023年2月28日に発表された数字で、令和4年1月時点の電子国土基本図を使った計数結果です。2026年に新たに計数された数字ではありません。
Q2:日本の有人島と無人島はそれぞれ何島ありますか?
A2:国土交通省の2026年4月1日現在の資料では、有人島417島、無人島13,704島です。有人島の417島には琵琶湖の沖島が含まれているため、国土地理院の14,125島とは計数対象が完全には一致しません。
Q3:6,852島と14,125島はどちらが正しいのですか?
A3:どちらも、それぞれの時代の計数条件に基づいた公表値です。6,852島は1987年に海上保安庁が発表した数字で、14,125島は2023年に国土地理院が詳細な電子地図を使って計数した数字です。2026年現在の基準としては14,125島が使われています。
2026年11月現在、日本の島の数として国土地理院が公表している数字は14,125島です。
1987年の6,852島から大きく増えた理由は、測量技術の進歩と地図データの詳細化にあります。
都道府県別では長崎県が1,479島で最多となり、北海道1,473島、鹿児島県1,256島が続きます。
また、2026年4月1日現在の政府資料では、有人島417島、無人島13,704島という構成が示されています。有人島の一部は離島振興法などの対象となり、地域の生活基盤や産業を守るための支援を受けています。
日本の島を調べる際には、次の4つを区別すると情報を正確に理解できます。
- 島の数を知りたい場合:国土地理院の14,125島を基準にする。
- 都道府県別に比較したい場合:2022年1月時点の国土地理院の公表一覧を確認する。
- 有人島・無人島を知りたい場合:国勢調査や国土交通省の島嶼構成資料を参照する。
- 面積を比較したい場合:国土地理院の2026年7月1日時点の面積調を基準にする。
14,125という数字だけでは、日本の島々の全体像は見えてきません。そこに暮らす人々の生活、島ごとに異なる自然環境、歴史、そして国土を支える役割まで理解することで、日本という島国の姿がより立体的に見えてきます。