根本にとって最大の壁となったのが、2025年の左肘関節の問題だった。
2025年8月28日、日本ハムは根本が千葉県内の病院で左肘関節のクリーニング手術を受け、無事終了したと発表した。当時の球団発表では、投球練習の再開まで約4週間を見込んでいた。
本人も手術を決断した理由について、次のようにコメントしている。
2026年の復帰は当初の想定より遅れたシーズン中に手術する事は悩みましたが、このままでは試合で良いパフォーマンスを出せないと思い決断しました。
手術後、投球練習の再開見込みは約4週間だったが、実戦復帰までにはさらに時間が必要になった。
道新スポーツの2026年7月8日の報道によると、根本自身は3月、4月、5月と復帰時期を想定しながらも、実際には投球状態が整わず、復帰が7月までずれ込んだ経緯を明かしている。
復帰までの道のりは、単純な手術後の休養期間とは違った。
投球練習ができることと、打者を相手に試合で投げられることには大きな差がある。特に左肘を手術した投手にとっては、球速だけでなく、投球動作を繰り返しても痛みや違和感が出ないことが重要になる。
7月8日、最速146キロを記録して実戦復帰2026年7月8日、根本は千葉スカイセラーズとの二軍練習試合で実戦復帰を果たした。
六回から登板し、1イニング1失点。最速146キロを計測した。
復帰登板後には、次のように話している。
良かったです。きつかったので、ようやくここまで来られた。
練習中の球速は140~141キロ程度だったと報じられており、実戦で146キロを記録したことは本人にとっても前向きな材料となった。
ただし、この時点ではまだ復帰の第一歩。以前のように長いイニングを投げられる状態に戻ったわけではなかった。
7月から10月にかけて登板を重ねるその後、ファームの試合で少しずつ登板を重ねていった。
特に注目されるのが、2026年10月7日のみやざきフェニックスリーグ・巨人戦だ。
この試合では先発として3イニングを投げ、被安打0、奪三振4、与四球1、無失点という結果を残した。投球数は41球だった。
7月の復帰登板から段階を踏み、10月には3イニングを任されるところまで進んだことになる。
この登板は、支配下復帰を考えるうえでも明るい材料だ。ただし、3イニングの好投だけで故障前の状態に完全復帰したと判断することはできない。
【2026年のファーム成績】背番号159の現在地と支配下復帰の可能性

2026年の根本は、北海道日本ハムの育成選手として背番号159を着用している。
NPBの2026年シーズン終了時の選手情報にも背番号159が掲載されており、支配下選手への復帰が公式に発表された事実は確認できない。
2026年ファーム成績は防御率0.00スポーツデータに掲載された2026年のファーム公式戦成績では、9月23日時点で以下の数字が記録されている。
- 登板:4試合
- 投球回:4回
- 防御率:0.00
- 被安打:2
- 奪三振:6
- 与四球:0
- WHIP:0.50
少ない登板数ながら、4イニングで6奪三振、無四球という内容は評価できる。
ただし、これはファーム公式戦の集計であり、10月のフェニックスリーグの成績とは別に考える必要がある。
10月7日の巨人戦での3回無安打無失点も合わせると、復帰後の投球には一定の手応えが見える。もっとも、年間を通じて十分な投球回を積み上げた段階ではない。
背番号159は何を意味する?根本は2025年まで背番号59を着用していた。
しかし、育成契約への移行に伴い、2026年から159に変更された。
プロ野球では支配下登録選手と育成選手で登録区分が異なる。背番号の変更は、その立場の変化を示すものでもある。
ただし、159という番号そのものが能力や将来性を評価した順位を意味するわけではない。
現在の根本にとって重要なのは、番号を取り戻すことだけではなく、一軍で継続して投げられるコンディションを取り戻すことだ。
支配下復帰の可能性はあるのか支配下復帰の可能性は残されている。
その理由は主に3つある。
1.まだ23歳という年齢
2026年11月時点で23歳。プロ野球選手として今後の成長を期待できる年齢であり、2022年と2023年には一軍で合計6勝を挙げた経験もある。
2.左投手としての実績
左投手はチーム編成において重要な戦力の一つ。根本には一軍で先発・中継ぎの両方を経験してきた強みがある。
3.復帰後の投球内容
2026年10月7日の巨人戦では3回無安打無失点。奪三振も4つ記録しており、実戦で通用する球を投げられる可能性を示した。
一方、支配下復帰を判断するうえで残る課題も明確だ。
- 左肘の状態を維持し、継続して登板できるか
- 投球回を増やしても球速や制球が落ちないか
- 奪三振だけでなく、四球や失点を抑えられるか
- 先発・中継ぎのどちらで一軍の戦力になれるか
特に重要なのは、単発の好投ではなく、複数試合にわたって安定した投球を続けられるかどうかだ。
2026年11月5日時点で、球団から支配下復帰が決定したという公式発表はない。2027年に向けた契約や登録区分についても、正式発表と報道を分けて確認する必要がある。
【投球フォームの特徴】スリークオーターとスライダーが武器
根本の投球フォームは、スポーツナビの選手紹介によると、スリークオーター気味のフォームが特徴だ。
左腕特有の角度を生かしながら、直球やスライダーを組み合わせて打者と対戦する。
小さなテイクバックを意識したフォーム改良2024年1月の日刊スポーツの取材では、根本が投球フォームの改良に取り組んでいたことが紹介されている。
当時の変更点は、以前よりもテイクバックを小さくすることだった。
本人は、同僚の金村尚真投手の投球フォームを研究したことがきっかけになったと説明している。
特に意識していたのは次のポイントだ。
- テイクバックを小さくする
- 腕を下げすぎない
- トップの位置に腕を持ってくるタイミングを整える
- 腕の使い方を安定させる
この改良は2023年秋から取り組まれていたもので、2024年1月の時点で本人も手応えを語っていた。
スライダーとスラッターにも注目球団公式プロフィールでは、根本のチャームポイントとしてキレのあるスライダーが紹介されている。
また、2024年1月の報道では、新球のスラッターにも取り組んでいたことが明らかになっている。
スラッターはスライダーとカットボールの中間的な性質を持つ球種として知られ、打者のバットの芯を外すための選択肢になる。
根本の強みは、単純な球速だけではなく、変化球と直球を組み合わせて打者に的を絞らせない投球にある。
ただし、2024年に取り組んだフォームや球種改良が、2026年の復帰後も同じ状態で維持されているかは、今後の実戦登板で見極めたいところだ。
【よくある質問】根本悠楓に関するFAQ
Q1:根本悠楓の読み方は?
A1:読み方は「ねもと・はるか」。北海道出身で、2003年3月31日生まれの左投左打の投手だ。
Q2:根本悠楓が育成契約になった理由は?
A2:2024年以降の一軍成績の低迷、2025年の一軍登板なし、左肘の痛みと手術が背景にある。2025年11月に育成契約を結び、背番号159で再スタートした。
Q3:根本悠楓は2026年に実戦復帰した?
A3:復帰している。2026年7月8日に二軍練習試合で実戦復帰し、10月7日のフェニックスリーグ・巨人戦では3回無安打無失点、4奪三振を記録した。
Q4:根本悠楓の2026年の年俸はいくら?
A4:報道による推定年俸は1300万円。前年から200万円減となっている。
Q5:根本悠楓は侍ジャパンに選ばれたことがある?
A5:ある。2017年のU-15アジア選手権に加え、2023年のアジアプロ野球チャンピオンシップ、2024年の欧州代表戦にも選出されている。
Q6:根本悠楓は支配下選手に戻れる?
A6:可能性はあるが、現時点で復帰は決まっていない。今後は左肘の状態、継続的な登板実績、球速や制球力などが評価のポイントになる。
根本悠楓は、2026年11月現在、北海道日本ハムファイターズの育成選手として背番号159を背負っている。
2025年の左肘関節クリーニング手術、育成契約への移行は、本人にとって大きな転換点だった。
しかし、2026年7月の実戦復帰、10月7日のフェニックスリーグでの3回無安打無失点という結果は、再起に向けた確かな前進でもある。
【プロの結論】支配下復帰を判断する3つのポイント今後、根本の復活を評価する際には、次の3点を重視したい。
1. 健康状態の安定: 左肘に不安を抱えず、継続的に登板できること。
2. 投球内容の再現性: 直球の力、スライダーのキレ、制球力を複数の試合で維持できること。
3. 一軍での役割の明確化: 先発として試合を作るのか、中継ぎとして左打者を抑えるのか、起用方法に応じた実績を残すこと。
2022年の一軍3勝、2023年の侍ジャパン選出は、根本が持つ能力を示す実績だ。一方、2026年の復帰後の成績は、まだ投球回が限られている。
だからこそ、今後の評価では過去の実績だけでも、短期間の好成績だけでもなく、健康な状態でどれだけ投げ続けられるかが重要になる。
北海道出身の23歳左腕が、再び支配下選手として一軍のマウンドに立つ日が来るのか。2027年に向けた春季キャンプや実戦登板は、その可能性を占う大きな注目ポイントになりそうだ。