2026年の競馬中継で最も大きな変化は、JRAが無料配信の対象を拡大したことだ。
JRAは2026年1月30日、グリーンチャンネルの「中央競馬全レース中継」を無料でインターネット配信すると発表した。実際のサービス開始日は2026年3月14日(土)。電話・インターネット発売50周年の節目に合わせた取り組みである。
従来のJRA公式ライブ配信ではレース映像が中心だったが、新サービスではパドック解説などを含むグリーンチャンネル制作の中継番組を視聴できる。
無料で見られる3つの公式視聴方法| 視聴サービス | 視聴方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| JRA公式サイト | 出馬表・オッズ・トップページのライブ中継ボタン | ブラウザから視聴 |
| JRA公式アプリ | レースライブボタンを選択 | スマートフォン向け |
| JRA公式YouTube | JRA公式チャンネルのライブ配信 | YouTubeから視聴 |
いずれも基本的に利用料金は無料で、JRA公式の案内では会員登録も不要となっている。
配信時間は原則として中央競馬開催日の9時から17時まで。土曜日と日曜日の両方が対象だ。
配信される主な内容は以下のとおり。
- パドックの様子
- 出走馬の状態や解説
- レース実況
- レース映像
- 払戻金情報
JRA公式発表によると、配信画質は最大4Mbpsの1080pに対応。スマートフォン、タブレット、パソコンなどから視聴できる。
ただし、すべての端末で常に最高画質になるわけではない。通信環境や端末性能に応じて画質が調整される仕組みだ。
無料配信を見るときの注意点便利なサービスだが、いくつかの条件がある。
- 日本国内限定の配信であり、海外からは視聴できない。
- 通信料は利用者負担となる。
- 一般的なライブ配信と同様、20~30秒程度の遅延が発生する。
- 発走時刻が重なる場合などは録画映像での中継になることがある。
- 番組編成によって配信時間が前後する場合がある。
特に注意したいのが、映像の遅延だ。
競馬場やラジオの実況とスマートフォンの映像を同時に楽しもうとすると、情報が届くタイミングに差が生じる可能性がある。
また、ライブ映像を無断で録画・転載・再配信することは認められていない。視聴はJRAが指定する公式サービスを利用したい。
【文化放送の競馬中継】メインレースの実況は無料で聴ける?

文化放送の競馬中継を探している人に押さえてほしいのが、「文化放送競馬中継~今週のメインレース」という番組だ。
文化放送は中央競馬のメインレース実況を制作・放送しており、その実況音声をPodcastQRで公開している。
ここで重要なのは、文化放送の競馬中継は、JRAの全レース映像を配信するサービスとは異なるという点だ。
文化放送の実況音声をPodcastで楽しむ「文化放送競馬中継~今週のメインレース」
文化放送の公式番組紹介では、同局でオンエアしている競馬のメインレース実況音をPodcastで聴けると案内している。
PodcastQRの番組ページでは、実際のレース実況を録音したアーカイブが公開されている。
2026年10月26日更新分には「第87回 菊花賞(GⅠ)」の実況音声が掲載されていた。ほかにも秋華賞、毎日王冠、スプリンターズステークスなど、2026年の重賞レースの実況音声が並んでいる。
更新は原則として毎週月曜日。月曜日が祝日の場合は火曜日となる。
つまり、競馬場でリアルタイムに聴く実況とは別に、レース終了後に実況を振り返る楽しみ方も用意されている。
文化放送の競馬中継と無料ライブ配信の違い両者の違いは、視聴する目的にある。
- 文化放送:メインレースの実況音声を楽しみたい人向け。
- PodcastQR:放送後に実況を聴き直したい人向け。
- JRA公式ライブ配信:パドックから全レースまで映像で追いかけたい人向け。
文化放送の番組名に「今週のメインレース」とあることからも、全レースの映像配信を期待するのは適切ではない。
特に、レース映像を見ながら実況を楽しみたい場合は、JRA公式のライブ配信を選ぶほうが目的に合っている。
競馬情報番組「THE競馬マイスター」にも注目文化放送では実況だけでなく、競馬情報を扱う番組も放送している。
2025年10月から2026年3月までのナイターオフ期間には、高橋将市アナウンサーが関わる「THE競馬マイスター ミスターまさいち」が放送された。
文化放送の公式コラムによれば、同番組は毎週金曜日17時50分から18時45分までの編成で、競馬界のニュース、重賞の振り返り、今週のレース展望、2歳馬情報などを扱っていた。
レース実況を聴くだけでなく、競走馬や競馬界の動きを知りたい人にとっても、ラジオは有力な情報源となる。
【テレビ競馬中継】BS11・BSフジ・TVerなら無料で楽しめる
映像をテレビの大画面で見たい人には、BS放送や地上波の競馬番組が選択肢になる。
JRAが公表している2026年度のテレビ中継情報では、土曜日・日曜日を中心に複数の競馬番組が編成されている。
BS11「BSイレブン競馬中継」BS11は、無料放送で競馬中継を楽しみたい人に適した選択肢だ。
2026年の基本的な放送時間は次のとおり。
- 土曜日:12時~14時30分、16時~17時30分
- 日曜日:12時~15時、16時~17時30分
メインレース前後の情報や予想、レース結果などをチェックできる。
ただし、放送枠が分かれているため、9時から始まる全レース中継とは性格が異なる。
フジテレビ「みんなのKEIBA」日曜日の中央競馬メインレースを中心に楽しみたい人には「みんなのKEIBA」がある。
2026年度のJRA公式テレビ中継一覧では、フジテレビ系列の日曜日15時~16時が基本的な放送枠となっている。
競馬初心者でも番組の進行に沿ってレースを楽しみやすい。
テレビ東京「ウイニング競馬」土曜日の競馬中継を探している人に知られているのが「ウイニング競馬」だ。
JRAの2026年度の放送情報では、テレビ東京で土曜日15時~16時、BSテレ東では14時30分~16時の枠が設定されている。
土曜日の重賞やメインレースを中心に楽しみたい場合に便利だ。
2026年4月開始のTVerライブ配信2026年の注目点として、フジテレビ系列の競馬中継がTVerでもライブ配信されるようになった。
フジテレビの公式競馬情報サイトによると、2026年4月から毎週日曜日15時にTVerでライブ配信を開始。16時頃からはTVer限定コンテンツも配信される。
テレビを持っていない人でも、対応するスマートフォンやパソコンなどから競馬番組を楽しめる選択肢が増えた。
なお、NHK総合でも一部のGⅠレースが放送対象となっている。2026年は日本ダービー、菊花賞、天皇賞(秋)などが対象日として掲載されており、12月27日の有馬記念も予定されている。
毎週の全レースを放送する枠ではないため、GⅠ開催日に限って番組表を確認する方法が現実的だ。
【ラジオ競馬中継】ラジオNIKKEIとradikoの無料視聴方法
映像がなくてもよいなら、ラジオは非常に便利な選択肢だ。
競馬の実況では、騎手の動きや馬群の位置取り、最後の直線での攻防を音声で伝える技術が重要になる。
運転中や外出中、スマートフォンの画面を見られない環境でも利用できる点が魅力だ。
ラジオNIKKEIは全レース実況に対応ラジオNIKKEIの「中央競馬実況中継」は、中央競馬の全レースを音声で追いかけたい人に向いている。
2026年の公式番組案内では、次のような編成になっている。
| 放送局 | 放送時間 | 主な実況対象 |
|---|---|---|
| ラジオNIKKEI第1(EAST) | 土日9:30~16:45 | 東京・中山・福島・新潟など |
| ラジオNIKKEI第2(WEST) | 土日9:30~16:45 | 京都・阪神・小倉・中京など |
東日本と西日本の開催をチャンネルごとに分けているため、別々の競馬場で行われるレースも追いかけやすい。
ラジオNIKKEIの公式案内では、短波放送だけでなくradikoでも聴取できるとしている。ラジオNIKKEIはradikoで全国から聴取可能な放送局だ。
radikoならスマートフォンでも聴けるradikoは、スマートフォンやパソコンからラジオを聴けるサービスだ。
無料で利用できる主な機能は次のとおり。
- ライブ機能:現在地の放送エリア内のラジオ番組を聴取。
- タイムフリー:過去7日以内の番組を聴取。
- ポッドキャスト:録音された音声番組を聴取。
タイムフリーは、再生開始から24時間以内で合計3時間まで利用できる。
ただし、全国のラジオ局を自由に聴けるエリアフリー機能や、過去30日間の番組を聴けるタイムフリー30などは有料プランの対象だ。
また、ラジオ放送自体が無料でも、スマートフォンで聴く場合には通信料が発生する。
【無料と有料を比較】競馬中継の視聴サービスは何が違う?
無料配信が充実した2026年でも、有料サービスがなくなったわけではない。
むしろ、無料サービスと有料サービスの役割が明確になっている。
ここでは、実際に利用できるサービスを目的別に整理する。
| サービス | 料金 | 主な内容 | 適した利用目的 |
|---|---|---|---|
| JRA公式ライブ | 無料 | 全レース映像・パドック・解説 | 無料で幅広く観戦 |
| BS11 | 無料 | 競馬番組・メインレース情報 | テレビで観戦 |
| TVer | 無料 | 日曜の競馬ライブ番組 | スマホでメインレース観戦 |
| radiko | 基本無料 | ラジオ実況・タイムフリー | 音声で競馬を楽しむ |
| 文化放送Podcast | 無料 | メインレース実況音声 | 放送後の振り返り |
| グリーンチャンネルWeb | 月額550円~ | ライブ・見逃し・各種番組 | より多くのコンテンツを視聴 |
※グリーンチャンネルWebの料金は2026年11月時点の公式案内。プランによって視聴できるチャンネルが異なる。
グリーンチャンネルWebの有料プラングリーンチャンネルWebには、無料版とは別に有料会員向けのサービスが用意されている。
公式サイトに掲載されている主な料金は以下のとおり。
- マルチ会員:月額1,100円(税込)
- スマホ会員:月額550円(税込)
マルチ会員は、テレビ・パソコン・スマートフォン・タブレットで利用でき、ライブ配信、見逃し配信、ライブラリ動画などを視聴できる。
スマホ会員はスマートフォンとタブレットに対応するが、中央競馬ライブ配信の3ch~5chは対象外となる。
つまり、月額料金だけで判断するのではなく、どのチャンネルや動画を見たいのかが選択のポイントになる。
無料配信だけで十分な人・有料サービスが向いている人無料サービスで十分な人
- 中央競馬のレースを無料で見たい。
- GⅠやメインレースを中心に楽しみたい。
- パドックやレース映像をスマートフォンで見たい。
- ラジオ実況だけでも満足できる。
有料サービスが向いている人
- 競馬関連の専門番組も幅広く見たい。
- 過去の番組を見逃し配信で振り返りたい。
- 専門チャンネルを複数利用したい。
- 競馬の展望番組やドキュメンタリーも楽しみたい。
2026年は無料の全レースライブ配信が始まったため、単にレースを見る目的であれば、最初から有料契約をする必要性は低くなった。
【見逃し配信と視聴条件】無料で過去の競馬映像を見る方法
競馬中継には、ライブ配信だけでなく、レース終了後に映像を振り返る方法もある。
ただし、ライブ中継の録画を後から見られるサービスと、レース単体のリプレイ映像は別物だ。
JRA公式サイトで過去のレース映像を見るJRAでは、過去の中央競馬レース映像を無料で公開している。
公式FAQによると、2015年3月28日以降の中央競馬全レースが対象となっている。
利用方法は次のとおり。
1. JRA公式サイトの競馬メニューを開く。
2. レース結果を選択する。
3. 見たい開催日と競馬場を選ぶ。
4. 対象レースに表示されたPLAYボタンを押す。
レース映像は、原則としてレース終了後約20分で掲載される。
そのため、リアルタイムで見られなかったレースを後から確認するのに便利だ。
ただし、これはレース単体のリプレイであり、パドック解説や番組全体の録画を見られるサービスではない。
文化放送の実況音声も後から聴ける文化放送のPodcastQRでは、メインレースの実況音声をアーカイブとして公開している。
放送を聞き逃した人や、レースの興奮をもう一度味わいたい人に適したサービスだ。
毎週月曜日(祝日の場合は火曜日)の更新を目安にチェックするとよい。
グリーンチャンネルWebなら見逃し配信も利用できる有料サービスを検討する理由の一つが、見逃し配信だ。
グリーンチャンネルWebでは、過去に配信されたライブ番組の録画動画を見られるほか、ライブラリ動画も提供している。
JRA公式のレースリプレイと比較すると、番組全体を振り返りたい人にとって利便性が高い。
ただし、見逃し配信の対象や公開期間はコンテンツによって異なる。視聴前に番組ページを確認したい。
【プロの結論】2026年の競馬中継は目的に合わせて選ぶのが正解
2026年の競馬中継を取り巻く環境で、最も大きな変化は、JRA公式の無料ライブ配信が全レース中継に拡大したことだ。
以前は専門チャンネルの契約を検討していた人も、現在はJRA公式サイトや公式アプリから無料でパドックやレースを楽しめる。
ただし、すべての視聴サービスが同じ情報を提供しているわけではない。
競馬中継を選ぶときには、次の3点を基準にすると判断しやすい。
1. 映像を重視するならJRA公式配信
パドックからレースまで幅広く見たい場合は、JRA公式ライブ配信が第一候補となる。追加契約が不要で、スマートフォンでも視聴できる。
2. メインレースの情報を効率よく追うならテレビ・文化放送
テレビの競馬番組は解説や予想も楽しめる。文化放送は実況音声、PodcastQRは放送後の振り返りに向いている。
3. 過去の番組や専門情報も楽しむなら有料配信
全レースを無料で見られるようになっても、専門番組や見逃し配信などの付加価値は有料サービスに残っている。
無料か有料かだけでなく、視聴できるコンテンツの範囲で比較することが大切だ。
【競馬中継無料】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:競馬中継は完全無料で見られますか?
A1:はい。2026年3月14日から、JRA公式サイト、JRA公式アプリ、JRA公式YouTubeなどでグリーンチャンネルの中央競馬全レース中継を無料で視聴できるようになった。原則として会員登録も不要。ただし、インターネット通信料は利用者負担となる。
Q2:JRAのメインレースだけを無料で見る方法はありますか?
A2:JRA公式ライブ配信のほか、日曜日の「みんなのKEIBA」や土曜日の「ウイニング競馬」、BS11などが選択肢になる。TVerでも2026年4月からフジテレビ系列の競馬中継が日曜日15時からライブ配信されている。
Q3:文化放送の競馬中継は無料で聴けますか?
A3:文化放送の競馬中継は、PodcastQRでメインレースの実況音声を聴くことができる。原則毎週月曜日に更新されるため、放送後にレースを振り返ることも可能だ。
Q4:競馬中継をラジオで全国から無料で聴く方法はありますか?
A4:ラジオNIKKEIの中央競馬実況中継が便利だ。radikoでも聴取でき、ラジオNIKKEIは全国エリアに対応している。一般のラジオ局は放送エリアによって聴取条件が異なる。
Q5:無料で過去の競馬レース映像を見ることはできますか?
A5:JRA公式サイトで2015年3月28日以降の中央競馬全レースのリプレイ映像を無料で視聴できる。レース終了後約20分で掲載されるのが基本だ。ただし、ライブ番組全体の見逃し配信とは異なる。
競馬中継無料で楽しみたい人にとって、2026年は大きな転換点となった。JRAが3月14日から中央競馬全レース中継の無料ネット配信を開始したことで、これまで有料専門チャンネルを検討していた人にも新しい選択肢が生まれている。
特に、JRA公式配信はパドック解説やレース映像まで楽しめる点が魅力だ。一方、文化放送はメインレースの実況音声、ラジオNIKKEIは全レースの音声実況、BS11やフジテレビ系列はテレビ番組ならではの解説や予想を提供している。
まずはJRA公式の無料ライブ配信を基本にし、必要に応じてテレビ・ラジオ・Podcastを組み合わせる方法が合理的だ。過去のレースを見たい場合はJRA公式リプレイ、番組全体を見逃し配信で楽しみたい場合はグリーンチャンネルWebを検討するとよい。
無料で見られる範囲と有料サービスならではの機能を理解しておけば、余計な契約をせず、自分の観戦スタイルに合った方法で中央競馬を楽しめる。