第102回大会の創価大学は、往路8位、復路13位、総合8位という結果だった。
東京箱根間往復大学駅伝競走の公式記録によると、総合タイムは10時間51分40秒。往路と復路の内訳は次のとおりだ。
10時間51分40秒
往路(1月2日)5:24:02
8位
復路(1月3日)5:27:38
13位
第102回大会・創価大学の公式記録
出典:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト
1月2日の往路は、大手町から箱根町までの5区間、107.5kmで争われた。
創価大学は5時間24分02秒で8位。1区の黒木陽向選手が区間14位でスタートし、2区のスティーブン・ムチーニ選手が順位を7位まで押し上げた。
3区の織橋巧選手も区間9位で7位を維持。4区の山口翔輝選手が区間15位、5区の野沢悠真選手が区間6位で走り、往路を8位で終えた。
特筆すべきは、5区の野沢選手が区間6位と粘り強い走りを見せたことだ。山登りの最終区間で上位との差を大きく広げず、復路につなげた。創価大学の大会公式レポートでも、各選手が設定タイムを意識して走ったことが紹介されている。
復路は小池莉希選手の区間賞が光る1月3日の復路は、箱根町から大手町までの109.6km。
往路8位でスタートした創価大学は、6区の小池莉希選手が圧巻の走りを披露した。
その後は7区の石丸惇那選手、8区の衣川勇太選手、9区の榎木凜太朗選手、10区の斉藤大空選手がタスキをつないだ。
復路順位は13位だったものの、総合順位では8位を維持。シード権獲得圏内でゴールした。
ここで重要なのは、復路順位13位と総合順位8位は別の指標だということ。復路だけのタイムでは順位を落としたものの、往路で築いた貯金を生かして総合8位を守った。
【注目選手】小池莉希は6区区間賞!ムチーニは2区区間5位
第102回大会で創価大学の存在感を強く印象づけたのが、小池莉希選手とスティーブン・ムチーニ選手だ。
小池莉希選手は56分48秒で6区区間賞56分48秒
当時3年生・復路6区
小池選手は、箱根の山を下る6区20.8kmを56分48秒で走破。20大学の選手の中でトップとなり、区間賞を獲得した。
さらに注目したいのは、この記録が6区の歴代記録でも非常に高い水準にあることだ。
第101回大会で青山学院大学の野村昭夢選手が記録した56分47秒が歴代記録の上位にあり、小池選手はその記録にわずか1秒差まで迫った。
6区は単純に下れば速く走れる区間ではない。急なカーブや下り坂による脚への負担が大きく、後半までペースを維持する技術が必要になる。
小池選手の走りは、創価大学の復路における最大の見せ場となった。
スティーブン・ムチーニ選手は花の2区で区間5位1時間6分00秒
当時3年生・往路2区
2区は23.1kmの長距離区間で、各大学のエースが集まることから「花の2区」と呼ばれる。
ムチーニ選手は1区の黒木陽向選手からタスキを受け、力強い走りで順位を上げた。
区間順位は5位。創価大学のチーム順位を14位から7位へ押し上げ、往路の流れをつくった。
注目したいのは、単に個人の区間順位が良かっただけではない点だ。序盤で出遅れたチームに勢いをもたらし、3区以降の選手が上位争いを続けられる位置まで押し上げた。
大学公式のレースレポートでも、ムチーニ選手が日本大学の留学生選手と競り合いながら前との差を詰めたことが紹介されている。
第102回大会の区間別記録・選手一覧公式大会記録を基に、創価大学の10区間を整理した。
| 区間 | 選手 | 区間順位 | タイム |
|---|---|---|---|
| 1区 | 黒木陽向 | 14位 | 1:01:43 |
| 2区 | ムチーニ | 5位 | 1:06:00 |
| 3区 | 織橋巧 | 9位 | 1:02:04 |
| 4区 | 山口翔輝 | 15位 | 1:02:44 |
| 5区 | 野沢悠真 | 6位 | 1:11:31 |
| 6区 | 小池莉希 | 1位 | 56:48 |
| 7区 | 石丸惇那 | 17位 | 1:04:46 |
| 8区 | 衣川勇太 | 11位 | 1:05:14 |
| 9区 | 榎木凜太朗 | 18位 | 1:10:06 |
| 10区 | 斉藤大空 | 17位 | 1:10:44 |
出典:箱根駅伝公式サイト・第102回大会大学別選手記録。タイムは各区間の公式記録。
この一覧から分かるのは、創価大学が特定の選手だけに依存するのではなく、複数の区間で上位の走りを実現していたことだ。
一方、6区の区間賞に対して7区以降は区間17~18位の選手もいる。総合順位をさらに上げるためには、復路後半の安定感を高めることが課題になる。
【歴代順位】創価大学の箱根駅伝過去最高は総合2位!
創価大学は、箱根駅伝において比較的歴史の浅いチームながら、短期間で上位常連校へ成長してきた。
特に大きな転換点となったのが、2020年のシード権獲得と2021年の総合2位だ。
創価大学の箱根駅伝歴代順位東京箱根間往復大学駅伝競走の公式記録を基に、主な出場大会を振り返る。
- 2015年・第91回:総合20位
- 2017年・第93回:総合12位
- 2020年・第96回:総合9位
- 2021年・第97回:総合2位
- 2022年・第98回:総合7位
- 2023年・第99回:総合8位
- 2024年・第100回:総合8位
- 2025年・第101回:総合7位
- 2026年・第102回:総合8位
2021年の第97回大会は、創価大学にとって忘れられない大会だ。
往路で5時間28分08秒を記録し、初の往路優勝を達成。復路も最後まで優勝争いを繰り広げ、最終的には総合2位でフィニッシュした。
総合タイムは10時間56分56秒。
箱根駅伝で優勝したわけではないものの、初めて総合2位に入ったことはチームの歴史を大きく変える出来事だった。
その後も2022年に7位、2023年と2024年に8位、2025年に7位と安定した成績を残している。
過去最高順位は総合2位であり、箱根駅伝の総合優勝経験はまだない。
往路優勝と総合優勝を混同しないことも、創価大学の歴史を理解するうえで大切だ。
7年連続シード権獲得までの経緯創価大学がシード校として安定して出場できるようになったのは、第96回大会からだ。
2020年の総合9位でシード権を獲得し、翌2021年には総合2位へ躍進。その後も上位10校以内を維持し続けている。
シード権は、原則として総合10位以内の大学に与えられる翌年大会の出場資格だ。
予選会を通過する必要がなくなるため、次年度に向けたチーム編成や練習計画を立てやすくなる。
2026年の総合8位によって、創価大学はこの権利を7年連続で獲得した。
2027年の第103回大会では、8年連続出場を目指すのではなく、シード権によってすでに出場資格を確保している。
【監督の指導力】榎木和貴監督が創価大学を強豪校に育てた理由
創価大学駅伝部監督
2019年に監督就任
創価大学の成長を語るうえで欠かせないのが、榎木和貴監督の存在だ。
榎木監督は中央大学時代に箱根駅伝で4年連続区間賞を獲得し、大学卒業後は旭化成で競技を続けた。2000年の別府大分毎日マラソンでも優勝している。
その後、実業団で指導経験を積み、2019年に創価大学の監督へ就任した。
重視するのは自主性と考える力榎木監督の指導で特徴的なのは、選手自身が考えて行動することを重視している点だ。
創価大学駅伝部の指導方針では、単に走力を高めるだけではなく、自主性や人間力を育てることも掲げている。
選手それぞれの目標や目的を把握し、対話を通じて課題を見つけていく姿勢も特徴だ。
榎木監督は過去の公式インタビューで、選手の向上心や探求心が高まっていること、コミュニケーションを円滑にすることの大切さを語っている。
2026年11月の全日本大学駅伝でも指導の成果が表れた2026年11月1日に開催された第58回全日本大学駅伝では、創価大学が総合3位、5時間9分28秒を記録した。
これは創価大学にとって全日本大学駅伝の過去最高順位であり、初の表彰台となる。
大会後、榎木監督はチームの成長について、次のように振り返った。
地道な足づくりを一歩一歩やってきた成果
月刊陸上競技の報道によると、監督は結果を評価する一方、前半区間の流れや戦略面には改善点が残ったとも説明している。
この発言から読み取れるのは、単に好成績を喜ぶのではなく、レース全体を分析して次の大会につなげる指導姿勢だ。
【2027年箱根駅伝】創価大学の現在のメンバーと注目選手
第103回箱根駅伝は、2027年1月2日・3日に開催される予定の大会だ。
創価大学は第102回大会のシード権獲得によって出場資格を確保しており、次の焦点はどの選手を10区間に配置するかに移っている。
創価大学駅伝部の現在の主要メンバー2026年11月時点の創価大学駅伝部公式選手紹介では、学年別に選手が掲載されている。
2027年の箱根駅伝を考えるうえで注目したいのは、次の選手たちだ。
小池莉希(4年)
2026年箱根6区区間賞。2027年大会でも山下りの有力候補となる実績を持つ。
スティーブン・ムチーニ(4年)
2026年箱根2区区間5位。2026年11月の全日本大学駅伝でも7区区間2位。
織橋巧(4年)
2026年箱根3区を担当。全日本大学駅伝でも2区を走った主力選手。
山口翔輝(3年)
2026年全日本大学駅伝のアンカー。最終8区で区間3位の走りを見せた。
榎木凜太朗(3年)
2026年箱根9区を経験。全日本大学駅伝では6区を担当し、区間6位。
ソロモン・ムトゥク(3年)
現在の主要メンバーの一人。今後の長距離区間での起用にも注目したい。
このほか、2年生には衣川勇太選手、1年生には田村幸太選手、菅野元太選手、村上遵世選手らが在籍している。
上記は2026年11月時点の公式選手紹介と大会出走記録に基づく。最終的な箱根駅伝の登録メンバーや区間配置は別途発表される。
第103回大会の注目要点は若手の成長2027年の創価大学を占ううえで、特に注目したいのが山口翔輝選手と榎木凜太朗選手だ。
山口選手は2026年全日本大学駅伝の8区で、5位から3位への浮上に貢献した。終盤に順位を上げる勝負強さは、箱根駅伝でも大きな武器になる。
榎木選手は箱根駅伝の経験を持ち、2026年全日本大学駅伝でも安定した走りを見せた。
加えて、田村幸太選手、菅野元太選手、村上遵世選手といった1年生が全日本大学駅伝のメンバーに選ばれている点も見逃せない。
箱根駅伝は10区間で構成されるため、エースだけでなく、選手層の厚さが総合順位を左右する。若手が長距離区間を任せられるまで成長できるかが、創価大学の次の課題になる。
【2026年最新情勢】出雲9位から全日本3位へ!箱根で総合上位を狙えるか
2026年の学生三大駅伝における創価大学の結果を見ると、チームの調子には変化が表れている。
| 大会 | 開催日 | 創価大学の結果 |
|---|---|---|
| 出雲駅伝 | 10月12日 | 9位・2時間8分31秒 |
| 全日本大学駅伝 | 11月1日 | 3位・5時間9分28秒 |
| 箱根駅伝 | 2027年1月2・3日 | 第103回大会に出場予定 |
出雲駅伝では総合9位と苦戦したが、全日本大学駅伝では総合3位まで順位を上げた。
全日本大学駅伝で見えた巻き返しの力11月1日の全日本大学駅伝では、創価大学は3区終了時点で11位と苦しい展開だった。
しかし、4区の小池莉希選手が区間2位の好走を見せ、7区のスティーブン・ムチーニ選手も区間2位を記録。最後は山口翔輝選手がアンカーとして順位を押し上げ、3位でフィニッシュした。
特に山口選手は、終盤に駒澤大学と青山学院大学を相次いで追い抜く走りを披露した。
この結果は、創価大学が後半に強い選手を配置できることを示す材料となった。
ただし、出雲駅伝では9位、全日本大学駅伝では3位と大会によって成績に差がある。箱根駅伝では距離や区間特性も異なるため、全日本の結果だけで総合順位を予測することはできない。
第103回箱根駅伝で注目すべき3つのポイント1. 山の区間での再現性
小池選手の6区区間賞は大きな実績だ。2027年大会でも同様の走りを実現できるかは、チームの上位進出を左右する。
2. 2区のエース区間
ムチーニ選手が2026年に区間5位を記録した2区は、引き続き注目したい区間。序盤で上位集団に食らいつけるかが重要になる。
3. 若手選手の台頭
山口選手や榎木選手に加え、1・2年生がどこまで成長するか。10人全員の走力を底上げできれば、総合2位という過去最高順位を超える挑戦も現実味を帯びてくる。
【よくある質問】創価大学の箱根駅伝に関するFAQ
Q1:創価大学の箱根駅伝2026年の総合順位は何位ですか?
A1:第102回大会で総合8位です。総合タイムは10時間51分40秒で、往路8位、復路13位でした。
Q2:小池莉希選手は箱根駅伝2026年の何区で区間賞を獲得しましたか?
A2:復路6区です。56分48秒を記録し、区間1位を獲得しました。歴代上位の記録で、区間記録まであと1秒でした。
Q3:スティーブン・ムチーニ選手の2026年箱根駅伝の結果は?
A3:往路2区を担当し、1時間6分00秒で区間5位でした。チーム順位を14位から7位へ押し上げています。
Q4:創価大学の箱根駅伝の過去最高順位は何位ですか?
A4:2021年の第97回大会で記録した総合2位です。同大会では往路優勝も達成しました。
Q5:創価大学は2027年の第103回箱根駅伝に出場できますか?
A5:出場できます。2026年の第102回大会で総合8位となり、7年連続のシード権を獲得したため、2027年大会への出場資格を確保しています。これにより8年連続出場となります。
Q6:創価大学駅伝部の監督は誰ですか?
A6:榎木和貴監督です。2019年に就任し、選手の自主性や考える力を重視したチームづくりを進めています。
創価大学は第102回箱根駅伝で総合8位となり、7年連続のシード権を獲得した。
小池莉希選手の6区区間賞、スティーブン・ムチーニ選手の2区区間5位は、チームの競争力を示す大きな成果だった。
歴代順位を振り返ると、2021年の総合2位を頂点に、近年は7~8位を安定して維持している。シード権を継続して獲得できるチームになったことは、創価大学の大きな強みだ。
加えて、2026年11月の全日本大学駅伝では過去最高の総合3位を達成。榎木和貴監督のもとで積み重ねてきた強化の成果が、学生三大駅伝でも表れ始めている。
第103回箱根駅伝では、経験豊富な小池選手、ムチーニ選手、織橋選手らに加え、山口翔輝選手や榎木凜太朗選手、若手選手の成長が鍵を握る。
注目すべき評価基準は、エースの区間順位だけではなく、10人全員が安定して走れる選手層を確保できるかどうかだ。
総合2位という過去最高順位を更新し、初の総合優勝に近づけるのか。2027年の創価大学駅伝部は、これまで以上に期待の集まるチームとなっている。