2025年の開催場所は、愛知県瀬戸市にある六代目山口組の直系組織、十代目瀬戸一家だった。総本部がある兵庫県神戸市ではなく、瀬戸一家の施設が会場として使われた点も注目を集めた。
アサヒ芸能が2025年12月30日に掲載した現地取材記事によると、会場には敷地内のガレージを利用した大型テントが設置され、内部には6基の臼が用意された。午前8時ごろには餅つきが始まり、全国の直系組織から集まった組員らが参加したという。
同記事では、餅つきだけでなく、鏡開きや雑煮の振る舞いも報じられている。司忍組長自身も杵を持ち、餅つきに加わったとされる。
2026年1月にはFRIDAYデジタルも現場の様子を詳しく報道。会場の中庭にテントを設けたことや、幹部らが順次到着したことなどを伝えた。
つまり、2025年の餅つき大会は、単に幹部が集まって食事をする会合ではなく、年末の恒例行事として実施された大規模な集まりだったことが複数の報道から分かる。
【参加幹部を整理】司忍・髙山清司・竹内照明の動き
今回の餅つき大会で特に注目されたのは、六代目山口組の中枢を担う幹部がそろって姿を見せたことだ。
Smart FLASHの2026年1月10日付の記事と、FRIDAYデジタルの1月15日付の記事では、当日の幹部の到着時間や行事への参加状況が紹介されている。
報道内容を人物ごとに整理すると、次のようになる。
| 人物・組織 | 2025年12月28日の報道内容 | 組織上の関係 |
|---|---|---|
| 司忍 | 午前11時ごろ到着。鏡開きや餅つきに参加 | 六代目山口組組長 |
| 髙山清司 | 午前9時過ぎに到着。司組長とともに行事に参加 | 六代目山口組相談役 |
| 竹内照明 | 午前8時ごろ到着。行事開始時から参加 | 六代目山口組若頭 |
| 野内正博 | 会場に参加した幹部として報道 | 弘道会会長 |
| 安東美樹 | 会場に参加した幹部として報道 | 竹中組組長 |
| 清田健二 | 会場となった十代目瀬戸一家の総裁 | 会場側の直系組織 |
六代目山口組組長の司忍は、2025年12月28日の午前11時過ぎに会場へ到着したと報じられている。
アサヒ芸能の記事によれば、到着後には竹内照明若頭や山下昇本部長らとともに鏡開きを行い、雑煮を口にした。その後、自ら杵を持って餅つきに加わり、周囲の組員にも餅のつき方を教えたという。
この場面は、今回の報道の中でも特に注目された部分だ。
ただし、こうした行動から組織内部の具体的な人事や今後の方針まで確定的に読み取ることはできない。確認できるのは、組長自身が年末行事に参加したという事実である。
髙山清司相談役と竹内照明若頭の参加髙山清司は、長年にわたって六代目山口組の中枢を担ってきた人物だ。2025年の餅つき大会では相談役として参加した。
一方、竹内照明は若頭を務める幹部であり、組織運営における重要人物である。
Smart FLASHによると、竹内は午前8時ごろ、髙山は午前9時過ぎに会場に到着した。司忍組長の到着後も幹部らが会場内で行事に参加し、昼過ぎから順次帰路に就いたとされる。
FRIDAYの報道では、司忍組長が正午過ぎ、髙山相談役も続いて会場を後にし、竹内若頭は午後1時前に帰途に就いたという。
この時間経過から、幹部の参加は確認できるものの、滞在時間の長短だけをもって組織内の関係や人事上の変化を判断することはできない。
【参加人数は100人以上か200人超か】警察の警戒態勢と報道の違い
2025年の餅つき大会について、検索する読者が気になるポイントの一つが参加人数だ。
実は、報道各社によって人数の表現に違いがある。
アサヒ芸能とFRIDAYデジタルは、参加者を「100人以上」と伝えている。一方、Smart FLASHは「200人を超える組員」が集結したと報じた。
また、アサヒ芸能の別記事では、200人近い組員が集まったとの記述も見られる。
この違いについては、取材時点や人数の推計方法、集計対象の違いなどが考えられるが、正確な内訳を裏付ける公的な参加者名簿や公式発表は確認できない。
したがって、現時点では100人以上という複数媒体に共通する規模感と、200人超という一部報道の推計を区別して理解する必要がある。
警察はなぜ会場周辺を警戒していたのか今回の大会では、餅つきの会場周辺に警察関係者が集まっていたことも報じられている。
FRIDAYデジタルによると、愛知県警だけでなく、静岡県警、新潟県警など各地の県警や警視庁の捜査員が早朝から会場周辺で警戒していた。
これは、六代目山口組が特定抗争指定暴力団に指定されていることとも関係する。
特定抗争指定暴力団等に指定された団体には、警戒区域内での事務所使用や、組員が5人以上で集まることなどに制限が課される。警察は抗争事件の再発防止と市民の安全確保を目的に、対象団体の動向を監視している。
ただし、2025年12月28日の会場で何人の警察官が警戒に当たったのかについて、FRIDAYなどの報道は具体的な総数を示していない。
ここで混同しやすいのが、2024年の大会に関する数字だ。
Smart FLASHは2024年12月28日の餅つきについて、愛知県警や警視庁などから20人以上の警察官が警戒と情報収集に当たったと報じている。この20人以上という数字を2025年の大会にもそのまま当てはめることはできない。
参加人数と警察の警戒について分かっていること- 2025年の参加人数は、複数媒体が100人以上、一部媒体が200人超と報道。
- 会場周辺では愛知県警、静岡県警、新潟県警、警視庁などの捜査員による警戒が報じられた。
- 2025年の警察官の正確な配置人数は公表された報道からは確定できない。
- 2024年の20人以上という警戒人数は、2025年の数字とは別に扱う必要がある。
【山口組の餅つきはいつから?】歴代の開催場所と年末恒例行事の背景
六代目山口組の餅つきは、2025年に突然始まった行事ではない。
過去の報道をたどると、少なくとも2023年、2024年、2025年の年末に開催が確認できる。
特に近年は、愛知県瀬戸市の十代目瀬戸一家が会場として繰り返し登場している。
近年の開催場所を時系列で整理- 2023年12月28日:愛知県内の六代目山口組傘下組織で開催。Smart FLASHは司忍組長や髙山清司若頭らを含む100人余りの参加を報道。
- 2024年12月28日:愛知県瀬戸市の十代目瀬戸一家で開催。司忍組長らが参加し、警察官20人以上の警戒も報じられた。
- 2025年12月28日:同じく愛知県瀬戸市の十代目瀬戸一家で開催。司忍組長、髙山清司相談役、竹内照明若頭らが参加。
この疑問については、2025年2月23日付の文春オンラインの記事が背景を解説している。
六代目山口組の総本部は神戸市にあるが、2020年1月以降、神戸山口組との対立を受け、両団体は特定抗争指定暴力団等に指定されている。
指定に伴って警戒区域が設定され、対象区域内では組員の集合や事務所の使用などに厳しい制限が課される。
文春オンラインは、こうした規制の影響を背景に、六代目山口組が恒例行事の開催場所を警戒区域外に求めてきた経緯を説明している。
同記事によれば、2024年末の納会は静岡県浜松市、餅つき大会は愛知県瀬戸市で開催された。
つまり、瀬戸市での開催には、単なる会場選びだけでなく、特定抗争指定に伴う活動制限という制度的な背景がある。
餅つき大会が持つ組織的な意味餅つきは、日本の年末年始に広く行われてきた伝統行事だ。
山口組の大会について報道されている特徴は、各地の直系組織から参加者が集まり、ついた餅をそれぞれの組織に持ち帰るという点にある。
2023年のSmart FLASHの記事では、神戸の総本部で開催していた時代には、近隣住民が参加したり、餅を配ったりすることもあったと紹介されている。
しかし、現在の開催形態は以前とは異なる。
警察による規制や周辺の警戒が続く中で、限られた会場に幹部や組員が集まる行事へと変化している。
このような年末行事は、組織内部の結束や幹部間の交流を示す場としての側面を持つ。ただし、参加者が多いことだけで、組織の勢力が拡大していると判断することはできない。
【2025年の分裂抗争終結宣言とは】2026年11月の山口組最新動向
2025年の餅つき大会を理解するうえで欠かせないのが、同年4月に起きた大きな動きだ。
2025年4月7日、六代目山口組の幹部らが兵庫県警を訪れ、抗争終結に向けた誓約書を提出した。
この出来事は関西テレビ、サンテレビ、神戸新聞などが報じている。
誓約書の趣旨は、対立組織との抗争を終結させ、今後は揉め事を起こさないというものだった。
しかし、この提出をもって分裂抗争が正式に終わったわけではない。
2025年4月の誓約書提出は何を意味したのか2015年8月末、六代目山口組から一部の直系組織が離脱し、神戸山口組が結成された。
その後、対立は全国に広がり、池田組や絆會も関係する複雑な構図へと変化した。
こうした状況を受け、六代目山口組と神戸山口組は2020年1月に特定抗争指定暴力団等に指定された。
さらに六代目山口組と池田組は2022年12月、六代目山口組と絆會は2024年6月に、それぞれ同様の指定を受けた。
2025年4月の誓約書提出は、この長期化した対立に対する六代目山口組側の意思表示だった。
ただし、関西テレビの報道では、警察はこれを山口組側の一方的な宣言として捉え、神戸山口組側の動向を注視する姿勢を示していた。
したがって、「山口組が抗争終結を宣言した」というニュースと「警察が抗争終結を認定した」という話は、明確に区別しなければならない。
2026年9月には池田組・絆會との指定が解除2026年に入ると、分裂抗争を取り巻く法的な状況にも変化があった。
9月8日、六代目山口組と池田組に対する特定抗争指定が解除された。
さらに9月21日には、六代目山口組と絆會に対する指定も解除された。
いずれも、一定期間にわたり抗争とみられる事件が発生していないことや、関係者への聞き取りなどを踏まえた判断と報じられている。
これは2015年の分裂以降、続いてきた対立をめぐる規制において大きな転換点となった。
しかし、すべての対立関係が解消されたわけではない。
2026年10月、神戸山口組との指定は再び延長2026年11月5日時点で最も重要なのは、六代目山口組と神戸山口組の関係だ。
兵庫県公安委員会は2026年9月17日、両団体に対する特定抗争指定暴力団等の指定期限を3カ月延長する方針を決定した。
その後、10月5日に官報で公示され、指定期限は2027年1月6日までとなった。
サンテレビの2026年10月5日付報道によると、今回の延長は27回目。警戒区域は9府県17市町に及ぶ。
指定対象となる区域では、事務所の使用や、おおむね5人以上での集会などが禁止される。
つまり、池田組・絆會との指定解除が実現した一方、神戸山口組との関係では規制が続いている。
2025年4月の誓約書提出から1年以上が経過しても、警察当局が完全な抗争終結を認めていないことが、2026年秋の判断からも読み取れる。
2026年11月5日時点の整理
| 対立関係 | 2026年の状況 |
|---|---|
| 六代目山口組・池田組 | 9月8日に指定解除 |
| 六代目山口組・絆會 | 9月21日に指定解除 |
| 六代目山口組・神戸山口組 | 指定継続。2027年1月6日まで延長 |
このように、2026年の山口組をめぐる情勢は、すべての対立が一斉に終わったという単純な構図ではない。相手組織ごとに警察の判断が分かれている。
【プロの結論】山口組の餅つき大会から読み解く3つのポイント
2025年12月28日の餅つき大会と、その後の2026年の動向を合わせて考えると、押さえておきたい要点は3つある。
1. 餅つき大会は組織の結束を示す恒例行事司忍組長、髙山清司相談役、竹内照明若頭らが同じ会場に姿を見せたことは、組織内部の結束を示す出来事として報道された。
また、全国の直系組織から参加者が集まる形式は、単なる地域行事とは異なる組織的な特徴を持つ。
ただし、行事の規模と組織の実際の勢力は別の指標だ。
参加人数が増えたからといって、組織の構成員数や資金力が増加したとは限らない。
2. 抗争終結の意思表示と警察の判断は別物2025年4月の誓約書提出は、六代目山口組側が抗争終結の意思を示した重要な出来事だった。
一方で、警察は対立相手の動向も含めて判断している。
2026年には池田組と絆會との指定解除が実現したものの、神戸山口組との指定は継続された。
この経緯を見ると、抗争終結を判断する際には、当事者の発言だけでなく、その後の事件発生状況や双方の行動が重視されていることが分かる。
3. 餅つき大会の報道は事実と推測を分けて読む今回の報道では、参加人数が100人以上と200人超に分かれている。
また、司忍組長が早く帰った理由などについても、報道記事には関係者による推測が含まれている。
こうした部分を確定情報として扱うのは適切ではない。
ニュースを読む際には、次の判断基準が役立つ。
- 事実として扱える情報:開催日、開催地、報道された参加幹部、警察による指定や解除の公表内容。
- 慎重に扱うべき情報:参加者の正確な総数、幹部の行動の裏にある意図、組織内部の人事構想。
- 誤解しやすい情報:抗争終結の誓約書を提出したことと、警察が全面的な抗争終結を認めたことの混同。
暴力団情勢は、表面的なニュースだけでは全体像をつかみにくい分野だ。餅つき大会のような恒例行事も、警察による規制や組織の勢力変化と合わせて見ることで、その背景が理解しやすくなる。
【山口組の餅つき大会】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2025年の山口組餅つき大会はどこで開催されましたか?
愛知県瀬戸市にある六代目山口組の直系組織、十代目瀬戸一家で開催されました。開催日は2025年12月28日です。
Q2:司忍組長や髙山清司、竹内照明若頭は参加しましたか?
はい。複数の報道で参加が確認されています。司忍組長は午前11時ごろ、髙山清司相談役は午前9時過ぎ、竹内照明若頭は午前8時ごろに到着したと報じられています。
Q3:餅つき大会には何人が参加しましたか?
報道によって異なります。アサヒ芸能とFRIDAYデジタルは100人以上、Smart FLASHは200人超と伝えています。公式の確定人数は確認できていません。
Q4:餅つき大会では警察も警戒していたのでしょうか?
はい。2025年の大会では愛知県警、静岡県警、新潟県警、警視庁などの捜査員による警戒が報じられています。
Q5:山口組の分裂抗争は2026年に終結しましたか?
全面的な終結とはいえません。2026年9月には池田組と絆會との特定抗争指定が解除されましたが、神戸山口組との指定は2027年1月6日まで延長されています。
Q6:山口組の餅つき大会は毎年12月28日ですか?
少なくとも2023年、2024年、2025年は12月28日に開催されたと報道されています。毎年の開催日や会場について、今後も同じ条件が続くと確定しているわけではありません。
六代目山口組の2025年の餅つき大会は、12月28日に愛知県瀬戸市の十代目瀬戸一家で開催された。
司忍組長、髙山清司相談役、竹内照明若頭らが参加し、複数の週刊誌が現場の様子を報道した。参加人数は100人以上から200人超まで報道に幅があり、警察による警戒も続いていた。
一方、2026年の山口組を取り巻く状況では、池田組と絆會との特定抗争指定解除という大きな変化があった。しかし、神戸山口組との指定は2027年1月6日まで延長されており、分裂抗争が全面的に解決したとはいえない。
山口組の餅つき大会を読み解く最大の要点は、年末行事としての組織的な結束と、依然として続く警察の規制を切り離さずに見ることだ。
今後は、特定抗争指定の期限を迎える2027年1月6日に向けて、神戸山口組との関係や公安委員会の判断が重要な焦点になる。
餅つき大会の開催規模だけで組織の勢力や抗争の終結を判断するのではなく、警察の公式発表、指定の変更、実際の事件発生状況を合わせて追うことが、山口組の最新動向を正確に理解するための判断基準となる。