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【大会の成り立ち】東西学生ラグビーから全国大会へ発展した歴史

各務 亮 各務 亮 • 更新: • 公開: • 読了約 14 分
目次

全国大学ラグビーフットボール選手権大会の歴史を理解するには、1964年度以前の大学ラグビーに目を向ける必要があります。

現在のような全国規模の大会が始まる前は、東西大学対抗ラグビーを中心に、東日本と西日本の有力大学が対戦していました。東西学生ラグビーフットボール対抗王座決定戦として位置づけられる前身の競技から、全国の大学が一堂に会する選手権へと発展した経緯があります。

1964年度に始まった大学日本一決定戦

1964年度に第1回大会が開催されました。

それまでの東西対抗方式では、対戦カードが十分に組まれず、必ずしも毎年明確な大学日本一を決められるわけではありませんでした。

全国大会の創設によって、各地域の代表校がトーナメントで競い、優勝校を決める仕組みが整いました。

その後、出場枠や大会方式は時代に応じて変更されています。

- 1964年度:第1回大会を開催
- 1965年度:代表枠を拡大し、全国学生ラグビー選手権へ改称
- 1967年度:関東大学ラグビーが対抗戦とリーグ戦に分かれる
- 1968年度:関東の代表決定に交流戦方式を導入
- 1993年度:出場枠を16チームに拡大
- 2012年度:一時的に18チーム制を導入
- 2016年度:現在につながる14チーム制へ変更

こうした変遷は、大学ラグビーの競技人口や地域ごとの競技力、全国大会に求められる公平性を反映したものです。

大学日本一とラグビー日本一は同じではない

ここで押さえておきたいのが、「大学日本一」と「日本一」の違いです。

かつて大学選手権の優勝校は、日本ラグビーフットボール選手権大会にも出場し、社会人の強豪チームと日本一を争う機会がありました。

しかし、2017年度から大学チームは日本選手権に出場しなくなっています。

そのため、現在の全国大学ラグビー選手権は、あくまでも大学カテゴリーにおける日本一を決める大会です。

社会人を含む国内ラグビー全体の王者を決める大会とは、競技上の位置づけが異なります。

この違いを理解しておくと、ニュースで使われる「大学日本一」という表現の意味も正確に捉えられます。

【大会を支える組織】日本ラグビーフットボール協会・NHK・読売新聞社・UNIVASの関係

全国大学ラグビー選手権

大会の運営には、競技団体だけでなく、放送機関、報道機関、大学スポーツを横断する組織も関わっています。

ただし、それぞれの役割は同じではありません。

特に2026年度は、NHKの扱いについて過去大会との違いがあります。

大会関係者・団体の役割一覧
組織・団体 大会との関係・役割 日本ラグビーフットボール協会 主催者。大会規則、出場枠、試合日程、競技運営などを統括する。 関東・関西・九州ラグビー協会 大会の主管団体。各地域の競技運営を支える。 NHK 第62回大会では共催。第63回大会では後援(予定)として記載されている。放送・配信予定は別途発表。 読売新聞社 大会の後援を担う報道機関。 大学スポーツ協会(UNIVAS) 全国大学ラグビー選手権をUNIVAS CUPの指定大会として位置づけ、大学スポーツの総合評価につなげる。

NHKは共催なのか、後援なのか

この点は、過去の大会情報と2026年度の公式発表を分けて見る必要があります。

第62回大会の公式概要では、主催が日本ラグビーフットボール協会、共催がNHK、後援が読売新聞社と記載されていました。

一方、2026年10月22日に発表された第63回大会の概要では、次のように整理されています。

- 主催:公益財団法人日本ラグビーフットボール協会
- 後援:NHK(予定)、読売新聞社
- 主管:関東・関西・九州ラグビーフットボール協会

つまり、2026年度の大会概要ではNHKは共催ではなく、後援(予定)という扱いです。

前年と同じ表記だと思い込むと、組織の役割を誤って理解することになります。

読売新聞社は大会の主催者なのか

読売新聞社も大会を支える重要な関係機関ですが、主催者ではありません。

主催は日本ラグビーフットボール協会であり、読売新聞社は後援という立場です。

主催・共催・後援・主管は、それぞれ意味が異なるため、公式大会概要を確認する際には区別しておきたいポイントです。

【歴代優勝校と試合結果】早稲田・明治・帝京が築いた大学ラグビーの勢力図

全国大学ラグビー選手権の歴代優勝校を見ると、長年にわたって大学ラグビーをリードしてきた伝統校と、近年の競技力を押し上げた強豪校の存在が分かります。

2025年度までの優勝回数では、早稲田大学が最多です。

大学別の歴代優勝回数

- 早稲田大学:16回
- 明治大学:14回
- 帝京大学:13回
- 関東学院大学:6回
- 同志社大学:4回

早稲田大学は歴代最多優勝を誇り、明治大学は伝統的なライバルとして競技史に名を残しています。

帝京大学は2009年度から2017年度まで9連覇を達成。現代の大学ラグビーを代表する圧倒的な実績を持つチームです。

2025年度の第62回大会は明治大学が優勝

2026年1月11日にMUFGスタジアム(国立競技場)で行われた第62回大会の決勝では、明治大学と早稲田大学が対戦しました。

試合は明治大学が22対10で早稲田大学を破り、7大会ぶり14回目の優勝を達成しました。

前半から明治大学が得点を重ね、14対3で折り返す展開。後半も追加点を挙げ、早稲田大学の反撃を10点に抑えました。

日本ラグビーフットボール協会の公式試合記録では、観客数は43,489人。大学ラグビーの伝統校同士による決勝戦は、多くの観客を集めました。

2026年度大会に与える影響

前回大会の結果は、次回大会の出場枠にも関係します。

第62回大会の優勝校・準優勝校はいずれも関東大学対抗戦Aグループの所属でした。

そのため、第63回大会では同グループに通常の上位3校に加えて、4位・5位の追加枠が設定されています。

このように全国大学ラグビー選手権は、単独のトーナメントではなく、前年度の成績と各大学リーグの競争が次年度の出場条件にも影響する大会です。

毎年の優勝校を追うだけでなく、各リーグの順位争いから見ると、選手権の面白さがさらに広がります。

【NHK放送予定・UNIVAS CUP】2026年度の位置づけと視聴方法

大会を現地で観戦できない人にとって、テレビ放送やインターネット配信の情報も欠かせません。

また、大学スポーツ全体の視点から見ると、全国大学ラグビー選手権はUNIVAS CUPの指定大会でもあります。

NHKの大学ラグビー放送予定は発表された?

2026年11月5日時点では、第63回大会のNHK放送・配信スケジュールは確定発表されていません。

日本ラグビーフットボール協会は10月22日の大会概要発表時に、放送・配信予定については決定次第発表すると案内しています。

参考として、前回の第62回大会の決勝では、以下の放送・配信が実施されました。

- NHK Eテレ:生中継
- NHK FM:生中継
- NHK ONE:同時・見逃し配信

前回の実績は参考になりますが、第63回大会でも同じ放送局・時間帯・配信方法になるとは限りません。

放送情報を調べる際は、次の3点を分けて確認すると便利です。

1. NHK総合・Eテレのテレビ放送予定
2. NHKラジオの中継予定
3. NHK ONEやJ SPORTSなどのインターネット配信予定

特に準決勝・決勝の放送情報は、試合直前の公式発表も確認することをおすすめします。

UNIVAS CUP指定大会とは何か

UNIVASは、一般社団法人大学スポーツ協会の略称です。

2019年にスタートしたUNIVAS CUPは、複数の競技を横断して大学スポーツの総合力を競う取り組みです。

全国規模で大学日本一を決める大会を指定大会として設定し、各大会の成績に応じてUNIVASポイントを大学に付与します。

そのポイントを年間で集計し、大学全体の総合順位や部門別の成績を評価する仕組みです。

全国大学ラグビー選手権は2026年の指定大会

UNIVASが公表している2026年大会カレンダーには、全国大学ラグビーフットボール選手権大会が指定大会として掲載されています。

開催期間は次のとおりです。



UNIVAS CUP 2026
指定大会

11/22〜1/10


2026年11月22日〜2027年1月10日


対象競技
ラグビー


大会
第63回全国大学選手権


ポイント対象
UNIVAS会員大学

UNIVAS公式大会カレンダー(2026年11月4日時点)。

注意したいのは、UNIVAS CUPの指定大会であることと、全国大学ラグビー選手権そのものの主催者であることは別だという点です。

UNIVASは競技団体として大会を主催するのではなく、各競技の全国大会を大学スポーツ全体の評価に組み込んでいます。

また、ポイントの対象となるのはUNIVAS会員大学です。全国大会での順位と、UNIVAS CUPにおける大学総合ランキングは、関連しながらも異なる評価軸です。

2026年はUNIVAS CUPが年度単位から暦年単位の開催へ移行した年でもあります。全国大学ラグビー選手権は2027年1月まで続きますが、UNIVASの公式カレンダーでは2026年の指定大会として掲載されています。

【全国大学ラグビー選手権】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:全国大学ラグビー選手権2026の決勝はいつ開催されますか?

A1:第63回大会の決勝は、2027年1月10日(日)13時16分キックオフの予定です。会場は東京のMUFGスタジアム(国立競技場)です。

Q2:2026年大会には何校が出場しますか?

A2:全14チームが出場します。関東大学対抗戦Aグループ、関東大学リーグ戦1部、関西大学Aリーグ、九州学生リーグ、北海道・東北地区、東海・北陸・中国・四国地区などから代表校が選ばれます。

Q3:NHKで2026年度大会は放送されますか?

A3:2026年11月5日時点では、第63回大会の具体的な放送・配信予定は発表されていません。NHKは大会の後援(予定)として記載されています。放送情報は日本ラグビーフットボール協会やNHKの公式発表で確認してください。

Q4:全国大学ラグビー選手権の歴代最多優勝校はどこですか?

A4:早稲田大学です。2025年度までの記録では16回の優勝を誇ります。続いて明治大学が14回、帝京大学が13回です。

Q5:UNIVAS CUPと全国大学ラグビー選手権は同じ大会ですか?

A5:別の制度です。全国大学ラグビー選手権は日本ラグビーフットボール協会が主催する競技大会で、UNIVAS CUPはその成績を大学スポーツ全体のポイント評価に反映する競技横断型の大学対抗戦です。

全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、1964年度の第1回大会から続く、日本の大学ラグビーを代表する全国大会です。

その歴史は東西大学ラグビーの対抗戦にさかのぼり、現在は全国14チームによるトーナメント方式で大学日本一を決めています。

2026年度の第63回大会を理解するうえで、押さえておきたい要点は次の5つです。

- 大会の主催者は日本ラグビーフットボール協会。
- 2026年11月22日に開幕し、2027年1月10日に決勝を開催。
- 出場枠は全14チームで、地域リーグの成績と前年度の決勝進出実績が関係する。
- NHKと読売新聞社は大会を支える関係機関だが、2026年度のNHKの位置づけは後援予定。
- UNIVAS CUP 2026の指定大会としても登録されている。

【プロの結論】大会を深く楽しむために見るべき3つのポイント

第一に、出場校だけでなく各リーグの順位を確認すること。

全国大会の出場権は各地域のリーグ戦と密接に結びついています。優勝候補を予想するなら、関東大学対抗戦Aグループ、関東大学リーグ戦1部、関西大学Aリーグの順位争いから追うのが効果的です。

第二に、伝統校と新興勢力の実績を比較すること。

早稲田大学、明治大学、帝京大学の歴代優勝回数は、大学ラグビーの勢力図を理解する重要な指標です。ただし、過去の優勝回数だけで次回大会の勝敗を予測することはできません。直近のリーグ戦成績やチーム状態も合わせて見る必要があります。

第三に、競技大会と大学スポーツ全体の評価を区別すること。

全国大学ラグビー選手権は大学日本一を決める大会であり、UNIVAS CUPは大学スポーツ全体の成果を評価する制度です。両者の関係を理解すると、大会の社会的な位置づけまで見えてきます。

2026年度の第63回大会では、伝統校が再び頂点に立つのか、それとも新たな大学が歴史に名を刻むのか。全国各地のリーグ戦から始まる競争が、冬の国立競技場での決勝へとつながっていきます。

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各務 亮

アニメ・漫画の制作発表を担当。制作会社・出版社の公式告知と原作者コメントを確認してから記事化します。

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