2026年11月現在、ソフトボール界のレジェンド・上野由岐子選手は、44歳で現役投手として活躍を続けている。所属は群馬県高崎市を拠点とする「ビックカメラ高崎 BEE QUEEN」。国内最高峰の女子ソフトボールリーグであるJDリーグにも出場し、2026年9月から10月に開催された愛知・名古屋アジア大会では、日本代表の一員として前人未到の7連覇を経験した。
アテネオリンピックの銅メダル、北京オリンピックと東京オリンピックの金メダルという輝かしい実績を持つ上野選手。2026年は競技活動だけでなく、若手投手への直接指導企画「UENO LABO 2026 supported by ミズノ」も予定されている。現在の所属チーム、年齢、経歴、五輪成績、投球フォーム、そして2028年ロサンゼルスオリンピックを見据えた今後の展望まで、最新情報を整理する。
【2026年11月現在】上野由岐子は現役!所属チームとJDリーグでの活動
上野由岐子選手は1982年7月22日生まれ。2026年11月5日時点で44歳だ。
現在の所属チームは、ビックカメラ女子ソフトボール高崎の「BEE QUEEN(ビークイーン)」。背番号は7、ポジションは投手、右投右打である。
ビックカメラ高崎の公式選手プロフィールでは、身長174cm、出身校は九州女子高等学校(現・福岡大学附属若葉高等学校)と紹介されている。現在もチームの選手一覧に名前が掲載されており、引退して指導者に専念したという状況ではない。
また、所属するJDリーグは、日本女子ソフトボールリーグ機構が運営する国内最高峰の女子ソフトボールリーグだ。全国16チームが東西の地区に分かれて競い合う。
2026年JDリーグではプレーオフ進出2026年シーズンのビックカメラ高崎は、東地区の上位争いを展開。レギュラーシーズンでは戸田中央メディックス埼玉と優勝を争ったが、最終的に東地区2位となった。
10月30日には、雨天順延となっていた大垣ミナモとの試合で14対2と勝利。レギュラーシーズンを終え、プレーオフ進出を決めている。
11月5日時点で確認できる公式日程では、ビックカメラ高崎は11月8日13時30分から東地区プレーオフ2ndステージに登場する予定だ。対戦相手はファーストステージの勝者となる。
なお、上野選手個人の出場予定や先発登板については、試合前の正式な発表が必要となる。チームのプレーオフ進出と、本人の登板確定は分けて考えたい。
2026年はベテランとして若手を支える役割も2026年4月のJDリーグ開幕前会見で、上野選手は個人目標に「臨機応変」を掲げたと報じられている。
先発やリリーフなど状況に応じた役割を担うだけでなく、若手投手の育成にも力を入れる考えを示した。
JDリーグ公式の開幕第1節総括では、上野選手がリーグ発足後初めて開幕投手を務めたことも紹介されている。美しい投球フォームから速球と変化球を繰り出し、経験豊富なエースとして存在感を示した。
2026年の上野由岐子は、単に長く現役を続けている選手ではない。試合で結果を残すことと、チームの将来を支えることの両方を求められる立場にある。
【経歴・年表】上野由岐子はどんな選手?ソフトボール人生の歩み
福岡で競技を始め、10代から世界の舞台へ上野選手は福岡県福岡市出身。小学校3年生からソフトボールを始め、早い段階から投手として頭角を現した。
九州女子高等学校(現・福岡大学附属若葉高等学校)に進学すると、1999年の世界ジュニア選手権で日本代表のエースとして優勝に貢献する。
高校生の段階で国際大会の頂点を経験したことは、その後の長い競技人生につながる大きな転機だった。
2001年には高校卒業後、日立高崎ソフトボール部に入部。社会人選手として国内リーグで実績を重ねながら、日本代表の中心投手へと成長していった。
上野由岐子の主要経歴・実績一覧| 時期 | 出来事・所属 | 主な実績・意味 |
|---|---|---|
| 1982年7月22日 | 福岡県で誕生 | 2026年現在44歳 |
| 1999年 | 九州女子高校在学中 | 世界ジュニア選手権優勝に貢献 |
| 2001年 | 日立高崎ソフトボール部 | 実業団選手として活動開始、新人賞を受賞 |
| 2004年 | アテネオリンピック | 女子ソフトボール銅メダル |
| 2008年 | 北京オリンピック | 女子ソフトボール金メダル |
| 2015年 | ビックカメラ女子ソフトボール高崎 | 現在につながる所属チームで活動 |
| 2021年 | 東京オリンピック | 女子ソフトボール金メダル、五輪連覇 |
| 2023年 | 杭州アジア大会 | 日本代表の6連覇に貢献 |
| 2026年 | 愛知・名古屋アジア大会 | 日本代表の7連覇を経験 |
上野選手の経歴で特筆すべきなのは、所属チームでの長期的な活動と、国際大会での継続的な活躍が両立していることだ。
2001年に日立高崎で実業団選手としてのキャリアをスタートさせ、2015年からはビックカメラ女子ソフトボール高崎でプレー。チームの変遷を経験しながら、国内リーグと日本代表の両方で活躍してきた。
日本ソフトボール協会の選手プロフィールには、国内リーグでのMVP8回、最優秀防御率賞6回、最多勝8回、ベストナイン6回、新人賞という実績が掲載されている。
これらの数字からも、上野選手が単発の国際大会だけで評価される存在ではなく、国内リーグでも長期にわたり結果を残してきたことが分かる。
【五輪成績を解説】アテネ銅・北京金・東京金の3大会
アテネオリンピック2004:初めての五輪で銅メダル上野選手が初めて出場したオリンピックは、2004年のアテネ大会だ。当時22歳だった。
日本代表の投手として出場し、女子ソフトボールで銅メダルを獲得。若手投手として世界の強豪と対戦した経験は、後の北京大会での活躍につながった。
北京オリンピック2008:日本を金メダルへ導いた伝説の投球上野由岐子選手の名前を世界に知らしめた大会が、2008年の北京オリンピックである。
日本代表はアメリカ、オーストラリアなどの強豪と激しい戦いを繰り広げた。上野選手は準決勝、3位決定戦に相当する決勝進出決定戦、そして決勝と重要な試合で登板。短期間に集中してマウンドを任され、日本の金メダル獲得に大きく貢献した。
特に決勝でアメリカを破った試合は、日本女子ソフトボールの歴史に残る一戦となった。
北京大会で評価されたのは、単純な球速だけではない。強打者を相手にした配球、試合終盤の集中力、厳しい状況でも投球を組み立てる精神力が、エースとしての評価を確立した。
東京オリンピック2021:13年ぶりの金メダルと連覇東京オリンピックは、2008年北京大会以来、ソフトボールがオリンピック競技に復帰した大会だった。
上野選手は39歳で日本代表に選出され、再びエースとしてチームを支えた。
2021年7月27日の決勝では、宿敵アメリカと対戦。日本は2対0で勝利し、金メダルを獲得した。北京大会から13年を経て、オリンピック連覇を達成したのである。
この大会では、年齢を重ねても投球技術を更新し続ける姿勢も話題になった。本人が後に語ったところによると、東京大会では登板した試合ごとにフォームを調整し、決勝でも投球ごとに感覚を探り続けていたという。
上野由岐子のオリンピックメダル獲得数日本オリンピック委員会(JOC)の公式記録によると、上野選手のオリンピック成績は次のとおりだ。
- 2004年アテネ:銅メダル
- 2008年北京:金メダル
- 2021年東京:金メダル
合計は金メダル2個、銅メダル1個、計3個。銀メダルはない。
なお、ソフトボールは2024年パリオリンピックでは実施競技から外れたが、2028年ロサンゼルスオリンピックでは再び実施されることになった。上野選手にとっても、競技人生の次の大きな目標につながる大会だ。
【投球フォームとライズボール】上野由岐子の強さを支える技術
上野由岐子の投球フォームはなぜ注目される?上野選手の投球フォームは、ソフトボールを学ぶ選手や指導者からも注目されている。
特徴は、速球を投げる力だけに依存せず、体重移動や重心の位置、リリース時の感覚などを細かく調整していることだ。
2021年東京オリンピックを振り返ったテレビ朝日系のインタビュー記事では、決勝の投球フォームを完成させるまでの試行錯誤が紹介された。降板前と再登板後では重心の位置に違いがあり、上野選手自身もブルペンで納得できる感覚を見つけたと説明している。
つまり、上野選手のフォームは一度完成したら変えない固定的なものではない。コンディションや投球時の感覚に合わせて修正し、試合の中でも理想の動きを追求するスタイルが特徴だ。
ライズボールとは?打者を翻弄する代表的な球種上野由岐子選手を語る際に欠かせない球種の一つがライズボールである。
ライズボールは、打者に向かって進む途中で浮き上がるように見える軌道を生み出す変化球だ。実際に重力に逆らって浮上するという意味ではなく、回転による空力的な影響などによって、打者には通常の直球とは異なる高さの変化として認識される。
打者がボールの軌道を予測しにくくなるため、スイングのタイミングやバットの当たり方を狂わせる効果が期待できる。
上野選手は速球だけでなく、チェンジアップや複数の変化球を使い分ける投手として知られている。球速と変化を組み合わせることで、打者に狙い球を絞らせない投球を実現している。
44歳でも進化を続ける投手としての考え方長い競技生活では、若い頃と同じ身体の使い方を維持することが必ずしも最善とは限らない。
上野選手の場合、年齢や身体の変化に合わせて投球スタイルを調整することが、現役を続けるうえで重要な要素となっている。
2026年の公式チャンネルでも、5種類の球種のデモンストレーションや、ライズボール、スライダーなどの投球解説が公開されている。実際のプレーだけでなく、自分の技術を言葉と映像で伝える活動にも取り組んでいる。
このような発信は、上野選手の経験を若い世代に引き継ぐという意味でも価値がある。
【UENO LABO 2026】上野由岐子の直接指導イベントを詳しく解説
ウエノラボ2026は11月28日・29日に大阪で開催予定2026年の上野選手の活動で注目したいのが、ミズノが主催するソフトボール投手向けの指導企画「ウエノラボ2026 supported by ミズノ」だ。
この企画は、現役のソフトボール投手に上野選手が直接指導する少人数制のクリニック。技術向上だけでなく、競技に対する考え方や姿勢を学ぶことも目的としている。
ミズノの公式募集情報によると、2026年は初めて大阪で開催される予定となっている。
- 開催日:2026年11月28日(土)・29日(日)
- 開催場所:舞洲スポーツアイランド ソフトボール場①(大阪府大阪市此花区)
- 講師:上野由岐子投手
- 参加費:12,000円(税込)
- 募集人数:各コース5人程度
ウエノラボ2026には、使用するボールと参加者の年代に応じて2つのコースが設けられている。
コース①:ゴムボール使用
- 対象:中学生~高校2年生
- 開催時間:両日9時~12時
- 指導内容:ストレート、チェンジアップ、投球フォームを中心とした実技指導
コース②:革ボール使用
- 対象:高校3年生~大学生・実業団
- 開催時間:両日12時30分~15時30分
- 指導内容:変化球を含む、より高度な投球技術の向上
特に注目したいのは、参加条件として「将来ソフトボール界を代表する投手になりたいと強い意志があるプレーヤー」が掲げられていることだ。
単に有名選手と交流するイベントではなく、将来を見据えた本格的な技術指導の場として企画されている。
応募期間は終了。参加には選考が必要2026年の応募期間は10月12日23時59分まで。当選者への連絡は10月23日までにメールで行う予定とされていた。
そのため、2026年11月5日現在、新規応募を受け付けているイベントではない。募集人数も各コース5人程度で、応募時には約1分の投球動画、意気込みの動画、上野選手から何を学びたいかを記した文章などの提出が求められていた。
参加者には、指定された両日程への参加や、ボールを受ける同行者の確保などの条件もある。
この募集内容からも、ウエノラボが一般向けのサイン会や公開イベントとは異なり、少数の選手に集中的な指導を行う企画であることが分かる。
2026年1月には約130人の小学生を指導上野選手の指導活動はウエノラボだけではない。
JOCの2026年1月12日の発表によると、上野選手は群馬県高崎市でソフトボール教室を開催し、約130人の小学生と交流した。
子どもたちの前で投球や遠投を披露し、競技の楽しさを伝える機会となった。
2026年は国内リーグでの競技活動、日本代表としての国際大会、ジュニア世代への指導という3つの側面からソフトボールに関わっている。
【プロの結論】2026年の上野由岐子は引退間近なのか?ロス五輪への展望
「最後のアジア大会」と「現役引退」は同じ意味ではない2026年8月、上野選手は愛知・名古屋アジア大会について、今回が最後の出場になるかもしれないという考えを明かしていた。
2002年の釜山大会から7大会連続で出場してきた本人にとって、2026年は特別な意味を持つ大会だった。
実際、10月3日の決勝では日本が中国に7対0で勝利し、5回コールドで7連覇を達成。上野選手は決勝での登板こそなかったものの、予選ラウンドでは2試合に登板し、6回1/3を投げて1失点、5奪三振を記録した。
試合後、上野選手は4年後のアジア大会について、次のように語っている。
「4年後は考えていないです。そもそもこの7回目も考えていなかったので」
これはアジア大会への出場についての発言であり、現役引退を正式に表明したものではない。
2028年ロサンゼルスオリンピックを目標に活動上野選手は2026年1月のソフトボール教室で、2028年ロサンゼルスオリンピックに向けて金メダルを目指す意欲を示していた。
同年4月のJDリーグ開幕前会見でも、強い日本代表を守るために尽力したいという考えを表明。選手として出場できることが理想である一方、指導者として次世代の育成に貢献する可能性にも言及している。
さらに10月のアジア大会終了後には、次のワールドカップでオリンピック出場権を獲得することが大きな目標だと語った。
つまり、2026年11月現在の状況を整理すると、次のようになる。
- ビックカメラ高崎の現役選手として活動を継続。
- 2026年のアジア大会は本人にとって最後になる可能性が高い大会だった。
- 2028年ロサンゼルスオリンピックに向けた日本代表の強化にも意欲を示している。
- 選手活動と並行して、若手投手の育成にも関わっている。
今後の動向を見るうえで、注目すべき要点は3つある。
1つ目はJDリーグでの登板状況。 44歳という年齢でどのように登板機会を確保し、先発とリリーフを使い分けるのか。チームの投手陣における役割が重要になる。
2つ目は日本代表の世代交代。 後藤希友選手をはじめとする若手投手が、上野選手から何を学び、国際大会でどのような結果を残すのか。経験の継承が日本代表の競争力を左右する。
3つ目は2028年ロサンゼルスオリンピックへの関わり方。 選手として出場するのか、指導者としてチームを支えるのか、あるいは両方の立場で貢献するのか。今後のコンディションや代表選考が注目される。
プロの視点から見ると、上野由岐子選手の価値は、単純な年齢や過去のメダル数だけでは測れない。長年の国際経験を持ち、今なお国内リーグで投げ、次の世代に技術と考え方を伝えられることこそ、大きな強みだ。
特に2026年のアジア大会7連覇は、上野選手自身の競技人生の節目であると同時に、日本女子ソフトボールの世代交代を考えるうえでも重要な出来事となった。
【ソフトボール上野・上野由岐子】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:上野由岐子は2026年現在何歳ですか?
A1:1982年7月22日生まれで、2026年11月現在44歳です。
Q2:上野由岐子の現在の所属チームはどこですか?
A2:ビックカメラ高崎 BEE QUEENです。背番号7、ポジションは投手で、JDリーグに出場しています。
Q3:上野由岐子はオリンピックで何個のメダルを獲得しましたか?
A3:合計3個です。2004年アテネで銅メダル、2008年北京と2021年東京で金メダルを獲得しました。
Q4:上野由岐子は2026年に引退しましたか?
A4:2026年11月5日時点で引退は発表されていません。ビックカメラ高崎の現役選手として活動しています。アジア大会については今回を最後とする考えを示しましたが、2028年ロサンゼルスオリンピックを見据えた発言もしています。
Q5:上野由岐子のUENO LABO 2026はいつ開催されますか?
A5:2026年11月28日・29日に大阪府大阪市の舞洲スポーツアイランドで開催予定です。中学生から実業団までの女子投手を対象とする少人数制の指導イベントで、応募期間は10月12日に終了しています。
Q6:上野由岐子のライズボールとは何ですか?
A6:打者に向かって進む際に、浮き上がるように見える軌道を生み出す変化球です。上野選手は速球だけでなく、ライズボールやチェンジアップなどを組み合わせた投球で打者を翻弄します。
2026年11月現在、上野由岐子選手は44歳でビックカメラ高崎 BEE QUEENに所属し、現役投手として競技活動を続けている。
アテネオリンピック銅メダル、北京オリンピック金メダル、東京オリンピック金メダルという実績に加え、2026年の愛知・名古屋アジア大会では、日本代表の7連覇を経験。2002年から続く7大会連続の金メダルという、長い競技人生を象徴する記録を残した。
加えて、JDリーグでのプレーオフ進出、11月のウエノラボ2026、ジュニア世代への指導など、活動の幅は競技の枠を超えている。
今後の最大の注目点は、2028年ロサンゼルスオリンピックにどのような立場で関わるのかということだ。選手として再び世界の頂点を目指す可能性も、これまで培った経験を若手に伝える道も残されている。
長く投げ続けることだけが、上野由岐子の偉大さではない。自らの技術を磨き続け、勝利への姿勢を次世代に伝えていく。その歩みこそが、ソフトボール界で彼女が特別な存在であり続ける理由だ。
2026年のシーズン終盤から2028年のロサンゼルスオリンピックへ。上野由岐子の次の挑戦にも引き続き注目したい。
主な根拠資料: JOC公式選手プロフィール・2026年アジア大会最終成績、ビックカメラ高崎公式選手情報・試合日程、ミズノ公式「ウエノラボ2026」募集要項、日本ソフトボール協会、JDリーグ公式発表、日刊スポーツの2026年10月の大会取材、JOCの2026年ロサンゼルス五輪関連報道。