2026年のパ・リーグ公式戦における両チームの対戦成績は、次のとおりだ。
- 福岡ソフトバンクホークス:18勝5敗2分
- 北海道日本ハムファイターズ:5勝18敗2分
- 対戦試合数:25試合
- ソフトバンクの対戦勝率:.783
NPB公式の2026年度パ・リーグ勝敗表でも、ソフトバンクの対日本ハム成績は18勝5敗2分と記録されている。25試合のうち、ソフトバンクは約72%にあたる18試合で勝利した。
注目したいのは、ソフトバンクが単に接戦を拾っただけではないことだ。25試合で155得点を記録し、日本ハムの87得点を68点も上回った。
1試合平均に換算すると、ソフトバンクは6.20得点、日本ハムは3.48得点。約2.72点の開きがある。
この数字は、両チームの直接対決で攻撃力と投手力の差が同時に表れたことを示している。
【徹底比較】打率・得点・OPS・防御率で見る両チームの実力差
対戦成績をより詳しく理解するには、打撃と投手の両方を比較する必要がある。
以下は2026年のレギュラーシーズン直接対決と、シーズン通算成績を整理したものだ。
出典:NPB公式2026年度チーム成績、Baseball Chronicleの球団別対戦データ。OPSは出塁率と長打率の合計。直接対決とシーズン通算は集計対象が異なる。
打率の差は.056。安打を生み出す力に開き直接対決の打率はソフトバンクが.291、日本ハムが.235だった。
打率の差は5分6厘。25試合という一定の試合数を考えても、無視できない開きである。
さらに出塁率を見ると、ソフトバンク.361に対し日本ハムは.299。ソフトバンクは安打だけでなく、四球を含めた出塁でも優位に立っていた。
四球数もソフトバンク91、日本ハム66。相手投手に球数を投げさせながら出塁機会を増やす攻撃が、得点につながったと考えられる。
OPS.808対.679が示す攻撃の総合力OPSは出塁率と長打率を合計した指標で、打者やチームの攻撃力を把握する際に使われる。
直接対決では次の差がついた。
- ソフトバンク:OPS .808
- 日本ハム:OPS .679
長打率もソフトバンク.447、日本ハム.380だった。
つまり、ソフトバンクは出塁する能力だけでなく、出塁した走者を長打でホームに返す能力でも上回った。
興味深いのは、両チームの対戦本塁打数がともに31本だった点だ。本塁打数だけでは説明できない得点差が生まれている。
単発の本塁打だけでなく、複数の出塁を重ねる攻撃や二塁打などを含めた長打力が、結果を左右したと読み取れる。
【ホーム・ビジター別成績】みずほPayPayドームでソフトバンクが圧倒
25試合の対戦成績を球場別に分けると、さらに興味深い傾向が浮かび上がる。
みずほPayPayドームでは11勝1敗ソフトバンクの本拠地であるみずほPayPayドームでは、ソフトバンクが12試合で11勝1敗。
勝率は.917に達した。
打率もソフトバンク.318、日本ハム.227と大きな差がある。
得点はソフトバンク80、日本ハム38。日本ハム投手陣の防御率は6.87で、対戦全体の5.70よりも悪化した。
この球場ではソフトバンクの攻撃が特に機能していたことが数字に表れている。
エスコンフィールドHOKKAIDOでもソフトバンクが勝ち越し一方、日本ハムの本拠地エスコンフィールドHOKKAIDOでは、ソフトバンクが13試合で7勝4敗2分。
ホームほどの圧倒的な数字ではないものの、ビジターでも勝ち越している。
| 比較項目 | みずほPayPayドーム | エスコンフィールドHOKKAIDO |
|---|---|---|
| 試合数 | 12 | 13 |
| ソフトバンク勝利 | 11 | 7 |
| 日本ハム勝利 | 1 | 4 |
| 引き分け | 0 | 2 |
| ソフトバンク打率 | .318 | .269 |
| ソフトバンク得点 | 80 | 75 |
| 日本ハム得点 | 38 | 49 |
この結果から重要なのは、ソフトバンクの優位が本拠地の環境だけに依存していなかったことだ。
エスコンフィールドでは日本ハムも4勝を挙げ、ホームでの競争力を示した。しかし、ソフトバンクは敵地でも安定して得点し、最終的な勝ち越しを確保した。
なお、ホーム・ビジターの区分はソフトバンク側から見たもの。みずほPayPayドームがソフトバンクのホーム、エスコンフィールドがビジターに当たる。
【パ・リーグ順位とシーズン通算成績】両軍の最終的な立ち位置
直接対決で大きく差がついた両チームだが、シーズン全体でもソフトバンクが上回った。
2026年のパ・リーグは143試合制で、ソフトバンクが91勝49敗3分、勝率.650で優勝。日本ハムは78勝62敗3分、勝率.557で3位となった。
2チームの勝利数の差は13勝。ゲーム差も13.0だった。
チーム打撃成績の比較シーズン通算のチーム打撃成績では、ソフトバンクが打率、出塁率、長打率、得点のすべてで日本ハムを上回った。
一方、本塁打数は日本ハム177本、ソフトバンク162本。ホームランだけなら日本ハムが上だった。
この点は見落とせない。
日本ハムは本塁打を打つ力を持っていたが、シーズン通算得点はソフトバンク707点に対して591点だった。
本塁打数の多さが必ずしも総得点の多さにつながるわけではない。打線全体の出塁能力や走者を進める力も含めた総合力で、ソフトバンクが優位に立った。
チーム防御率もソフトバンクが優勢投手成績ではソフトバンクの防御率が2.88、日本ハムが3.38。
その差は0.50だった。
ソフトバンクは143試合で452失点、日本ハムは529失点。失点数でも77点の差が生じている。
特に直接対決では防御率が3.04対5.70まで開いた。
シーズン全体の投手力の差に加え、相手打線との相性という観点でもソフトバンクが優位だったことが分かる。
【勝敗を分けた要因】本塁打数が同じでも得点差が開いた理由
2026年のソフトバンク対日本ハムを分析するうえで、最も注目したいのは本塁打数と得点数の関係だ。
両チームの直接対決における本塁打数は31本ずつ。にもかかわらず、得点はソフトバンク155、日本ハム87だった。
この違いを生んだ要素は大きく3つある。
1. 出塁機会を増やす攻撃四球数はソフトバンク91、日本ハム66。
ソフトバンクは25個多く四球を選んでいる。
打率.291という高い安打率に加えて四球も多かったため、塁上に走者を置いた状態で後続打者に打席が回る機会を増やせた。
得点力を考える際には、安打数だけではなく出塁率を見る必要がある。
2. 走塁面でもソフトバンクが上回る直接対決の盗塁数はソフトバンク16、日本ハム5。
盗塁だけで得点差を説明することはできないが、走者を次の塁に進める能力も両チームの違いとして表れている。
四球や単打で出塁した走者が進塁すれば、後続の安打や外野への打球で得点できる可能性が高まる。
ソフトバンクは打撃に加えて走塁でも相手に圧力をかけた。
3. 投手陣が許した走者の数投手成績ではWHIPにも明確な差がある。
- ソフトバンク:1.17
- 日本ハム:1.58
WHIPは1イニング当たりに許した安打と四球の合計を示す指標だ。
日本ハムの1.58に対し、ソフトバンクは1.17。ソフトバンク投手陣のほうが走者を出す頻度を抑えていた。
さらに奪三振数もソフトバンク240、日本ハム205だった。
相手に出塁を許さない投球と、得点圏に走者を進めさせない守備が、18勝5敗2分という成績を支えたと考えられる。
先発投手だけでなく救援陣も含めた総合力が鍵野球では先発投手の出来が試合展開を大きく左右する。
しかし、25試合の対戦防御率には先発投手だけでなく、救援投手の成績も含まれる。
そのため、チーム防御率だけを見て特定の先発投手が敗因だったと判断することはできない。
2026年の直接対決では、ソフトバンクが防御率3.04、WHIP1.17を記録した。こうした数字は先発から救援への投手運用を含め、投手陣全体が安定していたことを示す。
日本ハムにとっては、先発が試合をつくることに加えて、リリーフ陣が相手打線の反撃を抑えられるかが今後の対戦でも重要になる。
【CSファイナルステージ】ソフトバンクが日本ハムに3連勝
2026年の両チームの力関係を象徴したのが、10月のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージだ。
レギュラーシーズン1位のソフトバンクと、ファーストステージを勝ち抜いた日本ハムが、みずほPayPayドームで対戦した。
試合結果は次のとおり。
| 日付 | 試合 | スコア |
|---|---|---|
| 10月14日 | 第1戦 | ソフトバンク6-4日本ハム |
| 10月15日 | 第2戦 | ソフトバンク6-2日本ハム |
| 10月16日 | 第3戦 | ソフトバンク6-2日本ハム |
ソフトバンクは3試合連続で6得点を挙げ、日本ハムに3連勝。日本シリーズ進出を決めた。
CSで登板した先発投手NPB公式の試合記録によると、両チームの先発投手は次のとおりだった。
| 試合 | ソフトバンク | 日本ハム |
|---|---|---|
| 第1戦 | モイネロ | 山﨑福也 |
| 第2戦 | 上沢 | 北山 |
| 第3戦 | 前田悠 | 加藤貴 |
3試合すべてでソフトバンクが6点を記録したことは、レギュラーシーズンの直接対決で見られた攻撃力の差が、短期決戦でも表れたことを示している。
2026年からのCSルール変更にも注目今回のファイナルステージには、2026年から導入された新ルールが適用された。
NPBの2026年8月24日付公式発表によると、通常のファイナルステージではリーグ1位球団に1勝のアドバンテージが与えられる。
ただし、次のいずれかに該当する場合は、7試合制となり、1位球団に2勝のアドバンテージが与えられる。
- レギュラーシーズンのゲーム差が10以上ある場合
- ファーストステージ勝者の勝率が5割未満の場合
2026年のソフトバンクと日本ハムのゲーム差は13.0。10ゲーム差以上という条件を満たしたため、ソフトバンクには2勝のアドバンテージが付いた。
実際の試合ではソフトバンクが3連勝。アドバンテージを含めて5勝0敗となり、日本シリーズ進出が決定した。
ここで注意したいのは、実際に行われた試合での勝利は3勝という点だ。5勝には制度上のアドバンテージ2勝が含まれる。
レギュラーシーズンの対戦成績だけでなく、ポストシーズンでもソフトバンクが主導権を握った2026年だった。
【ソフトバンク対日ハム】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のソフトバンク対日本ハムの対戦成績は?
A1:レギュラーシーズン全25試合でソフトバンクが18勝5敗2分。勝率.783で、日本ハムに大きく勝ち越した。
Q2:2026年のソフトバンクと日本ハムはどちらが強かった?
A2:レギュラーシーズンの順位、直接対決、打撃成績、投手成績を総合するとソフトバンクが優勢だった。パ・リーグ1位のソフトバンクに対して、日本ハムは3位でシーズンを終えている。
Q3:みずほPayPayドームでの対戦成績は?
A3:ソフトバンクのホーム12試合で11勝1敗。勝率は.917だった。
Q4:エスコンフィールドHOKKAIDOでの対戦成績は?
A4:ソフトバンクのビジター13試合で7勝4敗2分。日本ハムの本拠地でもソフトバンクが勝ち越した。
Q5:2026年のCSファイナルステージの結果は?
A5:10月14日から16日までの3試合でソフトバンクが6対4、6対2、6対2と3連勝。2勝のアドバンテージを含む5勝0敗で日本シリーズ進出を決めた。
Q6:直接対決で両チームの本塁打数に差はあった?
A6:両チームとも31本で同数だった。一方、得点はソフトバンク155、日本ハム87。出塁率や長打率、盗塁数などに違いが見られた。
2026年の福岡ソフトバンクホークスと北海道日本ハムファイターズの対戦は、18勝5敗2分という数字が示すとおり、ソフトバンクが大きくリードしたシーズンだった。
特に注目すべき要点は次の4つだ。
- 打撃力:直接対決の打率は.291対.235、OPSは.808対.679。
- 得点力:25試合の総得点は155対87。本塁打数が同じでも大きな差がついた。
- 投手力:直接対決の防御率は3.04対5.70、WHIPは1.17対1.58。
- 短期決戦:CSファイナルステージでもソフトバンクが3連勝し、日本シリーズへ進出した。
一方、日本ハムにもシーズン通算177本塁打という長打力があり、直接対決でも5勝を挙げている。決して攻撃力を欠いたチームではない。
ただし、2026年の数字から見えてくる課題は、強力な打線を持ちながら、ライバルとの直接対決で出塁と得点を安定して積み重ねられなかったことだ。
ソフトバンクは打撃、投手、走塁のバランスで上回り、レギュラーシーズン優勝からCS突破まで一貫して強さを発揮した。
【プロの結論】
2026年のソフトバンク対日ハムを評価する際、18勝5敗2分という勝敗だけを見るのでは不十分だ。
本質的な違いは、本塁打数が同じでも得点力に68点の差が生まれたこと、そして投手陣が許した走者の数にも明確な差があったことにある。
2027年以降、日本ハムがソフトバンクとの力関係を変えるには、長打力を維持しながら出塁率を高め、投手陣のWHIPと防御率を改善することが大きなテーマになる。
一方のソフトバンクは、2026年に確立した攻守のバランスを維持できるかが連覇への焦点となる。
両チームの次の対戦では、単純な勝敗だけでなく、出塁率、得点圏での打撃、先発投手の投球内容、救援陣の安定性に注目したい。