2026年11月5日現在、福岡ソフトバンクホークスでは、10月6日、10月26日、10月29日の3回にわたって選手への来季契約に関する通告が行われ、対象者は合計19人となりました。内訳は支配下選手8人、育成選手11人です。
注目を集めているのは、巨人から移籍した秋広優人、2023年ドラフト2位の岩井俊介、右肘の手術から復帰を目指す安德駿、現役ドラフトで加入した中村稔弥らの動向です。また、第1次戦力外通告では大江竜聖や長谷川威展も対象となりました。さらに10月29日には緒方理貢への通告も発表されています。
【2026年最新】ソフトバンクの戦力外通告は10月6日・26日・29日に発表
2026年の福岡ソフトバンクホークスの戦力外通告は、当初の10月6日の発表から、10月26日の大規模な契約非更新発表へと続きました。
さらに10月29日には緒方理貢外野手への通告が発表されています。10月26日の14人だけを見ていると、今季の退団対象者を正確に把握できないため、3回の発表をまとめて確認する必要があります。
第1次戦力外通告:10月6日に4選手10月6日、球団は大江竜聖投手、長谷川威展投手、ハモンド投手、桑原秀侍選手の4人に対し、来季契約を結ばない旨を通達しました。
このうち大江は支配下選手で、長谷川、ハモンド、桑原は育成選手です。
大江は2025年5月に秋広とともに巨人からトレードで加入した左腕です。移籍1年目は16試合に登板し、防御率1.53を記録しましたが、2026年は1軍登板が3試合にとどまりました。
長谷川は2024年に32試合へ登板し、4勝、防御率2.49を記録した実績があります。しかし、左肘のトミー・ジョン手術に続いて腰の手術も受け、リハビリが続いていました。
第2次戦力外通告:10月26日に14選手10月26日には、支配下6人、育成8人の合計14人に来季契約を結ばない旨が通達されました。
この発表で特に注目されたのが秋広優人、岩井俊介、安德駿、中村稔弥です。相良雅斗、木村大成を含む支配下選手6人に加え、育成選手8人も対象となりました。
秋広は今季1軍出場がなく、岩井も登板機会が限られました。安德と相良は右肘の手術後のリハビリを続けており、選手それぞれで置かれている状況は異なります。
追加発表:10月29日に緒方理貢も対象に10月29日には緒方理貢外野手への契約非更新が発表されました。
緒方は2025年に自己最多の101試合へ出場した俊足の外野手です。2026年は故障の影響もあり、1軍出場は14試合にとどまりました。
日本シリーズ第1戦では代走として出場していたため、シリーズ終了直後の通告は大きな話題になりました。
なお、2026年の第1次通告期間は9月28日から10月9日まで、第2次はクライマックスシリーズ全日程終了翌日から10月30日までです。10月6日の発表は第1次、10月26日と29日の発表は第2次に当たります。
【完全一覧】ソフトバンク戦力外通告選手19人と支配下・育成の区分
2026年のソフトバンク戦力外通告選手を、発表日と契約区分ごとに整理しました。
| 発表日 | 支配下選手 | 育成選手 | 人数 |
|---|---|---|---|
| 10月6日 | 大江竜聖(投手) | 長谷川威展(投手)、ハモンド(投手)、桑原秀侍(内野手) | 4人 |
| 10月26日 | 岩井俊介(投手)、安德駿(投手)、中村稔弥(投手)、相良雅斗(投手)、木村大成(投手)、秋広優人(内野手) | 宮里優吾(投手)、川口冬弥(投手)、田上奏大(投手)、岡植純平(投手)、佐々木明都(投手)、牧原巧汰(捕手)、重松凱人(外野手)、佐藤航太(外野手) | 14人 |
| 10月29日 | 緒方理貢(外野手) | 該当なし | 1人 |
| 合計 | 8人 | 11人 | 19人 |
今回の一覧で押さえておきたいのは、戦力外通告を受けた19人全員が同じ契約状況にあるわけではないことです。
支配下選手には、1軍登録を目指す選手や故障からの復帰を目指す選手が含まれています。一方、育成選手には、すでに支配下登録を経験した選手もいます。
特に長谷川威展や田上奏大、川口冬弥、牧原巧汰らは、育成選手としての契約状況や過去の支配下登録歴も含めて見る必要があります。
また、球団公式発表の表記は「安德駿」です。報道記事によっては「安徳駿」と表記される場合がありますが、同一選手を指しています。
【注目選手の去就】秋広優人・岩井俊介・安德駿・中村稔弥はどうなる?
10月26日に発表された14人のなかでも、今後の動向が注目されるのが秋広優人、岩井俊介、安德駿、中村稔弥です。
秋広優人:巨人から移籍後、1軍出場なしで戦力外に秋広優人は2020年ドラフト5位で巨人に入団した内野手です。2023年には121試合に出場し、打率.273、10本塁打、41打点を記録。将来の主軸候補として期待されていました。
2025年5月にはリチャードとの交換トレードで大江竜聖とともにソフトバンクへ加入しました。
しかし、移籍2年目の2026年は1軍出場なし。ファーム・リーグでは97試合に出場し、打率.205、10本塁打という成績でした。
秋広は通告後の取材で、今季の成績について次のように振り返っています。
「覚悟はしていました。プロ入って一番打てなかったシーズンなので」
現役続行を希望しており、本人は今後について複数の選択肢を検討する考えを示しました。
球団が育成契約を打診する方針との報道も出ています。大きな体格と長打力を持つ24歳だけに、他球団への移籍を含めて今後の判断が注目されます。
岩井俊介:ドラフト2位右腕に何があったのか岩井俊介は2023年ドラフト2位で名城大学から入団した投手です。最速156キロの直球を武器に、即戦力リリーフとして期待されました。
2024年には1軍で15試合に登板し、プロ初勝利も記録しました。しかし、2025年以降は制球面の課題もあり、1軍で定着することができませんでした。
2026年の1軍登板は5試合。防御率は0.00でしたが、登板機会そのものが少なく、継続的な戦力としての評価を得るには至りませんでした。
岩井は通告後も現役続行を希望し、野球を続けたいという意思を示しています。育成契約の打診が報じられており、再び支配下登録を目指す道も考えられます。
安德駿:右肘手術からの復帰が今後の焦点安德駿は2024年ドラフト3位で入団した右腕です。2026年2月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、シーズン中はリハビリを続けました。
日刊スポーツの報道では、安德は来春のキャンプで試合に投げられる見込みを語り、前向きな姿勢を示しています。
今回の通告は、単純に投手としての能力だけで判断できるものではありません。手術後の復帰時期、実戦復帰までの段階、支配下選手枠の運用など、複数の事情が関係していると考えられます。
育成契約の打診も報じられており、故障からの回復を優先しながら再び支配下を目指す可能性があります。
中村稔弥:現役ドラフト加入から1年で退団へ中村稔弥は2025年オフの現役ドラフトでロッテからソフトバンクに移籍した左腕です。
2026年は1軍で7試合に登板し、10イニング、防御率2.70を記録しました。しかし、シーズンを通して継続的な登板機会を得ることはできず、10月26日に来季契約を結ばない旨を通達されました。
中村はホークスでプレーできたことへの感謝を語り、今後については時間をかけて考える意向を示しています。
現時点で育成再契約が確定したという公式発表はありません。現役続行か引退かも含め、本人の判断が注目されます。
大江竜聖・長谷川威展:第1次通告組のその後大江竜聖は、2025年に巨人から移籍して16試合、防御率1.53を記録した左腕です。2026年は1軍で3試合の登板にとどまり、10月6日に戦力外通告を受けました。
通告後は国内外を問わず現役続行を模索する意向を表明し、合同トライアウトも視野に入れています。
長谷川威展は、2024年に4勝を挙げた実績を持つ左腕です。2025年3月に左肘のトミー・ジョン手術を受け、2026年4月には腰の手術も受けました。
本人は投球練習を再開しており、野球を続けたいという希望を明らかにしています。球団公式の自由契約公示では10月30日付で掲載されました。
また、10月29日に通告された緒方理貢は、NPBでの現役続行を希望しています。2025年に101試合へ出場した俊足外野手ですが、2026年は故障の影響で14試合にとどまりました。
緒方は「まだまだできると思っています」と話し、11月17日に予定される合同トライアウトへの参加も視野に入れています。
2026年11月5日時点では、これらの選手について新しい所属球団との契約が正式発表されたという情報は確認できません。今後は球団との育成再契約、他球団からのオファー、独立リーグなども含めた進路選択が焦点になります。
【制度を解説】支配下選手と育成選手の違い・育成再契約と自由契約
ソフトバンクの戦力外通告を理解するうえで欠かせないのが、支配下選手と育成選手の違いです。
支配下選手とは?支配下選手とは、球団と通常の選手契約を結び、1軍公式戦への出場資格を持つ選手です。
日本プロ野球協約では、1球団が保有できる支配下選手の人数は原則70人以内と定められています。実際に1軍の試合へ出場するには、別途、出場選手登録が必要です。
支配下選手であっても、必ず1軍でプレーできるわけではありません。ファームで調整する選手や、故障からの復帰を目指す選手も含まれます。
育成選手とは?育成選手は、支配下選手への登録を目指し、球団と育成選手契約を結んで活動する選手です。
支配下選手70人の枠には含まれず、1軍公式戦に出場するには支配下選手への登録変更が必要です。
一方、ファームの試合や練習、教育リーグなどで実戦経験を積むことができます。育成契約は、故障からの復帰や技術面の成長を優先する選手にとって、プロ野球を続ける選択肢の一つです。
育成再契約は戦力外と矛盾しないここで重要なのが、支配下契約を結ばないという通告と、球団との関係が完全に終わることは必ずしも同じではないという点です。
支配下選手を育成選手に変更する場合、いったん自由契約の手続きを経たうえで、新たに育成選手契約を締結する必要があります。
そのため、秋広や岩井、安德らが支配下契約を結ばないと通告されたことと、育成再契約の打診が報道されたことは矛盾しません。
ただし、育成契約の打診と契約成立は別の話です。選手本人が条件を受け入れるか、球団との交渉がまとまるかによって結果は変わります。
自由契約と退団は何が違う?それぞれの言葉には、次のような違いがあります。
戦力外通告:球団が選手に対して、来季以降の契約を結ばない意思を伝えることです。
自由契約:球団との選手契約が解除され、所定の公示手続きを経て、他球団とも自由に契約交渉できる状態です。
退団:所属球団を離れることを表す広い言葉です。戦力外通告、自由契約、移籍、引退など、さまざまな理由が含まれます。
任意引退:選手本人が引退を希望し、所定の手続きによって任意引退選手として公示されることです。自由契約とは異なり、通常は所属球団との関係が残る制度です。
2026年10月30日付のホークス公式「任意引退・自由契約」公示では、長谷川威展、ハモンド、桑原秀侍らを含む育成選手が自由契約として掲載されています。
今回の戦力外通告を受けた育成選手11人についても、10月30日付の自由契約公示で確認できます。これにより、他球団との契約交渉が可能になります。
一方、支配下選手の契約非更新と自由契約の公示は、必ずしも同じ日に行われるわけではありません。通告された日だけで、他球団とすぐ契約できると判断するのは正確ではありません。
【戦力外の理由を分析】なぜ19人が来季構想から外れたのか
今回の19人を個別に見ると、戦力外通告に至る背景は一つではありません。成績、出場機会、故障、回復までの期間、チーム内競争など、選手によって事情が異なります。
1軍での出場機会と競争環境秋広はファームで10本塁打を放ったものの、打率.205で1軍出場はありませんでした。長打力という魅力がある一方、1軍のポジション争いで結果を残せなかったことが今後の課題になります。
大江も2025年には防御率1.53という好成績を残しましたが、2026年は1軍で3試合の登板にとどまりました。
岩井についても、2026年の防御率は0.00でしたが、登板は5試合です。数字の良し悪しだけではなく、年間を通じた起用実績や役割の確保が評価に影響した可能性があります。
故障と復帰時期の問題今回の通告では、投手の故障やリハビリ状況も見逃せません。
長谷川は左肘の手術後に腰の手術も経験しました。安德と相良も右肘のトミー・ジョン手術を受けています。
故障した選手にとって、球団が復帰を待つ期間と、支配下選手枠を運用する都合は必ずしも一致しません。育成契約への変更は、こうした状況で選択される場合があります。
育成枠も含めたチーム編成の見直しソフトバンクは支配下選手だけでなく、育成選手についても契約を見直しています。
育成選手は支配下登録を目指す立場にあり、ファームでの成績、成長曲線、ポジションのバランスなどが評価材料になります。
特に投手は、球速や球種だけでなく、制球力、登板の安定性、故障からの回復状況も重要です。野手であれば打撃成績だけではなく、守備力、走力、複数ポジションへの対応力なども評価対象になります。
ただし、個々の選手に対する球団内部の評価や、通告を決定した具体的な理由は公表されていません。報道されている成績や故障歴は判断材料を考える手がかりであり、球団の正式な説明と同一視することはできません。
現役続行を目指す選手に残された道戦力外通告後も、プロ野球選手としての道が完全に閉ざされるわけではありません。
主な選択肢は次のとおりです。
- 同球団での育成再契約:支配下登録から育成契約に変更し、再び支配下を目指す。
- 他球団への移籍:自由契約後に他球団との契約交渉を行う。
- 12球団合同トライアウト:他球団に実力をアピールする。
- 独立リーグでの現役続行:NPB復帰を視野に実戦経験を積む。
- 現役引退:指導者や一般企業など、新たな進路を選ぶ。
日本プロ野球選手会が主催する2026年の合同トライアウトは、11月17日にバンテリンドーム ナゴヤで開催予定です。育成再契約の打診を受けた選手も含め、次の所属先を探す選手にとって重要な機会になります。
【ソフトバンクホークス戦力外2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のソフトバンクの戦力外通告は何人ですか?
A1:11月5日現在、球団発表を基準に合計19人です。10月6日に4人、10月26日に14人、10月29日に1人が発表されました。内訳は支配下8人、育成11人です。
Q2:秋広優人はソフトバンクと育成契約を結ぶのですか?
A2:育成契約の打診が報道されています。ただし、打診と正式契約は異なります。11月5日現在、契約成立を示す球団の正式発表は確認できません。
Q3:岩井俊介と安德駿は現役を続けられますか?
A3:2人とも現役続行を希望しています。岩井は育成契約の打診が報じられており、安德も右肘手術後の復帰を目指しています。最終的な所属先や契約形態は今後の発表次第です。
Q4:長谷川威展と大江竜聖の移籍先は決まりましたか?
A4:11月5日現在、新しい所属先の正式発表は確認できません。長谷川は現役続行を希望しており、大江も国内外を問わずプレーできる場所を探す意向を示しています。
Q5:戦力外通告を受けたら、必ず引退しなければいけませんか?
A5:その必要はありません。自由契約後に他球団と交渉したり、合同トライアウトを受験したり、独立リーグでプレーを続けたりすることができます。
Q6:中村晃も2026年の戦力外選手に含まれますか?
A6:含まれません。中村晃は2026年7月3日に今季限りでの現役引退を発表しました。球団から戦力外通告を受けた19人とは別の区分です。
2026年の福岡ソフトバンクホークスの戦力外通告は、10月6日、10月26日、10月29日の3回にわたり発表され、合計19人となりました。
秋広優人、岩井俊介、安德駿らには育成契約の打診が報じられている一方、中村稔弥は今後の進路を慎重に検討しています。大江竜聖や長谷川威展、緒方理貢も現役続行を目指す姿勢を示しています。
今回の人事を理解するうえで大切なのは、戦力外通告、自由契約、育成再契約、現役引退を混同しないことです。支配下契約を失っても育成選手として再出発できる場合があり、自由契約後に他球団で現役を続ける道も残されています。
また、戦力外通告の理由も一律ではありません。1軍での出場機会、故障からの復帰、チーム内の競争、将来性など、選手ごとの事情を分けて見る必要があります。
今後の注目点は、秋広らの育成再契約が正式に成立するか、中村稔弥や大江らの移籍先が決まるか、そして11月17日の合同トライアウトを通じて新たな所属先を獲得する選手が現れるかです。
19人それぞれのプロ野球人生は、今回の通告だけで終わるわけではありません。2027年シーズンにどのユニホームを着てプレーするのか、今後の正式発表が待たれます。
主な確認資料: 福岡ソフトバンクホークス公式発表、日本プロ野球選手会の育成選手規約、日刊スポーツ、スポーツ報知、Full-Countの報道。