ラジオ第2の終了で、従来のリスナーが最も気になるのは、毎日聴いていた語学講座や高校講座がどこへ移ったのかという点でしょう。
結論からいうと、教育番組や語学講座の多くはNHK FMへ移行し、放送を継続しています。
2026年3月31日の参議院総務委員会でも、NHKの寺田健二理事・技師長が、高校講座や語学番組などの教育番組は再編後も原則FMで放送すると説明しました。
1.語学番組の移行先はNHK FM2026年度の語学講座は、英語をはじめ、韓国語、中国語、ドイツ語、フランス語など幅広い言語を扱っています。
主な番組は次のとおりです。
| 言語 | 2026年度の主な番組 | 移行後の放送 |
|---|---|---|
| 英語 | ラジオ英会話 | NHK FM |
| 英語 | 小学生の基礎英語 | NHK FM |
| 英語 | 基礎英語レベル1・2 | NHK FM |
| 英語 | ラジオビジネス英語 | NHK FM |
| 韓国語 | まいにちハングル講座 | NHK FM |
| 中国語 | まいにち中国語 | NHK FM |
| ドイツ語 | まいにちドイツ語 | NHK FM |
| フランス語 | まいにちフランス語 | NHK FM |
| スペイン語 | まいにちスペイン語 | NHK FM |
| イタリア語 | まいにちイタリア語 | NHK FM |
| ロシア語 | まいにちロシア語 | NHK FM |
| ポルトガル語 | ポルトガル語講座 | NHK FM |
2026年度のNHK出版のテキスト情報でも、例えば「まいにち中国語」は月曜から金曜の午前1時15分~1時30分、「まいにちハングル講座」は午前1時~1時15分にNHK FMで放送されています。
「ラジオ英会話」も平日午前6時45分~7時に継続しています。
※放送時刻は2026年度の編成情報。地域や特別編成によって変更される場合があります。
2.NHK高校講座もFMで継続教育番組のもう一つの柱がNHK高校講座です。
従来のラジオ第2で放送されていた高校生向けの学習番組も、2026年度から原則としてNHK FMに移っています。
現在確認できる番組には、次のような科目があります。
- 日本史探究
- 論理国語
- 政治・経済
- 保健体育
- 英語コミュニケーション
- 古典探究
- 音楽Ⅰ
深夜から早朝にかけての放送枠が中心で、学校の授業の補助や自宅学習に利用できる編成です。
実際に2026年度のNHK高校講座の年間放送計画や番組表にも、FMでの放送が掲載されています。
3.終了した番組と継続する番組の違い注意したいのは、ラジオ第2で放送されていた番組がすべて移行したわけではないことです。
特に次の番組は、再編に伴って終了しました。
株式市況
1925年3月23日開始。東京株式市場の銘柄情報を伝えてきた101年の歴史を持つ番組。新しいAM・FMへの移行はありません。
アナウンサー百年百話
NHKアナウンサーの言葉や放送の歴史を振り返る教養番組。2026年度の再編で終了しました。
アラビア語講座
3月29日の最終放送を迎えました。2026年度の語学講座一覧には掲載されていません。
特に「株式市況」は、ラジオ第2の終了日よりも前に番組自体が終了した点が特徴です。
一方、「ラジオ英会話」や「まいにち中国語」などは、放送波が変わっても番組そのものは継続しています。
したがって、番組を探す際には、単に「ラジオ第2がなくなったから聴けない」と判断せず、番組名で新しい放送時間を調べることが大切です。
【2026年最新】NHK AMの放送内容とNHK FMの番組一覧
2波体制になったNHKラジオでは、それぞれの放送波に異なる役割が設定されています。
NHK AMは生活情報やニュースを中心に、NHK FMは音楽や学習コンテンツを中心に編成されています。
NHK AM:ニュース・防災・生活情報を中心に放送NHK AMの基本テーマは「暮らしと、ご一緒に」です。
災害や緊急時に必要な情報を迅速に届ける音声基幹波として、ニュースや生活に関係する番組を幅広く提供しています。
2026年11月時点の主な番組には次のものがあります。
- マイあさ!:朝のニュース、気象情報、生活・健康情報。
- ふんわり:リスナー参加型のトークや音楽。
- まんまる:暮らしに身近な話題やリスナーからのメッセージ。
- 気象通報:気象に関する情報を伝える番組。
- NHKジャーナル:国内外のニュースや社会問題を解説。
- ラジオ深夜便:深夜の時間帯に音楽やインタビュー、教養情報を届ける番組。
従来のラジオ第1を利用していた人にとっては、番組の基本的な聴取環境が引き継がれています。
NHK FM:音楽・芸能・語学・教育番組を充実NHK FMのテーマは「毎日の生活に、彩りを」です。
従来からの音楽番組に加え、ラジオ第2から移行した教育・語学番組が加わりました。
2026年11月の番組表で確認できる主な番組は次のとおりです。
| 番組ジャンル | 主な番組 |
|---|---|
| 語学 | ラジオ英会話、まいにちハングル講座 |
| 語学 | まいにち中国語、まいにちフランス語 |
| 基礎英語 | 小学生の基礎英語、基礎英語レベル1・2 |
| 高校教育 | 日本史探究、論理国語、保健体育 |
| クラシック | 古楽の楽しみ、クラシックの庭 |
| 音楽・教養 | 音楽遊覧飛行、ウィークエンドサンシャイン |
| 朗読・文学 | 朗読の世界、青春アドベンチャー |
この編成から分かるのは、FMが単なる音楽専門の放送波ではなく、学習と教養の機能を併せ持つ放送波になったことです。
従来のラジオ第2の教育的な役割は、NHK FMの一部として引き継がれています。
【終了後の聴き方】NHK ONE らじるらじるならスマホでも聴ける
ラジオ第2が終了した後も、NHKの番組を聴く方法は複数あります。
特に便利なのが、NHK公式のインターネットラジオサービス「NHK ONE らじるらじる」です。
1.NHK ONE らじるらじるで聴く2026年3月30日から、従来の「らじるらじる」は「NHK ONE らじるらじる」という名称になりました。
名称は変わりましたが、ラジオ配信の基本サービスは引き継がれています。
主な機能は次のとおりです。
- NHK AMの同時配信
- NHK FMの同時配信
- 放送終了後の聴き逃し配信
- 番組の一部を記事で読める「読むらじる。」
聴き逃し配信は原則として放送後1週間です。番組や権利の都合によって配信されない場合もあります。
また、アプリの利用料金は無料ですが、インターネット通信料は利用者負担です。サービスの提供地域は日本国内に限られています。
2.スマートフォン・タブレットで聴く利用方法は難しくありません。
1. アプリストアで「NHK ONE らじるらじる」を検索する。
2. NHK公式アプリをインストールする。
3. NHK AMまたはNHK FMを選ぶ。
4. 聴きたい番組を再生する。
5. 過去の番組は聴き逃し配信から探す。
従来のラジオ第2のように決まった時間に受信機の前にいる必要がなく、移動中や自宅での学習にも利用できます。
なお、2026年3月30日の名称変更に際して、ラジオ配信を利用するためにNHK ONEへのログインが新たに必要になったわけではありません。
3.従来のラジオ受信機で聴くインターネットを使わなくても、従来のラジオ受信機でNHK AMとNHK FMを聴くことができます。
- NHK AM:従来のラジオ第1と同じ周波数。
- NHK FM:従来のNHK FMと同じ周波数。
ただし、ラジオ第2で放送されていた教育番組を聴きたい場合は、FMに切り替える必要があります。
ここで注意したいのが、FMの受信環境です。
2026年3月31日の参議院総務委員会では、NHK側から、AMとFMのカバーエリアは大部分で一致するものの、電波の特性の違いによって一部地域では聴きにくくなる可能性があるとの説明がありました。
特に山間部などでは、FMの電波が届きにくい場合があります。
受信状況に問題がある場合は、NHKの受信相談を利用するか、インターネット配信を代替手段として検討するとよいでしょう。
【よくある質問】NHKラジオ第2放送に関するFAQ
Q1:NHKラジオ第2放送はいつ終了しましたか?
A1:2026年3月29日深夜です。最後の案内番組は3月30日午前0時から5分間放送され、本放送は午前0時05分に終了しました。
Q2:NHKラジオ第2が終了した理由は何ですか?
A2:主な理由は経営合理化と放送設備の維持費削減です。老朽化した送信設備の更新投資を抑え、番組制作や取材に必要な経営資源を集約する狙いがあります。
Q3:NHKラジオ第2の語学番組はどこで聴けますか?
A3:2026年度の語学番組の多くはNHK FMへ移行しています。「ラジオ英会話」「まいにち中国語」「まいにちハングル講座」などが継続しています。
Q4:NHKラジオ第2の教育番組はEテレに移行しましたか?
A4:教育番組が一律にEテレへ移ったわけではありません。高校講座や語学講座などは原則としてNHK FMで継続しています。
Q5:NHK ONE らじるらじるは無料ですか?
A5:アプリの利用料金は無料です。ただし、インターネット接続に必要な通信料は別途かかります。聴き逃し配信は原則放送後1週間利用できます。
Q6:NHKラジオ第2の「株式市況」は復活しますか?
A6:2026年3月27日の放送を最後に終了しており、NHK AM・NHK FMへの移行は発表されていません。101年の歴史を持つ番組は終了しています。
NHKラジオ第2放送の終了は、2026年のNHKにおける大きな転換点となりました。
1931年から約95年間続いてきた教育放送の独立したAM波はなくなりましたが、その役割の多くはNHK FMへ引き継がれています。
今回の再編で押さえておきたい要点は次の3つです。
1. 放送体制の変更: 2026年3月30日からNHK AM・NHK FMの2波体制になった。
2. 教育サービスの継続: 語学講座や高校講座の多くはNHK FMへ移行した。
3. 聴取方法の多様化: NHK ONE らじるらじるを利用すれば、スマートフォンでも同時配信や聴き逃し配信を楽しめる。
今回の再編を考えるうえで重要なのは、放送局の数と提供されるコンテンツの価値を切り離して考えることです。
ラジオ第2という独立した電波は終了しました。しかし、語学学習や高校教育を支える番組まで一律になくなったわけではありません。
一方で、従来のAM受信機だけで教育番組を聴いていた人にとっては、FMへの切り替えや配信サービスの利用が必要になるなど、実際の利便性に変化が生じています。
これからNHKラジオを利用するなら、ニュースや災害情報はNHK AM、音楽や語学・教育番組はNHK FM、時間に縛られずに学習したい場合はNHK ONE らじるらじるという使い分けが合理的です。
95年の歴史を持つラジオ第2放送は終了しましたが、ラジオを通じて学ぶという文化は、新しい2波体制とデジタル配信の中で引き継がれています。
主な参照資料:NHK公式の再編案内・アプリ情報、衆議院・参議院総務委員会会議録、NHK出版の2026年度番組情報、AV Watch、マイナビニュース、電波タイムズ。