長野駅事件の犯人は捕まったのか。結論からいうと、2025年1月22日にJR長野駅善光寺口で発生した3人殺傷事件では、事件から4日後の1月26日に矢口雄資容疑者が逮捕されています。その後、長野地方検察庁は2025年8月18日、殺人や殺人未遂などの罪で矢口雄資被告を起訴しました。
2026年11月現在、事件は逮捕・起訴の段階を経て、裁判に向けた公判前整理手続きが進められています。亡くなった丸山浩由さんの事件当日の状況、長野県警による防犯カメラのリレー捜査、矢口被告の犯行動機と責任能力、そして初公判の日程はどうなっているのでしょうか。これまでの報道と長野地方裁判所の公開情報をもとに、事件の全容と現在の状況を整理します。
【結論】長野駅事件の犯人は捕まった!矢口雄資被告は2025年1月26日に逮捕

長野駅前3人殺傷事件の容疑者は、すでに逮捕されています。
長野県警は2025年1月26日午前、長野市在住の無職・矢口雄資容疑者を、女性に対する殺人未遂の疑いで逮捕しました。逮捕時の年齢は46歳でした。
事件が発生したのは同年1月22日午後8時ごろ。JR長野駅善光寺口のバス乗り場付近で、バスを待っていた男女3人が刃物で襲われ、男性1人が死亡、男女2人が重軽傷を負いました。
逮捕まで約4日間を要した背景には、犯行後に現場から逃走した人物の足取りを追う長野県警の捜査がありました。複数の防犯カメラ映像をつなぎ合わせるリレー捜査や、市民から寄せられた情報が容疑者の特定につながったと報じられています。
その後、矢口容疑者は男性への殺人未遂容疑、死亡した男性への殺人容疑でも再逮捕され、2025年8月18日に長野地検から起訴されました。
ただし、ここで注意したいのは、逮捕や起訴と有罪判決は別のものだという点です。2026年11月現在、矢口被告について有罪判決が確定したわけではありません。刑事裁判では、検察側の主張と弁護側の主張、証拠に基づいて最終的な判断が行われます。
【事件の経緯】2025年1月22日、JR長野駅善光寺口で何が起きたのか
事件現場となったのは、長野市の交通の中心であるJR長野駅の善光寺口側にあるバス乗り場付近です。
通勤や帰宅などで人の往来がある時間帯に、バスを待っていた男女3人が相次いで刃物で襲われました。
死亡したのは会社員の丸山浩由さんこの事件で亡くなったのは、長野市に住む会社員の丸山浩由さん(当時49歳)です。
報道によると、丸山さんは左胸などを刺され、搬送先の病院で死亡が確認されました。後の起訴状などでは、矢口被告が牛刀で丸山さんの左胸部を刺して殺害したとされています。
ほかに被害に遭ったのは、当時37歳の男性会社員と46歳の女性会社員です。男性は背中などを刺されて重傷、女性も背中などにけがを負いました。
長野放送や信越放送などの報道では、被害者3人と矢口被告には面識がなかったと伝えられています。
つまり、知人同士のトラブルが直接の発端だったと確認されている事件ではありません。日常的に利用される駅前の公共空間で、無関係とされる人々が襲われたことが、地域社会に大きな衝撃を与えました。
事件発生後、地域にも広がった不安犯行後、男は現場から逃走しました。凶器を持った人物の行方が分からない状態が続いたため、長野市内では警戒が強まりました。
長野放送の2026年1月の振り返り報道によると、事件後には小中学校で欠席が相次ぎ、飲食店でも予約キャンセルが広がったとされています。また、事件から1年が経過した2026年1月22日にも、長野駅前には献花に訪れる人の姿がありました。
事件は単に逮捕によって終わるものではありません。被害者の遺族や負傷した人々、現場を利用する地域住民に残した影響も、長く向き合う必要がある問題です。
【逮捕までの捜査】長野県警の防犯カメラのリレー捜査が決め手に
長野駅事件の捜査で大きな役割を果たしたのが、防犯カメラ映像を連続的に確認する「リレー捜査」です。
犯行後に逃走した人物を特定するため、長野県警は周辺の防犯カメラ映像を解析するとともに、市民からの情報提供を受けて捜査を進めました。
犯行後だけでなく、事件前の足取りも追跡信越放送が2025年1月27日に報じた内容によると、容疑者の自宅を特定するうえで重要だったのは、犯行後の逃走経路だけではありませんでした。
事件現場に向かう前の行動を、防犯カメラ映像などからさかのぼる「前足捜査」が決め手の一つになったとされています。
これは、事件発生前にどの方向から人物が現場へ移動したのかを映像から確認し、複数の記録を照合する捜査です。
一つのカメラ映像だけで人物の身元を特定するのではなく、周辺の映像や市民の情報などを組み合わせて足取りを追った点が特徴です。
逮捕から起訴までの重要な時系列事件の発生から2026年11月までの主な動きを整理すると、次のようになります。
| 時期・日時 | 人物・機関 | 出来事・確認された内容 |
|---|---|---|
| 2025年1月22日 | JR長野駅善光寺口 | 男女3人が刃物で襲われ、丸山浩由さんが死亡。男女2人が重軽傷。 |
| 2025年1月26日 | 長野県警・矢口雄資容疑者 | 女性への殺人未遂容疑で逮捕。事件発生から4日後。 |
| 2025年2月15日 | 長野県警 | 重傷を負った男性への殺人未遂容疑で再逮捕。 |
| 2025年3月8日 | 長野県警 | 丸山浩由さんへの殺人容疑で3度目の逮捕。 |
| 2025年3月〜8月 | 長野地方検察庁 | 刑事責任能力などを調べるため鑑定留置を実施。 |
| 2025年8月18日 | 長野地方検察庁 | 殺人・殺人未遂などの罪で起訴。 |
| 2026年1月20日 | 長野地方裁判所 | 1回目の公判前整理手続きが始まる。 |
| 2026年11月5日 | 長野地方裁判所 | 公式の裁判員裁判開廷期日情報に該当事件の掲載なし。初公判日は公開情報から確認できない。 |
この経過から分かるのは、逮捕後も捜査が継続し、被害者それぞれに関する容疑について段階的に再逮捕が行われたことです。
また、最初の逮捕から起訴までには約7か月が経過しています。その間、事件当時の精神状態や責任能力についても検察側の調査が行われました。
【犯行動機と理由】矢口雄資被告はなぜ3人を襲ったのか
長野駅事件をめぐって、多くの人が知りたいのが犯行動機です。
被害者3人と矢口被告に面識がなかったと報じられていることもあり、なぜ駅前で無関係とされる人々が襲われたのかという疑問が残っています。
捜査段階で報じられた矢口被告の供述矢口被告は逮捕当初、事件に関する質問に対して黙秘する姿勢を示していました。
その後の報道では、「無罪を主張します」「社会に復帰したい」といった趣旨の供述をしていたことが伝えられています。
また、信越放送が2025年8月18日に報じた内容では、「自分は中上流階級の人間」といった趣旨の発言も紹介されています。
しかし、こうした発言だけでは、なぜ丸山さんやほかの被害者2人を襲ったのかという直接的な理由は説明できません。
2026年1月22日の信越放送の報道では、捜査関係者への取材として、被告が「裁判ですべて話す」といった趣旨の供述をしていたことも伝えられました。
「裁判ですべて話す」
これは捜査関係者への取材をもとに報じられた供述の趣旨です。法廷で具体的に何を説明するのか、実際にどのような動機が明らかになるのかは、今後の審理を待つ必要があります。
借金や生活困窮をめぐる報道は動機の確定情報なのか矢口被告の生活状況については、2025年1月の週刊文春の報道で、多額の借金や経済的な困窮が取り上げられました。
また、2026年1月の長野放送の報道では、近隣住民の証言や捜査関係者の情報として、長期間にわたって周囲との交流が少なく、一人暮らしをしていたことや生活保護を受給していたことなどが紹介されています。
これらは事件の背景を考えるうえで参照される情報ですが、経済的困窮や社会的孤立が犯行の直接的な原因だったと、司法手続きで確定したわけではありません。
生活困窮と犯罪を短絡的に結びつけることにも注意が必要です。経済的な問題を抱える人の大多数は他人を傷つける行為に及びません。個人の生活状況と、具体的な犯行に至る心理的・社会的な経緯は分けて検証されるべき問題です。
2026年11月現在、犯行動機については、報道された生活背景や供述だけで全容が解明されたとはいえません。裁判での証言や検察側の立証内容が重要になります。
【鑑定留置と起訴】矢口雄資被告の責任能力はどう判断されたのか
この事件では、逮捕後に長野地方検察庁が鑑定留置を行っています。
鑑定留置とは、被疑者や被告人の精神状態などについて専門家による鑑定を行うため、一定期間、身柄を拘束して調査する手続きです。事件当時の精神状態や刑事責任能力を検討する際に用いられます。
約5か月間の鑑定留置を実施長野地検は2025年3月から矢口被告の鑑定留置を実施しました。当初の予定から期間が延長され、2025年8月12日に終了したと報じられています。
鑑定留置で検討されるのは、事件当時の精神状態が刑事責任能力にどのような影響を与えていたのかという点です。
刑事責任能力は、精神疾患などの有無だけで機械的に決まるものではありません。事件当時に自分の行為の意味や結果を理解できたか、行動を制御する能力がどの程度あったかなどが問題になります。
2025年8月18日に長野地検が起訴鑑定留置の終了から6日後の2025年8月18日、長野地検は矢口被告を殺人・殺人未遂などの罪で起訴しました。
起訴状によると、矢口被告は2025年1月22日午後8時ごろ、長野駅前のバス乗り場付近で牛刀を使用し、丸山浩由さんを殺害したほか、男女2人についても殺害しようとしたとされています。
毎日新聞の2025年8月18日の報道では、長野地検の次席検事が、捜査や鑑定の結果について次のように説明しています。
「刑事責任を問えると判断した」
この判断を受けて起訴に至りました。ただし、検察側が刑事責任を問えると判断したことと、裁判所が有罪を認定することは別の段階です。
裁判では、起訴された事実が証拠によって裏付けられるか、事件当時の責任能力が認められるかなどが検討されます。
【2026年最新】矢口雄資被告の現在と長野駅事件の裁判の見通し
2026年11月5日現在、長野駅事件は公判に向けた準備段階にあります。
事件から1年を迎える直前の2026年1月20日、長野地方裁判所で1回目の公判前整理手続きが行われました。
公判前整理手続きとは何か公判前整理手続きは、正式な裁判が始まる前に、検察側と弁護側の主張や証拠を整理し、裁判で何を争うのかを明確にするための手続きです。
今回の事件では、殺人罪などの重大な罪が起訴されているため、裁判員裁判の対象となります。一般の市民から選ばれた裁判員が、裁判官とともに証拠や証言を検討し、事実認定や量刑について判断することになります。
公判前整理手続きは、裁判そのものではありません。初公判の日程が決まるまでには、証拠の開示や争点の整理などを進める必要があります。
矢口被告は無罪を主張していると報道長野放送が2026年1月28日に報じた内容によると、矢口被告は逮捕当初は事件について黙秘していましたが、その後は「無罪を主張します」といった趣旨の供述をしているとされています。
そのため、裁判では単に犯行時の精神状態を調べるだけでなく、検察側が主張する犯行の事実をどのような証拠で立証するのかも重要になります。
元裁判官で刑事法を専門とする法政大学法科大学院の水野智幸教授は、長野放送の取材に対し、被告が犯人であるかどうか、あるいは責任能力が争点になる可能性を指摘しています。
ただし、実際の争点は公判前整理手続きなどを経て確定するため、現段階で裁判の結論を予測することはできません。
2026年11月5日時点で初公判の日程は確認できない今回の裁判の最新状況を確認するうえで重要なのが、長野地方裁判所が公開している「裁判員裁判開廷期日情報」です。
同情報は2026年11月5日に更新されていますが、掲載欄には「該当事件はありません」と記載されています。
ただし、裁判所は、事件の内容によって開廷期日情報を掲載しない場合があること、すでに指定されている期日のみを掲載することも明記しています。
そのため、一覧に掲載されていないことだけを理由に、裁判の準備が止まっている、あるいは手続きが終了したと判断することはできません。
2026年10月18日時点の事件経過を整理した公開情報でも、公判前整理手続きが続いており、初公判の期日は公表されていないとされています。
したがって、現時点で読者が押さえておきたい事実は次の3点です。
- 2026年1月20日に長野地裁で最初の公判前整理手続きが行われた。
- 矢口被告は無罪を主張していると報道されている。
- 2026年11月5日現在、初公判の具体的な日程は公開情報から確認できない。
今後の焦点は、検察側が提出する証拠、弁護側の主張、責任能力に関する判断、そして被告が法廷でどのような説明をするかです。
【よくある誤解】長野駅事件について知っておきたい事実と未確定情報
長野駅事件では、逮捕直後からさまざまな情報が報道されてきました。事件の現在を正確に理解するためには、確定している事実と、捜査段階の情報、報道された背景事情を区別することが大切です。
誤解1:逮捕された時点で有罪が確定した逮捕は、犯罪の疑いがある人物の身柄を確保する手続きです。起訴は検察官が刑事裁判を求める手続きであり、有罪判決とは異なります。
矢口被告は起訴されていますが、2026年11月5日現在、判決が確定したわけではありません。無罪推定の原則に基づき、裁判所の判断を待つ必要があります。
誤解2:犯行動機は借金だったと確定している週刊文春などが借金や生活困窮について報じていますが、それが事件の直接的な動機だったと司法上確定したわけではありません。
経済状況に関する報道と、殺傷事件に至った具体的な理由は別の問題です。
誤解3:鑑定留置をしたので精神疾患があったと確定している鑑定留置は精神状態や責任能力を調べるための手続きです。鑑定留置を受けたという事実だけで、特定の精神疾患があった、あるいは責任能力がなかったと判断することはできません。
今回については、長野地検が鑑定などの結果を踏まえ、刑事責任を問えると判断して起訴しています。
最終的な責任能力の評価については、裁判での主張や証拠を確認する必要があります。
【長野駅事件の犯人逮捕と裁判】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:長野駅事件の犯人は捕まったのですか?
A1:はい。2025年1月26日、長野県警が矢口雄資容疑者を女性への殺人未遂容疑で逮捕しました。事件発生から4日後のことです。その後、男性への殺人未遂容疑や死亡した丸山浩由さんへの殺人容疑でも再逮捕され、2025年8月18日に起訴されています。
Q2:長野駅事件の犯人・矢口雄資被告の犯行動機は何ですか?
A2:2026年11月現在、犯行の具体的な動機が司法手続きで明らかになったとは確認できません。借金や生活困窮についての報道はありますが、それが直接の犯行動機だったと確定したわけではありません。
Q3:矢口雄資被告の裁判はいつ始まりますか?
A3:2026年11月5日現在、初公判の具体的な日程は公開情報から確認できません。2026年1月20日に長野地裁で公判前整理手続きが始まり、その後も裁判に向けた準備が進められています。
長野駅前3人殺傷事件では、2025年1月22日の発生から4日後の1月26日に矢口雄資容疑者が逮捕され、同年8月18日に殺人や殺人未遂などの罪で起訴されました。
事件の捜査では、長野県警による防犯カメラのリレー捜査や市民からの情報提供が容疑者の特定につながりました。また、長野地検は約5か月間の鑑定留置を実施し、刑事責任を問えると判断しています。
一方、犯行動機の全容や責任能力、被告側の主張に対する検察側の立証など、裁判で明らかにされるべき点は残っています。
2026年11月5日現在、長野地裁では公判前整理手続きが進められており、初公判の日程は公開情報から確認できません。
今後注目すべきなのは、裁判で何が証拠として示されるのか、被告がどのような説明をするのか、そして被害者や遺族の思いに司法がどう向き合うのかという点です。
事件の重大さを踏まえ、逮捕や起訴という段階だけでなく、裁判の進展と最終的な司法判断まで、正確な情報を追い続ける必要があります。
主な確認資料: 長野地方裁判所の2026年11月5日更新の裁判員裁判開廷期日情報、長野放送、信越放送、毎日新聞、週刊文春の事件関連報道。