長野駅事件の犯人として起訴された人物は、矢口雄資(やぐち・ゆうすけ)被告です。
事件当時46歳で、長野市に住む無職の男性でした。2025年8月18日、長野地方検察庁は矢口被告を殺人や殺人未遂などの罪で起訴しています。起訴時の年齢は47歳です。
ここで押さえておきたいのは、「逮捕された人物」「起訴された人物」「有罪判決が確定した人物」は、それぞれ法的な意味が異なることです。
矢口被告は起訴され、刑事裁判の対象になっていますが、2026年11月5日現在、有罪判決が確定した人物として扱うことはできません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 矢口雄資(やぐち・ゆうすけ) |
| 事件発生時の年齢 | 46歳 |
| 起訴時の年齢 | 47歳 |
| 居住地 | 長野県長野市 |
| 事件発生日時 | 2025年1月22日午後8時ごろ |
| 発生場所 | JR長野駅善光寺口付近 |
| 起訴日 | 2025年8月18日 |
| 起訴された罪 | 殺人・殺人未遂など |
| 2026年の状況 | 公判前整理手続きが進行 |
【事件の全貌】2025年1月22日、JR長野駅善光寺口で何が起きた?

事件が発生したのは、2025年1月22日午後8時ごろです。
現場は、長野市南千歳にあるJR長野駅の善光寺口側、バスロータリー付近でした。
通勤や帰宅などで人が行き交う時間帯に、バスを待っていた男女3人が相次いで刃物で襲われました。
長野県警の発表や当時の報道によると、被害者3人は互いに面識がなく、突然背後などから襲われたとされています。
被害者は3人、丸山浩由さんが死亡この事件で亡くなったのは、長野市内に住む会社員の丸山浩由さん(当時49歳)です。
起訴状などによると、丸山さんは左胸部を牛刀で刺され、命を落としました。
ほかに被害に遭ったのは、当時37歳の男性会社員と46歳の女性会社員です。
当時の報道によると、男性は背中などを刺されて全治約2か月の重傷、女性は背中を刺されて全治約1週間のけがを負いました。
被害状況を整理すると、次のようになります。
- 死亡者:1人
- 負傷者:2人
- 被害者の合計:3人
- 犯行場所:JR長野駅善光寺口のバスロータリー付近
事件の重大さは、死傷者数だけではありません。普段から多くの市民や観光客が利用する駅前で、無関係とみられる人々が襲われたことが、地域社会に大きな不安を残しました。
事件現場はどこだった?現場となったのは、JR長野駅の善光寺口側にあるバス乗り場周辺です。
駅ビルMIDORIの北側歩道付近も、当時の報道で事件現場として伝えられています。
駅を利用する人にとって日常的な場所で起きた事件だったため、事件直後には警察による現場規制や捜査が行われました。
長野市長も2025年1月26日のコメントで、市民が不安を感じながら生活する状況への懸念を示し、被害者への支援や市民の心のケアに取り組む考えを表明しています。
【逮捕までの経緯】長野県警の防犯カメラ捜査が重要な手がかりに
事件発生後、犯行に及んだ人物は現場から逃走しました。
長野県警は長野中央警察署に捜査本部を設置し、約220人態勢で捜査を進めました。
容疑者の特定に大きく貢献したのが、防犯カメラの映像をつなぎ合わせる「リレー捜査」です。
1月26日、事件発生から約4日後に逮捕2025年1月26日午前、長野県警は長野市在住の矢口雄資容疑者を女性に対する殺人未遂容疑で逮捕しました。
事件発生から逮捕まで、およそ83時間が経過していました。
逮捕に至るまでの捜査では、周辺の防犯カメラ映像の分析と市民からの情報提供が重要な役割を果たしました。
FNNプライムオンラインの捜査本部会見の報道によると、情報提供用のフリーダイヤルには、1月25日までの3日間で326件の情報が寄せられたといいます。
防犯カメラの「リレー捜査」とは?リレー捜査とは、複数の防犯カメラに記録された人物の姿や移動状況を照合し、足取りを追跡する捜査手法です。
今回の事件では、現場周辺だけでなく、駅から離れた道路などの映像も調べられました。
SBC信越放送の報道によると、警察は事件後の逃走経路を調べるだけでなく、事件前に駅へ向かったとみられる人物の映像もさかのぼって確認しました。
こうした捜査によって、容疑者の自宅の特定につながったとされています。
逮捕後の自宅捜索で押収されたもの2025年1月27日のSBC信越放送の報道では、矢口容疑者の自宅から包丁2本のほか、ジャンパー、ズボン、靴、白い手袋、タオルなどが押収されたと伝えられました。
ただし、押収された包丁が実際に事件で使用された凶器であると、この時点で確定していたわけではありません。
捜査では、押収品の鑑定や映像との照合などが進められました。
【逮捕から起訴まで】矢口雄資被告の事件経過を時系列で整理
事件後、矢口被告は複数の容疑で逮捕され、その後、長期間にわたる鑑定留置を経て起訴されました。
ここでは、報道された主な出来事を時系列で整理します。
| 日付 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 2025年1月22日 | 事件発生 | 男女3人が襲われ、丸山浩由さんが死亡 |
| 2025年1月26日 | 1回目の逮捕 | 女性への殺人未遂容疑 |
| 2025年2月15日 | 再逮捕 | 男性への殺人未遂容疑 |
| 2025年3月8日 | 3回目の逮捕 | 丸山さんへの殺人容疑 |
| 2025年3月以降 | 鑑定留置 | 精神状態や刑事責任能力を調査 |
| 2025年8月12日 | 鑑定留置終了 | 約5か月にわたる鑑定留置が終了 |
| 2025年8月18日 | 起訴 | 殺人・殺人未遂などの罪で起訴 |
| 2026年1月20日 | 公判前整理手続き | 長野地裁で1回目の手続き |
| 2026年11月5日 | 最新状況 | 初公判の日程は公表されていない |
大きな理由の一つが、刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置です。
刑事裁判では、被告人が事件当時に自分の行為の意味を理解し、行動を制御する能力を備えていたかどうかが重要になる場合があります。
長野地検は2025年3月から鑑定留置を実施し、約5か月にわたって事件当時の精神状態などを調べました。
2025年8月18日の起訴時、長野地検は刑事責任を問えると判断した旨を説明しています。
つまり、起訴までに時間がかかった背景には、事件当時の責任能力について慎重な検討が行われたことがあります。
【動機と本人の主張】なぜ事件は起きたのか?無罪主張の意味
長野駅事件で多くの人が知りたいことの一つが、矢口被告がなぜ3人を襲ったのかという動機です。
しかし、2026年11月5日現在、事件の動機について裁判で確定した事実はありません。
被害者3人との面識はなかったと報道FNNプライムオンラインなどの報道によると、矢口被告と被害者3人には面識がなかったとされています。
そのため、特定の被害者との個人的なトラブルが犯行の直接的な原因だったと断定できる状況ではありません。
警察は事件当初から動機の解明を進めていましたが、逮捕当初の取り調べでは、矢口容疑者は事件について黙秘していたと報じられています。
当初は黙秘、その後は無罪を主張2025年1月の逮捕直後、矢口容疑者は事件について「分からない」などと話し、詳しい供述をしていなかったと伝えられています。
その後、捜査関係者への取材に基づく報道では、次のような趣旨の供述が明らかになりました。
- 無罪を主張するという意向
- 社会に復帰したいという趣旨の発言
- 裁判ですべて話すという趣旨の発言
これらは捜査段階の供述として報じられた内容であり、法廷での正式な証言や判決内容とは区別する必要があります。
無罪主張と検察側の起訴判断は別の問題ここで重要なのは、被告が無罪を主張していることと、検察が起訴したことは、異なる手続き上の事実だという点です。
長野地検は鑑定留置を実施したうえで、刑事責任を問えると判断して起訴しました。
一方、矢口被告は無罪を主張していると報じられています。
今後の裁判では、検察側が起訴内容を証拠によって立証し、弁護側がそれに対する主張を行うことになります。
動機についても、本人の供述や客観的証拠、裁判で明らかになる内容を踏まえて判断されるべき問題です。
【2026年最新】長野駅事件の初公判はいつ?長野地裁の裁判状況
2026年の長野駅事件で特に注目されているのが、長野地方裁判所での刑事裁判です。
2026年1月20日、長野地裁で最初の公判前整理手続きが行われました。
NBS長野放送とFNNプライムオンラインが2026年1月22日、28日に伝えたところによると、この手続きでは裁判の争点や証拠を絞り込む準備が始まりました。ただし、具体的な手続きの内容は公表されていません。
公判前整理手続きとは何か?公判前整理手続きは、正式な公判が始まる前に、検察側と弁護側の主張や証拠を整理するための刑事訴訟手続きです。
主に次のような事項が整理されます。
1. 検察側が立証しようとする事実
2. 弁護側が争う事実や主張
3. 裁判で使用する証拠
4. 裁判で判断すべき争点
5. 公判の進行に関する事項
重大事件では、証拠の量や争点の複雑さによって、公判前整理手続きに時間がかかる場合があります。
裁判の争点は「犯人性」と「責任能力」か2026年1月の長野放送の報道では、刑事法を専門とする法政大学法科大学院の水野智幸教授が、今後の裁判では被告人の犯人性や責任能力が争点になる可能性を指摘しています。
特に注目されるのは、次の2点です。
① 犯人性
矢口被告が実際に起訴状に記載された行為を行ったかどうかを、証拠に基づいて判断する問題です。
防犯カメラ映像、目撃証言、押収品、警察による捜査状況などが立証に関係する可能性があります。
② 刑事責任能力
事件当時、被告が刑事責任を負える精神状態だったかという問題です。
検察側は鑑定留置の結果を踏まえて刑事責任を問えると判断しています。一方、弁護側がどのような主張や証拠を提出するかは、今後の審理に関係する要点です。
初公判の日程は決まっている?2026年11月5日時点で、一般に確認できる報道や事件経過の情報では、初公判の日程は公表されていません。
2026年10月29日付の事件経過情報でも、公判前整理手続きが続いており、初公判の期日は公表されていないと整理されています。
したがって、ネット上で見かける具体的な開廷日や判決予定日については、長野地裁などの正式な発表と照らし合わせる必要があります。
2026年11月時点では、判決が出たとする情報も確認できません。
【情報の見極め方】長野駅事件で間違えやすい3つのポイント
事件に関する情報を調べる際には、逮捕時の報道と起訴後の情報、裁判で確定した事実を混同しないことが大切です。
1. 逮捕されたから有罪が確定したわけではない矢口被告は2025年1月26日に逮捕され、同年8月18日に起訴されました。
しかし、逮捕や起訴は有罪判決とは異なります。
刑事裁判では検察側の立証と弁護側の主張を踏まえ、裁判所が判断します。
2. 動機に関する報道を確定事実として扱わない事件の背景については、生活状況や人間関係などに関する報道もあります。
しかし、そうした背景情報が、そのまま事件の動機を証明するわけではありません。
事件の直接的な原因については、本人の供述や客観的な証拠、裁判での審理を通じた検証が必要です。
3. 初公判と判決の日程を混同しない公判前整理手続きが始まったからといって、すぐに初公判や判決が行われるわけではありません。
初公判、審理の進行、論告・弁論、判決は、それぞれ異なる段階です。
長野駅事件の今後を追う際は、長野地裁の公表情報やNHK、NBS長野放送、SBC信越放送などの続報を確認することが有効です。
【よくある質問】長野駅事件の犯人の名前に関するFAQ
Q1:長野駅事件の犯人の名前は何ですか?
A1:殺人や殺人未遂などの罪で起訴された人物は、矢口雄資(やぐち・ゆうすけ)被告です。2025年8月18日に長野地検が起訴しました。
Q2:長野駅事件はいつ発生しましたか?
A2:2025年1月22日午後8時ごろです。JR長野駅善光寺口付近のバスロータリーで男女3人が襲われました。
Q3:長野駅事件の被害者は何人ですか?
A3:合計3人です。会社員の丸山浩由さん(当時49歳)が亡くなり、男性1人と女性1人が負傷しました。
Q4:矢口雄資被告はいつ逮捕されましたか?
A4:2025年1月26日です。女性に対する殺人未遂容疑で逮捕され、その後、男性への殺人未遂容疑と丸山さんへの殺人容疑でも逮捕されました。
Q5:矢口雄資被告は無罪を主張していますか?
A5:はい。捜査段階で「無罪を主張します」といった趣旨の供述をしていると報道されています。
Q6:長野駅事件の動機は判明していますか?
A6:2026年11月5日時点で、裁判によって確定した動機は確認されていません。被害者との面識はなかったと報道されています。
Q7:長野駅事件の初公判はいつですか?
A7:2026年11月5日時点で初公判の日程は公表されていません。2026年1月20日から長野地裁で公判前整理手続きが始まっています。
長野駅前3人殺傷事件で殺人などの罪に問われているのは、矢口雄資(やぐち・ゆうすけ)被告です。
2025年1月22日にJR長野駅善光寺口付近で発生した事件では、丸山浩由さんが亡くなり、男女2人が負傷しました。
事件発生から4日後の1月26日に矢口被告が逮捕され、長野地検は鑑定留置を経て、同年8月18日に殺人や殺人未遂などの罪で起訴しました。
2026年は長野地裁で公判前整理手続きが始まり、裁判に向けた準備が進んでいます。しかし、初公判の日程はまだ公表されていません。
今後の注目点は、次の3つです。
- 犯人性の立証: 防犯カメラ映像や客観的証拠が裁判でどう評価されるか。
- 刑事責任能力: 検察側の鑑定結果に対して弁護側がどのような主張を行うか。
- 動機の解明: 矢口被告本人が法廷で何を説明し、事件の背景がどこまで明らかになるか。
何より忘れてはならないのは、事件によって命を奪われた丸山浩由さんと、負傷した2人の被害者、そしてその家族の存在です。
事件の全容解明と公正な裁判が進み、被害者や地域社会が抱える疑問に向き合うことが求められています。判決が確定するまでは、被告の主張と検察側の立証、裁判所の判断をそれぞれ区別して見守る必要があります。