2026年、放送開始から55年を迎えた初代『仮面ライダー』。その原点を象徴する存在が、藤岡弘、演じる本郷猛が変身する「仮面ライダー旧1号」だ。黒と深緑を基調とした独特の外観、風圧を利用する変身システム、そしてショッカーによって改造された悲哀を背負いながら戦う姿は、後の仮面ライダーシリーズにも受け継がれるヒーロー像の出発点となった。
初代『仮面ライダー』は1971年4月3日に放送を開始し、1973年2月10日まで全98話が放送された毎日放送・東映制作の特撮テレビドラマである。旧1号と新1号は何が違うのか。第1話から最終回まで物語はどう変化したのか。石森章太郎(後の石ノ森章太郎)とプロデューサー平山亨がどのように作品を生み出したのか。東映の公式資料、放送ライブラリー、映像史研究の記録を手がかりに、その歴史と人物関係を整理する。
【基本解説】仮面ライダー旧1号とは?本郷猛が生み出した初代ヒーローの原点

仮面ライダー旧1号とは、1971年放送開始の初代『仮面ライダー』で、本郷猛が変身する仮面ライダー1号の初期の姿を指す呼び方だ。
変身者は俳優の藤岡弘、が演じた本郷猛。優秀な頭脳と高い運動能力を持つ青年で、大学の生化学研究所に籍を置きながら、オートレーサーとしても活躍していた。
本郷の能力に目を付けた悪の秘密結社ショッカーは、彼を組織の最強クラスの改造人間にしようと誘拐する。バッタの能力を備えた肉体へと改造された本郷は、脳改造手術を受ける直前、恩師である緑川弘博士の手引きによって脱出した。
その後、自分を改造したショッカーに反旗を翻し、人々を守るために戦うことを決意する。こうして誕生したのが仮面ライダー1号である。
東映公式の「仮面ライダー図鑑」でも、旧1号は再改造によってパワーアップした新1号以前の姿を指す通称として説明されている。つまり、旧1号と新1号は別人でも別のライダーでもない。同じ本郷猛が変身する仮面ライダー1号の異なる段階だ。
旧1号を象徴する黒と深緑のデザイン旧1号の外観で最も目を引くのは、黒を基調としたボディと、深緑系のマスクや胸部の配色である。
東映の作品ガイドによると、初期の旧1号は黒と緑を中心にまとめられている。胸部や腹部、グローブ、ブーツ、口元のクラッシャーには薄緑系の色が使われ、複眼のCアイはピンク色だ。
後年の仮面ライダー1号と比べると、全体的に暗く、怪奇性の強いデザインに見える。初期エピソードに登場する蜘蛛男や蝙蝠男などの不気味な怪人ともよく調和しており、作品序盤の独特な恐怖感を形作っている。
旧1号の変身はバイクの風圧が鍵だった旧1号を理解するうえで欠かせないのが、変身ベルト「タイフーン」の仕組みである。
初期の仮面ライダー1号は、一般的に知られる「変身!」のポーズを取るだけで変身するわけではない。専用バイクのサイクロン号で走行し、風圧を受けることでベルト中央の風車ダイナモを回転させる。
その風力を胸部のコンバーターラングでエネルギーに変換し、エナージ・コンバーターに蓄積することで、体内の超小型原子炉と人工筋肉が作動する仕組みだ。
この設定は、仮面ライダーが自然の力を利用するヒーローであることを示している。風を受けなければ変身や変身状態の維持が難しいという制約も、旧1号ならではの特徴だった。
【徹底比較】仮面ライダー旧1号と新1号の違いは?外見・ベルト・変身方法を検証
一目で分かる旧1号と新1号の違い旧1号と新1号の違いは、単純な色替えではない。再改造による能力強化と、番組の演出上の変化が反映されたものだ。
| 比較項目 | 旧1号 | 新1号 |
|---|---|---|
| 変身者 | 本郷猛 | 本郷猛 |
| 主な登場時期 | 第1話〜第13話 | 第53話以降 |
| マスク | 暗めの緑系 | 明るいメタリックグリーン |
| ボディ | 黒を基調とした配色 | 銀色の2本ラインが入る |
| グローブ・ブーツ | 薄緑系 | 銀色 |
| タイフーンのベルト帯 | 銀色 | 赤色 |
| 変身方法 | 風圧を利用した変身 | 変身ポーズによる変身が可能 |
| 能力 | 初期の改造人間としての能力 | 再改造によって身体能力が強化 |
新1号は、旧1号と比べてマスクの色が明るくなり、口元のクラッシャー、グローブ、ブーツが銀色に変更された。
加えて、腕や身体の側面には銀色の2本ラインが入り、タイフーンのベルト帯も赤色になっている。
特に、黒を中心とした旧1号から、銀色のラインを備えた新1号への変化は視覚的に分かりやすい。後年の作品や関連商品で見慣れた1号の姿は、この新1号のデザインを基本としている。
変身ポーズの定着にも旧1号から新1号への変化が関係している現在の仮面ライダーシリーズでおなじみの変身ポーズは、実は初代1号の最初から完成していたわけではない。
東映の作品ガイドによれば、「変身!」という掛け声と両腕を大きく動かす変身ポーズが初めて登場したのは、第14話から登場する仮面ライダー2号・一文字隼人の変身シーンだった。
その後、海外から帰国して新1号となった本郷猛も、この変身スタイルを取り入れる。
この変更は、単に画面上の見栄えを良くしただけではない。バイクに乗らなければ変身しにくかった初期設定から、ヒーロー自身の動作によって変身できる演出へと進化したことで、子供たちが日常的にまねできるようになった。
旧1号と混同されやすい桜島1号にも注意もう一つ、知っておきたいのが「桜島1号」の存在だ。
本郷猛は第13話までの初期活動を経て、ヨーロッパのショッカー支部と戦うために日本を離れる。その後、第40話で再登場した際には、初期の姿から変化した外観で登場した。
この姿は、鹿児島の桜島での登場にちなんで、ファンの間で「桜島1号」と呼ばれている。
したがって、旧1号・桜島1号・新1号は、いずれも本郷猛が変身する仮面ライダー1号に関係する姿だが、登場時期とデザインが異なる。特に旧1号と桜島1号を完全に同一の造形として扱わないことが、初代の映像を正確に理解するポイントになる。
【放送期間と全98話】初代仮面ライダーは1971年から1973年まで何を描いたのか
第1話は1971年4月3日、最終回は1973年2月10日初代『仮面ライダー』は、1971年4月3日から1973年2月10日まで放送された特撮テレビドラマである。
放送局は当時のNET系列。放送時間は毎週土曜日19時30分から20時までの30分枠で、制作は毎日放送と東映が担当した。
放送ライブラリーに登録された第1話「怪奇蜘蛛男」の番組記録でも、放送日時は1971年4月3日(土)19時30分から20時、放送局は毎日放送、製作者は東映と記録されている。
全98話という長期シリーズの中で、主人公の交代、ダブルライダーの共闘、ショッカーからゲルショッカーへの組織変更など、物語は段階的に発展していった。
全98話の大きな転換点全98話を理解するには、単純に怪人を倒していく連続ドラマとして見るのではなく、主要人物と敵組織の変化に注目すると分かりやすい。
- 第1話〜第13話:本郷猛と旧1号を中心とする初期シリーズ。ショッカーの怪人との孤独な戦いが描かれる。
- 第14話〜第39話:一文字隼人が仮面ライダー2号として登場。本郷に代わって日本を守る。
- 第40話〜第52話:本郷が日本へ戻り、1号と2号の共闘が本格化する。
- 第53話〜第79話:新1号が登場。本郷が主役として復帰し、強化されたショッカーと戦う。
- 第80話〜第98話:敵組織がゲルショッカーへ変化。ダブルライダーが最終決戦に挑む。
第14話から仮面ライダー2号が登場した背景には、主演の藤岡弘、の事故があった。
東映創立70周年の特別寄稿『東映行進曲』によると、藤岡は第9話・第10話の撮影中、吹き替えなしで挑んでいたバイクアクションで転倒し、左大腿部複雑骨折という大けがを負った。長期入院が必要となり、撮影への復帰が難しくなった。
番組を担当していた平山亨は、藤岡の復帰を待つ方針を制作側に訴えながら、撮影済み映像や着ぐるみの仮面ライダーを活用して第13話までを乗り切った。
そして第14話から、佐々木剛演じる一文字隼人を新たな主人公として登場させる。本郷はヨーロッパでショッカーと戦っているという設定になり、物語上も無理のない交代が実現した。
この危機対応が、結果として2人のライダーが共闘する「ダブルライダー」という人気要素を生み出したのである。
第53話で新1号が登場し、最終回でゲルショッカーが壊滅1972年4月1日放送の第53話「怪人ジャガーマン 決死のオートバイ戦」からは、南米へ向かった一文字隼人に代わって本郷猛が本格的に主役へ復帰する。
このとき登場したのが再改造によってパワーアップした新1号だ。外見だけでなく変身方法や戦闘能力にも変更が加えられ、シリーズの新たな中心的存在となった。
さらに第80話からは、ショッカーがゲルダム団を併合して誕生したゲルショッカーが敵組織として登場する。
そして1973年2月10日の最終回・第98話では、ダブルライダーがゲルショッカーのアジトを破壊し、ブラック将軍も倒される。これによってゲルショッカーは壊滅した。
最終回で逃げ延びた首領は、次作『仮面ライダーV3』につながる新たな敵組織デストロンを結成することになる。
【誕生の舞台裏】石森章太郎と平山亨が作った仮面ライダー企画の真実
毎日放送が東映に新番組を依頼した理由初代『仮面ライダー』の誕生には、テレビ局の編成事情と、東映が持つ実写映像制作のノウハウが深く関係している。
東映創立70周年の特別寄稿『東映行進曲』によると、1970年6月、東映テレビ部の渡邊亮徳と毎日放送映画部長の庄野至らが、翌年春に始める新番組の企画を具体化させた。
当時、毎日放送が担当していた土曜19時30分の時間帯は、関西地区の朝日放送『部長刑事』や関東地区のTBS『お笑い頭の体操』などが強い人気を持っていた。競争の激しい時間帯で、毎日放送の番組は視聴率が4%程度にとどまっていたという。
そこで、従来のアニメ作品とは異なる新しい子供向け番組として、実写の仮面ヒーローを制作する案が浮上した。
なお、2025年に『デジタルアーカイブ学会誌』で発表された映像史研究では、企画の起点は1969年末の毎日放送から東映への制作打診と整理されている。1970年6月の具体的な企画依頼とは段階が異なり、企画立ち上げから制作決定まで複数の交渉と検討があったことが分かる。
平山亨が中心となり、石森章太郎がデザインを考案企画を進めた中心人物の一人が、東映のプロデューサー平山亨だった。
平山は漫画家の石森章太郎に新番組の原作とキャラクターデザインを依頼する。現在の石ノ森章太郎である。
企画段階では、最初から現在知られている仮面ライダーの姿が完成していたわけではない。
平山が考えた「マスクマンK」をはじめ、「仮面天使 マスクエンジェル」「クロスファイヤー」など、複数の企画が検討された。その後、石森によるデザイン案として「十字仮面」や髑髏をモチーフとした「スカルマン」なども提案された。
しかし、スカルマンのデザインは毎日放送側から受け入れられなかった。そこで、石森は新たなモチーフを探し、最終的にバッタを取り入れたヒーロー像へと発展させていく。
バッタは自然を象徴する生物であり、跳躍力や風力エネルギーといった要素をヒーローの能力に結び付けられる。こうして、昆虫をモチーフにした異形のヒーローが誕生した。
低予算という制約がライダーキックを生んだ制作現場には、予算とスケジュールの制約もあった。
東映の制作史に関する記録では、高額な特撮演出に頼るのではなく、俳優やアクション担当者の身体を使った表現を積極的に採用したことが紹介されている。
その象徴がライダーパンチやライダーキックだ。
光線や大規模な爆発演出ではなく、ジャンプやキック、投げ技といった肉体的なアクションを必殺技の中心に据えたことで、仮面ライダーは視聴者にとって動きの分かりやすいヒーローになった。
2025年のデジタルアーカイブ学会誌に掲載された研究報告でも、バッタの跳躍力を活用した演出は、限られた制作条件の中でトランポリンなどを利用して実現できる工夫だったと分析されている。
つまり、旧1号の特徴であるバッタの能力、風力を利用した変身、ジャンプから繰り出すライダーキックは、キャラクターの思想と制作上の現実が結び付いて誕生したものだった。
【登場人物と組織の関係】ショッカー・立花レーシングクラブ・少年仮面ライダー隊
ショッカーは仮面ライダーを生み出した悪の秘密結社初代『仮面ライダー』の敵組織であるショッカーは、世界征服を目的とする秘密結社だ。
科学技術を使って人間を改造し、昆虫や動植物などの能力を持つ怪人を生み出す。改造された人間は組織の命令に従う戦力となり、各地で犯罪や破壊活動を実行する。
本郷猛もショッカーによって改造された人間だった。しかし、脳改造を受ける前に脱出したことで、組織の意図に反して人々を守る存在となった。
ここに仮面ライダーというヒーローの根本的な特徴がある。生まれながらの超人ではなく、悪の組織によって与えられた力を、正義のために使う存在なのだ。
また、物語が進むにつれてショッカーにはゾル大佐、死神博士、地獄大使といった大幹部が登場する。第80話からはゲルショッカーが新たな敵となり、最終回まで戦いが続いた。
立花レーシングクラブはライダーを支える活動拠点仮面ライダーの戦いを支える重要人物が、立花藤兵衛だ。
小林昭二が演じた立花藤兵衛は、本郷猛のバイクトレーナーであり、ライダーの活動を支援する頼れる協力者でもある。
立花レーシングクラブは、彼が主宰するオートバイのレーシングクラブで、本郷や一文字隼人をはじめとする仲間たちが関係している。
番組序盤では喫茶店「スナックアミーゴ」が主要な交流の場だったが、2号登場後はオートバイ用品店「立花オートコーナー」へとメインの舞台が変わった。立花レーシングクラブを通じて、ライダーを支援する人々のつながりも広がっていく。
立花は単なる協力者ではない。ライダーの訓練を支え、情報を集め、必要に応じて作戦にも参加する。人間としての知恵や経験で、改造人間であるライダーを補完する役割を担っていた。
滝和也は人間の立場からライダーを支援したもう一人、重要な人物が千葉治郎演じる滝和也である。
滝はFBI特命捜査官であり、ショッカーを追って日本にやって来た人物だ。改造人間ではないものの、優れた格闘能力と情報収集能力を備え、ショッカーの犯罪捜査やライダーへの情報提供などで活躍する。
一文字隼人の登場後は、ライダーたちと本格的に共闘するようになる。怪人と直接戦うだけでなく、公的機関との連携や事件の捜査を担当するなど、物語の中で現実的な捜査官としての役割も果たした。
少年仮面ライダー隊は子供たちによる支援組織シリーズ後半に登場する「少年仮面ライダー隊」も見逃せない。
東映公式の用語辞典によると、少年仮面ライダー隊は、立花藤兵衛が会長を務めるショッカー対抗組織だ。第74話「死の吸血魔 がんばれ!!ライダー少年隊」で結成が描かれ、滝和也が隊長を務める。
主な活動は、子供たちによる町中のパトロールや情報収集、基地への報告など。実際に怪人と戦う部隊ではなく、ライダーを後方から支援する組織として設定されている。
通信には伝書鳩や通信機能を持つバッジが使われ、ユリ、ヨッコ、チョコなどの女性メンバーが通信や事務を担当した。
この組織が加わったことで、仮面ライダーの戦いは本郷や一文字だけのものではなくなる。子供たちも自分たちにできる方法で正義の活動に参加するという、作品の新たな魅力が生まれた。
【プロの結論】旧1号が2026年も初代仮面ライダーの原点として評価される理由
旧1号は完成されたヒーローではなく、苦悩する改造人間だった旧1号の最大の特徴は、単なる強いヒーローとして描かれていない点にある。
本郷猛は、自分の意思とは関係なく身体を改造された青年だ。普通の人間として生きることが難しくなり、ショッカーに対する怒りや人間としての苦悩を抱えながら戦い続ける。
その姿には、後年のシリーズにもつながる「与えられた力をどう使うのか」というテーマがすでに存在している。
旧1号の暗い色彩や怪奇性の強い演出も、この物語の方向性と無関係ではない。初期の仮面ライダーは、子供向けの爽快なヒーロー番組であると同時に、改造人間の悲しみを描くドラマでもあった。
旧1号と新1号は優劣ではなく時代ごとの魅力で選ぶ旧1号と新1号のどちらが優れているかという問いには、単純な答えはない。
初期の怪奇性や本郷猛の孤独な戦い、バイクの風圧による変身といった要素を楽しみたいなら旧1号が適している。
一方、銀色のラインが際立つデザイン、変身ポーズ、パワーアップ後の多彩な必殺技を楽しみたいなら新1号が分かりやすい。
特に初代作品を初めて視聴する人には、第1話から順番に見ることをおすすめしたい。旧1号から2号、新1号へと変わる過程を追うことで、デザイン変更の理由だけでなく、番組自体がどのように成長したかも理解できる。
2026年に振り返るべきなのはデザインだけではない2026年は、初代『仮面ライダー』の放送開始から55年に当たる。
旧1号のデザインは、現在では昭和特撮を象徴するビジュアルの一つとして知られている。しかし、その価値を外観だけで評価すると、作品の本質を見落としてしまう。
石森章太郎のデザイン思想、平山亨の制作判断、東映と毎日放送の番組開発、藤岡弘、のアクション、佐々木剛の2号登場による番組の変化。これらが積み重なった結果、初代『仮面ライダー』は全98話という長期シリーズへ成長した。
旧1号は、その変化が始まる前の姿であると同時に、仮面ライダーという作品が最初に掲げたテーマを最も色濃く残す存在でもある。
仮面ライダー旧1号に関するよくある質問(FAQ)
Q1:仮面ライダー旧1号は何話から何話まで登場しますか?
A1:東映の作品ガイドでは、初回から第13話まで活躍した初期の仮面ライダー1号を旧1号と呼んでいます。その後、本郷猛は一時的に日本を離れ、第53話から新1号として本格復帰します。
Q2:仮面ライダー旧1号と新1号は同じ人物ですか?
A2:同じ人物です。どちらも本郷猛が変身した姿であり、新1号は再改造によってパワーアップした仮面ライダー1号を指します。
Q3:初代仮面ライダーの放送期間はいつですか?
A3:1971年4月3日から1973年2月10日までです。毎日放送・東映制作で、NET系列の毎週土曜日19時30分から20時まで放送され、全98話で完結しました。
Q4:初代仮面ライダーの第1話と最終回のタイトルは何ですか?
A4:第1話は「怪奇蜘蛛男」です。最終回は第98話で、ダブルライダーがゲルショッカーとの最終決戦に挑み、組織を壊滅させます。
Q5:仮面ライダーの変身ポーズは旧1号から始まったのですか?
A5:現在知られている「変身!」の掛け声と大きな腕の動きを伴う変身ポーズは、第14話から登場した仮面ライダー2号が最初です。その後、新1号も同じ変身スタイルを取り入れました。
Q6:桜島1号と旧1号は同じですか?
A6:どちらも本郷猛が変身する仮面ライダー1号ですが、登場時期と外観に違いがあります。桜島1号は第40話で本郷が再登場した際の姿につけられた通称で、初期の旧1号や第53話からの新1号とは区別されます。
Q7:少年ライダー隊とはどのような組織ですか?
A7:正式には「少年仮面ライダー隊」と呼ばれます。立花藤兵衛が会長、滝和也が隊長を務め、子供たちが町のパトロールや情報収集を通じて仮面ライダーを支援する組織です。
仮面ライダー旧1号は、1971年に始まった初代『仮面ライダー』の出発点を象徴する存在だ。本郷猛がショッカーによって改造されながらも、その力を人々を守るために使うという物語の根幹が、初期のエピソードに凝縮されている。
新1号との違いは、マスクやボディの配色だけではない。再改造による能力強化、変身ポーズの導入、番組演出の変化など、作品が発展していく過程そのものを反映している。
また、初代『仮面ライダー』の全98話を振り返ると、石森章太郎のデザイン、平山亨の企画力、毎日放送と東映の制作体制、藤岡弘、と佐々木剛による主人公の変遷など、複数の要素が一つの作品を支えていたことが分かる。
旧1号を深く理解するための最も確かな方法は、第1話「怪奇蜘蛛男」から第13話までを見たうえで、第14話の2号登場、第40話の本郷復帰、第53話の新1号登場へと順番に追っていくことだ。
2026年に放送55年を迎えた初代『仮面ライダー』。旧1号は、単に懐かしいヒーローの姿ではない。仮面ライダーというシリーズが何を描こうとして生まれたのかを知るための、今も色あせない原点なのである。