2026年のカナダ男子代表を評価するうえで、まず押さえたいのがVNLの成績だ。
6月10日から14日まで、カナダは首都オタワで開催された第1週の試合に出場した。ホーム開催という好条件のなか、ドイツ、フランス、アメリカ、トルコと対戦している。
特に注目されたのは、6月11日のフランス戦だった。カナダは東京五輪・パリ五輪の金メダルを獲得したフランスに対し、セットカウント3対1で勝利。25-20、25-18、21-25、27-25というスコアで、地元ファンの前で大きな勝利を挙げた。
一方、開幕戦のドイツ戦は2対3、アメリカ戦も2対3で敗北。最終日のトルコ戦も2対3で落とした。接戦を演じながらも、勝負どころであと一歩を取り切れない試合が続いた。
VNL最終成績は1勝11敗その後の大会でも苦戦は続いた。
7月18日のキューバ戦では0対3で敗れ、最終戦のベルギー戦も0対3。NORCECAの大会報告によると、カナダは2026年VNLを1勝11敗で終え、予選ラウンド17位、最終順位18位となった。
特に注目すべきなのは、11敗のうち7試合がフルセットの敗戦だったことだ。
これは、単純に相手との実力差だけで説明できる結果ではない。実際にセットを奪い合う力は見せていたものの、最終セットや重要な局面での得点力が課題として残った。
VNLの大会規定では、最終順位の最下位チームが翌年の大会から降格する。カナダは2027年VNLの出場資格を失う結果となった。
ここで重要なのは、VNLからの降格と2027年ワールドカップ出場権は別の制度だという点だ。カナダはVNLで苦戦した一方、後述するNORCECA選手権では銀メダルを獲得し、世界大会への切符を手にしている。
【カナダ男子バレー代表の2026年最新メンバー一覧】

2026年のカナダ代表には、欧州やアジアのプロリーグでプレーする選手から、国際大会で経験を積む若手まで幅広い顔ぶれがそろった。
ここで注意したいのは、年間を通して登録メンバーが完全に固定されていたわけではないことだ。
以下は、バレーボール・カナダが2026年6月9日に発表したVNL第1週のオタワ招集メンバー18名を、ポジション別に整理したものだ。
VNL第1週の登録メンバー18名| ポジション | 選手名 | 主な役割 |
|---|---|---|
| アウトサイドヒッター | スティーブン・マー | 経験豊富な攻守の中心 |
| アウトサイドヒッター | エリック・レップキー | 主将格の攻撃的選手 |
| アウトサイドヒッター | ブロディ・ホーファー | サイド攻撃 |
| アウトサイドヒッター | エリック・シクスナ | 若手の攻撃要員 |
| アウトサイドヒッター | ジャクソン・ヤング | サイド攻撃 |
| アウトサイドヒッター | スカイラー・バルガ | 若手の攻撃要員 |
| オポジット | ザンダー・ケトルジンスキー | 高さを生かした得点源 |
| オポジット | シャローン・バーノン=エバンス | パワー型の攻撃要員 |
| オポジット | アーサー・シュワルツ | 前衛の攻撃力 |
| ミドルブロッカー | ダニー・デミャネンコ | 中央のブロック |
| ミドルブロッカー | ピアソン・エシェンコ | 高さを生かした守備 |
| ミドルブロッカー | ダエナン・コフィ・ジマ | 中央攻撃とブロック |
| ミドルブロッカー | ジャクソン・ハウ | ブロックの主力 |
| セッター | ルーク・ハー | 攻撃の組み立て |
| セッター | マックス・エルガート | トスワーク |
| セッター | メイソン・グリーブス | 若手セッター |
| リベロ | ランドン・カリー | レシーブと守備 |
| リベロ | ザカリー・ホランズ | 守備とサーブレシーブ |
9月のNORCECA男子大陸選手権では、登録メンバーが14名に変更された。
この大会では、VNL第1週の登録リストとは異なり、ミドルブロッカーのフィン・マッカーシーがメンバーに加わった。
選手一覧を調べる際は、VNLの第1週登録メンバーとNORCECA選手権の登録メンバーを混同しないことが大切だ。
2026年の代表は、選手のコンディションや大会の目的に合わせて構成を変えながら戦っていた。
【カナダ代表の注目選手3人!攻撃を支える主力の実力】
2026年のカナダ代表を理解するなら、スティーブン・マー、エリック・レップキー、ザンダー・ケトルジンスキーの3人は外せない。
それぞれ役割が異なり、チームの攻撃力を支える重要な存在だ。
1. スティーブン・マー:経験と安定感を持つアウトサイドヒッター
(Stephen Maar)
- 生年月日:1994年12月6日
- 2026年の年齢:31歳
- 身長:約202cm
- ポジション:アウトサイドヒッター
- 背番号:7
マーはカナダ代表を長く支えてきたベテラン選手だ。
2015年にシニア代表で国際舞台に登場し、2017年のFIVBワールドリーグではカナダの銅メダル獲得に貢献した。同年のNORCECA大陸選手権でも個人賞を獲得している。
2026年のNORCECA選手権準決勝ではキューバを相手に13得点を記録。さらに3本のブロックを決め、攻撃だけでなく守備でも存在感を発揮した。
9月19日のロサンゼルス五輪予選では、キューバとの決勝でチーム最多の22得点を記録している。
マーの価値は得点数だけではない。経験を積んだアウトサイドヒッターとして、試合の流れが悪いときにも攻撃を引き受けられる点が大きい。
2. エリック・レップキー:攻守を支える主将格の存在
(Eric Loeppky)
- 生年月日:1998年8月1日
- 2026年の年齢:28歳
- 身長:約197cm
- ポジション:アウトサイドヒッター
- 背番号:80
レップキーは攻撃力と守備力を兼ね備えた選手で、2026年のNORCECA選手権ではチームのキャプテンを務めた。
特筆すべきは、同大会での個人賞だ。
レップキーはベストスパイカーに選出された。大会期間中の活躍が、個人表彰という形でも評価されたことになる。
9月15日のキューバとの準決勝では14得点を記録。決勝進出を決める重要な局面でも、最後のスパイクを成功させた。
また、9月19日のキューバとの五輪予選決勝でも14得点を挙げている。
マーが経験と安定感をもたらす選手だとすれば、レップキーは攻撃とチームのまとまりを両面から支える存在だ。
3. ザンダー・ケトルジンスキー:208cmの大型オポジット
(Xander Ketrzynski)
- 生年月日:2000年1月27日
- 2026年の年齢:26歳
- 身長:208cm
- ポジション:オポジット
- 背番号:11
ケトルジンスキーは、カナダ代表の将来を担う大型アタッカーだ。
208cmという身長を生かした攻撃は、相手ブロックにとって大きな脅威になる。
その実力を強烈に印象づけたのが、2026年9月16日のNORCECA選手権決勝だった。
アメリカとの決勝で、ケトルジンスキーは26得点を記録。25本のスパイク得点と1本のブロック得点で、両チームを通じた最多得点者となった。
さらにVNLでも、12試合で135得点を記録。ジャクソン・ハウと並んでチーム最多得点者となっている。
ベテランのマーやレップキーに加えて、ケトルジンスキーのような大型選手が成長していることは、カナダ代表にとって大きな強みだ。
そのほかの注目選手3人以外にも、見逃せない選手がいる。
- ジャクソン・ハウ:ミドルブロッカー。VNLで135得点、45ブロックを記録し、大会のブロック部門でもトップの成績を残した。
- シャローン・バーノン=エバンス:オポジット。NORCECA準決勝で14得点を記録した。
- フィン・マッカーシー:ミドルブロッカー。NORCECA選手権で15本のサービスエースを決め、ベストサーバーに選ばれた。
- ランドン・カリー:リベロ。守備面を支える選手として代表に名を連ねた。
特にハウとマッカーシーの存在は重要だ。大型アタッカーだけでなく、ブロックとサーブで得点できる選手がいることは、カナダの戦術的な選択肢を広げている。
【ダン・ルイス監督とは?カナダ代表の指導体制を解説】
(Dan Lewis)
- 代表監督就任:2025年1月27日
- 出身:カナダ・オンタリオ州オークビル
- 大学:マニトバ大学
- 元カナダ代表リベロ
2026年のカナダ代表を率いるのは、カナダ出身のダン・ルイス監督だ。
ルイスは現役時代、ヨーロッパのプロリーグでプレーした経験を持つ。カナダ代表のリベロとしても活動し、2016年まで代表選手として競技を続けた。
引退後は指導者に転身。カナダ男子代表のアシスタントコーチを務め、東京五輪にもスタッフとして参加した。
その後、Next Gen世代の指導や育成プログラムに携わり、2023年にはカナダをNORCECAパンアメリカンカップ優勝に導いた。
2025年1月27日、バレーボール・カナダはルイスのシニア男子代表監督就任を正式発表した。前任のトゥオマス・サンメルヴオ監督から指揮を引き継いだ形だ。
ルイス体制の特徴は育成と継続性ルイス監督の特徴として挙げられるのは、代表チームの内部事情を理解した指導者であることだ。
選手として代表を経験し、アシスタントコーチとして国際大会にも参加してきたため、選手とスタッフの双方の立場を理解している。
また、Next Gen世代の指導経験があることから、若手をシニア代表へ引き上げる育成面にも強みがある。
2026年のNORCECA選手権決勝後、ルイス監督は若手選手の成長や、選手たちが最後まで諦めずに解決策を探し続ける姿勢を評価した。
この発言からも、単に目先の勝利だけを追うのではなく、次の国際大会を見据えたチームづくりを重視していることがうかがえる。
2026年の主なスタッフVNL第1週に発表された指導・サポート体制には、次のスタッフが含まれていた。
- ヘッドコーチ:ダン・ルイス
- アシスタントコーチ:フアン・マヌエル・メンデス
- アシスタントコーチ:クリス・ボス
- パフォーマンス分析:ダミアン・ムシアク
- スポーツ理学療法士:メレディス・ワイズマン
- メンタルパフォーマンス担当:カイル・パケット
- ハイパフォーマンスディレクター:ジュリアン・ブーシェ
選手の技術面だけでなく、身体のコンディショニングや心理面まで支える体制が組まれている。
【NORCECA男子選手権2026の結果と2027年ワールドカップ出場権】
2026年のカナダ代表にとって、最も大きな成果となったのがNORCECA男子大陸選手権だ。
大会は9月11日から16日まで、カナダのニューブランズウィック州モンクトンにあるアベニール・センターで開催された。
アメリカ、キューバ、メキシコ、プエルトリコ、ドミニカ共和国、グアテマラ、キュラソーなどが参加し、北中米・カリブ海地域の代表チームが競い合った。
大会では、上位3チームに2027年FIVB男子バレーボールワールドカップへの出場権が与えられる仕組みだった。
予選から決勝までのカナダの戦績カナダは予選プールAに入り、安定した戦いを見せた。
- 9月11日:キュラソーに3対0で勝利
- 9月12日:プエルトリコに3対0で勝利
- 9月13日:メキシコに3対0で勝利
- 9月15日:キューバとの準決勝に3対0で勝利
- 9月16日:アメリカとの決勝に2対3で敗北
予選では3試合すべてストレート勝ち。セットを一つも落とさず、プールAを首位で通過した。
準決勝ではキューバにも3対0で勝利し、決勝進出と同時に2027年ワールドカップ出場を確定させた。
決勝はアメリカに2対3で惜敗決勝の相手は、北中米地域の強豪アメリカだった。
試合結果は次のとおり。
NORCECA男子大陸選手権2026・決勝
2
カナダ
3
アメリカ
| セット | カナダ | アメリカ |
|---|---|---|
| 第1セット | 19 | 25 |
| 第2セット | 24 | 26 |
| 第3セット | 27 | 25 |
| 第4セット | 25 | 17 |
| 第5セット | 13 | 15 |
試合結果:アメリカが3対2で勝利。2026年9月16日、モンクトン。
カナダは第1、第2セットを落とした後、第3セットを27-25で奪取。続く第4セットも25-17で制し、試合をフルセットに持ち込んだ。
最終第5セットは13-15。あと2点というところでアメリカに押し切られた。
個人記録では、ケトルジンスキーが26得点で両チーム最多。スカイラー・バルガも14得点を記録した。
チーム全体では、ブロック得点がカナダ12本、アメリカ5本とカナダが上回った。一方、アタック得点はアメリカ64本、カナダ55本。サービスエースもアメリカ7本、カナダ4本だった。
つまり、ブロックでは優位に立ったものの、攻撃とサーブの部分でアメリカに上回られた試合だった。
個人賞でもカナダ勢が存在感大会終了後には個人表彰も行われた。
カナダ代表からは、次の2人が選出された。
- エリック・レップキー:ベストスパイカー
- フィン・マッカーシー:ベストサーバー(15本のサービスエース)
大会MVPはアメリカのリベロ、エリック・ショージが受賞した。
チームとして銀メダルを獲得しただけでなく、個人の技術面でも高い評価を受けたことは、カナダにとって大きな収穫だった。
2027年FIVB男子ワールドカップの出場権を獲得2026年のNORCECA選手権では、上位3チームが2027年のFIVB男子ワールドカップに進出する。
最終順位は以下のとおりだった。
1. アメリカ
2. カナダ
3. キューバ
この結果、カナダは銀メダルとともに世界大会への出場権を獲得した。
2027年大会はポーランドで9月10日から26日まで開催される予定で、参加国は32チーム。2025年大会までの世界選手権という大会名称から、2027年大会よりFIVBバレーボールワールドカップという名称に変更される。
10月19日には、FIVBが全32チームの出場国を発表。カナダも正式な出場国として名を連ねた。
【2027年以降の課題は?VNL降格とLA28五輪への道】
2026年のカナダ代表は、VNLでは厳しい結果に終わった一方、NORCECAでは銀メダルを獲得した。
この二つの結果は矛盾しているように見えるが、大会ごとのメンバー構成や競争環境を考えると、チームの実力を判断する重要な材料になる。
VNLとワールドカップは別の大会最初に、混同されやすいのがVNLの降格とワールドカップ出場権だ。
| 項目 | 2026年のカナダ代表の結果 |
|---|---|
| VNL | 1勝11敗、最終18位 |
| VNL 2027 | 降格により出場資格を喪失 |
| NORCECA選手権 | 銀メダル |
| 2027年ワールドカップ | 出場権獲得 |
| LA28五輪の大陸予選 | キューバに敗れ、直接出場権を逃す |
VNLの降格は、翌年のVNLへの参加資格に関するものだ。一方、NORCECA選手権で得たワールドカップ出場権には影響しない。
そのため、カナダは2027年VNLには出場できない一方、2027年ワールドカップには出場できる。
ロサンゼルス五輪の出場権はまだ獲得していないもう一つ重要なのが、2028年ロサンゼルス五輪への道だ。
カナダはNORCECA選手権で銀メダルを獲得したが、それだけで五輪出場が決まったわけではない。
9月18日にはメキシコを3対0で破り、最終予選決勝へ進出した。しかし、9月19日のキューバ戦では1対3で敗れた。
この試合ではスティーブン・マーが22得点、エリック・レップキーが14得点を挙げたものの、キューバはアタック得点62対57、サービスエース9対3で上回った。
カナダはブロックでは8対6と優位だったが、サーブでの圧力と攻撃力の差が結果に表れた。
したがって、2026年11月現在、カナダ男子代表はLA28五輪の直接出場権を獲得していない。
ただし、2027年ワールドカップも五輪出場への重要なルートとなる。
同大会では、まだ五輪出場を決めていないチームのうち、上位3チームにLA28への出場枠が与えられる予定だ。
カナダにとっては、ポーランドでのワールドカップが五輪への大きな再挑戦の舞台となる。
今後注目したい3つのポイント2027年に向けて、カナダ代表を追う際には次の3点が重要になる。
1. 若手選手の成長
ケトルジンスキーやハウなど、国際大会で得点力を発揮した選手が、今後どこまでチームの中心になれるかが注目される。
2. ベテランと若手の融合
マーやレップキーが持つ国際経験を、若手選手にどのように引き継いでいくか。長期的な代表強化には欠かせない要素だ。
3. 接戦を勝ち切る能力
VNLでは7試合をフルセットで落とした。NORCECA決勝でもアメリカに最終セットで敗れている。
強豪と互角に戦えることと、最後に勝利することは別だ。サーブ、レシーブ、終盤の攻撃選択など、細部の改善が求められる。
【男子バレー・カナダに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:カナダ男子バレー代表の2026年最新メンバーは誰ですか?
A1:VNL第1週の登録メンバーは18名です。スティーブン・マー、エリック・レップキー、ザンダー・ケトルジンスキー、シャローン・バーノン=エバンス、ジャクソン・ハウなどが名を連ねました。大会によって登録メンバーは変更されています。
Q2:カナダ男子代表は2027年ワールドカップに出場しますか?
A2:出場します。2026年9月のNORCECA男子大陸選手権で銀メダルを獲得し、アメリカ、キューバとともに2027年大会への出場権を獲得しました。
Q3:ダン・ルイス監督はいつからカナダ代表を率いていますか?
A3:2025年1月27日にカナダ男子シニア代表の監督に就任しました。元カナダ代表リベロで、東京五輪ではアシスタントコーチを務めた経験もあります。
Q4:カナダ代表は2027年のVNLにも出場しますか?
A4:2026年VNLの最終順位が18位となり、降格が決まったため、2027年大会には出場できません。ただし、2027年ワールドカップへの出場資格は確保しています。
Q5:カナダ男子代表はロサンゼルス五輪への出場を決めていますか?
A5:2026年のNORCECA最終予選ではキューバに敗れ、直接出場権を逃しました。ただし、2027年ワールドカップで上位3チームに入れば、五輪出場権を獲得できる可能性があります。
2026年のカナダ男子バレーボール代表は、結果だけを見れば浮き沈みの大きいシーズンだった。
VNLでは1勝11敗、最終18位で降格という厳しい結果を経験。一方、NORCECA男子大陸選手権では予選から好調を維持し、決勝でアメリカとフルセットの激闘を演じて銀メダルを獲得した。
個人面では、スティーブン・マー、エリック・レップキー、ザンダー・ケトルジンスキーが攻撃を支え、ジャクソン・ハウやフィン・マッカーシーも重要な役割を果たした。
指揮を執るダン・ルイス監督にとっても、若手の育成と国際大会での勝負強さを両立させることが今後の課題となる。
【プロの結論】2026年のカナダ代表を評価する際、最も重要なのは、VNLの順位だけでチームの実力を判断しないことだ。
NORCECA決勝でアメリカを相手に2セットを連取するまで追い上げた事実や、ケトルジンスキーが26得点を記録した実績は、世界の強豪と競り合える攻撃力を持っていることを示している。
ただし、接戦を勝ち切る力には改善の余地がある。VNLでの連敗や、五輪予選でのキューバ戦の結果は、その課題を浮き彫りにした。
カナダ代表の2027年の評価基準は、ワールドカップへの出場そのものではなく、強豪国を相手にどこまで勝ち進めるか、そしてLA28への出場権を獲得できるかにある。
2026年に得た銀メダルを一時的な成功で終わらせず、世界大会で再現できるチームへ成長できるか。マーら経験豊富な選手と、ケトルジンスキーら次世代の主力が融合する過程が、今後のカナダ男子バレー最大の見どころだ。