ホーム 芸能ニュース・ゴシップ 「大事をとる」の意味と正しい漢字は?仕事で使える例文・敬語・類語の違いを徹底解説

「大事をとる」の意味と正しい漢字は?仕事で使える例文・敬語・類語の違いを徹底解説

白河 凪 白河 凪 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
目次

体調が少し悪いときや、万が一のトラブルを避けたいときに使われる「大事をとる」。日常会話だけでなく、職場での欠勤連絡やビジネスメールでもよく見かける表現です。しかし、「大事を取る」と漢字で書いてよいのか、「念のため」「用心する」とは何が違うのか、目上の人にも使えるのかと迷う人も少なくありません。

2026年現在、国語辞典で確認できる「大事を取る」の基本的な意味は、軽々しく行動せず、用心して自重することです。この記事では、正しい漢字表記や語源、具体的な例文から、体調不良で仕事を休む際の伝え方、敬語を使ったメールの書き方、英語表現まで整理します。

【基本を理解】「大事をとる」の意味と正しい漢字表記

大事をとる
「大事をとる」とはどんな意味?

「大事をとる」は、物事を軽々しく進めず、先のリスクを考えて慎重に行動することを意味する慣用表現です。

小学館の『デジタル大辞泉』では、用心して自重するという意味で説明され、具体的な用例として仕事を休む場面が挙げられています。

つまり、何か問題が起きてから対応するのではなく、問題が起きる可能性を考えて、あらかじめ安全な選択をするということです。

例えば、次のような場面で使われます。

- 熱が下がったばかりなので、大事をとってもう一日休む。
- 雨が強くなりそうなので、大事をとって外出を控える。
- 足に痛みが残っているため、大事をとって運動を休む。
- システムに不具合が見つかったため、大事をとって公開を延期する。

いずれも、無理をして状況を悪化させるより、安全性を優先する判断が共通しています。

正しい漢字表記は「大事を取る」

結論からいえば、「大事を取る」という漢字表記は正しい表記です。

小学館の『デジタル大辞泉』や『精選版 日本国語大辞典』でも、「大事を取る」が見出し語として掲載されています。

一方、「大事をとる」というひらがな表記も、意味が変わるわけではありません。

表記 使用可否 特徴
大事を取る ○ 辞書の見出しにも使われる漢字表記
大事をとる ○ 柔らかく読みやすい表記
大事を採る × この慣用句の標準的な表記ではない
大事に取る × 意味の異なる不自然な表現

新聞記事やビジネス文書など、整った文章では「大事を取る」と書くと意味が伝わりやすくなります。

ただし、ウェブ記事やSNSなどでは「大事をとる」と書いても問題ありません。文章全体の表記ルールに合わせて統一することが大切です。

「大事」は自分を大切にするという意味ではない

間違えやすいのが、「大事」という言葉の解釈です。

「大事にする」という表現には、物や人を大切に扱う意味があります。しかし、「大事を取る」はその意味ではありません。

ここでは、重大な事態や問題を避けるために注意を払うというニュアンスが中心です。

そのため、「自分を大切にするために大事を取る」という説明だけでは、本来の意味を十分に表せません。

【語源と使い方】「大事を取る」はいつから使われている?

「大事を取る」の語源

「大事を取る」は、重大な事態に至らないよう、細心の注意を払うという考え方に由来する慣用句です。

集英社のイミダスが掲載する慣用句辞典でも、重大事を前にして注意深く行動するという意味から説明されています。

また、『精選版 日本国語大辞典』には、1838年の人情本『英対暖語』における使用例が初出例として記録されています。

これは、少なくとも江戸時代後期には、この表現が使われていたことを示す歴史的な手掛かりです。

ただし、1838年に言葉そのものが誕生したという意味ではありません。あくまで辞書が確認できる文献上の初出例です。

現在では、健康管理や仕事の予定調整など、日常生活に密着した場面で幅広く使われています。

「大事をとる」の基本的な使い方

基本的には、「大事を取って」という形で、後ろに行動を表す言葉を続けます。

代表的な組み合わせは次のとおりです。

- 大事を取って休む
- 大事を取って欠席する
- 大事を取って延期する
- 大事を取って受診する
- 大事を取って中止する
- 大事を取って帰宅する

「大事を取って」の後ろには、休むことだけでなく、予定の変更や安全を確保するための行動も続けられます。

日常生活で使える例文

例文1:体調不良の場合

「朝から少し熱があるため、今日は大事を取って自宅で休むことにした。」

体調が悪化する可能性を考え、無理をせず休養する場面です。

例文2:けがをした場合

「足の痛みが完全に取れていないので、大事を取って今日はランニングを休む。」

回復を優先し、身体に負担をかけない判断を表しています。

例文3:天候が悪い場合

「台風が接近しているため、大事を取って旅行を延期した。」

安全を優先して、予定を変更する使い方です。

例文4:仕事の予定を変更する場合

「体調が万全ではないため、大事を取って本日の打ち合わせを別日に変更させてください。」

相手に事情を伝えながら、無理を避ける判断を説明できます。

例文5:機械やシステムの不具合がある場合

「原因が完全に特定できていないため、大事を取ってシステムの公開を見送ります。」

問題が大きくなる前に、慎重な判断を下す場面です。

【徹底比較】「大事を取る」「念のため」「用心する」の違い

似た意味を持つ言葉ですが、それぞれ注目するポイントが異なります。

使い分けを理解すると、日常会話やビジネス文書でより自然な日本語を選べるようになります。

3つの表現の意味と使い分け
表現 中心となる意味 主な使用場面 例文
大事を取る リスクを避けるため慎重な判断をする 休養・延期・中止 大事を取って休む
念のため さらに注意する、確認する 再確認・予防 念のため確認する
用心する 危険や失敗に注意を払う 日常的な警戒 風邪に用心する
慎重にする 軽率な判断を避ける 仕事・判断・交渉 慎重に検討する

この表から分かるように、「大事を取る」は実際の行動を決める判断に重点があります。

「大事を取る」と「念のため」の違い

「念のため」は、何かを確認したり、万一に備えたりする際に使う表現です。

一方、「大事を取る」は、その状況を踏まえて安全な行動を選択することに重点があります。

例えば、次の2つを比べてみましょう。

- 念のため、もう一度体温を測る。
- 大事を取って、今日は仕事を休む。

前者は確認行為、後者は安全を優先した判断を表しています。

もちろん、「念のため休む」という使い方も間違いではありません。

ただし、休むことを選択した理由や慎重な判断を強調したいなら、「大事を取って休む」のほうが自然に伝わります。

「大事を取る」と「用心する」の違い

「用心する」は、危険や問題が起こらないように注意を払うことです。

小学館の『デジタル大辞泉』でも、気をつけることや、万一に備えて警戒を怠らないこととして説明されています。

例えば、

- 夜道では車に気をつけて用心する。
- 風邪をひかないように用心する。
- 詐欺に遭わないように用心する。

といった使い方ができます。

これに対し、「大事を取る」は、注意を払うだけでなく、具体的に休む、延期する、参加を見送るなどの判断を伴うことが多い表現です。

簡単に整理すると、次のようになります。

- 用心する:危険に注意を払う。
- 念のため:万一に備えて確認・予防する。
- 大事を取る:安全を優先するために慎重な行動を選ぶ。

似た言葉でも、文章の目的に合わせて使い分けることが重要です。

【仕事・体調不良】「大事をとって休む」はどのように伝える?

体調不良で仕事を休むときの使い方

「大事をとって休む」は、仕事を休む理由を説明するときにも自然に使える表現です。

例えば、次のような状況が考えられます。

- 発熱や頭痛などの症状がある。
- 風邪の症状が残っている。
- 体調が回復したばかりで、まだ本調子ではない。
- 疲労が蓄積し、十分な休養が必要になっている。
- 感染症の可能性を考え、出社を控える。

こうした状況では、無理に出勤することが必ずしも適切とは限りません。

自分の体調を守るだけでなく、周囲への感染リスクや業務への影響も考慮した判断が必要です。

ただし、「大事を取る」は医学的な診断や休養期間を示す言葉ではありません。症状が続く場合や悪化した場合は、医療機関への相談も検討しましょう。

欠勤連絡で伝えるべき3つのポイント

仕事を休むときは、言葉遣いだけでなく、必要な情報を簡潔に伝えることも大切です。

1.休む理由を簡潔に説明する

「体調が優れないため」「発熱があるため」など、業務上必要な範囲で事情を伝えます。

詳細な症状をすべて説明する必要はありません。

2.休むことを明確に伝える

「大事を取って本日は休ませていただきます」など、出勤できないことを曖昧にせず伝えます。

3.業務の引き継ぎについて説明する

担当している案件や会議などに影響がある場合は、必要な引き継ぎ先や対応状況を共有します。

復帰予定についても、確実でない場合は断定せず、状況を見て改めて連絡すると伝えるとよいでしょう。

上司に送るビジネスメールの例文

件名は、休むことが一目で分かるようにします。

件名:本日の勤務について(体調不良による欠勤連絡)

お疲れさまです。〇〇です。

昨夜から体調が優れず、発熱もあるため、本日は大事を取って休暇を取得いたします。

本日予定していた業務につきましては、急ぎの案件を〇〇さんに共有しております。

ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

復帰の予定については、体調を確認したうえで改めてご連絡いたします。

何卒よろしくお願いいたします。

〇〇

この例文では、休む理由、欠勤の意思、業務の引き継ぎ、今後の連絡について整理しています。

特に重要なのは、休むことへの謝罪を繰り返すよりも、仕事への影響を最小限にするための情報を伝えることです。

チャットや口頭で使える短い例文

社内チャットなどでは、メールほど形式ばらない表現でも問題ありません。

- 「体調が優れないため、大事を取って本日はお休みします。」
- 「微熱があるので、大事を取って今日は在宅で休養します。」
- 「まだ本調子ではないため、大事を取って明日の出張を見送ります。」
- 「体調不良のため、本日は大事を取って早退させていただきます。」

ただし、在宅勤務をする場合は、休養に専念する必要があるのか、勤務可能なのかを会社のルールに沿って判断しましょう。

【ビジネス敬語】目上の人にも使える?自然な言い換え表現

「大事を取る」は敬語ではない

「大事を取る」という言葉自体には、尊敬語や謙譲語の働きはありません。

そのため、上司や取引先に使う場合は、後ろに続く動詞や文章全体を丁寧に整えます。

マイナビニュースの2025年12月更新記事でも、「大事をとって」自体は敬語ではなく、休む・参加を見送るといった後続表現を敬語にする使い方が紹介されています。

基本的な使い分けは次のとおりです。

自分が休む場合

- 大事を取って休みます。
- 大事を取って休ませていただきます。
- 大事を取って本日は休暇を取得いたします。

相手に休んでもらう場合

- どうぞ大事を取ってお休みください。
- ご無理なさらず、大事を取ってお休みください。
- まずはご静養ください。どうぞお大事になさってください。

目上の人に対しては、命令するような印象を避け、相手の体調を気遣う表現を添えると自然です。

「大事をとって」のおすすめ言い換え

文章の目的や相手との関係によって、別の表現を使うと、より伝わりやすくなる場合があります。

言い換え表現 ニュアンス 適した場面
念のため 予防・確認 確認作業、軽い体調不良
万が一に備えて 起こり得る問題への準備 災害、トラブル対策
用心して 危険への警戒 健康、安全管理
慎重を期して 特に慎重な判断 仕事、重要な決定
無理をせず 身体や状況への配慮 休養、体調不良
安全を優先して 安全性を第一にする 出張、移動、作業
予防のため 問題を未然に防ぐ 感染症、事故対策

例えば、上司に休暇を伝える場合は「大事を取って休みます」、取引先への説明では「安全を優先し、日程を変更いたします」とすると、状況に応じた丁寧な表現になります。

「大事をとる」を英語で表すと?

英語には「大事を取る」と完全に一致する一つの決まった表現はありません。

状況に合わせて、次のような言い方を使います。

1.play it safe:安全策を取る、大事を取る

最も近いニュアンスを持つ表現です。

例文:
Let's play it safe and postpone the trip.

(大事を取って旅行を延期しましょう。)

2.just to be safe:念のため、安全のために

万が一に備えることを強調します。

例文:
I'll stay home today, just to be safe.

(念のため、今日は家にいます。)

3.as a precaution:予防措置として、用心のために

少しフォーマルな表現で、仕事や説明文にも使えます。

例文:
I consulted a doctor as a precaution.

(大事を取って医師に相談しました。)

4.take it easy:無理をせずゆっくりする

休養や身体への負担を減らすことを伝えたいときに使います。

例文:
I'm not feeling well, so I'll take it easy today.

(体調が良くないので、今日は無理をせず過ごします。)

小学館の『プログレッシブ和英中辞典』でも、「大事を取って医者に診てもらう」という例に、予防の意味を持つ英語表現が示されています。

英語では、何を大事にするのか、何を避けたいのかによって表現を選ぶと自然です。

【よくある質問】「大事をとる」に関するFAQ

Q1:「大事をとる」と「大事を取る」はどちらが正しいですか?

A1:どちらも意味は同じです。辞書の見出し語では「大事を取る」と漢字で表記されています。正式な文章では漢字表記を選ぶと分かりやすくなりますが、ひらがな表記も使用できます。

Q2:「大事をとって休む」は仕事で使っても失礼ではありませんか?

A2:失礼な表現ではありません。「体調が優れないため、大事を取って本日は休ませていただきます」のように、丁寧な言葉を組み合わせれば上司への欠勤連絡にも使えます。

Q3:「大事を取る」と「念のため」は同じ意味ですか?

A3:完全に同じではありません。「念のため」は確認や予防の理由を表し、「大事を取る」はリスクを避けるための慎重な判断を表します。状況によっては置き換えられますが、ニュアンスが異なります。

Q4:「大事をとってお休みください」は目上の人にも使えますか?

A4:使用できます。ただし、相手への気遣いをより明確にするなら、「どうぞご無理なさらず、ゆっくりお休みください」なども自然です。

Q5:「大事を取る」の英語表現は何ですか?

A5:一般的には「play it safe」が近い表現です。「just to be safe」は念のため、「as a precaution」は予防のためというニュアンスで使い分けられます。

「大事を取る」は、軽率な行動を避け、問題が起きる前に慎重な判断をすることを意味する日本語です。

漢字表記は「大事を取る」が正しく、「大事をとる」というひらがな表記も使えます。

特に覚えておきたい要点は次のとおりです。

- 意味:無理をせず、用心して慎重に行動すること。
- 漢字:「大事を取る」が辞書に掲載されている表記。
- 使い方:休む、欠席する、延期する、受診するなどの行動と組み合わせる。
- ビジネス:「大事を取って休ませていただきます」など、後ろの表現を丁寧にする。
- 類語:「念のため」は予防・確認、「用心する」は注意・警戒という違いがある。
- 英語:「play it safe」「just to be safe」「as a precaution」などを状況に応じて使う。

大切なのは、言葉の意味だけでなく、どのような判断を伝えたいのかを考えることです。

体調が悪いときには無理をせず休む。仕事で不確かな点があれば確認する。危険が予想される場合には予定を見直す。

こうした判断を自然に表現できるのが「大事を取る」という言葉です。日常会話でもビジネスシーンでも、相手への配慮と安全を優先する姿勢を伝える表現として、適切に活用しましょう。

同じカテゴリの記事

白河 凪

アイドルと音楽シーンを担当。公式サイトのスケジュール、リリース情報、本人の発表を照合してから構成しています。

おすすめの関連記事