2026年10月3日に結果が公表された「ONE Fight Night 48: Erdogan vs. Elliott」は、ヘビー級MMAのタイトル挑戦者争いにも関わる重要な大会だった。開催地はタイ・バンコクのルンピニースタジアム。メインイベントでは、無敗のシャミル・エルドアンが英国のポール・エリオットと対戦した。
ONE Fight Night 48の全8試合結果1. ヘビー級MMA: Shamil Erdogan vs. Paul Elliott
- 勝者:Shamil Erdogan
- 決着:2ラウンド3分29秒、リアネイキッドチョークによる一本勝ち
2. バンタム級ムエタイ: Parham Gheirati vs. Nakrob Fairtex
- 勝者:Parham Gheirati
- 決着:ユナニマス判定
3. フェザー級ムエタイ: Luke Lessei vs. Charlie Guest
- 勝者:Luke Lessei
- 決着:ユナニマス判定
4. フライ級MMA: Antonio Cesar vs. Joshua Perreira
- 勝者:Antonio Cesar
- 決着:1ラウンド5分00秒、TKO
5. バンタム級キックボクシング: Elbrus Osmanov vs. Yi Yuxuan
- 勝者:Elbrus Osmanov
- 決着:スプリット判定
6. フェザー級サブミッショングラップリング: Ruan Alvarenga vs. Shoya Ishiguro
- 勝者:Ruan Alvarenga
- 決着:スプリット判定
7. アトム級ムエタイ: Yu Yau Pui vs. Marie McManamon
- 勝者:Yu Yau Pui
- 決着:ユナニマス判定
8. フェザー級ムエタイ: Arian Esparza vs. Sam Fitzgerald
- 勝者:Arian Esparza
- 決着:1ラウンド2分35秒、KO
大会の中心となったエルドアンは、レスリングを生かしたグラウンドコントロールでエリオットを追い込んだ。
2ラウンドでは相手の背後を取ってリアネイキッドチョークを完成させ、3分29秒でタップを奪った。ONE Championship公式の試合レポートによれば、この勝利でエルドアンは14戦14勝となり、無敗記録を維持した。
さらに5万米ドルのパフォーマンスボーナスも獲得。ヘビー級MMA世界王座への挑戦を視野に入れるうえで、大きなアピールとなった。
この大会の特徴は、KOやTKOだけでなく、寝技による一本勝ちもメインイベントで生まれたことだ。打撃主体の大会とは異なる、ONE Championshipの競技幅が表れた興行だった。
【選手と大会の関係】2026年の注目選手と転換点を整理
大会結果を単独で見るだけでは、選手の評価や今後のタイトル戦線への影響までは分かりにくい。2026年の主要大会を時系列で追うと、ハガティー、平田樹、ドゥアルテらの結果が、それぞれ異なる意味を持っている。
2026年の主要な大会と選手の関係- ジョナサン・ハガティーと秋元皓貴: 世界王座を懸けた挑戦者と王者の関係。ONE SAMURAI 4でハガティーが防衛に成功した。
- 平田樹とジヒン・ラズワン: 2022年の初対戦から続くライバル関係。2026年10月の再戦で平田が勝利し、対戦成績を1勝1敗とした。
- ペドロ・ドゥアルテとイーサン・ブロケット: ONE Friday Fights 176のフェザー級MMAで対戦。ドゥアルテが1ラウンドTKO勝ちを収めた。
- シャミル・エルドアンとポール・エリオット: ONE Fight Night 48のヘビー級MMAメインイベントで対戦。エルドアンが一本勝ちし、無敗記録を守った。
- アクラム・ハミディとヌムスリン: The Inner Circle 36のメインイベントで対戦。ハミディがKO勝利を挙げ、アトム級ムエタイのタイトル戦線に存在感を示した。
2026年4月29日に東京・有明アリーナで行われたONE SAMURAI 1は、日本で展開される同シリーズの初回大会だった。
この大会では、ジョナサン・ハガティーが与座優貴をユナニマス判定で下し、平田樹はリトゥ・フォガットを3ラウンド2分42秒、リアネイキッドチョークで下した。
そして10月のONE SAMURAI 4では、ハガティーが秋元皓貴をTKOで下し、平田樹はジヒン・ラズワンに判定勝ち。両選手とも異なる相手との試合で勝利を積み重ね、2026年の日本大会を印象づけた。
平田については、ONE SAMURAI 1での一本勝ちと、ONE SAMURAI 4での判定勝ちを比較すると、試合を決める能力だけでなく、ラウンドを通して相手をコントロールする力も評価材料になる。
【KO・TKO・判定・一本勝ち一覧】結果から分かる試合の特徴
ONE Championshipの結果を見る際には、勝者だけでなく決着方法を確認すると、試合内容をより具体的に理解できる。
今回取り上げたONE Friday Fights 176・The Inner Circle 36、ONE SAMURAI 4、ONE Fight Night 48の合計30試合を集計すると、以下のようになる。
2026年主要3大会・決着方法の集計9
KO
9試合7
TKO
7試合12
判定
12試合2
一本
2試合
合計
30試合
編集部集計。対象は本記事で扱った3大会の公式結果30試合。
KOとTKOは何が違う?
KO(ノックアウト)は、打撃によって相手が試合を続けられない状態になり、KOと判定される決着方法だ。
TKO(テクニカルノックアウト)は、選手が完全に意識を失っていなくても、レフェリーやセコンドなどが安全上の理由から試合を止める決着を指す。
今回の大会では、ハガティー対秋元のようにコーナーがタオルを投入した試合もTKOとして記録されている。勝敗一覧を読むときは、単に「KO勝ち」とまとめず、公式記録の表記を確認することが大切だ。
判定勝ちには2つの代表的な種類があるユナニマス判定(UD)は、すべてのジャッジが同じ選手を勝者とした結果。今回の平田樹や野杁正明の勝利が該当する。
スプリット判定(SD)は、ジャッジの判断が分かれたうえで勝者が決まる方式だ。ONE SAMURAI 4の野杁正明対モハメド・シアサラニではなく、同大会では野杁がスプリット判定勝ちを収めている。一方、ONE Friday Fights 176のカビア対クラピチットもスプリット判定だった。
一本勝ちにも異なる技術がある一本勝ちは、相手からタップを奪うなど、サブミッションによって試合を終わらせる決着だ。
今回の大会では、ONE Fight Night 48のエルドアンがリアネイキッドチョーク、ONE SAMURAI 4の竹浦正起がヒールフックで勝利した。
同じ一本勝ちでも、MMAとサブミッショングラップリングでは競技形式が異なる。大会結果を見る際には、競技名と決着技をセットで確認すると理解しやすい。
【2026年11月の最新予定】次回大会と注目カード
2026年11月5日時点で、次の大きな注目イベントとして予定されているのが、11月6日の「The Inner Circle 37」と「ONE Friday Fights 177」だ。
The Inner Circle 37
- メインイベント:Christian Lee vs. Tye Ruotolo
- ONEライト級MMA世界タイトル戦
- 会場:ルンピニースタジアム
日本時間20時30分開始予定
ONE Friday Fights 177
- メインイベント:Isannuea Sor Sasiwat vs. Jack Siatanyokkrok PK
- バンタム級ムエタイ
- 会場:ルンピニースタジアム
日本時間22時30分開始予定
特にThe Inner Circle 37では、2階級制覇王者クリスチャン・リーが、サブミッショングラップリング世界王者タイ・ルオトロを相手にライト級MMA世界王座を防衛する予定だ。
ONE Friday Fights 177では、ONEでの勝利をすべてフィニッシュで飾ってきた選手同士の対戦がメインイベントに組まれている。
日本の視聴者向けには、ONE Championship公式の放送案内で、The Inner Circle 37がU-NEXTで20時30分、ONE Friday Fights 177がU-NEXTで22時30分から配信予定と案内されている。
なお、これらは11月5日時点の開催予定情報であり、試合結果はまだ確定していない。結果速報を確認する場合は、試合終了後に公式のライブ結果と大会別レポートを照合したい。
【ワンチャンピオンシップ結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のONE Championship最新結果は?
2026年11月5日時点で、直近の主要大会結果は10月30日のONE Friday Fights 176とThe Inner Circle 36。クンスックがメインイベントでKO勝ちし、ペドロ・ドゥアルテもMMAで1ラウンドTKO勝ちを収めた。
Q2:ジョナサン・ハガティーの最新試合結果は?
10月17日のONE SAMURAI 4で秋元皓貴に3ラウンド42秒のTKO勝ち。ONEバンタム級キックボクシング世界王座の3度目の防衛に成功した。
Q3:平田樹の最新試合結果は?
10月17日のONE SAMURAI 4でジヒン・ラズワンにユナニマス判定勝ち。2022年の初対戦で敗れた相手にリベンジを果たし、通算9勝目を挙げた。
Q4:ペドロ・ドゥアルテはどのような勝ち方をした?
10月30日のONE Friday Fights 176でイーサン・ブロケットと対戦し、フェザー級MMAで1ラウンド2分33秒のTKO勝ちを収めた。
Q5:ONE ChampionshipのKO・TKO・一本勝ちはどこで確認できる?
ONE Championship公式の大会別結果ページで確認できる。勝者だけでなく、ラウンド、試合時間、決着方法も掲載されるため、KO・TKO・判定・サブミッションを区別して調べられる。
2026年10月のONE Championshipは、世界タイトル戦から新鋭選手の台頭まで、幅広い結果が生まれた。
ONE Friday Fights 176ではクンスックとペドロ・ドゥアルテがフィニッシュ勝利を収め、The Inner Circle 36ではアクラム・ハミディが強烈なKOを披露。ONE SAMURAI 4ではハガティーが王座を守り、平田樹がジヒンとの再戦を制した。ONE Fight Night 48ではエルドアンが無敗記録を14勝に伸ばしている。
今後の試合を追う際は、次の3点を基準にすると情報を整理しやすい。
- 勝敗: どちらの選手が勝ったのか。
- 決着方法: KO・TKO・判定・一本のどれだったのか。
- 次戦への影響: タイトル挑戦、王座防衛、メインロスター契約などにどうつながるのか。
次回の11月6日大会では、クリスチャン・リー対タイ・ルオトロの世界タイトル戦と、ONE Friday Fights 177のムエタイ戦線が大きな見どころになる。2026年のONE Championship勝敗一覧は、試合結果だけでなく、その後の選手の立ち位置まで追うことで、より深く楽しめる。