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【2026年最新】相撲の座布団投げは現在も続いている?実際の事例と対策

星野 匠 星野 匠 • 更新: • 公開: • 読了約 9 分
目次

明治42年に禁止された座布団投げだが、2026年現在も大相撲の会場では発生している。

特に横綱が連続して敗れるような波乱の場所では、座布団が大量に舞う光景がニュースや映像で取り上げられる。

2026年7月名古屋場所で起きた座布団乱舞

2026年の実例

2026年7月の大相撲名古屋場所では、横綱の敗戦をきっかけに座布団が舞う出来事があった。

注目されたのは、前頭筆頭の藤ノ川と横綱陣の対戦だ。

- 7月13日・2日目: 藤ノ川が横綱・大の里を破り、金星を獲得。館内では座布団が舞った。
- 7月14日・3日目: 藤ノ川が横綱・豊昇龍にも勝利。2日連続の金星となり、再び会場は大きく沸いた。

日刊スポーツによると、藤ノ川は横綱初挑戦から横綱戦4連勝という戦後初の記録を達成した。大の里と豊昇龍という2人の横綱を連続して破ったことで、名古屋場所の大きな話題となった。

この事例は、座布団投げが過去の風習として残っているだけではなく、2026年の大相撲でも実際に発生していることを示している。

ただし、会場が盛り上がったことと、座布団投げが認められていることは別問題だ。

九州場所ではなぜ座布団が飛びにくい?

座布団投げの対策として興味深いのが、福岡で開催される九州場所の取り組みだ。

日本相撲協会の大相撲クイズによると、九州場所では平成20年(2008年)にマス席の座布団を変更した。

それまでは4人用マス席に正方形の1人用座布団を4枚置いていたが、変更後は長方形の2人用座布団2枚にした。

加えて、この2枚を連結し、実質的に4人用の大きな座布団として使用する仕組みにしたのである。

その結果、九州場所では座布団が舞う光景が見られなくなったと協会は説明している。

この対策の要点は、座布団そのものをなくしたわけではないことだ。

観客が快適に座れる環境を維持しながら、物理的に投げにくい形状に変更したのである。

一方、他の会場では現在も正方形の1人用座布団が使用されている。座布団の形状によって投げやすさに差があっても、投げてよいという意味ではない。

【相撲の座布団投げは禁止】危険性と日本相撲協会の観戦マナー

相撲座布団投げ

座布団投げは、単なる伝統行事や観客の盛り上がりとして扱えるものではない。

日本相撲協会は現在も、観戦時の禁止行為として物投げを明確に位置付けている。

日本相撲協会が禁止している理由

協会の観戦案内には、次の注意書きがある。

ケガ等の可能性があります。座布団を投げないでください。

座布団は柔らかい素材でできているため、一見すると危険性が低いように感じるかもしれない。

しかし、実際には次のようなリスクがある。

- 顔や頭への衝突: 座布団が目や顔に当たれば、けがにつながる可能性がある。
- 予想外の方向への飛散: 投げた人が狙った方向と異なる場所に飛ぶことがある。
- 周囲の観客への被害: 子どもや高齢者など、突然飛んできた物を避けにくい人もいる。
- 力士や関係者への危険: 土俵周辺の力士、行司、呼出しなどに当たる可能性がある。
- 競技進行への支障: 物が土俵や通路に入り、取組後の進行や安全確保に影響する。

明治42年の旧国技館でも、瓶や煙草盆などが投げ込まれ、実際に負傷者が発生した。

過去の事故は、物を投げる行為が周囲の人に危険を及ぼすことを示している。

観戦契約約款でも物投げは禁止

日本相撲協会の「相撲競技観戦契約約款」第8条では、禁止行為の一つとして、土俵や座席、通路、階段などへの物品の投げ入れを挙げている。

また、自分や他人の生命・身体・財産に危険を及ぼすおそれのある行為も禁止されている。

加えて、第10条では禁止行為に違反した観客への退場措置が定められている。

悪質な違反と判断された場合には、第11条に基づき、今後の入場券販売を拒否される対象となる可能性もある。

つまり、座布団投げは単なるマナー違反というだけではなく、観戦契約上の禁止行為でもある。

2026年に大相撲を観戦するときの正しい応援方法

初めて国技館などで観戦する人は、横綱が敗れたときの周囲の反応につられて座布団を投げないよう注意したい。

観戦時には、次の点を意識するとよい。

- 自分の指定された座席で観戦する。
- 携帯電話はマナーモードにする。
- 応援幕やタオルは周囲の視界を妨げないようにする。
- 取組中の席の移動を控える。
- 力士や審判に触れない。
- 座布団やその他の物を投げない。
- 周囲の観客の観戦を妨げない。

これらは日本相撲協会が公表している観戦上の注意事項に沿った内容だ。

横綱が敗れたときは、拍手や声援で勝者を称えることができる。座布団を投げなくても、観客として試合の興奮を共有する方法は十分にある。

【プロの結論】座布団投げは伝統文化なのか、それとも危険な迷惑行為なのか

座布団投げを理解するためには、歴史的な背景と現在のルールを切り離して考える必要がある。

江戸時代の投げ纏頭には、勝った力士への祝儀という明確な意味があった。観客が自分の衣類を投げ、力士側が返却することで祝儀を渡す仕組みは、当時の相撲文化の一部だった。

しかし、明治42年の旧国技館開館を境に、その習慣は禁止された。

現在見られる座布団投げは、かつての祝儀制度とは異なり、番狂わせに対する驚きや興奮を表す物投げとして残っている。

ここで重要なのは、歴史的な由来があることと、現代において許されることは同じではないという点だ。

誤解しやすい3つのポイント
よくある誤解 正しい理解
座布団投げは伝統だから許されている 日本相撲協会は禁止している
横綱へのブーイングとして投げる 本来は勝った力士への祝儀に由来する
金星が出たら投げてもよい 金星は記録上の勝利であり、物投げの許可ではない

相撲観戦の魅力は、力士の技術や勝負の駆け引きだけではない。観客が一体となって応援し、予想外の勝負に驚き、勝者を称えることにもある。

だからこそ、歴史を知ったうえで、現在の安全な観戦環境を守ることが大切だ。

【相撲の座布団投げ】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:相撲で座布団を投げる理由は何ですか?

A1:主に横綱が平幕力士に敗れるなど、予想外の勝負に対する驚きや興奮を表すためです。歴史的には、江戸時代の投げ纏頭という、勝った力士への祝儀の習慣が由来の一つとされています。

Q2:座布団投げはいつ禁止されましたか?

A2:明治42年(1909年)6月の旧国技館開館時です。観戦環境の整備や安全面などが背景にありました。

Q3:投げ纏頭と座布団投げは同じものですか?

A3:厳密には異なります。投げ纏頭は衣類などを投げて勝者に祝儀を渡す仕組みです。現在の座布団投げは、祝儀の授受を伴わない物投げとして残っています。

Q4:金星が出ると必ず座布団が飛ぶのですか?

A4:必ずではありません。金星は平幕力士が横綱に勝った場合の記録です。座布団投げは観客の反応によって発生するもので、金星の成立とは別の現象です。

Q5:2026年も座布団投げは行われていますか?

A5:はい。2026年7月の名古屋場所では、藤ノ川が大の里と豊昇龍を連日破った際に座布団が舞いました。ただし、日本相撲協会は禁止を明示しています。

Q6:九州場所では座布団が飛ばないのはなぜですか?

A6:2008年にマス席の座布団を連結式の大型タイプに変更したためです。物理的に投げにくい形状になり、座布団が舞う光景が見られなくなりました。

Q7:座布団を投げると退場になりますか?

A7:観戦契約約款では物品の投げ入れは禁止されています。違反した場合、退場措置の対象となる可能性があります。悪質な場合には、今後の入場券販売を拒否されることもあります。

相撲の座布団投げは、江戸時代の「投げ纏頭」という祝儀の習慣にルーツを持つ、日本の相撲文化に関係する現象だ。

しかし、明治42年の旧国技館開館時に禁止され、当時の負傷事故や取り締まりの強化を経ても、観客の興奮を背景に形を変えて残ってきた。

2026年7月の名古屋場所でも、藤ノ川による横綱2人への連続金星をきっかけに座布団が舞った。こうした光景は今も相撲ファンの記憶に残る一方、日本相撲協会は安全面から投げる行為を禁止している。

歴史的な由来を知ることは、相撲の魅力をより深く理解することにつながる。ただし、昔の風習を現在の観戦マナーと混同してはいけない。勝者への敬意は拍手や声援で表し、周囲の観客とともに安全に大相撲を楽しみたい。

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コンテンツディレクター 星野 匠
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