第108回大会の準々決勝は、2026年8月18日(火)に実施された。第1試合から第4試合まで、勝利した4校が準決勝への切符を手にしている。
試合開始時刻と結果は次のとおりだ。
| 試合 | 対戦カード | 最終スコア | ベスト4進出校 |
|---|---|---|---|
| 第1試合 | 天理-三重 | 7-0 | 天理 |
| 第2試合 | 仙台育英-智弁和歌山 | 3-11 | 智弁和歌山 |
| 第3試合 | 花巻東-横浜 | 0-6 | 横浜 |
| 第4試合 | 健大高崎-有明 | 1-0(延長10回) | 健大高崎 |
大会公式記録によると、第1試合は午前8時02分、第2試合は午前10時43分、第3試合は午後2時06分、第4試合は午後5時06分に開始された。
この日の特徴は、4試合のうち3試合が無失点で決着したことだ。大量得点で相手を圧倒した試合がある一方、最後のカードは延長タイブレークまでもつれ込む接戦となった。
第1試合:天理7-0三重奈良代表の天理は、三重を7対0で下して準決勝進出を決めた。
試合が動いたのは2回。天理の4番・金本相有がソロ本塁打を放ち、先制点を挙げた。
4回には小澤典弘の適時打で追加点。さらに8回に3点、9回にも2点を加え、終盤にかけてリードを広げた。
投手陣では橋本桜佑が三重打線を無得点に抑えた。三重も2回、3回、5回に得点機をつくったが、あと一本が出なかった。
三重高校が公式の大会ブログで公表した試合報告でも、天理の先発・橋本を打ち崩せなかったことが敗因の一つとして記されている。
天理は打線の長打力と投手の安定感を示したものの、準決勝では健大高崎との接戦が待っていた。
第2試合:智弁和歌山11-3仙台育英この日の準々決勝で最も得点が動いたのが、智弁和歌山と仙台育英の一戦だ。
智弁和歌山は初回から打線が爆発。1回に5点を奪い、序盤で試合の主導権を握った。
2回と3回にも1点ずつを追加し、5回にも加点。7回にはさらに3点を挙げ、合計11得点に到達した。
仙台育英も2回に1点を返し、9回には2点を追加したが、序盤についた点差を縮めるには至らなかった。
最終的なスコアは11対3。智弁和歌山は18安打を記録し、攻撃力の高さを印象づけた。
試合後、仙台育英の須江航監督は敗戦について、投手陣が大量失点を許したことや、打球の強さ、守備力などの差を認めるコメントを残した。高校野球ドットコムの試合後報道でも、監督がチームの力負けを率直に受け止めたことが伝えられている。
智弁和歌山にとって、この勝利は単なるベスト4進出ではなかった。準決勝、決勝へと続く優勝への道のりで、攻撃陣の勢いを改めて示す一戦となった。
第3試合:横浜6-0花巻東第3試合では神奈川代表の横浜が岩手代表の花巻東を6対0で破った。
横浜は1回に先制すると、4回に2点、5回にも2点を追加。9回にも1点を加え、着実に得点を積み重ねた。
投手陣では織田投手が花巻東打線を無失点に抑え、横浜の完封勝利を支えた。
花巻東も反撃の機会をうかがったが、横浜の投手陣と守備を崩せず、最後までホームを踏めなかった。
試合結果は6対0。横浜は準決勝で智弁和歌山と対戦することになった。
第4試合:健大高崎1-0有明準々決勝の最後を飾ったのは、群馬代表の健大高崎と熊本代表の有明による投手戦だった。
9回まで両チームとも得点できず、試合は0対0のまま延長10回タイブレークへ突入した。
健大高崎の石垣聡志と、有明の斉藤遼汰郎が互いに好投。とりわけ有明の斉藤は、健大高崎打線を8回まで5安打無失点に封じる力投を見せた。
9回裏には健大高崎が2死満塁のサヨナラ機を迎えたが、斉藤が三振を奪ってピンチを脱出。試合は延長戦に持ち込まれた。
10回表、有明は得点を奪えず、迎えた10回裏。1死二、三塁の場面で健大高崎の石田雄星が二塁への内野安打を放った。
本塁への送球よりも走者の生還が早く、健大高崎がサヨナラ勝ち。ビデオ検証が行われたものの判定は覆らず、1対0で決着した。
健大高崎の石垣は10回を110球、5安打無失点で投げ切った。高校野球ドットコムの試合レポートでも、両投手の粘りと延長戦の緊張感が詳しく報じられている。
有明は春夏を通じて初出場ながらベスト8まで進出。最後まで粘り強い戦いを見せたが、あと一歩でベスト4を逃した。
【準々決勝トーナメント表】ベスト4進出校と準決勝の組み合わせ
準々決勝終了時点で残ったのは、天理、智弁和歌山、横浜、健大高崎の4校だった。
準々決勝の勝敗によって、準決勝の対戦カードは次のように決まった。
- 第1ブロック:天理 7-0 三重 → 天理が進出
- 第2ブロック:仙台育英 3-11 智弁和歌山 → 智弁和歌山が進出
- 第3ブロック:花巻東 0-6 横浜 → 横浜が進出
- 第4ブロック:健大高崎 1-0 有明 → 健大高崎が進出
準決勝は8月20日(木)。智弁和歌山と横浜、天理と健大高崎がそれぞれ対戦した。
準々決勝で快勝した天理と智弁和歌山に対し、横浜と健大高崎も守備力と投手力を武器に勝ち上がってきた。4校の実力が拮抗する組み合わせとなった。
【4校の特徴を比較】準々決勝の勝因と準決勝への影響
ベスト4に進んだ4校は、それぞれ異なる形で準々決勝を突破した。
| 学校 | 所属 | 準々決勝の結果 | 勝ち上がりの特徴 | 準決勝の相手 |
|---|---|---|---|---|
| 天理 | 奈良 | 7-0 | 本塁打と終盤の追加点、完封 | 健大高崎 |
| 智弁和歌山 | 和歌山 | 11-3 | 18安打の強力打線 | 横浜 |
| 横浜 | 神奈川 | 6-0 | 投打の安定感と完封 | 智弁和歌山 |
| 健大高崎 | 群馬 | 1-0 | 石垣の完投と延長サヨナラ | 天理 |
この比較から分かるのは、4校の勝ち方が一様ではなかったことだ。
智弁和歌山は攻撃力、天理は長打と投手力、横浜は投打のバランス、健大高崎は接戦をものにする粘り強さを示した。
準々決勝で大量得点を挙げた学校が、そのまま優勝するとは限らない。短期決戦の高校野球では、対戦相手との相性や投手のコンディション、試合ごとの守備の安定性も勝敗を左右する。
特に健大高崎は、準々決勝で延長10回を戦い抜いた経験が準決勝でも生きるかが注目された。
【準決勝の結果】智弁和歌山と健大高崎が決勝進出
2026年8月20日、第108回大会の準決勝2試合が行われた。
智弁和歌山7-1横浜第1試合は智弁和歌山が横浜を7対1で破った。
横浜が初回に1点を先制したが、智弁和歌山は3回に4点を奪って逆転。7回にも3点を追加し、試合を決定づけた。
準々決勝の仙台育英戦に続き、智弁和歌山は打線の集中力を発揮。横浜の反撃を初回の1点に抑え、決勝進出を決めた。
健大高崎1-0天理第2試合は健大高崎が天理を1対0で破った。
試合が動いたのは1回裏。健大高崎の4番・佐藤麻恩が適時打を放ち、先制点を挙げた。
その後は両校の投手陣が踏ん張り、追加点のないまま試合が進んだ。
天理は長尾亮大を中心に反撃を試みたが、健大高崎の継投を攻略できず、完封負けとなった。
準々決勝で有明との延長戦を制した健大高崎は、準決勝でも1点を守り抜いた。接戦を勝ち切る力が決勝進出につながった。
【決勝の結果】智弁和歌山が健大高崎を破り5年ぶり4度目の優勝
2026年8月22日(土)、阪神甲子園球場で第108回全国高等学校野球選手権大会の決勝が開催された。
対戦カードは、智弁和歌山対健大高崎。準々決勝と準決勝を勝ち抜いた2校が、夏の全国制覇を懸けて激突した。
最終スコアは次のとおり。
智弁和歌山 4-3 健大高崎
試合は2回裏、智弁和歌山が2点を先制する展開で始まった。
健大高崎は5回表に1点を返すと、8回表には2点を奪って3対2と逆転。終盤に試合をひっくり返し、優勝に近づいた。
しかし、智弁和歌山はその裏に反撃する。
8回裏、山田の死球と楠本の安打などで好機をつくり、代打・松本の送りバントで1死二、三塁とした。
続く川原一将がスクイズを成功させ、まず同点。さらに健大高崎の暴投によって三塁走者が生還し、智弁和歌山が4対3と逆転した。
最終回は健大高崎の反撃を抑え、智弁和歌山が逃げ切った。
日本高等学校野球連盟の大会結果によると、智弁和歌山は5年ぶり4度目の夏の甲子園優勝。2021年以来となる全国制覇を達成した。
健大高崎も決勝まで勝ち上がったが、あと一歩届かなかった。
【智弁和歌山2026優勝までの軌跡】5試合の勝ち上がりを振り返る
2026年大会の智弁和歌山は、2回戦から決勝まで5試合を戦い、すべて勝利した。
特に注目したいのは、準々決勝だけでなく、その前の3回戦でも延長タイブレークを経験していたことだ。
2回戦:社に2-1で勝利大会序盤の2回戦では、社を2対1で下した。
大差で勝つ試合ではなかったが、接戦を制して次のステージへ進んだ。
3回戦:敦賀気比に7-3で勝利3回戦の相手は敦賀気比。試合は2対2のまま延長戦に入り、11回タイブレークまでもつれ込んだ。
智弁和歌山は11回表に一挙5点を奪い、7対3で勝利した。
準々決勝の仙台育英戦に向けて、終盤の勝負強さを示した試合だった。
準々決勝:仙台育英に11-3で勝利仙台育英戦では序盤から打線が機能し、11得点を記録。投打がかみ合った快勝でベスト4入りを決めた。
準決勝:横浜に7-1で勝利横浜との準決勝では初回に先制を許したものの、3回の4得点で逆転。7回にも追加点を挙げ、決勝進出を果たした。
決勝:健大高崎に4-3で勝利決勝では8回に逆転を許しながらも、同じ回にスクイズと暴投で再逆転した。
最後まで勝利への執念を見せ、5年ぶり4度目の優勝をつかんだ。
この5試合の流れを見ると、智弁和歌山の強さは打線の破壊力だけではない。接戦を経験し、延長戦を戦い、リードを許した試合でも立て直すことができた点にある。
準々決勝の11得点だけを見て優勝を説明するのではなく、2回戦から決勝までの試合展開を追うことで、2026年の優勝が持つ意味がより明確になる。
【プロの結論】2026年の準々決勝から読み解く高校野球の勝敗の分かれ目
2026年夏の甲子園準々決勝は、攻撃力と投手力、そして終盤の勝負強さがそれぞれ異なる形で表れた大会後半の重要な一日だった。
特に注目すべき要点は3つある。
1. 大量得点だけでは優勝は決まらない
智弁和歌山は仙台育英戦で11点を挙げたが、決勝では8回に逆転を許している。最後に勝敗を分けたのは、スクイズなどの小技を含めた状況判断だった。
2. 接戦を制する投手力が勝ち上がりを支える
健大高崎は有明戦、天理戦ともに1点差で勝利した。特に有明戦では延長10回を無失点で投げ切った石垣の力投が大きかった。
3. 準々決勝以降は試合ごとの修正力が問われる
一発勝負では、前の試合の勝ち方をそのまま次の試合に持ち込めるとは限らない。相手の投手や打線に合わせて戦い方を変えられるかが重要になる。
2026年大会の結果は、単純な得点力だけでなく、試合の流れを読み、勝負どころで確実に得点する力が優勝に直結することを示した。
【甲子園準々決勝】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年夏の甲子園準々決勝はいつ開催されましたか?
A1:2026年8月18日(火)に阪神甲子園球場で開催されました。全4試合が行われ、天理、智弁和歌山、横浜、健大高崎が準決勝に進出しました。
Q2:2026年の甲子園準々決勝の全試合スコアは?
A2:天理7-0三重、智弁和歌山11-3仙台育英、横浜6-0花巻東、健大高崎1-0有明です。最後の健大高崎対有明戦は延長10回タイブレークで決着しました。
Q3:延長10回タイブレークを制したのはどの高校ですか?
A3:健大高崎です。有明との試合で0対0のまま延長10回に入り、石田雄星のサヨナラ内野安打で1対0の勝利を収めました。
Q4:2026年夏の甲子園のベスト4進出校は?
A4:天理、智弁和歌山、横浜、健大高崎の4校です。準決勝では智弁和歌山が横浜に7対1、健大高崎が天理に1対0で勝利しました。
Q5:2026年夏の甲子園の優勝校はどこですか?
A5:智弁和歌山です。8月22日の決勝で健大高崎を4対3で破り、5年ぶり4度目の夏の甲子園優勝を達成しました。
Q6:智弁和歌山は決勝まで何試合を戦いましたか?
A6:2回戦から決勝まで計5試合です。社、敦賀気比、仙台育英、横浜、健大高崎を破って優勝しました。
2026年8月18日の準々決勝では、天理、智弁和歌山、横浜、健大高崎がベスト4に進出した。
天理は三重を7対0、智弁和歌山は仙台育英を11対3、横浜は花巻東を6対0で撃破。健大高崎は有明との延長10回タイブレークを1対0で制した。
その後の準決勝では智弁和歌山と健大高崎が勝ち上がり、8月22日の決勝で対戦。最後は智弁和歌山が4対3で競り勝ち、5年ぶり4度目の全国制覇を成し遂げた。
2026年の夏の甲子園を振り返るうえで、準々決勝は単なるベスト4決定戦ではない。大量得点の試合、完封勝利、延長タイブレークという異なる展開が重なり、その後の準決勝・決勝へとつながった重要な節目だった。
第108回全国高等学校野球選手権大会は、智弁和歌山の優勝によって幕を閉じた。準々決勝から決勝までの戦いは、最後の一球まで勝敗が分からない高校野球の魅力を改めて示した大会となった。
主な事実確認資料
- 日本高等学校野球連盟の第108回大会公式記録
- 阪神甲子園球場の大会日程・試合結果
- 高校野球ドットコムの試合レポート
- 三重高校の公式大会ブログ
- 朝日新聞・日刊スポーツの決勝報道