東洋大学卒業証書をめぐる問題は、静岡県伊東市の前市長・田久保眞紀氏の学歴詐称疑惑から、卒業証書の偽造疑惑、大学による公式説明、刑事事件へと発展しました。2026年11月5日現在、焦点となっているのは、東洋大学の除籍記録と卒業証書の発行記録、2026年8月に報じられた押収パソコン内の証書データ、そして静岡地方裁判所で進められている公判前整理手続きです。
東洋大学は2025年8月、卒業していない者に卒業証書を発行することはないと公式に説明しました。さらに伊東市議会の百条委員会は、大学から提供された学籍資料などを基に調査報告書を公表しています。一方、2026年3月30日に在宅起訴された田久保被告側は犯罪の成立を否定し、無罪を主張する方針を示しています。大学の記録で確定した事実と、刑事裁判で判断される争点は分けて理解する必要があります。
【まず結論】東洋大学卒業証書問題で何が起きたのか?

今回の問題を理解するうえで最初に押さえたいのは、田久保眞紀氏が東洋大学法学部を卒業していなかったことと、本人が提示した卒業証書とされる書類が大学から正式に発行されたものではなかったことです。
田久保氏は2025年5月25日の伊東市長選挙で初当選しました。その後、市の広報誌などに掲載されたプロフィールには「平成4年 東洋大学法学部卒業」という学歴が記載されていました。
しかし、就任直後に学歴を疑問視する匿名の文書が市議会議員らに届き、卒業を証明する書類の提示を求められる事態になります。
2025年6月4日には、市役所で田久保氏が卒業証書と称する書類を提示しました。ところが、その後も証書の提出や公開をめぐって市議会との対立が続き、大学への照会によって卒業ではなく除籍だったことが明らかになりました。
田久保氏は2025年7月7日の会見で、東洋大学について「卒業はしておりませんでした」と説明し、除籍だったことを認めています。本人の説明によれば、除籍を知ったのは同年6月28日に大学を訪れた際でした。
この説明に対して伊東市議会の百条委員会は、東洋大学から取得した記録や関係者の証言を調査。2025年8月29日の調査報告書では、6月28日以前から除籍を認識していたと判断し、卒業証書とされる書類についても正規に発行されたものではないと結論づけました。
その後、警察の捜査を経て、2026年3月30日に静岡地方検察庁が田久保氏を在宅起訴。現在は、卒業証書とされる書類の作成経緯や提示行為、百条委員会での証言内容が刑事裁判の争点になっています。
東洋大学卒業証書問題は、2025年5月の市長選挙から2026年の刑事裁判準備まで、段階的に展開してきました。特に重要なのは、大学の学籍記録が明らかになった時期と、偽造疑惑が刑事事件に発展した時期です。
| 時期 | 主な出来事 | 確認できる内容・意味 |
|---|---|---|
| 1992年3月31日 | 東洋大学で除籍 | 田久保氏が取得した在籍期間証明書に記載された除籍日。 |
| 2025年5月25日 | 伊東市長選挙で初当選 | 東洋大学法学部卒業というプロフィールが問題になる。 |
| 2025年6月4日 | 卒業証書とされる書類を提示 | 市役所で市議会正副議長らに提示したとされる。 |
| 2025年6月28日 | 大学で学籍を確認 | 田久保氏はこの日に初めて除籍を知ったと説明。 |
| 2025年7月2日 | 除籍を公表 | 大学を卒業していなかったと説明。 |
| 2025年7月7日 | 辞職勧告決議など | 市議会が百条委員会設置を進める。 |
| 2025年8月6日 | 東洋大学が公式声明 | 卒業していない者には卒業証書を発行しないと発表。 |
| 2025年8月29日 | 百条委員会の調査報告書 | 大学の記録を基に、正規の卒業証書が発行されていないと判断。 |
| 2025年10月31日 | 田久保氏が市長を失職 | 2度目の不信任決議案が可決。 |
| 2026年3月30日 | 静岡地検が在宅起訴 | 有印私文書偽造・同行使と地方自治法違反の罪。 |
| 2026年5月18日 | 公判前整理手続きの実施決定 | 静岡地裁が裁判前の争点整理を決定。 |
| 2026年6月10日 | 別の3容疑が不起訴 | 公職選挙法違反などについて嫌疑不十分と判断。 |
| 2026年8月25~26日 | 押収PCのデータ報道 | 卒業証書の作成に使われたとみられるデータが見つかったと報道。 |
この年表から分かるのは、学歴の誤記載をめぐる政治問題と、卒業証書の作成・提示をめぐる刑事事件が、同じ問題から派生しながらも異なる段階で進んでいることです。
また、2025年10月31日には、伊東市議会で2度目の不信任決議案が可決され、田久保氏は市長職を失いました。2026年の裁判は、市長としての進退とは別に、個人の刑事責任を判断する手続きです。
【大学の公式声明】東洋大学は卒業証書について何と発表した?
今回の問題で重要な根拠となるのが、東洋大学が2025年8月6日に公表した「本学に係る報道について」という公式声明です。
大学は、個人情報の管理とプライバシー保護を前提に、法令や学則に従って厳正に対応すると説明。そのうえで、卒業証書の交付対象について明確な見解を示しました。
本学学則では、卒業した者に、卒業証書を交付することとしており、卒業していない者に対して卒業証書を発行することはありません。
この発表で重要なのは、大学が卒業証書の交付条件を明確にした点です。
つまり、東洋大学の卒業証書とされる書類が存在していたとしても、それだけで正式な卒業を証明できるわけではありません。大学の学籍記録と卒業証書の発行記録が、正式な確認の基準になります。
東洋大学法学部の除籍記録はどう確認された?伊東市議会の百条委員会は、東洋大学に対して複数回にわたり資料の提出を求めました。
2025年8月29日付の調査報告書によると、大学から提出された資料には、除籍の日付や理由、除籍時の学年に関する記録、在籍期間証明書などが含まれていました。
加えて、追加で提出された成績証明書や履修要覧の卒業要件に関する資料も調査対象になっています。
委員会はこれらを基に、田久保氏が4年次に卒業できる見込みがなかったことや、6月28日以前から除籍を認識していたと判断しました。
ただし、これは百条委員会による行政調査上の判断です。刑事裁判での有罪判決と同じ意味ではありません。
除籍の理由は何だったのか?2026年2月27日の静岡新聞などの報道では、田久保氏が在学中に取得した単位は、卒業に必要な単位の半分未満だったとされています。
また、大学4年目までの学費は納めていた一方、5年目の学費が未納になったことが除籍理由とみられるとの関係者情報も報じられました。
ここで注意したいのは、除籍理由の詳細と、卒業証書の偽造を誰が行ったかという問題は別であることです。前者は大学の学籍記録に関する問題であり、後者は刑事裁判で判断される問題です。
【偽造疑惑の核心】卒業証書はどう作られたとされる?PCデータの意味
2026年の刑事事件で中心となっているのが、卒業証書とされる書類の作成経緯です。
2026年3月30日に公表された起訴内容によると、検察側は、田久保被告が2025年5月29日ごろから6月4日ごろまでの間に、東洋大学を卒業していないことを認識しながら、卒業証書を偽造したと主張しています。
具体的には、卒業者として自身の氏名を記載した書面を作成し、インターネットを通じて業者に作らせた学長らの印鑑を押して、卒業証書を偽造したという内容です。
さらに2025年6月4日には、市役所で市議会の正副議長や市職員らに書類を提示したとされています。
「19.2秒の提示」をめぐる食い違い卒業証書の提示方法も問題になりました。
2025年8月13日の百条委員会で、田久保氏は市議会の正副議長に対して約19.2秒間、証書を見せたと説明しました。
本人は短時間の提示ではなく、十分に確認できるよう見せたという趣旨の主張をしていました。一方、議長側との認識には食い違いがあり、書類の内容を確認できたかどうかが議論になりました。
この19.2秒という数字は、証書が本物であることを証明するものではありません。提示したという行為と、提示した書類が真正なものかどうかは、別々に検証する必要があります。
2026年8月に報じられたパソコンの証書データ2026年8月25日、共同通信や静岡朝日テレビなどが、静岡県警による家宅捜索で押収された田久保被告のパソコンから、卒業証書の作成に使用されたとみられるデータが発見されていたと報じました。
捜索は2026年2月14日に行われ、警察はパソコンをサイバー捜査によって解析したとされています。
報道によると、検察側はこのデータを公判で重要な証拠として扱う考えです。パソコン内にデータが存在していたという報道は、書類の作成経緯を解明するうえで大きな意味を持ちます。
一方、弁護側は無罪を主張する方針です。報道では、田久保被告側が「卒業したと思っていたので偽造する動機がない」とする趣旨の説明を裁判所に提出したことや、第三者が作成した可能性を主張する方針が伝えられています。
したがって、パソコン内のデータが報じられたことだけで、作成者や作成時期、刑事責任の所在まで確定したわけではありません。データの作成履歴、ファイルの内容、印鑑の発注記録、関係者の証言などをどのように評価するかが重要になります。
【2026年最新】有印私文書偽造・同行使の起訴内容と裁判の現在
田久保眞紀被告は、2026年3月30日、静岡地方検察庁によって在宅起訴されました。
起訴された罪は、有印私文書偽造・同行使と地方自治法違反です。
有印私文書偽造・同行使とは?有印私文書偽造は、他人の印章や署名を用いるなどして、権利・義務・事実証明に関する私文書を偽造する犯罪です。
同行使は、偽造した文書を真正なものとして使用する行為を指します。
今回の事件では、東洋大学の学長らの印鑑を使用した卒業証書とされる書類の作成と、市議会議長らへの提示が問題になっています。
ただし、実際にどのような行為が行われたのか、被告人がどのような認識を持っていたのか、提示行為が法律上の行使に当たるのかなどは、裁判で審理されるべき論点です。
地方自治法違反は何を問われている?もう一つの起訴内容は、伊東市議会の百条委員会で虚偽の陳述をしたとされる地方自治法違反です。
2025年8月13日の百条委員会で、田久保氏は除籍を知ったのは同年6月28日だったと説明しました。
しかし、百条委員会は大学の資料や証人の証言を基に、この説明が事実と異なると判断しました。検察側は、この証言についても刑事責任を問う内容で起訴しています。
2026年の公判前整理手続きはどこまで進んだ?田久保被告側は2026年4月、静岡地裁に公判前整理手続きを請求しました。
公判前整理手続きとは、正式な裁判が始まる前に、裁判官・検察官・弁護人が証拠や争点を整理する制度です。
静岡地裁は2026年5月18日付で、この手続きの実施を決定しました。5月20日の静岡朝日テレビの報道では、6月以降に実施する方針で、初公判まで時間がかかる見通しとされていました。
さらに6月11日の報道では、弁護人が実質的な打ち合わせを2回行い、7月にも実施する予定であると説明。9月ごろに整理手続きが終了し、初公判は秋ごろになる可能性が示されていました。
その後、8月25~26日にはパソコン内の証書データに関する報道が出ています。
2026年11月5日現在、確認できる報道上の重要な進展は、この8月のデータ発見報道までです。初公判の具体的な日時や判決について、確定した情報は示されていません。公判前整理手続きの終了と、実際の公判日程が今後の注目点です。
2026年6月10日の不起訴処分との違いこの事件では、別の容疑について不起訴処分になったことも混同されがちです。
2026年6月10日、静岡地検は次の3つの容疑について田久保氏を嫌疑不十分で不起訴処分としました。
- 市長選に関連する公職選挙法違反の疑い。
- 市の広報誌に虚偽の学歴を掲載したことに関する虚偽公文書作成・同行使の疑い。
- 百条委員会への出頭や記録提出、証言拒否などに関する地方自治法違反の疑い。
静岡地検は、報道機関への調査票や市広報誌の作成・行使に田久保氏が関与したと認めることは証拠上困難であることなどを理由に挙げています。
ここで重要なのは、6月10日の不起訴処分は、3月30日に起訴された事件全体を取り消したものではないという点です。
卒業証書の偽造・行使と百条委員会での虚偽陳述については、別の起訴事件として刑事裁判の対象になっています。
【見分け方を解説】東洋大学卒業証書と卒業証明書の違い・発行方法
今回の騒動をきっかけに、「東洋大学の卒業証書はどうすれば本物と確認できるのか」「卒業証明書とは何が違うのか」と疑問を持った人も多いでしょう。
ここでは、一般的な大学の証明書の仕組みと東洋大学の公式発行制度を整理します。
卒業証書と卒業証明書は何が違う?卒業証書と卒業証明書は、どちらも卒業に関係する書類ですが、用途と発行の仕組みが異なります。
- 卒業証書:大学が卒業を認定した際に本人へ交付する書類。卒業という学籍上の事実を示す正式な証書。
- 卒業証明書:大学が保管する学籍記録に基づき、本人が卒業した事実を証明するために発行する書類。
卒業証書は通常、卒業時に交付されます。一方、卒業証明書は就職・転職・資格申請・各種手続きなどで必要になった際に、大学へ申請して取得できます。
そのため、採用企業などが学歴を確認するときには、本人が保有する卒業証書だけでなく、大学が発行した卒業証明書を提出してもらう方法が有効です。
東洋大学卒業証書の本物を見分ける方法卒業証書の真贋を判断するとき、紙の厚さや色、印影、署名、レイアウトだけを確認しても十分ではありません。
印鑑や書式が本物に似ていても、それだけで大学が正式に発行した書類だとは証明できないためです。
信頼性を確認するには、次のポイントが重要です。
- 卒業した大学の記録:大学の学籍記録に卒業の事実が登録されているか。
- 卒業証書の発行記録:大学の交付記録や証書番号と照合できるか。
- 卒業証明書:大学が正式に発行した証明書で卒業を確認できるか。
- 大学への照会:本人の同意など適切な手続きを経て、大学の担当窓口で確認できるか。
東洋大学は個人情報保護を重視しており、第三者からの個別の学籍照会には制限があります。本人の同意を得たうえで正式な証明書を提出してもらう方法が基本です。
なお、東洋大学のコンビニ発行サービスでは、印刷された証明書にPOPITAという偽造抑止技術が施されています。ただし、これは対象となる証明書の発行サービスに関する仕組みであり、過去に交付された紙の卒業証書を誰でも判定できる一般的な真贋判定システムとは異なります。
東洋大学の卒業証明書を発行する方法東洋大学の公式案内では、卒業生向けの証明書発行方法として、主に次の3つが用意されています。
- コンビニエンスストア発行:対象となる卒業生がオンラインで申請・決済し、対応するコンビニのマルチコピー機で印刷する方法。
- オンライン郵送:オンラインで申請・決済し、証明書を郵送で受け取る方法。
- 窓口・郵送申請:大学の担当窓口で申し込むか、必要書類を郵送して発行を依頼する方法。
初めてコンビニ発行サービスを利用する場合は、メールアドレス、申請者情報、本人確認書類などを登録し、大学側の確認を受ける必要があります。
利用申請が承認された後、証明書発行サービスにログインし、必要な証明書を選択して決済します。コンビニ発行は2013年3月以降の卒業・修了者が対象で、対応する店舗では24時間365日利用できます(メンテナンス時などを除く)。
一方、重要な注意点があります。東洋大学では、退学・除籍された人はコンビニ発行とオンライン郵送による発行を利用できません。
在籍期間証明書が必要な場合は、窓口または郵送で申し込む必要があります。窓口での発行は、卒業・退学・除籍した学部の所属キャンパスが対象です。
つまり、卒業証明書と在籍期間証明書は同じものではありません。大学に在籍していたことを証明する書類が発行できても、それは卒業したことを証明する書類ではないのです。
【プロの結論】卒業証書問題から考える学歴確認と公的説明責任
今回の問題には、大学の学籍管理、行政のプロフィール確認、政治家の説明責任、刑事事件の証拠評価という4つの論点があります。
特に注目すべきなのは、卒業証書という一枚の書類が、必ずしもそれだけで卒業の事実を確定させるわけではないという点です。
大学の学籍記録と卒業証書の交付記録、卒業証明書の発行履歴が一致しているかどうかが、学歴確認の基本になります。
学歴を確認するときに重視すべき3つの基準第一に、大学の公式記録を優先すること。
本人の説明や保有書類だけで判断せず、大学が管理する学籍情報と正式な証明書を基準にする必要があります。
第二に、行政機関や企業は確認手続きを整えること。
政治家のプロフィールや企業の採用情報など、学歴が公表される場面では、自己申告だけでなく証明資料を確認する仕組みが大切です。特に公職者の場合、プロフィールの正確性は有権者の判断にも関係します。
第三に、行政調査と刑事裁判を混同しないこと。
伊東市議会の百条委員会は大学資料を基に調査結果を示しました。一方、刑事裁判では、偽造行為の実行者や故意、文書の行使などについて、検察側と弁護側が証拠を通じて主張を争います。
行政調査の結論が重要な資料になることはあっても、それがそのまま刑事裁判の判決になるわけではありません。
2026年の田久保眞紀被告の事件は、卒業証書という書類の真贋だけでなく、学歴情報をどのように公的に確認し、説明責任を果たすべきかという問題も浮き彫りにしています。
【よくある質問】東洋大学卒業証書に関するFAQ
Q1:田久保眞紀氏は東洋大学を卒業していたのですか?
A1:いいえ。田久保氏本人は2025年7月、東洋大学を卒業しておらず除籍だったと認めています。大学から提供された記録を調査した伊東市議会の百条委員会も、正式な卒業証書は発行されていなかったと報告しています。
Q2:田久保眞紀氏の卒業証書は偽造と確定したのですか?
A2:東洋大学は田久保氏に正規の卒業証書を発行していません。百条委員会も提示された書類は正規発行ではないと判断しました。一方、誰がどのように作成したのか、刑事責任が成立するかについては裁判で審理される問題です。2026年3月30日に在宅起訴され、弁護側は無罪を主張する方針を示しています。
Q3:東洋大学の卒業証明書はどうすれば発行できますか?
A3:卒業生は東洋大学の公式証明書発行サービスを利用し、コンビニ発行、オンライン郵送、窓口・郵送申請などで取得できます。ただし、退学・除籍者はコンビニ発行とオンライン郵送の対象外です。在籍期間証明書を希望する場合は、窓口または郵送で申し込む必要があります。
東洋大学卒業証書をめぐる田久保眞紀・前伊東市長の問題は、2025年の学歴詐称疑惑から始まり、大学の公式声明、伊東市議会の百条委員会による調査、2026年3月の在宅起訴へと進展しました。
東洋大学は卒業していない者には卒業証書を発行しないと明言し、百条委員会も大学から取得した記録を基に、田久保氏に正規の卒業証書が交付されていなかったと判断しています。
2026年8月には、押収されたパソコンから卒業証書の作成に使用されたとみられるデータが発見されたとの報道もありました。一方、弁護側は無罪を主張する方針であり、証書の作成者や故意の有無など、刑事裁判で判断される争点は残っています。
今後の焦点は、公判前整理手続きの進展、パソコンのデータや印鑑の発注記録などの証拠評価、そして有印私文書偽造・同行使と地方自治法違反の成立について、裁判所がどのような判断を示すかです。
東洋大学卒業証書問題を正しく理解するには、大学が確認した学籍上の事実、百条委員会の調査結果、検察側の起訴内容、弁護側の主張、そして最終的な司法判断をそれぞれ区別することが欠かせません。2026年の刑事裁判の行方が、この問題の最終的な評価を左右することになります。