2026年11月5日15時現在、台風31号(インファ)は父島の北北西約270kmの海上を、北東へ時速30kmで進んでいます。
ウェザーニュースの15時発表によると、中心気圧は980hPa、中心付近の最大風速は30m/s、最大瞬間風速は40m/sです。午前中から移動速度を上げており、台風の中心は小笠原諸島から離れつつあります。
一方、父島や母島では強風域の影響が残っています。父島では5日12時45分に最大瞬間風速25.4m/sを観測。海上では今夜まで4m前後の高波が続く見通しです。
9時・12時・15時の位置を比較気象庁の発表と15時時点の気象情報を比較すると、台風が北東方向へ移動しながら加速していることが分かります。
- 9時:北緯28度00分、東経139度25分。北東へ20km/h。
- 12時:北緯28度50分、東経140度30分。北東へ20km/h。
- 15時:父島の北北西約270km。北東へ30km/h。
特に注目したいのは、15時時点で移動速度が時速30kmまで上がっている点です。
台風が小笠原諸島から離れていても、海上のうねりはすぐには収まりません。台風の位置だけでなく、周辺の風や波の情報も確認する必要があります。
【台風31号インファの進路予想】北東へ加速して日本の東へ

台風31号は日本列島に上陸するコースではなく、小笠原諸島と伊豆諸島南部の間を通り、日本の東からさらに北東へ進む予想です。
気象庁が11月5日9時45分に発表した予報では、次のような進路が示されています。
| 予報時刻 | 予想位置 | 進行方向・速度 |
|---|---|---|
| 11月5日21時 | 日本の東 | 北東・50km/h |
| 11月6日9時 | 日本の東 | 北東・85km/h |
| 11月7日9時 | 千島の東 | 北東・70km/h |
ウェザーニュースの解説では、台風31号は偏西風に乗って移動速度を上げているとされています。
台風は周囲の気圧配置や上空の風の影響を受けながら進みます。今回のように北東へ進路を変え、偏西風の影響を受けると、移動速度が大きく上がることがあります。
5日15時の時速30kmから、気象庁の予報では5日21時に時速50km、6日9時には時速85kmまで加速する見込みです。
ただし、移動速度が速いことと、風の勢力が強いことは別の話です。台風の進む速さと中心付近の最大風速は分けて確認しましょう。
【中心気圧・最大風速を検証】台風31号の勢力は弱まっている?
台風31号の勢力を判断するうえでは、中心気圧だけでなく、中心付近の最大風速と暴風域の範囲を合わせて見ることが大切です。
10月末には非常に強い勢力まで発達した台風31号ですが、11月5日には強い勢力の区分から外れています。
台風31号の勢力推移- 10月31日9時:中心気圧940hPa、最大風速45m/s、最大瞬間風速65m/s。
- 11月4日9時:中心気圧970hPa、最大風速35m/s、最大瞬間風速50m/s。
- 11月5日9時:中心気圧975hPa、最大風速30m/s、最大瞬間風速45m/s。
- 11月5日12時:中心気圧980hPa、最大風速30m/s、最大瞬間風速40m/s。
中心気圧は上昇し、最大風速も低下しています。台風の勢力が弱まる傾向を示す変化です。
中心気圧と最大風速の違い中心気圧は台風の中心付近の気圧を示します。一般に中心気圧が低いほど強い風を伴いやすいものの、気圧だけで台風の危険度を判断することはできません。
気象庁では最大風速を基準に強さを分類しています。
- 強い:33m/s以上44m/s未満
- 非常に強い:44m/s以上54m/s未満
- 猛烈な:54m/s以上
11月5日9時以降の最大風速は30m/sであり、「強い」という階級には該当しません。
ただし、最大風速30m/sでも十分に危険な風です。飛ばされやすい物や屋外設備などには引き続き注意が必要です。
【父島周辺は大丈夫?】強風域と高波への注意が続く
今回の台風で特に注目したい地域が、小笠原諸島です。
台風の中心が父島から離れ始めている一方で、父島や母島では強風域の影響が続いています。
ウェザーニュースによると、父島では11月5日12時45分に最大瞬間風速25.4m/sを観測しました。
加えて、海上では台風によって発生したうねりが残り、父島周辺では今夜まで4m前後の高波が続く見通しです。
暴風域と強風域の違い台風情報で表示される円には、それぞれ意味があります。
- 暴風域:平均風速25m/s以上の風が吹く、または吹く可能性がある範囲。
- 強風域:平均風速15m/s以上の風が吹く、または吹く可能性がある範囲。
- 暴風警戒域:今後、台風の進路によって暴風域に入る可能性がある範囲。
11月5日12時の気象庁発表では、暴風域は中心の東側130km、西側110km。強風域は東側440km、西側220kmでした。
風の強い範囲は台風の中心を取り囲むように広がっているため、中心から離れた場所でも影響を受ける場合があります。
父島・母島で注意したいこと特に注意したいのは、海岸や港湾周辺です。
- 海岸や防波堤には近づかない。
- 高波やうねりがある間は海に入らない。
- 船舶や係留設備の安全を確認する。
- 突風による飛来物や転倒に注意する。
- 船便や航空便の運航状況を確認する。
台風が離れ始めたからといって、すぐに海の安全が戻るわけではありません。
【台風経路図の正しい見方】予報円は進路を確定する線ではない
気象庁の台風情報を見ると、中心位置の周辺に白い円が表示されています。
この円を見て「台風は円の真ん中を通る」と考えてしまう人もいますが、それは正確ではありません。
予報円が示していること気象庁によると、予報円は予報時刻に台風の中心が入る確率が70%となる範囲です。
つまり、円の中心を台風が必ず通過するわけではありません。
また、予報円が大きくなっている場合も、台風そのものが大型化しているとは限りません。時間が先になるほど進路予測の不確実性が大きくなるためです。
進路図を見るときは、次の3点を確認してください。
1. 予報円:台風の中心が到達する可能性のある範囲。
2. 暴風警戒域:今後、暴風域に入る可能性がある範囲。
3. 予報時刻:その円が何日の何時の予測なのか。
気象庁の発表スケジュールは、情報の種類によって異なります。
- 台風の実況:原則として3時間ごと。
- 24時間先までの予報:原則として3時間ごと。
- 5日先までの予報:原則として6時間ごと。
- 日本への接近時など:実況と1時間後の推定値を1時間ごとに発表する場合がある。
5日先までの予報は、原則として3時・9時・15時・21時の発表です。
台風の接近や災害のおそれがあるときには、通常の更新時刻を待たず、最新の防災情報を確認してください。
【温帯低気圧に変わるのはいつ?】台風31号の終息時期を解説
台風31号は、北東へ進みながら温帯低気圧に変わる見込みです。
気象庁の11月5日9時45分発表では、11月7日9時に千島の東で温帯低気圧になる予想が示されました。
一方、ウェザーニュースの11月5日16時15分の解説では、11月6日午後には日本のはるか東で温帯低気圧に変わる見通しとされています。
このように予測には更新時刻や予測モデルによる違いがあります。温帯低気圧への移行時刻は、最新の気象庁発表で確認することが大切です。
温帯低気圧になると台風の危険はなくなる?答えはNOです。
台風が温帯低気圧に変わることは、危険が完全になくなることを意味しません。
台風は中心付近に強い風が集中する特徴がありますが、温帯低気圧になると、前線を伴うなどして広い範囲に強風や雨が広がる場合があります。
気象庁も、温帯低気圧への変化後に大雨、強風、高波が続く可能性について注意を呼びかけています。
そのため、台風の名称が消えた後も、警報・注意報や気象情報を確認する必要があります。
【今の台風の位置】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:今の台風31号インファはどこにいますか?
A1:2026年11月5日15時時点では、父島の北北西約270kmの海上を北東へ進んでいます。移動速度は時速30kmです。
Q2:台風31号は日本に上陸しますか?
A2:気象庁の11月5日発表の進路予想では、日本の東へ進み、さらに北東へ離れる見通しです。日本列島への上陸を示す予報ではありません。
Q3:台風31号はいつ温帯低気圧になりますか?
A3:気象庁の5日9時45分発表では11月7日9時に千島の東で温帯低気圧に変わる予想です。別の気象解説では6日午後の移行も予想されており、最新の更新を確認してください。
Q4:父島周辺の強風や高波はいつまで続きますか?
A4:ウェザーニュースの予想では、父島周辺の4m前後の高波は5日夜まで続き、6日には次第に落ち着く見通しです。
Q5:台風の予報円の中に入ると必ず暴風になりますか?
A5:必ず暴風になるわけではありません。予報円は台風の中心が入る確率70%の範囲です。暴風域や暴風警戒域とは意味が異なります。
【プロの結論】台風の中心位置だけでなく風・波・進路を総合的に判断する
2026年11月5日の台風31号インファは、日本の南から父島の北北西へ移動し、北東方向へ速度を上げています。
今回の動きを把握するうえで重要なのは、次の4点です。
1. 現在地: 11月5日15時には父島の北北西約270km。
2. 移動速度: 北東へ時速30km。今後さらに加速する予想。
3. 勢力: 中心気圧980hPa、最大風速30m/s。強い勢力の区分からは外れている。
4. 今後: 日本の東から北東へ進み、6日から7日にかけて温帯低気圧に変わる見通し。
台風情報を確認するとき、最も避けたいのは「中心が遠ざかったからもう安全」と判断することです。
特に父島周辺では、台風本体が離れた後も高波やうねりが残る可能性があります。
台風の現在地、進行方向、最大風速、暴風域、強風域、波の高さをそれぞれ確認することが、安全な判断につながります。
今後も気象庁の台風情報や各地の気象警報・注意報を確認し、最新の状況に応じて行動してください。
主な参照資料: 気象庁「台風情報」「台風情報の種類と表現方法」「台風の大きさと強さ」、ウェザーニュースの2026年11月5日速報、TBS NEWS DIGの気象庁発表データ。