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【制度を解説】オールスタープラスワン投票とは?最後の2枠を決める仕組み

室井 健太 室井 健太 • 更新: • 公開: • 読了約 15 分
目次

プラスワン投票とは、NPB(日本野球機構)が主催するプロ野球オールスターゲームで、通常の選出方法では選ばれなかった選手の中から、ファン投票によって追加選出する制度です。

最大の特徴は、セ・リーグとパ・リーグから1人ずつ、合計2人が選ばれることです。

ファン投票、選手間投票、監督選抜によって出場メンバーが決まった後に実施されるため、いわばオールスターの最後の選出機会に当たります。

なぜプラスワン投票が設けられているのか

通常のファン投票では、ポジションごとの得票数が重視されます。そのため、特定のポジションに人気選手が集中した場合、実力や話題性のある選手でも出場枠に届かないことがあります。

また、選手間投票ではプロ野球選手同士の評価が反映され、監督選抜ではチーム編成やポジションのバランスも考慮されます。

こうした異なる選出方法を経ても出場できなかった選手に、ファンが改めて投票できるのがプラスワン投票です。

つまり、単なるファン投票の延長ではなく、通常の選出枠を補完する独立した追加選出制度といえます。

【2026年最新結果】坂本勇人・柳田悠岐の得票数と順位を紹介

オールスタープラスワン

2026年7月22日正式発表

2026年のプラスワン投票では、セ・リーグの坂本勇人とパ・リーグの柳田悠岐が、それぞれ最多得票を獲得しました。

NPB公式発表によると、両選手とも各リーグの2位に大差をつけての選出です。

セ・リーグの選出結果


プラスワン選出

30,684票


読売ジャイアンツ・内野手・背番号6
オールスター選抜回数:15回

セ・リーグの上位3選手は次のとおりです。

1. 坂本勇人(巨人):30,684票
2. 勝又温史(DeNA):10,547票
3. 近本光司(阪神):5,877票

坂本は2位の勝又に20,137票差をつけて1位となりました。

今回の結果は、巨人の中心選手として長年プレーしてきた坂本が、改めてオールスターの舞台で見たい選手としてファンから支持されたことを示しています。

パ・リーグの選出結果


プラスワン選出

31,180票


福岡ソフトバンクホークス・外野手・背番号9
オールスター選抜回数:11回

パ・リーグの上位3選手は以下のとおりです。

1. 柳田悠岐(ソフトバンク):31,180票
2. 正木智也(ソフトバンク):8,923票
3. 栗山巧(西武):4,019票

柳田は2位の正木に22,257票差をつけて選出されました。

セ・リーグの坂本と同様、柳田も球界を代表する実績を持つ選手です。両リーグとも、知名度と長年の実績を持つ選手が最後の出場枠を獲得した結果となりました。

2026年の投票規模

NPB公式の集計では、2026年のプラスワン投票は次の規模でした。




投票延べ人数

113,787名






得票総数

201,232票




ここで注意したいのは、「投票延べ人数」と「得票総数」は別の数字だという点です。1回の投票でセ・パ両リーグの選手をそれぞれ選べるため、得票総数は投票延べ人数と一致しません。

出典はNPBの「マイナビオールスターゲーム2026 プラスワン投票結果」です。

【投票期間と対象選手】2026年はいつ、誰に投票できた?

2026年のプラスワン投票は、7月14日から7月20日までの7日間にわたって実施されました。

2026年の投票スケジュール
項目 日程・内容
ファン投票受付開始 5月21日
ファン投票締め切り 6月28日
ファン投票最終結果 7月7日
選手間投票結果 7月9日
監督選抜を含むメンバー発表 7月13日
プラスワン投票開始 7月14日0時
プラスワン投票締め切り 7月20日23時59分
最終選出選手発表 7月22日16時

プラスワン投票は、先に行われるファン投票や選手間投票、監督選抜の結果が出た後に始まります。

この順番になっているのは、既に選出された選手を除外して追加候補を決める必要があるためです。

投票対象になる選手の3つの条件

2026年の対象選手には、以下の3条件が設けられていました。

条件1:5月31日までに支配下登録されていること

育成選手など、支配下登録されていない選手は対象になりません。

条件2:ほかの選出方法で選ばれていないこと

ファン投票、選手間投票、監督選抜のいずれかですでにオールスター出場が決まった選手は対象外です。

条件3:7月12日までに公式戦の出場基準を満たしていること

選手のポジションによって条件が異なります。

- 投手:5試合以上登板、または10投球回以上
- 野手:10試合以上出場、または20打席以上

この3条件をすべて満たす選手が、プラスワン投票の候補となります。

実際の投票方法は?

2026年はNPB公式サイト内の専用ページで投票を受け付けました。

投票の基本的な流れは次のとおりです。

1. 専用ページで投票規約に同意する。
2. メールアドレスや氏名などを入力して登録する。
3. 仮登録メールに記載されたURLから本登録を完了する。
4. 登録したメールアドレスとパスワードでログインする。
5. セ・リーグ、パ・リーグから対象選手をそれぞれ1人ずつ選ぶ。
6. 確認画面を経て投票を確定する。

投票は1日1回で、片方のリーグだけに投票しても有効です。また、1人につき有効なメールアドレスは1つと定められていました。

不自然な投票についてはNPBが調査し、不当と判断した票は無効になります。

【徹底比較】ファン投票・選手間投票・監督選抜との違い

オールスターの出場選手を決める方法は、プラスワン投票だけではありません。

それぞれ投票する人や選出方法が異なり、反映される評価にも違いがあります。

4つの選出方法を比較
選出方法 誰が選ぶ? 選出の特徴 2026年の役割
ファン投票 ファン ポジション別の得票数で選出 各ポジションの人気選手を選ぶ
選手間投票 12球団の支配下選手 選手同士の評価で選出 プロの視点を反映
監督選抜 出場監督 残りの枠を選出。ポジションに限定されない チーム編成を補完
プラスワン投票 ファン 未選出選手から各リーグ1人を選出 最後の追加枠を決定

ファン投票と選手間投票の違い

ファン投票は、ファンが応援したい選手や見たい選手に票を投じる制度です。

一方、選手間投票は、12球団の支配下登録選手全員が投票に参加します。

2026年の選手間投票では、セ・リーグは9ポジション、パ・リーグは指名打者を含む10ポジションについて投票が行われました。外野手については3人を記入する方式です。

つまり、ファン投票が観客側からの支持を反映するのに対し、選手間投票は実際に対戦する選手たちの評価を反映します。

なお、ファン投票と選手間投票で同じ選手が1位になった場合、選手間投票の2位を繰り上げるのではなく、その枠を監督選抜に移す仕組みです。

監督選抜とプラスワン投票の違い

混同しやすいのが、この2つです。

監督選抜は、ファン投票と選手間投票による選出が終わった後、残っている出場枠を監督が選ぶ方式です。

対してプラスワン投票は、監督選抜まで終わった後に実施され、ファンの投票で追加選手を決定します。

監督選抜ではポジションにこだわらず、チーム全体のバランスや選手構成を考慮できます。

プラスワン投票では、候補資格を満たした未選出選手の中から、得票数が最も多い選手が各リーグ1人ずつ選ばれます。

この違いを理解しておくと、出場選手一覧に同じ選手が重複して掲載されない理由も分かります。

【歴代の選出選手】2024年・2025年・2026年を振り返る

プラスワン投票では、毎年異なる選手が追加選出されています。

直近3大会のNPB公式結果を整理すると、次のようになります。

直近3年間の選出実績

2026年

- セ・リーグ:坂本勇人(巨人)
- パ・リーグ:柳田悠岐(ソフトバンク)

2025年

- セ・リーグ:中野拓夢(阪神)
- パ・リーグ:山本大斗(ロッテ)

2025年のパ・リーグでは、山本大斗が9,730票を獲得し、伊藤大海の9,724票をわずか6票上回って選出されました。

非常に僅差の結果であり、プラスワン投票が最後まで予測の難しい選出方式であることを示しています。

2024年

- セ・リーグ:度会隆輝(DeNA)
- パ・リーグ:水谷瞬(日本ハム)

2024年は、水谷が38,410票を獲得してパ・リーグ1位となりました。セ・リーグでは度会が22,978票で選出されています。

歴代結果から見える特徴

3大会を比較すると、プラスワン投票には異なるタイプの選手が選ばれていることが分かります。

2024年は度会や水谷、2025年は山本、2026年は坂本や柳田というように、若手から実績豊富なベテランまで選出されています。

特定の年齢層やキャリアの選手に限定される制度ではありません。

大切なのは、通常の選出枠に入っていないこと、出場資格を満たしていること、そして最後のファン投票で最多得票を得ることです。

なお、2024年はNPB公式サイトに加えてSmartNewsアプリからも投票できる方式でした。2026年とは投票経路が異なるため、年度ごとの投票総数を単純に人気の増減として比較するのは適切ではありません。

【プロの結論】プラスワン投票で本当に注目すべき3つのポイント

オールスタープラスワン投票を理解するうえで、押さえておきたい要点は3つあります。

1. 最多得票でも誰でも出場できるわけではない

プラスワン投票は、すべてのプロ野球選手を対象とした人気投票ではありません。

支配下登録日、既存の選出状況、公式戦の出場基準という条件を満たした選手だけが対象です。

そのため、投票順位を確認するときは、まず候補選手の資格を確認する必要があります。

2. ファン投票の再実施ではなく独立した追加選出

プラスワン投票は、最初のファン投票で惜しくも選ばれなかった選手を、そのまま繰り上げる制度ではありません。

対象者を改めて設定し、別の期間に新しい投票を行います。

2026年の結果でも、坂本と柳田はそれぞれのプラスワン投票で最多得票を獲得して選出されました。

3. 辞退が発生した場合は次点選手が繰り上がる

NPBの2026年実施要項では、プラスワン投票で選出された選手がけがなどの理由で出場を辞退した場合、次点選手を繰り上げ選出する規定も設けられていました。

つまり、最初の選出発表だけでなく、その後の出場者変更にも注意が必要です。

読者が結果を確認するときは、次の順番で情報を見ると混乱しません。

- NPB公式のプラスワン投票結果
- 各リーグの得票順位
- 選出後の辞退・繰り上げ情報
- 最終的なオールスター出場選手一覧

投票結果と実際の試合出場者は、必ずしも同じとは限らないためです。

【オールスタープラスワン投票】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:オールスタープラスワン投票とは何ですか?

A1:プロ野球オールスターゲームの出場選手を追加で決めるファン投票です。通常のファン投票、選手間投票、監督選抜で選ばれていない選手から、セ・パ各リーグ1人ずつ、合計2人を選びます。

Q2:2026年のプラスワン選出選手は誰ですか?

A2:セ・リーグは巨人の坂本勇人、パ・リーグはソフトバンクの柳田悠岐です。坂本は30,684票、柳田は31,180票を獲得しました。

Q3:2026年のプラスワン投票期間はいつでしたか?

A3:2026年7月14日0時から7月20日23時59分まででした。選出選手は7月22日16時にNPBから発表されました。

Q4:プラスワン投票は1人何回まで投票できますか?

A4:2026年は1日1回まででした。セ・リーグとパ・リーグから1人ずつ選べるほか、片方のリーグだけに投票することも可能でした。

Q5:ファン投票とプラスワン投票は同じものですか?

A5:異なります。通常のファン投票はポジション別に選手を選ぶ制度ですが、プラスワン投票は既にほかの方法で選出された選手を除き、各リーグの追加枠を1人ずつ決める制度です。

Q6:過去のプラスワン選出選手には誰がいますか?

A6:直近では、2024年に度会隆輝と水谷瞬、2025年に中野拓夢と山本大斗、2026年に坂本勇人と柳田悠岐が選出されています。

2026年のマイナビオールスターゲームでは、最後の追加出場枠を決めるプラスワン投票によって、セ・リーグから坂本勇人、パ・リーグから柳田悠岐が選出されました。

坂本は30,684票、柳田は31,180票を獲得。投票延べ人数は113,787名、得票総数は201,232票でした。

プラスワン投票の仕組みを理解するうえで重要なのは、通常のファン投票・選手間投票・監督選抜とは別に、未選出選手を対象とする追加のファン投票が実施されるという点です。

また、対象選手には支配下登録日や公式戦出場数などの条件があり、単純な人気投票とは異なる選出制度になっています。

2024年の度会隆輝・水谷瞬、2025年の中野拓夢・山本大斗、そして2026年の坂本勇人・柳田悠岐という歴代の選出例を見ると、若手の台頭からベテランの存在感まで、ファンが見たい選手を最後に選べる仕組みの面白さが伝わってきます。

次回のオールスターでも、通常の選出結果だけでなく、プラスワン投票の候補者、投票期間、最終順位に注目すると、出場メンバーが決まるまでの過程をさらに楽しめるはずです。

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コンテンツディレクター 室井 健太
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