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【原点を徹底解説】NiziUはなぜ「Make you happy」で誕生したのか?

星野 匠 星野 匠 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
目次

「Make you happy」を理解するうえで欠かせないのが、グループ結成のきっかけとなったオーディション番組『Nizi Project』だ。

このプロジェクトは、韓国のJYP Entertainmentと日本のソニーミュージックが共同で進めたグローバルオーディション企画。総合プロデューサーを務めたのは、J.Y. Park(パク・ジニョン)だった。

ソニーミュージックの2020年6月26日付公式発表によると、プロジェクトは2019年2月に始動。同年7~8月には日本国内8都市に加え、ハワイとロサンゼルスを含む計10か所で地域オーディションを開催した。

応募者は1万人を超え、選抜された26人が東京合宿に参加。さらに14人が韓国合宿へ進み、約半年間にわたる個人・グループミッションやファイナルステージを経て、最終的に9人が選ばれた。

NiziUのメンバー9人と誕生の経緯
メンバー オーディション最終順位
MAKO 1位
RIKU 2位
RIMA 3位
RIO 4位
MAYA 5位
MIIHI 6位
MAYUKA 7位
AYAKA 8位
NINA 9位

グループ名のNiziUには、オーディション名に由来する「Nizi」と、メンバーやファンを表す「U」という意味が込められている。

なぜプレデビュー曲が6月30日に発売されたのか

2020年6月26日、オーディション番組の最終回でNiziUの結成とメンバー9人が発表された。

そして、そのわずか4日後の6月30日、プレデビュー・デジタルミニアルバム『Make you happy』が日韓同時配信された。世界配信は7月1日から始まっている。

この作品には、ファイナルステージで披露された3曲と、『Nizi Project』のテーマソングを含む全4曲が収録された。

つまり「Make you happy」は、単に最初に発売された楽曲ではない。オーディションを通じて生まれた9人が、競争する参加者から一つのグループへと変わった瞬間を象徴する作品だった。

【歌詞の意味を考察】J.Y. Parkが伝えたかった「幸せ」の正体

makeyouhappy

「Make you happy」の歌詞は、タイトルが示すとおり、相手を笑顔にしたいという気持ちを中心に展開する。

ただし、単純に恋愛感情だけを歌った楽曲として捉えると、作品のメッセージを十分に理解できない。

歌詞では、相手が何を求め、何に幸せを感じるのかを問いかけながら、その人に合った喜びを届けようとする姿勢が描かれている。

1. 相手の気持ちを知ろうとする優しさ

冒頭では、特別な贈り物を考えるような気持ちから、相手が本当に望んでいるものを探そうとする。

ここで重要なのは、贈る側の自己満足ではなく、受け取る側の気持ちが中心にあることだ。

高価なものや大きなプレゼントが幸せを生むとは限らない。相手が何を見て、何を聴き、何を喜ぶのかを理解しようとすること自体が愛情表現になっている。

2. 失われた笑顔を取り戻してほしいという願い

楽曲のサビでは、相手に笑ってほしいという願いが繰り返される。

ここには、単に楽しい時間を共有したいという以上の意味がある。

つらいことがあった人や、以前のように笑えなくなった人に対して、もう一度笑顔を取り戻してほしいという励ましとしても受け取れる。

明るく弾むサウンドの裏側に、相手の心の状態を気遣うメッセージがあるのだ。

3. 一方的に幸せを与えるのではなく、一緒に幸せになる

もう一つ注目したいのが、歌詞に描かれる相互的な関係だ。

相手を幸せにしたいと願う一方で、相手の笑顔を見ることが自分自身の喜びにもなっている。

この構造によって、楽曲は一方的な応援歌ではなく、互いに支え合う関係を描いた作品になっている。

J.Y. Parkだけが作った楽曲なのか?

実際の制作クレジットを見ると、J.Y. Park以外のクリエイターも参加している。

制作項目 担当者
作詞 J.Y. Park、Yuka Matsumoto
作曲 J.Y. Park、Lee Hae Sol
編曲 J.Y. Park、Lee Hae Sol
歌唱 NiziUメンバー9人

特に興味深いのは、2020年6月30日に公開された『Make you happy』のインタビューだ。

音楽メディア「リアルサウンド」に掲載されたRIMA、MAYA、NINAのインタビューでは、メンバーが楽曲を初めて聴いたときの感想やレコーディングへの思いを語っている。

RIMAは、自分たちを思い浮かべて書かれた楽曲であることへの感謝を示し、MAYAは歌詞に込められた思いに心が温まったと振り返った。NINAも、家族や応援してくれるファンを思いながら歌ったという。

このエピソードから見えてくるのは、楽曲のメッセージがメンバー自身の経験とも重なっていたことだ。

「誰かを幸せにしたい」というテーマは、オーディションを経て新しいスタートを切る9人にとっても、自然に自分たちの言葉として受け止められるものだった。

【2026年版と原曲を比較】新MVは何が変わった?

2026年版を語るうえで最も重要なのは、単なる過去映像の再編集ではないという点だ。

2026年6月30日にYouTubeで公開された「Make you happy (2026 ver.)」は、NiziUが6年間に積み重ねてきた活動を映像で振り返る企画として制作された。

ソニーミュージックの公式発表でも、6年目を迎えたメンバーの歩みを記録した映像として紹介されている。

2020年版と2026年版の違い
比較項目 2020年版 2026年版
公開日 2020年6月30日 2026年6月30日
作品の位置づけ プレデビュー曲の初MV 6年間の歩みを振り返る新MV
メンバーの姿 デビュー直前の初々しい9人 活動を重ねて成長した9人
映像表現 各メンバーの個性やダンスを紹介 過去のMVや衣装を再現する演出
主な見どころ 縄跳びダンス、J.Y. Parkの出演 過去作品へのオマージュ、成長の記録
関連作品 プレデビューミニアルバム ベストアルバム『Portfolio』

2026年版の最大の特徴は過去MVの再現

2026年版について、特に注目を集めたのが過去のミュージックビデオを思い起こさせる演出だ。

2026年7月3日付の「めざましmedia」の報道では、MAYAが自身のSNSで、過去のMVの印象的なシーンや衣装が多数再現され、6年間の活動が詰まった新しいMVになっていると紹介したことが伝えられた。

これは単なる懐かしさを演出する仕掛けではない。

2020年の初々しい姿を知るファンにとっては、同じグループが時間を経てどのように変化したのかを視覚的に確認できる構成になっている。

原曲との違いは音源にもあるのか?

ここは誤解しやすいポイントだ。

公式発表が明確に説明しているのは、2026年版の新しいミュージックビデオの公開である。

一方、『Portfolio』の公式収録曲一覧では、1曲目は「Make you happy」と表記されている。通常盤や初回生産限定盤の収録曲名も同様だ。

そのため、2026 ver.という名称だけを根拠に、原曲を全面的に再録音したリメイクや、大幅なリミックスが行われたと断定することはできない。

確認できる大きな違いは、6年間の活動を振り返る映像演出にある。 音源の変更については、公式の発売案内で明示された内容と区別して理解したい。

【制作陣・作品・活動年表】NiziUと「Make you happy」の関係を整理

この楽曲を取り巻く関係者と作品を整理すると、2020年のオーディションから2026年のベストアルバムまで、一本の流れでつながっていることが分かる。

時期 人物・作品・組織 関係と出来事
2019年2月 J.Y. Park、JYP、ソニーミュージック Nizi Project始動
2019年7~8月 Nizi Project 全10か所で地域オーディション
2020年6月26日 NiziUの9人 ファイナルステージを経てメンバー決定
2020年6月30日 Make you happy プレデビューミニアルバム配信、MV公開
2020年 J.Y. Park、Yuka Matsumoto 楽曲の作詞を担当
2020年 J.Y. Park、Lee Hae Sol 楽曲の作曲を担当
2020年8月 NiziU デジタルミニアルバム累積10万DL突破
2020年12月 Make you happy MV再生数2億回突破
2026年6月30日 Make you happy (2026 ver.) 新MV公開
2026年7月1日 Portfolio NiziU初のベストアルバム発売
2026年7月9日 Make you happy オリコン週間ストリーミング急上昇ランキング1位

関係者それぞれの役割

- J.Y. Park: Nizi Projectの総合プロデューサーであり、「Make you happy」の作詞・作曲・編曲にも参加。
- Yuka Matsumoto: 楽曲の作詞を担当。
- Lee Hae Sol: 楽曲の作曲・編曲を担当。
- Sony Music: JYPと共同でオーディションを企画し、音楽作品をリリース。
- NiziU: MAKO、RIO、MAYA、RIKU、AYAKA、MAYUKA、RIMA、MIIHI、NINAの9人で構成されるグループ。

この関係を押さえておけば、J.Y. Parkがすべての制作工程を一人で担ったという誤解も避けられる。

【縄跳びダンスとオリコン実績】なぜ2026年にも再び注目された?

「Make you happy」の知名度を一気に押し上げた要素として、サビの縄跳びダンスは外せない。

手首を回しながら縄跳びをするように軽快にジャンプする振付は、曲を知らない人にも視覚的に伝わりやすい特徴を持っていた。

2020年当時、芸能人によるカバー動画などを通じて振付が広がり、オリコンも社会現象となったと報じている。MVは公開から1日あまりで1,000万再生を突破した。

2020年のオリコンランキング実績

デビュー前の作品でありながら、数字の面でも大きな成果を残した。

オリコンの2020年7月15日付報道によると、デジタルミニアルバム『Make you happy』は週間デジタルアルバムランキングで2週連続1位を獲得。

加えて、初登場週には週間デジタルシングル、週間デジタルアルバム、週間ストリーミングの3部門で同時に1位を記録した。

8月19日付のオリコン発表では、同ミニアルバムの累積ダウンロード数が10万200DLに到達。女性アーティストとして初めて、週間デジタルアルバムランキングで累積10万DLを突破した作品となった。

2026年の再注目は数字にも表れている

2026年7月の実績

2026年7月1日の『Portfolio』発売と新MV公開をきっかけに、「Make you happy」のストリーミング再生も再び伸びた。

CDJournalなどが報じたオリコン集計によると、同曲は7月9日発表の「オリコン週間ストリーミング急上昇ランキング」で、上昇率185.8%を記録して1位を獲得した。

対象期間は2026年6月29日~7月5日。ベストアルバムの発売、新MV公開、テレビ番組でのパフォーマンスなどが重なったタイミングだった。

また、2026年7月9日付の「THE FIRST TIMES」は、新MVが公開後に1,000万回再生を突破したと報道している。

なお、185.8%という数値は通常の週間再生数ランキングの順位ではなく、前週からの増加率を競う急上昇ランキングの結果だ。この違いは押さえておきたい。

『Portfolio』のオリコン順位は?

2026年7月1日に発売された『Portfolio』は、NiziU初のベストアルバム。

通常盤には全20曲が収録され、「Make you happy」が1曲目に配置されている。

オリコンの作品情報では、同アルバムの最高順位は2位。週間アルバムランキングTOP300への登場回数は11週となっている。

この結果は、過去のヒット曲を集めただけでなく、現在のNiziUを知るための作品としても受け入れられたことを示す材料になる。

【プロの結論】「Make you happy」2026年版をどう楽しむべきか

2026年版の価値は、楽曲そのものの懐かしさだけではない。

2020年のプレデビュー当時、NiziUはオーディションを勝ち抜いたばかりの9人だった。初めてのMVには、これからグループとして歩き出すメンバーのフレッシュな魅力が映し出されていた。

それから6年が経過し、2026年版では過去の作品を振り返る演出を通じて、グループが積み重ねてきた時間そのものが作品の一部になった。

初めてNiziUを知る人におすすめの楽しみ方

1. 2026年版MVを見る: 6年間の活動を振り返る映像から、現在のNiziUを知る。
2. 2020年版MVを見る: プレデビュー当時の9人の表情や縄跳びダンスを確認する。
3. 歌詞を読み解く: 誰かを笑顔にしたいという楽曲のテーマに注目する。
4. 『Portfolio』を聴く: 1曲目から聴き進め、グループの音楽的な変化を追う。

長年のファンが注目したいポイント

過去のMVと2026年版を見比べると、衣装や演出の再現だけでなく、同じ楽曲を表現するメンバーの雰囲気の変化も楽しめる。

一方、原曲のサウンドそのものが大幅に変わったリメイクを期待する人は、2026年版の公式説明が新MVを中心としている点を理解しておきたい。

専門的な視点から見れば、「Make you happy」はNiziUのヒット曲という枠を超え、グループのブランドと歴史を象徴する作品になっている。

初期の代表曲をベストアルバムの先頭に置き、その曲の新MVを6周年の節目に公開する。これは過去の実績を再利用するだけでなく、現在のNiziUとデビュー当時のNiziUを一つの作品で結び直す取り組みだ。

【Make you happy】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:NiziUの「Make you happy」はいつ発売された?

A1:2020年6月30日にプレデビュー・デジタルミニアルバムとして日韓同時配信された。MVも同日に公開されている。世界配信は7月1日から始まった。

Q2:「Make you happy」の歌詞にはどんな意味がある?

A2:大切な相手の気持ちを理解し、笑顔にしたいという願いが中心にある。相手を幸せにすることが自分自身の喜びにもなるという、相互的な愛情や思いやりを描いている。

Q3:「Make you happy (2026 ver.)」は原曲と何が違う?

A3:主な違いはミュージックビデオの映像演出。過去のMVや衣装を再現し、6年間の活動を振り返る内容になっている。音源の全面的な再録やリミックスについては、公式発表で明確な説明はされていない。

Q4:2026年版のMVはいつ公開された?

A4:2026年6月30日にYouTubeで公開された。翌7月1日には、ソニーミュージックから初ベストアルバム『Portfolio』の発売とともに公式告知が行われた。

Q5:「Make you happy」はオリコンで1位を獲得した?

A5:はい。2020年には収録されたデジタルミニアルバムが週間デジタルアルバムランキングで2週連続1位を獲得。2026年7月には楽曲が週間ストリーミング急上昇ランキングで1位となった。

Q6:「Make you happy」の制作陣は誰?

A6:作詞はJ.Y. ParkとYuka Matsumoto、作曲はJ.Y. ParkとLee Hae Solが担当している。

NiziUの「Make you happy」は、2020年6月30日のプレデビューから2026年版MVの公開まで、グループの歩みを象徴し続けている楽曲だ。

2026年6月30日に公開された新MVでは、過去のMVや衣装を再現する演出によって、デビュー当時からの変化が描かれた。翌7月1日には初のベストアルバム『Portfolio』が発売され、全20曲の1曲目に原点となる楽曲が収録された。

加えて、2026年7月のオリコン週間ストリーミング急上昇ランキングで1位を獲得したことからも、過去の代表曲が現在のリスナーに再び届いていることが分かる。

歌詞に込められた「誰かを笑顔にしたい」というメッセージは、6年という時間を経ても色あせていない。2020年版と2026年版の両方を見比べることで、NiziUが歩んできた道のりと、これからの可能性をより深く感じられるはずだ。

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コンテンツディレクター 星野 匠
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