休場力士一覧を見るときに間違えやすいのが、初日から休むケースと、場所の途中で土俵を離れるケースの違いだ。
初日休場とは?初日休場とは、本場所の初日から出場しないことを指す。場所前の稽古で負傷が判明した場合や、病気の治療が必要になった場合などが該当する。
初日の取組がすでに組まれている場合、休場した力士には不戦敗、対戦相手には不戦勝が記録される。その後の日程は休場扱いとなる。
途中休場とは?途中休場とは、場所の初日から出場していた力士が、取組中の負傷や病気などによって、場所の途中から出場を取りやめることだ。
それまでに獲得した白星・黒星は残る。休場を届け出た日に取組が組まれていれば、その一番は不戦敗となり、対戦相手には不戦勝が付く。以降は休場を示す記号が並ぶ。
星取表の記号を覚えておこう日本相撲協会の公式星取表では、勝敗や休場を次のような記号で表示している。
| 記号 | 意味 | 内容 |
|---|---|---|
| ○ | 勝ち | 通常の取組で勝利 |
| ● | 負け | 通常の取組で敗北 |
| □ | 不戦勝 | 相手の休場による勝利 |
| ■ | 不戦敗 | 自分の休場による敗北 |
| や | 休み・取組なし | 休場または取組のない日 |
| × | 引き分け | 勝負が引き分け |
| △ | 痛み分け | 双方の負傷などによる特殊な結果 |
とくに間違えやすいのが、□と■だ。白い四角は不戦勝、黒い四角は不戦敗を意味する。休場した力士だけでなく、その対戦相手にも勝敗が付く仕組みになっている。
なお、幕下以下は幕内・十両と取組数が異なるため、星取表を見る際は番付の区分にも注意したい。
【番付への影響】休場すると何枚下がる?公傷制度廃止の歴史

大相撲では、休場によって本来の取組を消化できなければ、次の場所の番付に影響する。特に全休の場合は勝ち星を積み上げられず、番付を大きく下げるケースがある。
ただし、休場した日数だけで降下幅が機械的に決まるわけではない。現在の番付、休場前の成績、勝ち越し・負け越し、同じ地位にいる他の力士の成績などを踏まえて編成される。
2026年九州場所の番付には、休場による影響が具体的に表れている。
- 若隆景:東前頭12枚目から西十両5枚目へ。
- 若ノ勝:東前頭16枚目から西十両10枚目へ。
若隆景は名古屋場所と秋場所を連続で全休し、幕内から十両へ降下した。若ノ勝も名古屋場所の途中休場と秋場所の全休を経て十両へ移っている。
公傷制度とは何だったのか?かつて大相撲には、本場所の取組で負ったけがを一定の条件で公傷と認定し、番付降下を救済する「公傷制度」が存在した。
この制度は1972年1月場所に導入された。認定された力士は、けがの治療のため翌場所を全休しても、番付を維持できる仕組みだった。
しかし、制度の運用をめぐって認定基準の問題や適用の増加が指摘されるようになった。日本相撲協会は制度の見直しを進め、2003年11月場所を最後に公傷制度を廃止した。
その後は、本場所で負ったけがであっても、休場による番付への影響を原則として免れることはできなくなった。2011年には新たな公傷制度の創設も検討されたが、当面見送られている。
公傷制度がなくなった現在の課題公傷制度の廃止によって、力士にはけがを治す時間と、番付を維持するために出場する判断との難しい選択が生まれている。
無理をして出場すれば、負傷箇所を悪化させる可能性がある。一方、休場を選べば番付降下につながる場合がある。
若隆景のケースは、その難しさを象徴している。2026年5月の夏場所で優勝した実力者でありながら、左脚の重傷によって長期離脱を余儀なくされ、十両から再起を図ることになった。
番付だけを見れば後退に映るが、長期的な競技生活を考えれば、治療とリハビリを優先する判断にも意味がある。休場を単純な成績不振と同じように評価しない視点も必要だ。
【休場力士一覧】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年11月場所の休場力士は何人ですか?
A1:11月5日時点で、日本相撲協会の公式休場力士情報には個別の力士名が確認できないため、確定した休場者数は示せない。初日までに追加発表があれば、人数も変わる可能性がある。
Q2:豊昇龍は2026年九州場所に出場しますか?
A2:出場することを11月5日に本人が明らかにした。7月下旬の右膝手術と秋場所全休を経て、3場所連続休場からの復帰を目指す。
Q3:若隆景は九州場所を休場しますか?
A3:休場ではなく、11月4日に師匠の荒汐親方が九州場所での復帰を明言した。左脚のコンパートメント症候群による手術とリハビリを経て、西十両5枚目で再起を図る。
Q4:若ノ勝の休場理由は何ですか?
A4:2026年7月の名古屋場所で右脚を負傷し、右大腿骨骨挫傷と診断された。その後、右膝の亜脱臼や内側側副靱帯損傷も公表された。秋場所も初日から休場したが、九州場所については11月5日時点で休場決定を確認できない。
Q5:幕下や序二段の休場力士も確認できますか?
A5:確認できる。日本相撲協会の公式休場力士情報には、幕下・三段目と序二段・序ノ口の専用区分が設けられている。幕内・十両だけでなく、下位の番付も確認したい場合に利用できる。
Q6:途中休場すると不戦敗になりますか?
A6:すでに取組が組まれている日に休場した場合、その日の取組は不戦敗となり、相手には不戦勝が記録される。その後の日は休場扱いとなる。公式星取表では■が不戦敗、□が不戦勝を示す。
2026年11月場所の休場力士情報は、初日の11月8日を前に動きが続いている。11月5日時点の日本相撲協会の公式ページでは、幕内・十両から序ノ口までの区分は確認できるものの、個別の休場力士名は掲載されていない。
一方、注目力士の動向には大きな進展があった。豊昇龍は11月5日に九州場所への出場を決断し、若隆景も11月4日に復帰が決定。若ノ勝については、過去のけがと秋場所の休場歴は明らかになっているものの、今場所の休場は確認されていない。
休場力士一覧を正しく読み解くために押さえておきたいのは、次の3点だ。
1. 公式発表を優先する: 過去の休場歴や稽古欠席と、今場所の正式な休場を混同しない。
2. 番付の全区分を見る: 幕内・十両だけでなく、幕下・三段目・序二段・序ノ口まで確認する。
3. 場所中も情報を更新する: 初日休場と途中休場を区別し、星取表の□・■・やを読み分ける。
九州場所は11月8日から22日まで福岡国際センターで開催される。豊昇龍の横綱復帰、若隆景の十両からの再出発、そして各段の力士たちの出場状況は、今場所を追ううえで見逃せないポイントとなる。
休場者の情報は一度確認して終わりではない。初日前、序盤戦、中盤戦、千秋楽と確認するタイミングを分けることで、番付や星取表の変化まで含めた大相撲の最新状況を正確に把握できる。