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加害者家族は事件後どうなる?法的責任・報道被害・生活再建と2026年の支援策を徹底解説

各務 亮 各務 亮 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
目次

家族が重大な犯罪を起こしたとき、その影響を受けるのは事件を起こした本人だけではありません。親や配偶者、子ども、きょうだいなど、犯罪に関与していない家族まで、周囲からの非難、SNSでの誹謗中傷、報道によるプライバシー侵害、職場や学校での孤立に直面することがあります。

しかし、日本の法律では、家族であるという理由だけで犯罪の責任を負うわけではありません。刑事責任と民事上の損害賠償責任には、それぞれ異なる成立条件があります。また、家族が受ける社会的制裁と、法律に基づく責任は明確に区別する必要があります。

【実態】加害者家族とは誰を指す?事件後に直面する現実

加害者家族
加害者家族は犯罪を起こした本人と同じではない

加害者家族とは、犯罪を起こした人物の親、配偶者、子ども、きょうだいなど、家族関係や親密な関係を持つ人々を指す社会的な呼称です。法律上、独立した犯罪者の分類や特別な責任主体を意味する言葉ではありません。

家族の立場も一様ではありません。事件を知らなかった人、事件を知っていても関与していなかった人、本人を止めようとした人、経済的・精神的な被害を受けた人など、置かれている状況は異なります。

加えて、家庭内で犯罪が発生した場合、残された家族自身が事件の被害者であることもあります。加害者の家族という属性だけで、その人の事件との関係を判断することはできません。

事件発覚後に起きる生活環境の変化

事件が報道されると、家族の生活は急激に変わることがあります。報道によって自宅や勤務先、学校、家族構成などが推測され、近隣住民や知人から詮索を受けるケースもあります。

特に大きな問題になるのが、家族自身が事件と無関係であっても、周囲から本人と同じような評価を受けることです。これを社会学ではスティグマ、つまり特定の属性に対する否定的な烙印として捉えます。

2014年に日本社会福祉学会の学術誌に掲載された高橋康史氏の研究では、犯罪加害者家族へのインタビュー分析を通じて、事件後の地域社会との関係の変化が検討されています。

研究では、地域を自分の事情を詮索しない環境と認識できる場合には、人間関係の維持や再構築を試みる傾向がある一方、周囲から詮索されると感じる場合には、自ら社会関係から距離を置く傾向が示されました。

つまり、周囲から直接的な攻撃を受けていなくても、他人の視線を意識することで、家族が自発的に孤立していく可能性があります。

精神的な負担は事件直後だけでは終わらない

家族には、驚きや混乱、怒り、悲しみ、自責の念、将来への不安など、複数の感情が同時に生じることがあります。

「自分が気づいていれば防げたのではないか」「家族として何かできたのではないか」という考えが続き、睡眠や食事、仕事、子育てに影響する場合もあります。

岩手県立大学の2026年3月公開の研究「犯罪加害者家族支援の現状と課題―弁護士・保護観察官へのインタビューからー」では、2025年8月から9月にかけて、2県の弁護士2人と1県の保護観察官2人に半構造化インタビューを実施しています。

その結果、家族は事件直後から本人の出所後まで、精神的・経済的・社会的な困難を抱えやすく、自責の念や社会的偏見、相談することへの心理的なハードルによって支援につながりにくい実態が示されました。

ただし、この研究は専門職4人への質的調査であり、全国の加害者家族の被害割合を示す統計ではありません。全国的な実態を一つの数字で表せるほど、調査データが整備されているわけではない点にも注意が必要です。

【法律】加害者家族に法的責任はある?本人との違いを解説

刑事責任は原則として犯罪に関与した本人が負う

日本の刑事法では、犯罪行為に対する責任は、その行為を実行した本人や、共犯として関与した人について判断されます。

親だから、配偶者だから、子どもだからという理由だけで、本人が起こした犯罪について家族が処罰されることはありません。

例えば、家族の一人が殺人や詐欺、窃盗などの犯罪を起こした場合でも、ほかの家族が事件を知らず、犯罪に関与していなければ、家族関係だけを理由に刑事責任を負うことはありません。

一方、家族が犯罪を手助けしたり、共謀したりするなど、自身の行為が犯罪の構成要件に該当する場合は別です。ここでは家族という立場ではなく、本人自身の行為が判断の対象になります。

民法709条・714条・719条で見る損害賠償責任

刑事責任とは別に、被害者に対する民事上の損害賠償責任が問題になることがあります。重要なのが民法709条、714条、719条です。

民法709条は、不法行為による損害賠償責任を定めています。故意または過失によって他人の権利や法律上保護される利益を侵害した人は、損害を賠償する責任を負います。

したがって、家族であっても、自ら不法行為に関与した場合には、その行為に応じた責任を問われる可能性があります。

民法714条は、責任能力がない人を監督する法定の義務を負う人などの責任について定めた規定です。未成年者や精神上の障害によって責任能力を欠く人が他人に損害を与えた場合などに、一定の条件のもとで監督義務者の責任が問題になります。

ただし、親族であれば無条件に監督義務者になるわけではありません。対象者の責任能力や監督義務の有無、具体的な状況などを踏まえて判断されます。

民法719条は共同不法行為者の責任を定めています。複数の人が共同して不法行為を行った場合などには、連帯して損害賠償責任を負うことがあります。

ここでも重要なのは、家族という関係ではなく、共同不法行為への関与があるかどうかです。

加害者家族と連帯責任は何が違う?

「家族なのだから一緒に責任を取るべき」という社会的な意見と、法律上の連帯責任は別のものです。

連帯責任という言葉は、日常会話では集団全体が責任を負う意味で使われることがあります。しかし、民法719条の共同不法行為における連帯責任には、法律上の成立要件があります。

家族関係だけでは、共同不法行為は成立しません。家族に対して道義的な反省や謝罪を要求することと、法的な賠償義務を負わせることを混同してはいけないのです。

本人と家族の責任の比較
項目 加害者本人 家族
刑事責任 犯罪への関与に応じて負う 家族関係だけでは負わない
民法709条 自身の不法行為について責任を負う 自身の不法行為があれば責任を負う
民法714条 責任能力などが問題になる 法定の監督義務などの要件を満たす場合に責任が生じ得る
民法719条 共同不法行為に関与した場合に責任を負う 共同不法行為への関与などがある場合に責任を負う
社会的制裁 批判や非難の対象になる場合がある 事件と無関係でも偏見や差別を受ける場合がある
生活への影響 逮捕、勾留、裁判、服役など 孤立、転居、退職、学校生活への影響など

この比較から分かるのは、法律上の責任と社会的な不利益は必ずしも一致しないということです。家族が社会的な制裁を受けているからといって、法律上の責任まで発生しているわけではありません。

【社会的制裁】誹謗中傷・住所特定・報道被害で生活はどう変わる?

SNSで家族まで非難の対象になる理由

重大事件が発生すると、SNSや掲示板では事件の背景や本人の人物像に関する情報が急速に拡散します。その過程で、家族の氏名、顔写真、勤務先、学校、居住地域などが話題になることがあります。

本人の犯罪に対する批判が、いつの間にか家族への攻撃に変わることも問題です。

例えば、家族が事件を知っていたかどうか、本人を止めようとしたかどうかといった事情が明らかでないにもかかわらず、家族全体を同じように非難する投稿が拡散されることがあります。

しかし、事件についての疑問や批判を表明することと、無関係な家族の個人情報をさらしたり、脅迫したりすることは違います。

根拠のない事実を投稿したり、個人の名誉を傷つけたりすれば、投稿者自身が名誉毀損罪や侮辱罪などの責任を問われる可能性もあります。

住所特定とプライバシー侵害の深刻さ

加害者家族にとって大きな不安となるのが、自宅や生活圏を特定されることです。

氏名だけでなく、家族構成、勤務先、通学先、写真などが組み合わされると、本人が公開していない情報まで推測される危険があります。

住所や電話番号が拡散されると、嫌がらせの連絡、無断訪問、近隣住民とのトラブルなどにつながる可能性があります。子どもがいる家庭では、学校生活や友人関係にも影響が及びかねません。

警察庁は、SNSや掲示板に氏名、住所、写真などを掲載されて誹謗中傷を受けるケースを、インターネット上の問題として案内しています。

被害に遭った場合は、投稿をむやみに転載したり、相手と感情的に応酬したりするのではなく、掲載ページ、投稿日時、サイト名、内容などを保存することが大切です。

報道による家族のプライバシー侵害

事件報道には、社会に必要な情報を伝える役割があります。しかし、報道の公共性と、家族の私生活をどこまで公表するかは、慎重に考える必要があります。

本人の犯罪を報じるために、必ずしも家族の氏名、職業、勤務先、子どもの学校、居住地まで公表する必要があるとは限りません。

家族が事件に関与していない場合、その人の情報を報道する公益性は、本人の犯罪に関する情報とは別に検討されるべきです。

報道をきっかけにSNSで情報が再拡散されると、最初の報道が消えた後も検索結果や転載記事が残り、家族が長期的な不利益を受けることがあります。

報道機関には、事件の重大性だけでなく、家族のプライバシーや子どもの将来に与える影響も考慮する姿勢が大切です。

仕事・退職問題はどうなる?

家族の犯罪が明らかになると、勤務先に問い合わせが入ったり、同僚から事情を聞かれたりすることがあります。

本人とは別の従業員であるにもかかわらず、職場で居心地が悪くなり、自ら退職を選ぶケースも考えられます。また、事業を営んでいる家庭では、取引先との関係や顧客の反応が経営に影響することもあります。

ただし、家族が犯罪を起こしたという理由だけで、勤務先が自由に従業員を解雇できるわけではありません。

厚生労働省が説明する労働契約法16条では、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当と認められない解雇は無効とされています。親族の事件と本人の勤務上の問題は、区別して判断される必要があります。

不当な退職強要や解雇を受けた場合には、労働問題に詳しい弁護士や都道府県労働局の相談窓口に相談する選択肢があります。

結婚・恋愛・子どもの将来への影響

加害者家族であることは、結婚や恋愛を法律上禁止する理由にはなりません。しかし、交際相手やその家族に事件を知られることへの不安、将来の人間関係への心配、相手から偏見を持たれる恐れなど、心理的な負担が生じる場合があります。

結婚に際して、家族の過去をどこまで伝えるかという問題もあります。これは個々の関係性や事情によって異なり、家族の犯罪歴を理由に一律の告知義務が発生するわけではありません。

子どもについては、学校での詮索やからかい、友人関係の変化、進学や就職に対する不安などが懸念されます。

子どもは親の犯罪について責任を負う立場ではありません。家庭内で安心して生活できる環境を確保し、学校にも必要な範囲で相談しながら、本人のプライバシーと尊厳を守ることが大切です。

なお、結婚・恋愛や退職・転居に関する全国規模の発生率を示す公的統計は十分に整備されていません。こうした影響は、家族構成、事件の内容、報道の規模、地域環境などによって異なります。

【2026年最新】加害者家族を支援する団体と相談窓口

特定非営利活動法人World Open Heart

加害者家族を専門的に支援する団体の一つが、特定非営利活動法人World Open Heart(ワールドオープンハート)です。

同団体は、犯罪加害者の家族が抱える悩みについて、刑事手続き、裁判、刑務所、日常生活など幅広い相談に対応しています。

家族が逮捕された直後の混乱、報道機関への対応、裁判への準備、子どもへの説明など、一般的な法律相談だけでは解決しにくい問題も相談できます。

公式案内に掲載されている相談方法は次のとおりです。

  • 相談先:加害者家族ホットライン
  • 電話番号:090-5831-0810
  • 受付時間:24時間・年中無休
  • 相談方法:初回は原則として電話相談
  • 匿名相談:可能
  • 相談料金:無料(電話の通話料は相談者負担)

電話がつながらない場合は、着信を残すと24時間以内に折り返す案内もあります。面談が必要な場合は、事務所での相談や出張について検討されます。交通費などの実費は原則として相談者負担です。

また、同団体は「加害者家族の会(オープンハートタイム)」も開催しています。参加者のプライバシーを守るため、会の中で話した内容を外部に持ち出さないなどのルールが設けられています。

法務省のみんなの人権110番

家族の事件を理由に差別や嫌がらせ、ハラスメントを受けている場合は、法務省の人権相談も利用できます。

  • 窓口:みんなの人権110番
  • 電話番号:0570-003-110
  • 受付時間:平日8時30分~17時15分
  • 相談内容:差別、ハラスメント、その他の人権問題
  • 相談方法:電話、面談、インターネット相談など

相談は秘密厳守で受け付けられます。インターネット上の人権侵害についても、削除依頼の方法などの助言を受けられます。

総務省委託の違法・有害情報相談センター

SNSや掲示板に家族の氏名、住所、写真などを掲載された場合は、違法・有害情報相談センターが相談先になります。

インターネットに関する専門知識を持つ相談員が、投稿の削除依頼の方法や、サイト管理者への対応について助言します。

特に、複数の掲示板やSNSに個人情報が拡散している場合には、どこに削除を申し出るべきか整理することが役立ちます。

警察への相談・通報

住所や電話番号の公開に加え、脅迫、つきまとい、嫌がらせ、無断訪問などが発生している場合は、警察への相談も検討してください。

緊急の危険がある場合は110番、緊急性のない警察相談は警察相談専用電話「#9110」が利用できます。

投稿の記録やメッセージ、着信履歴などは、削除する前に保存しておくことが重要です。

2026年のネット誹謗中傷対策と情報流通プラットフォーム対処法

インターネット上の権利侵害への対応では、2025年4月1日に施行された情報流通プラットフォーム対処法も重要です。

この法律は、旧プロバイダ責任制限法を改正したもので、大規模プラットフォーム事業者に対し、権利侵害情報の削除対応の迅速化や運用状況の透明化に関する義務を定めています。

削除申出に対する対応手続きの整備や、削除基準・運用状況の公表などが制度の柱です。2026年6月9日の参議院総務委員会では、政府が同法の適用対象となる大規模事業者を9事業者指定していることを説明しています。

ただし、この法律は家族に関する投稿を申し立てれば必ず削除できる制度ではありません。権利侵害の内容や各投稿の事情に応じて判断されます。

削除を求める際には、名誉毀損やプライバシー侵害など、どの権利がどのように侵害されているかを整理することが大切です。

【生活再建】加害者家族が事件後の生活を取り戻すために必要なこと

最初に取り組むべきことは生活の安全確保

事件直後は、報道やSNSへの対応、本人との連絡、捜査機関からの問い合わせなどが重なり、家族自身の生活を考える余裕がなくなることがあります。

しかし、生活再建では、まず安全と日常生活を守ることが優先されます。

  • 住所や電話番号などの個人情報が公開されていないか確認する。
  • 脅迫やつきまといがあれば、証拠を保存して警察に相談する。
  • 報道機関からの取材について、回答する範囲や対応方法を弁護士と検討する。
  • 子どもの学校生活に影響がある場合は、必要な範囲で学校に相談する。
  • 収入や住居に問題が生じた場合は、自治体の一般的な生活相談窓口につなぐ。

家族がすべての問い合わせに答える必要はありません。本人の事件について説明することと、家族自身の生活やプライバシーを守ることは分けて考えるべきです。

転居や退職は慎重に判断する

事件が知られた地域で生活を続けることが難しくなり、転居を検討する家族もいます。

ただし、転居には住居費、引っ越し費用、子どもの転校、仕事の変更などの負担が伴います。周囲の目が気になるという理由だけで急いで決めるのではなく、実際に安全上の危険があるのか、生活環境を変えることで問題が改善するのかを整理する必要があります。

退職についても同様です。職場での嫌がらせやプライバシー侵害が起きている場合には、まず会社の相談窓口や労働局、弁護士などに相談し、退職以外の解決方法があるか検討することができます。

子どもには年齢に応じた説明と継続的な支援を

子どもが事件について質問してきたとき、すべての情報を一度に伝える必要はありません。年齢や理解力に応じて、分かっている事実と、まだ決まっていないことを分けて説明することが大切です。

子どもに「あなたは何も悪くない」と伝え、家庭の外でも安心して過ごせる場所や相談相手を確保することが、心理的な負担を軽減する助けになります。

学校でのトラブルや睡眠の問題、強い不安などが続く場合は、スクールカウンセラーや公的な教育相談、医療・心理の専門家につなぐことも選択肢です。

家族への支援は本人の更生にもつながる

加害者家族を支援することは、本人の犯罪行為を正当化することではありません。

家族が経済的・精神的に追い詰められ、地域や社会から孤立すれば、本人が社会復帰した際に頼れる人間関係や生活基盤まで失われる可能性があります。

一方、家族が適切な支援を受けて生活を維持できれば、本人の更生を支える環境を残すことにもつながります。

岩手県立大学の2026年の研究でも、家族への支援が本人の更生にも寄与し得ることが示唆されています。家族支援は、単に家族個人を救済するだけではなく、社会復帰や再犯防止を考えるうえでも意味を持つものです。

【プロの結論】加害者家族の人権を守るために社会が見直すべきこと

加害者家族をめぐる問題の本質は、本人が負うべき責任と、家族が受けている不利益が切り離されていないことにあります。

犯罪に対する厳正な捜査や裁判、被害者への支援は当然必要です。一方で、犯罪に関与していない家族まで社会的制裁を受けることは、事件の責任を明確にすることとは別の問題です。

2026年3月の岩手県立大学の研究が示すように、支援につながるまでの心理的な壁や、公的支援の不足は依然として課題です。加害者家族を専門に支援する民間団体が存在する一方で、全国どこでも同じ水準の専門支援を受けられる体制が整っているとはいえません。

今後必要なのは、事件直後から家族の生活を支える相談体制、法律・福祉・心理の専門家の連携、子どもの教育環境の保護、そして報道機関やSNS利用者によるプライバシーへの配慮です。

情報を見極める際には、次の3点が判断基準になります。

  • 法律上の責任があるか:家族関係ではなく、本人自身の犯罪への関与や民事上の責任要件を確認する。
  • 情報を公開する公益性があるか:家族の氏名や住所、勤務先を公開することが本当に社会に必要な情報なのかを考える。
  • 家族の生活を守る方法があるか:誹謗中傷や嫌がらせに対して、法律相談や専門団体、公的窓口を活用する。

加害者家族を支援することは、犯罪を軽視することでも、被害者の苦しみを否定することでもありません。本人の責任を正しく問うことと、無関係な家族の人権を守ることは両立できます。

【FAQ】加害者家族に関するよくある質問

Q1:家族が犯罪を起こしたら、親や配偶者も逮捕されますか?
A1:家族であるという理由だけで逮捕されることはありません。ただし、犯罪への共謀や幇助など、本人自身の犯罪への関与が認められる場合は別です。

Q2:加害者家族は本人の借金や賠償金を支払う必要がありますか?
A2:原則として、家族だからという理由だけで本人の借金や損害賠償金を支払う義務はありません。ただし、保証人になっている場合や、自ら共同不法行為に関与した場合などは別途判断されます。

Q3:家族が犯罪を起こしたことを理由に会社を解雇されますか?
A3:家族の犯罪だけで解雇が自動的に有効になるわけではありません。労働契約法16条に基づき、客観的に合理的な理由と社会通念上の相当性が必要です。

Q4:加害者家族は引っ越しをしなければならないのでしょうか?
A4:法律上、転居を義務付けられるわけではありません。住所特定や嫌がらせなどの具体的な危険がある場合には、安全確保を優先して転居を検討することがあります。

Q5:SNSで家族の住所や写真を公開された場合はどうすればよいですか?
A5:投稿内容、日時、掲載先などを保存し、サイト管理者への削除申請や違法・有害情報相談センターへの相談を検討してください。脅迫やつきまといなどの危険があれば警察にも相談してください。

Q6:加害者家族を専門に支援する団体はありますか?
A6:特定非営利活動法人World Open Heartがあります。加害者家族ホットラインでは匿名相談を受け付けており、2026年現在の公式案内では24時間・年中無休で利用できます。

Q7:加害者家族の子どもも犯罪者として扱われますか?
A7:子どもは親や親族の犯罪について責任を負いません。学校や地域で差別や嫌がらせを受けた場合には、学校、法務局、専門の支援団体などに相談できます。

加害者家族は、事件後に社会的な偏見、SNSでの誹謗中傷、報道被害、仕事や住居、結婚、子どもの学校生活など、さまざまな問題に直面する可能性があります。

しかし、家族であることと犯罪の責任を負うことは同じではありません。刑事責任は本人の犯罪への関与に基づき、民事責任も民法上の成立要件に従って個別に判断されます。

2026年現在、World Open Heartのような専門団体に加え、法務省の人権相談や総務省委託の違法・有害情報相談センターなど、家族が利用できる相談先もあります。

事件の責任を正しく問うこと、被害者を支援すること、無関係な家族の人権を守ること。この3つを同時に実現する社会の仕組みが求められています。

主な根拠資料・2026年時点の確認先

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各務 亮

アニメ・漫画の制作発表を担当。制作会社・出版社の公式告知と原作者コメントを確認してから記事化します。

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