2026年オフの広島東洋カープの契約更改が、10月28日からスタートした。11月3日時点の更改状況は、支配下選手58人を集計対象とした場合、更改済み2人、未更改56人。アップ査定が1人、ダウン査定が1人という、まだ動きの少ない序盤戦だ。最初に契約を更改した益田武尚は100万円増の推定1100万円、11月2日に更改した林晃汰は100万円減の推定1100万円となった。
2026年シーズンを4位で終えたカープにとって、今オフの契約更改は単なる年俸査定にとどまらない。主力選手の契約条件、若手の成長評価、2027年のセ・リーグDH制導入、そして12月に予定される現役ドラフトも関係する。林晃汰や益田武尚の評価を起点に、未更改の主力、広島東洋カープの年俸ランキング、現役ドラフトの対象条件まで整理する。
【カープ契約更改2026速報】11月3日時点で更改2/58人の現状

2026年のカープ契約更改は、10月28日に始まった。
11月3日までの報道を集計したDEPTH//CHARTによると、契約更改の進捗は次のとおりだ。
2 / 58人
2026年11月3日時点の更改状況
更改済み2人
未更改56人
年俸アップ
1人
年俸ダウン
1人
増減合計
±0円
集計対象58人。金額は報道による推定。新入団選手などの扱いは集計方法によって異なる。
更改率は約3.4%。現時点では、球団全体の査定傾向を判断するには早い段階だ。
ただし、今回の2人には対照的な評価が表れている。
益田武尚は100万円増、林晃汰は100万円減。いずれも推定1100万円で並んだが、球団が評価した要点は異なる。
また、増額100万円と減額100万円が相殺されるため、現時点での増減合計は±0円となっている。これは契約更改済みの2人だけを対象にした数字であり、球団全体の年俸総額が変わらないという意味ではない。
公式発表と報道情報の違いにも注意したい。
広島球団の公式発表はチーム編成や選手に関する情報が中心で、個々の年俸についてはスポーツ紙などが推定金額を報じる形式が基本となる。今回の1100万円という数字も、日刊スポーツやデイリースポーツなどの報道に基づく推定額だ。
【林晃汰・益田武尚の契約更改】推定年俸とアップ・ダウンの理由
2026年のカープ契約更改で最初に注目したいのが、林晃汰と益田武尚の2人だ。
同じ1100万円で契約したものの、2026年シーズンの成績や球団からの期待には違いがある。
林晃汰は100万円減の1100万円で更改1,100万円
2027年推定年俸・背番号44
更改日:2026年11月2日
林晃汰は11月2日、マツダスタジアムでの秋季練習後に契約更改交渉に臨み、100万円減の推定1100万円でサインした。
8年目となった2026年シーズンは、1軍で11試合に出場。打率.056、0本塁打、2打点という厳しい結果に終わった。
一方、ファーム・リーグでは打率.308を記録。西地区の首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得している。2軍では明確な結果を残しただけに、1軍での成績との落差が今回の査定を考えるうえで大きなポイントとなる。
林本人も1軍で結果を残せなかったことを反省している。
下(2軍)では打てたけど、それだけだとダメ。しっかり1軍で結果を残せるようにやっていきたいと思います。
デイリースポーツの契約更改報道では、このようなコメントが紹介された。
林にとって注目されるのが、2027年からのセ・リーグDH制導入だ。
これまで林の起用を考える際には、一塁や三塁などの守備位置との兼ね合いもあった。DH制が導入されれば、打撃を生かす選択肢が増える。
2021年にはシーズン10本塁打を記録した長打力も持っている。2軍で示した打撃能力を1軍で発揮できるかどうかが、来季の評価を大きく左右しそうだ。
林にとって2027年は、単に出場試合数を増やすだけでなく、長打率や打率を向上させてDH候補の中で存在感を示すシーズンになる。
益田武尚は100万円増の1100万円で更改1,100万円
2027年推定年俸・背番号26
更改日:2026年10月28日
益田武尚は、2026年10月28日にカープの契約更改第1号として交渉に臨んだ。
前年の推定年俸1000万円から100万円増の1100万円でサイン。4年目のシーズンを終え、来季への期待も込められた契約となった。
2026年の1軍成績は以下のとおり。
- 登板:16試合
- 勝敗:0勝0敗
- 防御率:5.09
ファーム・リーグでは23試合に登板し、0勝1敗1セーブ、防御率2.42を記録した。
開幕1軍メンバー入りを果たしたものの、中継ぎとして期待された役割を十分に果たせず、1軍と2軍を行き来するシーズンだった。
それでも100万円増となった背景には、球団が持つ益田の潜在能力への期待がある。
デイリースポーツによると、球団からは「あのボールがあれば。期待している」といった言葉をかけられたという。
益田も次のように意気込みを語った。
毎年言ってもらっているので、そろそろ応えられるように頑張りたいと思います。
益田の課題は、持ち味である球威を安定した結果につなげることだ。
防御率5.09という1軍成績を改善できれば、リリーフ陣の競争に加わるチャンスは十分にある。今回の100万円増は、2026年の実績だけでなく、今後の成長への期待も含んだ評価と見ることができる。
【広島東洋カープ年俸一覧】未更改の主力と2026年年俸ランキング
2026年のカープ契約更改で、今後の大きな焦点となるのが主力選手の交渉だ。
11月3日時点の契約更改集計では、會澤翼、秋山翔吾、菊池涼介、堂林翔太、大瀬良大地など、多くの選手が未更改となっている。
2026年のカープ選手年俸ランキング上位まず押さえておきたいのは、2026年の推定年俸と2027年の契約更改後の年俸は別の数字だという点だ。
2026年の年俸ランキングは、2025年オフの契約更改などで決まった金額を基準にしている。2027年の新しい契約額は、今オフの交渉を経て決まる。
2026年の推定年俸上位には、次の選手が並ぶ。
| 選手名 | 2026年推定年俸 | 位置 |
|---|---|---|
| 大瀬良大地 | 2億円 | 1位タイ |
| 森下暢仁 | 2億円 | 1位タイ |
| S・ファビアン | 1億8600万円 | 3位 |
| 床田寛樹 | 1億8500万円 | 4位 |
| 栗林良吏 | 1億8000万円 | 5位 |
| 菊池涼介 | 1億7000万円 | 6位 |
| 秋山翔吾 | 1億3000万円 | 10位タイ |
| 坂倉将吾 | 1億4000万円 | 9位 |
このランキングから分かるのは、カープの年俸査定では実績を積んだ主力選手が大きな割合を占めていることだ。
特に投手陣では、大瀬良、森下、床田、栗林が上位に入る。野手では菊池や秋山、坂倉など、チームの中心を担う選手が高額年俸となっている。
11月3日時点の主な未更改選手| 選手名 | 2026年推定年俸 | 11月3日時点の状況 |
|---|---|---|
| 大瀬良大地 | 2億円 | 未更改 |
| 森下暢仁 | 2億円 | 未更改 |
| 菊池涼介 | 1億7000万円 | 未更改 |
| 坂倉将吾 | 1億4000万円 | 未更改 |
| 秋山翔吾 | 1億3000万円 | 未更改 |
| 會澤翼 | 5000万円 | 未更改 |
| 堂林翔太 | 4800万円 | 未更改 |
| 林晃汰 | 1200万円 | 1100万円で更改 |
| 益田武尚 | 1000万円 | 1100万円で更改 |
※2026年推定年俸は今季の契約額。未更改選手の2027年年俸は確定していない。
なかでも注目したいのは、大瀬良、菊池、秋山の3人だ。
大瀬良大地は推定年俸2億円の先発投手。投手陣の中心として、今季の登板実績やチームへの貢献が査定の焦点になる。
菊池涼介は推定年俸1億7000万円。内野守備の経験とチーム内での役割を含め、2027年の契約条件が注目される。
秋山翔吾は推定年俸1億3000万円。外野陣の競争や若手との起用バランスも、来季の編成を考えるうえで要点となる。
ただし、未更改という表示だけで減額や退団を予測することはできない。交渉の順番や複数年契約の有無なども関係するため、金額が発表されるまでは2027年の査定を断定できない。
【カープ現役ドラフト対象候補2026】林・益田は対象になるのか?
2026年オフの契約更改と並んで注目されるのが、現役ドラフトだ。
2026年の現役ドラフトは12月9日(水)開催とNPBから発表されている。今回の制度では対象選手の範囲にも変更が加えられた。
現役ドラフトの対象になる条件現役ドラフトは、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化するための制度だ。
各球団が対象選手のリストを提出し、他球団が獲得を希望する選手を指名する。
2026年の制度では、基本的に以下の条件が設けられている。
- 外国人選手は対象外。
- 複数年契約を結んでいる選手は対象外。
- 来季年俸5000万円以上の選手は原則対象外。ただし5000万円以上1億円未満の選手は1人まで対象にできる。
- FA権を行使したことのある選手、FA資格選手は対象外。
- 育成選手は対象外。
- 前年の現役ドラフトで獲得した選手は対象外。
- シーズン終了後に移籍した選手や、育成から支配下登録された選手なども対象外。
また、2026年はトレードなどで獲得した選手の対象範囲が変更された。前年10月以降から2026年7月31日までに獲得した選手についても、ほかの条件を満たせば対象にできる。
カープで候補として注目される選手DEPTH//CHARTの集計では、林晃汰と益田武尚は来季推定年俸5000万円未満で、現役ドラフトの対象条件を満たす選手として分類されている。
つまり、制度上の対象になり得るという意味では、両選手も候補として注目される。
ただし、ここで重要なのは、制度上の対象選手と球団が実際にリストへ提出する選手は別物だということだ。
球団は戦力構想やポジションのバランス、選手の将来性などを考慮して提出選手を決める。対象条件を満たしているからといって、現役ドラフトで放出されることが決まったわけではない。
未更改の選手についても、来季年俸がまだ決まっていない場合、5000万円の条件を満たすかどうかは判断できない。
特に末包昇大、大盛穂、栗林良吏、島内颯太郎、塹江敦哉、中村奨成などは、今後の契約条件によって対象判定が変わる可能性がある選手として整理されている。
2026年の制度変更がカープに与える影響今回の制度変更は、現役ドラフトの対象範囲を広げる方向の改定だ。
NPBの保科求己法規室長は、対象範囲を広げることで2巡目を活性化させる狙いを説明している。
カープにとっては、単純に選手を放出する制度として考えるのではなく、出場機会を得にくい選手に新しい環境を提供する機会として捉えることもできる。
過去には広島から移籍した中村祐太や矢崎拓也が新天地で登板機会を得ている。反対に、楽天から広島に加入した辰見鴻之介は、移籍後に代走のスペシャリストとして存在感を示した。
今オフも、選手本人の能力と球団のポジション事情がどのように交差するかが注目される。
【カープ契約更改の日程と仕組み】保留になる理由も解説
2026年オフの契約更改日程2026年の広島の契約更改は10月28日にスタートした。
現時点で確認できる主な日程は以下のとおり。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 10月28日 | 益田武尚が契約更改第1号 |
| 11月2日 | 林晃汰が契約更改 |
| 11月3日 | 更改状況2/58人 |
| 11月5日 | 日南秋季キャンプ開始 |
| 11月21日 | 日南秋季キャンプ終了予定 |
| 12月9日 | NPB現役ドラフト |
広島球団は、11月5日から21日まで宮崎県日南市の天福球場を中心に秋季キャンプを実施する予定としている。
林晃汰も参加メンバーに名を連ねている。
契約更改は選手ごとに順次進むため、全選手が同じ日に交渉するわけではない。今後は秋季キャンプや自主トレーニングなどと並行しながら、交渉結果が報道されていく。
カープ契約更改の仕組みとは?契約更改とは、球団と選手が翌シーズンの契約条件を決める交渉だ。
中心となるのは年俸だが、単純に打率や防御率だけで決まるものではない。
一般的には、次のような要素が評価に関係する。
1. 1軍での出場試合数や成績
2. チームへの貢献度
3. 先発・中継ぎ・守備などの役割
4. 2軍での成績と成長度
5. 選手の年齢や将来性
6. 来季の起用方針やチーム編成
球団が提示する条件を選手が受け入れれば契約成立となる。
なお、プロ野球選手の年俸は球団が一律に公表しているわけではない。そのため、契約更改後に報じられる金額は、選手の会見や取材内容を基にした推定額が中心となる。
契約更改の「未更改」と「保留」は違うここはファンが混同しやすいポイントだ。
未更改とは、まだ契約更改が済んでいない状態を指す。
一方、保留とは、球団との交渉を行ったものの、その場では契約にサインせず、再交渉に持ち越すことだ。
例えば、次のような事情が保留につながることがある。
- 球団が提示した年俸と選手の希望額に差がある。
- 査定内容について十分な説明を求めたい。
- 出場機会や来季の起用方針について確認したい。
- 契約条件を持ち帰って検討したい。
近年は正式な交渉の前に事前の話し合いが行われるケースもあり、交渉当日に保留となるケースは以前より少なくなっているとの報道もある。
11月3日時点のカープについては、林と益田はすでにサインしている。残る56人が未更改だからといって、全員が交渉を保留しているわけではない。
この区別は、契約更改速報を読む際に押さえておきたい。
【プロの結論】2026年オフのカープ契約更改で注目すべき3つの焦点
今回の契約更改で重要なのは、単純な年俸の増減だけではない。
2026年のカープはレギュラーシーズンを4位で終え、2027年に向けてチームの競争力を高める必要がある。
そのため、今オフの契約交渉は次の3つの視点から見ると分かりやすい。
1つ目は、主力選手の査定とチーム内での役割だ。
大瀬良、森下、菊池、秋山、坂倉など、年俸上位の選手がどのような条件で契約するかは、来季の戦力構想を読み解く材料になる。
特に高額年俸選手の契約は、チームの年俸総額にも影響する。
2つ目は、若手・中堅選手の1軍定着だ。
林晃汰のように2軍で好成績を残しても、1軍で結果を残せなければ評価につながりにくい。
一方、益田武尚のようにシーズンを通じて課題を残した選手でも、球団が能力を評価して増額するケースがある。
年俸の増減だけで選手の価値を判断するのではなく、球団が何を期待しているのかを見ることが大切だ。
3つ目は、現役ドラフトを含めた選手編成だ。
2026年は12月9日に現役ドラフトが開催される。契約更改で決まる来季年俸や、球団が考えるポジション別の戦力バランスは、候補選手を考えるうえでの判断材料となる。
ただし、制度上の対象になることと実際に提出されることは異なる。対象候補という情報だけで移籍を断定するのは早計だ。
今オフのカープを追うなら、契約金額だけでなく、選手の発言、1軍での役割、秋季キャンプでの取り組み、現役ドラフトの動向を合わせて見ることが重要になる。
【カープ契約更改2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:カープの契約更改は2026年11月3日時点で何人終わっていますか?
A1:11月3日時点では、集計対象58人のうち2人です。益田武尚が10月28日、林晃汰が11月2日に契約更改を終えています。更改率は約3.4%です。
Q2:林晃汰の2027年の年俸はいくらですか?
A2:報道による推定年俸は1100万円です。2026年の1200万円から100万円減となりました。
Q3:益田武尚の2027年の年俸はいくらですか?
A3:報道による推定年俸は1100万円です。2026年の1000万円から100万円増となっています。
Q4:カープの未更改の主力選手は誰ですか?
A4:11月3日時点の集計では、大瀬良大地、森下暢仁、菊池涼介、秋山翔吾、坂倉将吾、會澤翼、堂林翔太などが未更改となっています。
Q5:カープの現役ドラフトはいつ開催されますか?
A5:2026年は12月9日(水)に開催予定です。対象条件を満たす選手が自動的に指名されるわけではなく、球団が提出するリストによって決まります。
Q6:契約更改の保留とは何ですか?
A6:球団との交渉を行ったものの、その場では契約にサインせず、再交渉に持ち越すことです。まだ交渉を行っていない未更改とは異なります。
Q7:カープの年俸ランキングは公式発表ですか?
A7:一般に公表されている年俸ランキングは、スポーツ紙などの報道を基にした推定額です。出来高や複数年契約の詳細が含まれない場合もあるため、実際の契約総額とは異なる可能性があります。
2026年11月3日時点の広島東洋カープの契約更改は、集計対象58人中2人。益田武尚が100万円増の1100万円、林晃汰が100万円減の1100万円で契約を終えた。
林は2軍で首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得した一方、1軍では11試合の出場にとどまった。2027年のDH制導入を追い風に、打撃力を1軍で発揮できるかが大きな課題となる。
益田は1軍で防御率5.09と苦しんだものの、球団からの期待を受けて増額更改。来季は中継ぎとして安定した成績を残せるかが注目される。
今後の焦点は、大瀬良大地、森下暢仁、菊池涼介、秋山翔吾ら主力選手の契約更改だ。さらに12月9日の現役ドラフトに向けた選手編成も見逃せない。
今オフのカープを理解するうえで大切なのは、年俸の増減だけでなく、球団が誰にどのような役割を期待しているかを読み取ることだ。 11月以降の契約更改速報は、2027年シーズンの戦力構想を占う重要な材料になりそうだ。