『ラストエンペラー』(The Last Emperor)
- 製作年:1987年
- 日本公開:1988年1月23日
- 上映時間:163分
- 製作国:イタリア・イギリス・中国
- 監督:ベルナルド・ベルトルッチ
- 製作:ジェレミー・トーマス
- 脚本:ベルナルド・ベルトルッチ、マーク・ペプロー
- 原作:溥儀の自伝『わが半生』
監督を務めたのは、イタリア映画界を代表するベルナルド・ベルトルッチです。歴史的な大作でありながら、政治史の説明だけに終始せず、溥儀という一人の人間の内面を描くことに力を注いでいます。
作品データで注意したいのは、製作年と日本公開年の違いです。『ラストエンペラー』は1987年製作ですが、日本での初公開は1988年1月23日でした。1987年公開という検索表現は作品の製作・海外公開時期を指す場合があり、日本国内の劇場公開日とは区別が必要です。
また、一般的な劇場公開版は163分です。映画.comの作品情報では、オリジナル全長版は218分と紹介されています。鑑賞するバージョンによって上映時間が異なる点も覚えておきたいところです。
第60回アカデミー賞で9部門を受賞本作の評価を語るうえで欠かせないのが、1988年開催の第60回アカデミー賞です。『ラストエンペラー』は9部門にノミネートされ、ノミネートされた9部門すべてで受賞しました。
アカデミー賞公式記録に掲載されている受賞部門は次のとおりです。
- 作品賞
- 監督賞:ベルナルド・ベルトルッチ
- 脚色賞:マーク・ペプロー、ベルナルド・ベルトルッチ
- 撮影賞:ヴィットリオ・ストラーロ
- 編集賞:ガブリエラ・クリスティアーニ
- 美術賞:フェルナンド・スカルフィオッティほか
- 衣装デザイン賞:ジェームズ・アシュソン
- 音響賞:ビル・ロウ、アイヴァン・シャロック
- 作曲賞:坂本龍一、デヴィッド・バーン、コン・スー
特に日本の映画ファンにとって印象深いのは、坂本龍一が作曲賞の受賞者に名を連ねていることです。俳優として出演しただけでなく、映画音楽の分野でも作品の評価を支えました。
アカデミー賞公式記録でも、作品賞を含む9部門の受賞が確認できます。
【プロの結論】『ラストエンペラー』のキャストを理解する3つのポイント

キャストを調べる際に、押さえておきたい要点は3つあります。
1. 溥儀役は成人俳優と3人の子役で構成されているジョン・ローンだけが溥儀を演じたわけではありません。リチャード・ヴゥ、タイジャー・ツゥウ、ウー・タオが年齢別に演じ、成人期をジョン・ローンが担当しています。溥儀の生涯を追う映画だからこそ、年齢に応じた配役が必要だったのです。
2. 坂本龍一は俳優と作曲家の二つの顔を持つ坂本龍一は甘粕正彦役として出演し、さらに映画音楽も担当しました。作曲賞の受賞者にも名を連ねており、出演者一覧だけでは分からない重要な制作上の貢献があります。
3. 役名の表記は日本語と英語の両方で確認する例えば、リサ・ルーの西太后は英語クレジットではTzu Hsui、マギー・ハンのイースタン・ジュエルはEastern Jewelです。ジョアン・チェンの婉容もWan Jungと表記されます。
こうした違いを知っておくと、海外の映画データベースや出演者クレジットを調べるときにも役柄を特定しやすくなります。
キャストを知りたい人には、まずジョン・ローン、ジョアン・チェン、ピーター・オトゥールの3人を押さえ、次に溥儀の子役3人と日本人出演者を確認する順番がおすすめです。歴史上の人物との関係まで知りたい場合は、川島芳子や甘粕正彦などの背景を調べると、作品の理解がさらに深まります。
『ラストエンペラー』のキャストに関するよくある質問(FAQ)
Q1:映画『ラストエンペラー』で溥儀を演じた俳優は誰ですか?
成人した溥儀を演じたのはジョン・ローンです。幼少期から青年期は、リチャード・ヴゥ(3歳)、タイジャー・ツゥウ(8歳)、ウー・タオ(15歳)の3人が担当しています。
Q2:坂本龍一は『ラストエンペラー』で何の役を演じていますか?
坂本龍一は甘粕正彦(甘粕大尉)役で出演しています。また、デヴィッド・バーン、コン・スーとともに映画音楽を担当し、第60回アカデミー賞作曲賞を受賞しました。
Q3:『ラストエンペラー』は1987年公開ですか?
1987年製作の映画です。日本での初劇場公開日は1988年1月23日です。第60回アカデミー賞では1988年に9部門を受賞しています。
映画『ラストエンペラー』は、ジョン・ローンを主演に、ジョアン・チェン、ピーター・オトゥール、マギー・ハン、リサ・ルーなど、国際色豊かな俳優陣が集結した歴史大作です。
特に覚えておきたい出演者と役名は次のとおりです。
- ジョン・ローン:成人した溥儀
- リチャード・ヴゥ:3歳の溥儀
- タイジャー・ツゥウ:8歳の溥儀
- ウー・タオ:15歳の溥儀
- ジョアン・チェン:婉容
- ピーター・オトゥール:レジナルド・ジョンストン
- マギー・ハン:イースタン・ジュエル
- リサ・ルー:西太后
- 坂本龍一:甘粕正彦
- 高松英郎:菱刈隆
- 立花ハジメ:日本人通訳
- ケイリー=ヒロユキ・タガワ:張謙和
1987年製作、日本では1988年公開という時代を超えた作品ですが、2026年に改めてキャストを確認しても、俳優陣の多彩さと配役の奥深さが際立ちます。
出演者の名前だけでなく、誰がどの時代の溥儀を演じ、どの人物と関わっているのかを理解してから鑑賞すると、歴史の大きな流れと個人の人生が交差する本作の魅力をより深く味わえます。