甲本ヒロトには弟が1人いる。弟の名前は甲本雅裕(こうもと・まさひろ)。映画、テレビドラマ、舞台で活躍する実力派俳優であり、兄弟はともに岡山県岡山市の出身だ。
兄弟構成については、2020年3月にニッポン放送のラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」で雅裕本人が明言している。兄弟は2人で、年齢差は約3歳。ヒロトが兄、雅裕が弟という関係だ。
2人の基本プロフィールを整理すると、次のようになる。
- 兄:甲本ヒロト。THE BLUE HEARTSの元ボーカルで、現在はザ・クロマニヨンズのボーカル。
- 弟:甲本雅裕。東京サンシャインボーイズ出身の俳優。『踊る大捜査線』シリーズなどに出演。
注目したいのは、兄弟がそれぞれ音楽と演技という異なる世界でキャリアを築いてきたことだ。兄の知名度が高い一方、雅裕も長年にわたって俳優として実績を積み重ねている。
兄弟であることを知らない視聴者も少なくないが、2026年にはテレビ番組で2人の関係が改めて紹介され、幼少期の思い出や兄への複雑な感情も話題になった。
【岡山の実家】甲本ヒロトの家族構成と父親・母親の素顔

甲本ヒロトと甲本雅裕が育ったのは、岡山県岡山市。実家はクリーニング店を営んでおり、仕事場と生活空間が隣り合う家庭だった。
父親はクリーニング店を経営していた実家の家業については、雅裕が2022年の朝日新聞のインタビューで詳しく語っている。
父親はクリーニング店を経営していた。仕事場から戸を一つ挟むと自宅の居間があり、食事やテレビを見る時間にも、父親が客と話したりアイロンをかけたりする姿が見えていたという。
家庭と仕事が近い環境だったことは、雅裕の記憶に強く残っている。父親の働く姿は、単なる家業の風景ではなく、兄弟が毎日目にしていた生活の一部だった。
加えて、父親には子どもたちの生き方に関する独自の考えがあった。
「クリーニング屋は俺の代で解散!」
これは父親の口癖だったと雅裕は振り返っている。店を子どもに継がせることよりも、それぞれが自分の人生を選ぶことを大切にしていたという。
また、父親はクリーニング店を営む傍ら、家出した子どもや行き場を失った子どもを保護し、親や学校との間に立って話を聞く活動もしていた。雅裕によれば、父親は77歳で亡くなった。
母親は家族をつなぐ存在母親についても、2026年の甲本雅裕の発言から家族の様子が見えてくる。
2026年10月4日放送のフジテレビ系「突然ですが占ってもいいですか?」で、雅裕は父親がすでに亡くなり、母親が現在は一人で暮らしていることを明かした。
同番組では、家族が互いの活動に過度に干渉しないという話題になり、雅裕もその見方にうなずいている。一方で、気がつくと兄弟が母親のもとに集まっていることが多いとも語った。
母親の名前や詳しいプロフィールなど、個人的な情報は広く公表されていない。しかし、雅裕の発言からは、家族がそれぞれ自立しながらも、母親を中心に自然とつながっている様子が伝わってくる。
2026年に公開された実家のクリーニング店の写真2026年5月30日、雅裕は自身のInstagramに幼少期の写真を投稿した。写真には「ドライクリーニング甲本」と書かれた扉の前に立つ幼い雅裕の姿が写っていた。
投稿では、実家のクリーニング店について次のように紹介している。
「僕の実家はクリーニング屋じゃった」
加えて、アイロンをかける父親、父親を手伝いながら夕食を作る母親、爆音でレコードを聴く兄、テレビを見ながらおやつを食べる自分という、当時の家庭の風景を振り返った。
この投稿が興味深いのは、兄ヒロトの音楽活動が家庭の日常に溶け込んでいたことだ。後に日本のロックシーンを代表する存在になる人物も、幼少期には実家でレコードを聴く一人の少年だった。
【幼少期】甲本ヒロトと弟・雅裕はどんな兄弟だった?
2人の幼少期については、2020年のラジオ出演や2022年の朝日新聞インタビューに、雅裕本人の具体的な証言が残されている。
子どもの頃は同じ部屋で生活していた2020年3月29日放送の「戸田恵子 オトナクオリティ」で、雅裕は兄との子ども時代について振り返った。
家ではずっと同じ部屋で過ごしていたため、中学生や高校生になっても兄が家にいることを窮屈に感じることがあったという。
ヒロトが大学に進学して家を離れた後も、帰省すると同じ部屋で過ごすことがあった。弟からすれば、年頃になっても兄との距離を十分に取れない生活だったのだろう。
裏山で遊び、兄の友人とも仲良くなった一方、兄弟の思い出は窮屈だったという話だけではない。
雅裕は、兄の後ろについていき、兄の学校の友人と一緒に遊んだり、その友人の家で食事をしたりしていたと語っている。裏山で兄弟一緒に遊ぶこともあった。
朝日新聞のインタビューでは、兄の後ろにくっついていた子ども時代を振り返り、兄の友人たちと過ごした記憶を紹介している。
兄弟げんかも少なくなかった2026年10月28日放送のフジテレビ系「ノンストップ!」では、雅裕が兄弟げんかについても言及した。
本人によれば、兄弟げんかは「めちゃくちゃした」という。幼少期から常に仲良しだったという単純な関係ではなく、同じ家庭で育った兄弟らしい衝突も経験していた。
また、兄の京都でのライブを見に行ったときの印象についても語っている。ステージに立つ兄は、普段の兄とは違い、まさにロックそのものだったという。
このエピソードから分かるのは、雅裕にとってヒロトは、家庭内では身近な兄でありながら、ステージ上では一人の圧倒的なミュージシャンでもあったということだ。
【兄弟関係一覧】甲本ヒロトと甲本雅裕、家族のつながりを整理
ここまでの本人発言や報道、出版社の発表をもとに、甲本家の家族構成とそれぞれの関係をまとめた。
出典:ニッポン放送、朝日新聞、飛鳥新社、日刊スポーツなどの本人発言・公表情報を整理。
この表からも分かるように、甲本家は父親、母親、兄のヒロト、弟の雅裕という4人家族だったことが、雅裕の初著書の出版社発表からも確認できる。
なお、兄弟の年齢差は、雅裕本人が2020年のラジオ番組で「3つ違い」と説明している。生年の違いとも整合する。
【2026年最新】甲本雅裕が明かした兄・ヒロトとの現在の関係
甲本ヒロトと甲本雅裕の兄弟仲を知るうえで、特に注目したいのが2026年10月のテレビ出演だ。
雅裕は「突然ですが占ってもいいですか?」と「ノンストップ!」で、兄との現在の交流や、若い頃に抱えていた葛藤を語った。これらの発言を合わせると、現在の兄弟関係をより立体的に理解できる。
互いの仕事に干渉しないのが基本2026年10月4日放送の「突然ですが占ってもいいですか?」で、雅裕は兄との仕事上の関係について質問された。
「ゼロに近いですね」
これは、兄弟が互いの仕事にどれほど干渉するかという質問への回答だった。
ただし、互いの仕事に無関心という意味ではない。雅裕が出演した作品をヒロトが見たり、ヒロトの歌を雅裕が聴いたりすることはあるという。
その感想を伝える際も、長々と批評するのではなく、「良かった」と一言伝える程度。雅裕は、その短い言葉で十分だと説明した。
普段の会話では、おいしいご飯の話をすることが多いという。仕事の話題で互いの領域に踏み込むよりも、日常の話を自然に交わす関係なのだ。
兄と比較された若手時代の苦悩現在は自然体の関係を築いている2人だが、雅裕には兄の存在を複雑に感じていた時期もあった。
2026年10月9日公開のWEBザテレビジョンの記事によると、雅裕が20代で舞台に立ち始めた頃、ヒロトはすでにTHE BLUE HEARTSで大きな成功を収めていた。
周囲から兄と比較され、俳優としての自分を否定されるような言葉を浴びせられたこともあったという。兄が有名であることを喜ぶだけでは済まない、弟としての葛藤があった。
加えて、2026年10月28日の「ノンストップ!」では、雅裕が兄との比較について「めちゃくちゃ嫌でしたね」と当時の気持ちを率直に語った。
一方で、兄からかけられた言葉も心に残っていたという。
「楽しいことがしたければ、楽したらいけんぞ」
雅裕は、兄の言葉を思い出しながら、自分が好きな俳優という仕事を簡単に諦めないことを決めたと振り返っている。嫌な経験も含めて自分の人生に持ち込み、その先に進もうと考えたのだ。
現在の兄弟仲は良好なのか本人の発言を総合すると、兄弟仲は良好と受け取れる。
ただし、頻繁に仕事の相談をしたり、互いの活動に口を出したりする関係ではない。互いの作品に触れ、必要な感想を伝え、普段は食事などの話をする。母親のもとに集まることも多いという。
特に印象的なのは、雅裕が兄に対して「兄貴には感謝しかない」と語っていることだ。若い頃には比較される苦しさがあったものの、長い時間を経て、兄の存在を肯定的に受け止めている。
つまり、甲本兄弟の関係は、常に一緒に行動する親密さではなく、互いの人生を尊重しながらつながりを保つ関係に近い。
【2026年の活動】THE BLUE HEARTSからザ・クロマニヨンズまで
兄弟の関係を理解するには、それぞれが歩んできた仕事の違いも押さえておきたい。
甲本ヒロトはTHE BLUE HEARTSのボーカルとして活躍甲本ヒロトは1985年、真島昌利らとTHE BLUE HEARTSを結成した。
1987年には「リンダ リンダ」でメジャーデビュー。ほかにも「TRAIN-TRAIN」「情熱の薔薇」などの楽曲を世に送り出し、日本のロックシーンに大きな影響を与えた。
THE BLUE HEARTSの活動後も、真島昌利とTHE HIGH-LOWSを結成。その後、2006年からはザ・クロマニヨンズとして活動を続けている。
2026年のザ・クロマニヨンズ最新情報2026年11月5日時点でも、甲本ヒロトはザ・クロマニヨンズのボーカルとして活動中だ。
ソニーミュージックの公式バイオグラフィーによると、2025年10月には18枚目のオリジナルアルバム『JAMBO JAPAN』を発売。全国56公演のツアー「ザ・クロマニヨンズ ツアー JAMBO JAPAN 2025-2026」も開催された。
2026年には同ツアーのライブ・アルバムが7月22日に発売され、11月4日には初期5作品のアナログ盤再発が決定。加えて、12月16日にはシングル「ジョニー・エスプレッソ」の発売が予定されている。
THE BLUE HEARTS時代から続く音楽活動の歴史を振り返ると、ヒロトはバンドという表現の場を変えながら、長年にわたり音楽を続けていることが分かる。
弟・甲本雅裕も俳優として第一線で活躍一方の雅裕は、1989年に東京サンシャインボーイズへ入団。三谷幸喜が作・演出を手掛けた舞台作品に出演し、1995年以降はテレビや映画にも活動の場を広げた。
代表的な出演歴としては、『踊る大捜査線』シリーズの緒方薫役や、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の橘金太役などがある。
2026年の『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』にも緒方役で出演。兄とは異なる表現分野で、俳優としてのキャリアを築いている。
初著書『ドライ甲本』にも兄弟の思い出が登場2026年の兄弟関係を知るうえで、もう一つ見逃せないのが雅裕の初著書『ドライ甲本』だ。
飛鳥新社は2026年9月16日、同書の刊行を発表した。発売日は2026年11月25日。岡山の実家のクリーニング店を舞台に、両親との暮らしや兄ヒロトとの少年時代、兄のライブを見に行った思い出などが描かれる。
重要なのは、この本が単純な事実記録としての自伝ではなく、出版社が「自伝風フィクション」と紹介している点だ。実際の家族の思い出を背景にした作品として読む必要がある。
目次には「兄ちゃん攻略法」「人生初のロックライブ」「兄から弟へ」「兄ちゃんのライブ」など、兄弟に関わる章題も並ぶ。これまで断片的に語られてきた甲本家のエピソードを知る手がかりになりそうだ。
【甲本ヒロトの兄弟】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:甲本ヒロトの兄弟は何人ですか?
A1:甲本ヒロトには弟の甲本雅裕が1人いる。本人の発言によれば2人兄弟で、ヒロトが兄、雅裕が弟。年齢差は約3歳。
Q2:甲本雅裕は甲本ヒロトの実の弟ですか?
A2:はい。甲本雅裕本人がラジオ番組やテレビ番組で、甲本ヒロトが実兄であることを明かしている。
Q3:甲本ヒロトの実家はクリーニング店だったのですか?
A3:はい。岡山県岡山市の実家はクリーニング店を営んでいた。2026年には雅裕が幼少期の写真とともに、実家の家業について自身のInstagramで紹介した。
Q4:甲本ヒロトと甲本雅裕の兄弟仲は良いですか?
A4:本人の発言からは良好な関係がうかがえる。若い頃には兄弟げんかや兄との比較による葛藤もあったが、現在は互いの仕事を尊重し、作品の感想を伝え合う関係だという。
Q5:甲本ヒロトの父親と母親は現在どうしていますか?
A5:父親は77歳で亡くなっている。母親については、甲本雅裕が2026年10月のテレビ番組で一人暮らしをしていると語った。
Q6:甲本雅裕の著書『ドライ甲本』には兄の話も出てきますか?
A6:出てくる。兄ヒロトとの少年時代やライブの思い出などが扱われる。2026年11月25日発売予定の自伝風フィクションである。
Q7:2026年現在、甲本ヒロトはどのバンドで活動していますか?
A7:ザ・クロマニヨンズのボーカルとして活動している。2026年にはライブ・アルバムの発売や過去作品のアナログ盤再発、12月発売予定のシングルなどが発表されている。
甲本ヒロトの兄弟について、本人の発言や2026年の最新報道を整理すると、次の5点が重要になる。
- 甲本ヒロトには弟の甲本雅裕が1人いる。
- 2人は岡山県岡山市のクリーニング店を営む家庭で育った。
- 父親は77歳で亡くなり、母親は2026年時点で一人暮らしをしている。
- 幼少期には同じ部屋で過ごし、裏山で遊ぶ一方、兄弟げんかも経験していた。
- 2026年現在は互いの仕事に過度に干渉せず、作品を認め合う関係を築いている。
特に注目すべきなのは、兄弟の関係が単純な仲良しエピソードだけでは語れないことだ。
兄ヒロトがロックスターとして成功する一方、弟の雅裕は俳優を目指す過程で兄と比較され、苦しんだ時期があった。しかし、その経験を乗り越えて自分の仕事を続け、現在では兄への感謝を口にしている。
また、2人の父親が残した「自分の好きなように生きる」という考え方や、母親を中心に自然と集まる家族の姿も印象的だ。
2026年11月25日に発売予定の『ドライ甲本』は、こうした家族の思い出を知るうえで注目される一冊である。音楽活動を続けるヒロトと、俳優として独自の道を歩む雅裕。それぞれが違う場所で活躍しながらも、家族としてのつながりを大切にしている。
甲本ヒロト兄弟の魅力は、同じ道を歩まなかったことにあるのかもしれない。互いの仕事を尊重し、必要以上に干渉せず、それでも家族としてつながっている。その距離感こそ、2026年に明らかになった2人の関係を象徴している。