2026年現在の金正恩氏は、2015年当時のような頭頂部を大きく盛り上げた髪型とは異なる印象で公の場に登場している。
特に注目されたのが、2026年6月の染髪に関する報道だ。
2026年6月:白髪から黒髪へ変化AFPBB Newsが2026年6月26日に配信した記事によると、金正恩氏は同月の公開活動で、以前目立っていた白髪が消え、黒く染めたような姿を見せた。
比較されたのは、6月8日に平壌で中国の習近平国家主席と会談した際の写真と、6月20~22日に開かれた朝鮮労働党中央委員会の総会拡大会議での写真だ。
前者では白髪が目立っていた一方、後者では髪全体が黒く見える状態になっていた。
韓国では、若く躍動的な指導者像を演出する意図があるのではないかという見方も紹介された。ただし、染髪の目的について北朝鮮当局が公式に説明したわけではない。
2026年10月:衣料品・靴展示会での近影2026年10月19日には、金正恩氏が平壌で開催された衣料品・靴の展示会を視察したと北朝鮮の朝鮮中央通信が報じた。
翌20日には、朝鮮中央テレビなどを通じて関連写真が公開された。韓国のKBS WORLD Radioも同日、視察の様子を伝えている。
この公開写真は、2026年の金正恩氏の外見を確認するうえで重要な資料となる。6月の染髪報道と合わせると、現在の外見は黒髪を整えたスタイルが基本となっている。
2026年の髪型と2015年の黒電話ヘアを比較| 比較項目 | 2015年頃 | 2026年 |
|---|---|---|
| 髪色 | 黒髪 | 黒髪(6月に染髪が報道) |
| 頭頂部 | 大きく盛り上げた角刈り風 | 整えられたスタイル |
| 側面 | 短く刈り上げ | 短く整えた印象 |
| 全体の印象 | シルエットが強く個性的 | 以前より落ち着いた印象 |
| ネット上の連想 | 黒電話の受話器 | 2015年ほどの類似性は目立たない |
2026年の写真だけで髪型の正確なカット方法や整髪方法まで断定することはできない。しかし、かつての「黒電話」という愛称が生まれた時期と比べると、外見の印象が変化していることは確かだ。
黒電話という呼び名は、現在の髪型を正確に説明する言葉というより、2015年前後の金正恩氏を象徴するネット上の呼称として定着している。
【プロの結論】金正恩の黒電話は髪型だけでなく政治的イメージも関係している
金正恩氏の「黒電話」というあだ名を理解するには、3つの視点が必要だ。
第一に、視覚的な分かりやすさ。
黒電話の受話器と金正恩氏の盛り上がった髪型には、写真で見比べると分かりやすい類似点がある。長い説明を必要としないため、画像や短文が中心のインターネットと相性がよかった。
第二に、祖父・金日成氏を意識した外見の演出。
金正恩氏の髪型は、2010年の公式登場時から金日成氏との類似性が指摘されてきた。指導者の正統性を視覚的に表現するという政治的な背景も、外見への関心を高めた要因と考えられる。
第三に、ネットミームとしての拡散力。
2015年の日本のネット上での反応が、2017年には韓国の掲示板でも紹介された。短く覚えやすい愛称と比較画像が、国境を越えて伝わった事例だ。
ネット上の情報を見極める3つの判断基準金正恩氏の髪型やネット上のあだ名について調べる場合、次の点を意識すると情報を整理しやすい。
- 報道された事実か、ネット上の推測か:2015年の髪型報道と、ホットライン由来説は根拠の種類が異なる。
- 写真の撮影時期はいつか:2015年の画像を2026年の近影として紹介している情報には注意が必要。
- 政治的な分析と外見の事実を区別する:金日成氏との類似は報道されているが、髪型だけで政治的な意図のすべてを説明することはできない。
この3点を押さえることで、面白いネット上の呼び名と、北朝鮮の政治的背景を混同せずに理解できる。
【金正恩の黒電話】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:金正恩が黒電話と呼ばれる理由は何ですか?
A1:2015年前後の金正恩氏の髪型が、昔ながらの黒電話の受話器に似ていたためです。頭頂部を盛り上げ、側面を短く刈り上げた形状が愛称の由来です。
Q2:金正恩が黒電話と呼ばれ始めたのはいつからですか?
A2:2015年2月20日のJ-CASTニュースで、金正恩氏の新しい髪型に対する日本のネット上の「黒電話の受話器感」という反応が紹介されています。2017年10月には韓国のネット掲示板でも話題になりました。
Q3:黒電話ヘアの元ネタは金日成の髪型ですか?
A3:金日成氏の髪型を意識したという分析はありますが、「黒電話」という愛称そのものの直接的な元ネタは、2015年頃の金正恩氏の髪型と黒電話の受話器の類似です。
Q4:覇気ヘアとは何ですか?
A4:前髪や頭頂部を後ろに流し、側面と後ろを短く刈り上げる髪型の呼称です。韓国メディアなどで金正恩氏の特徴的なスタイルとして紹介されました。
Q5:南北ホットラインの電話が黒電話の由来というのは本当ですか?
A5:その説を裏付ける確かな資料はありません。実際の南北ホットラインには赤色と緑色の受話器を備えた専用通信設備があり、2015年に報じられた髪型由来の説明とは区別されます。
Q6:2026年現在も金正恩は黒電話ヘアですか?
A6:2015年当時のような頭頂部を大きく盛り上げたスタイルとは印象が異なります。2026年6月には黒く染めた髪が報じられ、10月にも黒髪姿の公開写真が確認されています。
金正恩氏の「黒電話」という呼び名は、2015年頃の特徴的な髪型と黒電話の受話器の形が似ていることから生まれた、日本のインターネット上の愛称だ。
2015年2月の髪型報道で注目され、2017年10月には韓国のネット掲示板でも紹介された。
その背景には、金日成氏を意識したとされる外見の演出や、ネット上で画像と言葉が一体となって広がる仕組みも関係している。
一方、南北ホットラインの電話機が由来という説には、確かな裏付けがない。
2026年現在は、髪色や全体のスタイルにも変化が見られる。昔の写真と最新の公開写真を比較すれば、「黒電話」という愛称がどの時期の外見から生まれたのかも理解しやすい。
押さえておきたいのは、「黒電話」は正式な呼称ではなく、2015年前後の髪型を象徴するネット上のニックネームだということ。 この区別こそが、金正恩氏の髪型の歴史と愛称の真相を理解するポイントである。