ラグビー日本代表には、韓国で生まれ2019年に日本国籍を取得した具智元(グ・ジウォン)と、兵庫県神戸市生まれの韓国籍の在日コリアン、李承信(リ・スンシン)がいます。2人は同じ日本代表のジャージーを着て戦ってきましたが、出生地や国籍、代表入りまでの経緯は大きく異なります。
特に気になるのが「韓国人なのに、なぜ日本代表になれるのか」という疑問です。ラグビーでは日本国籍を持っていることだけが代表資格の条件ではありません。ワールドラグビーが定める独自の代表資格制度があり、出生地や親・祖父母の出生地、登録歴などによって代表する国・地域が決まります。2026年の最新状況も踏まえ、具智元と李承信の歩み、歴代の韓国ルーツを持つ代表選手、国籍と代表資格の違いを整理します。
【結論】ラグビー日本代表の韓国人選手は具智元と李承信
「ラグビー日本代表の韓国人選手」という検索で特に注目されるのが、具智元と李承信の2人です。
ただし、両者を同じ意味で韓国人選手と呼ぶと、実際の国籍や生い立ちを正確に理解できません。
具智元は韓国生まれで、2019年に日本国籍を取得した選手です。一方の李承信は日本生まれの韓国籍保持者であり、在日コリアン3世としてのルーツを大切にしながら日本代表でプレーしてきました。
つまり、具智元は「韓国出身で日本に帰化した選手」、李承信は「日本で生まれ育った韓国籍の選手」という違いがあります。
2人に共通するのは、日本ラグビー界で競技力を磨き、日本代表として国際舞台に立ってきたことです。
「韓国人」という言葉には3つの意味がある検索キーワードに含まれる「韓国人」は、実際には次の3つの意味に分けて考える必要があります。
- 韓国出身:韓国で生まれた、あるいは韓国から日本に移住して競技生活を送った選手。
- 韓国籍:韓国の国籍を保持している選手。
- 韓国ルーツ・在日コリアン:韓国にルーツを持ち、日本で生まれ育ったり、生活基盤を築いたりしている選手。
この区別を踏まえると、具智元と李承信の経歴がなぜ違うのか、そして2人がともに日本代表になれた理由が理解しやすくなります。
【具智元の経歴】韓国・ソウル生まれから2019年の日本国籍取得まで
具智元は1994年7月20日、韓国のソウルで生まれました。ポジションはPR(プロップ)。スクラムの最前列で相手フォワードと激しく組み合う、チームに欠かせないポジションです。
日本ラグビーフットボール協会の公式プロフィールにも、出生地は韓国・ソウルと記載されています。身長183cmの大型選手で、2017年に日本代表デビューを果たしました。
父は元韓国代表プロップの具東春具智元のラグビー人生を語るうえで欠かせないのが、父・具東春(グ・ドンチュン)の存在です。
父は韓国代表として活躍した元プロップで、韓国ラグビー界において実績を残した選手でした。息子の智元も父の影響を受け、小学生の頃からラグビーに親しむようになります。
より高いレベルの競技環境を求め、具兄弟はニュージーランドへの留学を経験。その後、日本へ渡り、大分県佐伯市で中学・高校時代を過ごしました。
日本文理大学附属高校から拓殖大学へ進学し、卒業後はHonda HEATに加入。日本のラグビー環境の中で着実に実力を伸ばしていきます。
この歩みは、単に外国から来た選手が日本代表になったという話ではありません。幼少期から競技環境を求めて国境を越え、育成年代から日本のラグビー界に関わり続けた選手のキャリアです。
2017年に日本代表デビュー、2019年W杯で活躍具智元は2017年11月、トンガ代表戦で日本代表初キャップを獲得しました。
2019年のラグビーワールドカップ日本大会では、右プロップとして日本代表に選出。ロシアとの開幕戦から南アフリカとの準々決勝まで、チームが戦った全5試合に出場しました。
日本代表が史上初のベスト8に進出した大会で、スクラムの安定を支えた選手の一人です。
2019年大会での活躍によって、具智元の名前は日本国内だけでなく韓国でも広く知られるようになりました。
2019年12月13日、日本国籍の取得が官報で告示具智元の国籍をめぐる大きな転機は、2019年のワールドカップ終了後に訪れました。
中央日報日本語版の2019年12月17日付報道によると、12月13日付の官報で具智元の日本帰化が許可されたことが告示されました。
つまり、具智元は2019年のワールドカップに韓国籍の選手として出場し、その大会終了後に日本国籍を取得したことになります。
この点は、代表資格と国籍の違いを理解するうえで非常に重要です。具智元は日本国籍を取得する前の2017年に、すでに日本代表デビューを果たしていました。
したがって、2019年の帰化が日本代表入りの最初の条件だったわけではありません。
2021年に公開された本人への取材記事では、具智元は日本国籍取得について、ラグビーにもっと集中したいという思いや、日本で支えてくれた人々への感謝を語っています。
日本国籍の取得は、競技人生をより充実させるために本人が選んだ人生の転機だったのです。
【李承信の経歴】韓国籍の在日コリアンで大阪朝鮮高級学校出身
李承信は2001年1月13日生まれ。兵庫県神戸市で生まれ育ったラグビー選手です。
具智元と異なり、韓国生まれではありません。Sportivaの2023年のインタビュー記事では、韓国籍の在日3世として紹介されています。
李承信は韓国籍を保持したまま日本代表としてプレーしてきた選手です。日本国籍を取得した具智元とは、国籍の面で明確な違いがあります。
4歳からラグビーを始め、大阪朝鮮高級学校へ李承信がラグビーを始めたのは4歳の頃です。父親と2人の兄がラグビーをしていた影響を受け、兵庫県ラグビースクールに通い始めました。
その後、神戸朝鮮初中級学校を経て大阪朝鮮高級学校へ進学します。
高校時代はラグビー部でプレーし、3年時には全国高校ラグビー大会、通称「花園」への出場を果たしました。
本人がSportivaのインタビューで語ったところによると、大阪朝鮮高級学校への進学には、兄が通っていたことに加え、朝鮮学校の一員として花園に出場したいという思いがありました。
李承信にとって大阪朝鮮高級学校は、単なる競技の育成環境ではありません。自身のルーツやアイデンティティを育んだ場所でもあります。
2022年6月、日本代表初キャップを獲得高校卒業後は帝京大学に進学しましたが、ニュージーランド留学を目指すなど、より高い競技環境を求めて進路を模索しました。
最終的にはコベルコ神戸スティーラーズの一員となり、プロ選手としてのキャリアを歩み始めます。
2022年6月25日のウルグアイ代表戦で日本代表デビューを果たしました。
朝鮮学校出身者として、15人制日本代表で初めてキャップを獲得した選手としても大きな意味を持つ存在です。
2023年のラグビーワールドカップフランス大会では日本代表メンバーに選出され、サモア戦で途中出場してワールドカップデビューを果たしました。
「日本人でも韓国人でもない」というアイデンティティ李承信を語るうえで重要なのが、本人が自身のルーツについて語った言葉です。
2023年7月のSportivaのインタビューでは、在日コリアンとしての立場について、次のように話しています。
「自分は韓国籍ですが、日本人でもない、韓国人でもない」
この発言は、国籍だけでは説明できない在日コリアンとしての複雑なアイデンティティを表しています。
日本で生まれ育ち、韓国にルーツを持ち、朝鮮学校で学んできた李承信にとって、自分の所属意識は単純な二択ではありません。
同じインタビューでは、在日コリアンの人々や、朝鮮学校でラグビーを学ぶ後輩たちに、自分の姿を通して可能性を示したいという思いも語っています。
AFP通信の2023年6月の取材でも、ワールドカップへの出場を通して在日コリアンの子どもたちに夢や道筋を示したいという趣旨の発言が紹介されました。
李承信の存在は、ラグビーの競技成績だけでなく、多様な背景を持つ若い選手たちにとっても象徴的な意味を持っています。
【代表資格の仕組み】ラグビーは国籍と代表資格が違う
なぜ韓国籍の李承信が日本代表としてプレーできるのでしょうか。
その答えは、ワールドラグビーが定めるRegulation 8(規則8)にあります。
ラグビーでは、代表チームに所属する資格を判断する際、選手の国籍やパスポートだけでなく、その国・地域との実質的なつながりを重視します。
ワールドラグビー規則8の代表資格基本的な代表資格の条件は、次のように整理できます。
- 選手本人が代表する国で生まれている。
- 父母のいずれか、または祖父母のいずれかが代表する国で生まれている。
- 代表する国のラグビー協会やクラブなどに、一定期間、継続して登録されている。
- 代表する国に通算10年間居住している。
現在の規則8.1では、ラグビー登録に関する条件として60カ月の継続登録が定められています。また、通算10年間の居住による資格取得も規定されています。
ここで注意したいのが、2024年8月1日に代表資格の登録条件が変更されたことです。
2024年の改正以前は、60カ月の継続居住が代表資格の条件として扱われていました。改正後は、一定の国とのつながりを持つ選手について、居住期間ではなく、協会やクラブなどのラグビー団体への60カ月の継続登録を証明する方式に変更されています。
そのため、古い記事にある「3年間住めば代表になれる」「5年間住めば代表になれる」という説明だけでは、2026年現在の規則を正確に理解できません。
具智元と李承信では代表資格の背景が違う2人の代表資格を考えると、違いがさらに明確になります。
具智元は韓国・ソウル生まれです。日本代表デビューを果たした2017年当時は、旧制度の36カ月の継続居住という条件が適用される時期でした。日本で中学・高校・大学時代を過ごし、日本のラグビー環境で競技を続けてきたことが代表資格の背景にあります。
一方、李承信は兵庫県生まれです。ワールドラグビー規則8.1(a)では、選手本人がその国で生まれていることが代表資格の一つとして認められています。
つまり、李承信の場合、韓国籍であっても日本で生まれていることが代表資格を考えるうえで重要な根拠になります。
この点を押さえると、「韓国籍なのに日本代表になれたのは、長期間日本に住んだから」という説明だけでは不十分であることが分かります。
一度代表になると、別の国の代表には簡単に移れない規則8には、代表資格を一度行使した選手が別の国の代表へ移ることを制限する規定もあります。
シニア15人制の代表や、規則で定められた次のレベルの代表、シニア7人制代表としてプレーすると、原則として別の国の代表にはなれません。
ただし、一定の条件を満たした場合には代表資格の変更を申請できる例外も設けられています。
これは選手が都合に合わせて代表国を自由に選び直せるわけではないことを意味します。代表資格には、その国との継続的な関係性と競技上の一貫性が求められているのです。
【比較表】具智元・李承信と歴代の韓国ルーツを持つ日本代表選手
具智元と李承信の違いを、出生地・国籍・代表歴・現在の所属という視点から整理します。
| 選手 | 出生地・ルーツ | 国籍・代表歴 | 主な経歴・現在 |
|---|---|---|---|
| 具智元 | 韓国・ソウル生まれ | 2019年に日本国籍取得。2017年代表デビュー | 2019年・2023年W杯出場。コベルコ神戸スティーラーズ所属 |
| 李承信 | 兵庫県神戸市生まれ。在日3世 | 韓国籍。2022年代表デビュー | 大阪朝鮮高級学校出身。2023年W杯出場。コベルコ神戸スティーラーズ所属 |
| 李承爀 | 兵庫県出身。李承信の兄 | 2024年日本代表初選出・初キャップ | 大阪朝鮮高級学校、帝京大学出身。フッカー |
| 金哲元 | 韓国からのラグビー留学生 | 2007年W杯日本代表として出場 | 日本代表の韓国からの留学生として知られる選手 |
| 金正奎 | 大阪府出身。在日コリアンの選手として紹介 | 2016年日本代表デビュー。7キャップ | 浦安D-Rocksなどでプレー。2026年に現役引退 |
| 李智寿 | 兵庫県出身。朝鮮学校・朝鮮大学校で競技 | 2026年に日本代表入り。初キャップを記録 | 朝鮮大学校所属。次世代の代表選手として注目 |
韓国と関係のある日本代表選手は、具智元と李承信だけではありません。
ラグビー専門メディア「ラグビーリパブリック」は、2007年ワールドカップに出場した金哲元を、韓国からのラグビー留学生として日本代表になった先例として紹介しています。
2016年には、在日コリアンの選手として紹介された金正奎が日本代表デビューを果たしました。金正奎は大阪府出身で、早稲田大学を経て日本代表として7キャップを記録。2026年3月には現役引退が発表されています。
2017年には具智元が代表デビューし、2019年のワールドカップで日本代表のベスト8進出に貢献しました。
2022年には李承信が日本代表初キャップを獲得。朝鮮学校出身者として初めて15人制日本代表のキャップを獲得した選手となりました。
さらに2024年には、兄の李承爀も日本代表に選出されました。大阪朝鮮高級学校を経て帝京大学に進み、フッカーとして代表デビューを果たしています。
そして2026年には、朝鮮大学校に在籍する李智寿が日本代表に選出されました。朝鮮学校出身の選手が日本代表へ進む道が、李承信や李承爀の世代からさらに広がっています。
2026年現在、具智元と李承信はどうしている?2026年11月現在、具智元と李承信はともにコベルコ神戸スティーラーズの公式選手一覧に掲載されています。
具智元はプロップとして、スクラムの最前列を担う選手です。2019年と2023年のワールドカップを経験し、日本代表として29キャップを記録した実績を持っています。
李承信はスタンドオフなどを担うユーティリティバックスとして、神戸の攻撃を組み立てる役割を担ってきました。
2026年9月には、ニュージーランド代表のブロディ・レタリックとともに、2026-27シーズンの共同キャプテンを務めることが発表されました。
ただし、2026年6月には手術が必要な状態であることが日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチから説明され、同年10月の欧州遠征メンバーからもコンディション上の理由で外れています。クラブでの活動と日本代表への招集は別の問題であり、今後の復帰状況が注目されます。
一方、2026年10月には李智寿が日本代表に選出されました。兵庫県出身で、大阪朝鮮高級学校から朝鮮大学校へ進んだ選手です。朝鮮大学校の現役学生として初めて日本代表に選出されたことも話題になりました。
こうした動きを見ると、韓国ルーツを持つ選手の日本代表入りは、過去の特別な出来事にとどまらず、次の世代へと続いていることが分かります。
【誤解を検証】韓国人選手と日本代表をめぐる5つの疑問
誤解1:日本代表なら全員が日本国籍なのかそうではありません。ラグビーの代表資格は、必ずしも日本国籍を取得していることを条件としていません。
李承信は韓国籍のまま日本代表としてプレーしてきました。代表資格を満たしていれば、国籍が異なっていても代表入りが可能です。
誤解2:具智元は日本に帰化したから日本代表になれたのかこれも正確ではありません。具智元は2017年に日本代表デビューし、2019年のワールドカップにも韓国籍の選手として出場しています。
日本国籍を取得したのは2019年12月です。代表資格と帰化の時期は別の出来事として理解する必要があります。
誤解3:李承信は韓国生まれなのか違います。日本ラグビーフットボール協会の公式プロフィールでは、出生地は兵庫県とされています。
韓国籍の在日3世であり、日本で生まれ育った選手です。韓国籍という情報だけを見て韓国生まれと判断するのは誤りです。
誤解4:大阪朝鮮高級学校出身なら韓国籍なのか学校の出身歴と国籍は別の情報です。
大阪朝鮮高級学校は李承信や李承爀がラグビーを学んだ学校ですが、出身校だけで選手の国籍を断定することはできません。
国籍については本人の発言や信頼できる報道、競技歴については日本ラグビーフットボール協会や所属クラブの公式プロフィールを確認する必要があります。
誤解5:韓国籍の選手が日本代表になれば韓国代表には出られないのか原則として、代表資格を行使した後は別の国の代表でプレーすることが制限されます。
これは韓国籍か日本国籍かという問題ではなく、ワールドラグビーの代表資格規則によるものです。一定の例外規定はありますが、選手が自由に代表国を変更できるわけではありません。
【プロの結論】国籍だけでは測れないラグビー日本代表の多様性
具智元と李承信を比較すると、同じ日本代表でも、その背景は一人ひとり異なることが分かります。
具智元は韓国で生まれ、ニュージーランド留学を経て日本でラグビーを学び、2017年に日本代表デビュー。2019年のワールドカップ後に日本国籍を取得しました。
李承信は神戸で生まれ、韓国籍の在日コリアンとして育ち、大阪朝鮮高級学校から日本代表へ進みました。日本国籍を取得することなく、出生地に基づく代表資格を持って日本代表として戦ってきました。
2人の経歴から分かるのは、国籍、出生地、民族的ルーツ、競技上の代表資格は、それぞれ別の概念だということです。
特にラグビーでは、選手がどの国で育ち、どのラグビー環境で経験を積み、その国とどのようなつながりを持っているかが代表資格の判断に関わります。
情報を見極める際には、次の3点を基準にすると混乱を避けられます。
- 出生地を確認する:韓国生まれなのか、日本生まれなのかを公式プロフィールで確認する。
- 国籍を確認する:帰化した選手なのか、韓国籍を保持している選手なのかを本人の発言や信頼できる報道で確認する。
- 代表資格を確認する:ワールドラグビー規則8のどの条件が関係するのかを確認する。
「韓国人選手が日本代表にいる」という一つの言葉だけでは、選手の歩みも、本人のアイデンティティも説明しきれません。競技者としての実績と、その人が歩んできた人生の両方を見ることが、ラグビー日本代表をより深く理解することにつながります。
【ラグビー日本代表の韓国人選手】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ラグビー日本代表で韓国籍の選手は誰ですか?
A1:代表的な選手は李承信です。2001年に兵庫県神戸市で生まれた韓国籍の在日3世で、大阪朝鮮高級学校出身。2022年6月に日本代表デビューし、2023年のワールドカップにも出場しました。
Q2:具智元はいつ日本に帰化しましたか?
A2:2019年12月です。12月13日付の官報で日本帰化の許可が告示されました。2017年にすでに日本代表デビューしており、2019年のワールドカップにも出場しています。
Q3:李承信は日本国籍を取得していますか?
A3:2023年のSportivaのインタビューでは、本人は韓国籍であると説明しています。具智元のように2019年に日本へ帰化した選手とは異なります。
Q4:李承信はなぜ日本代表になれたのですか?
A4:ワールドラグビー規則8では、選手本人が代表する国で生まれていることが代表資格の条件の一つです。李承信は兵庫県生まれであり、韓国籍であっても日本代表としてプレーできる資格があります。
Q5:具智元と李承信は同じチームですか?
A5:はい。2026年11月現在、2人ともコベルコ神戸スティーラーズに所属しています。具智元はプロップ、李承信はユーティリティバックスとしてプレーしています。
Q6:韓国ルーツを持つ日本代表選手はほかにもいますか?
A6:います。2007年ワールドカップに出場した金哲元、2016年に代表デビューした金正奎、2024年に代表入りした李承爀、2026年に代表選出された李智寿などが挙げられます。ただし、韓国籍・韓国生まれ・在日コリアンという背景は選手ごとに異なります。
ラグビー日本代表の韓国人選手として注目される具智元と李承信は、出生地も国籍も代表入りまでの道のりも異なります。
具智元は韓国・ソウル生まれで、2019年12月に日本国籍を取得。日本代表として2019年と2023年のワールドカップを経験したプロップです。
李承信は兵庫県神戸市生まれの韓国籍の在日3世で、大阪朝鮮高級学校から日本代表へ進んだ選手です。帰化せずに日本代表として活躍し、2026年には所属クラブの共同キャプテンも務めています。
ラグビーでは国籍と代表資格が必ずしも一致しません。この制度を理解すると、日本代表がさまざまな国籍や文化的背景を持つ選手によって構成されている理由も見えてきます。
2026年には李智寿のような次世代の選手も日本代表に加わりました。具智元や李承信が切り開いてきた道が、今後どのように広がっていくのか。選手それぞれのルーツと競技への歩みを尊重しながら、日本ラグビーの未来に注目したいところです。
主な確認資料
- 日本ラグビーフットボール協会・具智元選手プロフィール、李承信選手プロフィール。
- World Rugby・Regulation 8および2024年改正発表。
- 中央日報日本語版・具智元の2019年帰化報道。
- nippon.com・具智元の生い立ちと帰化に関するインタビュー。
- Sportiva・李承信の国籍、在日コリアンとしての歩み。
- 神戸新聞・李承信の出生地と代表資格に関する報道。
- コベルコ神戸スティーラーズ・2026年度選手一覧。
- 日刊スポーツ・2026年10月の日本代表欧州遠征メンバー報道。
- 朝鮮新報・李智寿の2026年日本代表選出報道。