ウー・イーファン(呉亦凡/Kris Wu/クリス・ウー)は、かつて韓国の人気ボーイズグループEXOのメンバーとして活動し、その後、中国を中心に歌手・俳優として大きな成功を収めた人物です。しかし、2021年に性的犯罪をめぐる事件で身柄を拘束され、2022年11月には中国の裁判所から懲役13年と服役終了後の国外退去を言い渡されました。2023年11月には控訴も棄却され、判決が維持されています。
2026年11月現在、ウー・イーファンは中国で服役していると報じられています。一方、2025年11月には死亡説が拡散し、江蘇省警察が公式に否定。さらに2026年10月にも、刑務所内で撮影されたとされる加工画像が出回り、再び話題になりました。EXO時代の経歴から事件の判決、カナダへの国外退去、死亡説の真相まで、現在確認できる情報を時系列で整理します。
【ウー・イーファンとは】呉亦凡・Kris Wuのプロフィールと経歴

ウー・イーファンは、中国語表記で呉亦凡、英語名・芸名ではKris Wuとして知られる元歌手・俳優です。
中国で生まれ、カナダで育った経歴を持ち、韓国の芸能事務所SMエンタテインメントの練習生を経て、2012年にEXOのメンバーとしてデビューしました。
基本プロフィール| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 中国語名 | 呉亦凡(吴亦凡) |
| 英語名 | Kris Wu |
| 日本語表記 | ウー・イーファン、クリス・ウー |
| 出身地 | 中国・広東省広州市 |
| 生年月日 | 1990年11月6日 |
| 国籍 | カナダ |
| 主な活動 | 歌手・ラッパー・俳優 |
| 所属していたグループ | EXO、EXO-M |
| デビュー | 2012年 |
| EXO脱退 | 2014年 |
出身地の広州市からカナダへ移住し、10代をバンクーバーで過ごしたウー・イーファンは、18歳のときにSMエンタテインメントのオーディションを受けました。
その後、韓国で練習生として活動し、2012年にEXOの中国語活動ユニットEXO-Mのメンバーとしてデビューします。
EXO時代の活動と人気EXOは韓国と中国の両市場を視野に入れたグループとして活動を開始しました。
ウー・イーファンはEXO-Mのリーダーを務め、長身のビジュアルやラップパートなどで注目を集めました。
当時のK-POPは海外市場への展開を積極的に進めていた時期であり、中国語を母語とするメンバーの存在は、グループの中国市場での認知度を高める要素でもありました。
しかし、デビューから約2年後の2014年、彼はSMエンタテインメントとの専属契約をめぐって訴訟を起こし、EXOを離れることになります。
中国でのソロ活動と俳優としての成功EXO脱退後は中国に活動拠点を移し、歌手・ラッパー・俳優として活動しました。
代表的な出演作品には次のようなものがあります。
- 『有一个地方只有我们知道(Somewhere Only We Know)』(2015年)
- 『美人魚(The Mermaid)』(2016年)
- 『xXx:再起動(xXx: Return of Xander Cage)』(2017年)
- 『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』(2017年)
また、中国の人気音楽リアリティー番組『The Rap of China』で審査員を務めるなど、音楽業界でも存在感を示しました。
韓国のアイドルとして得た知名度を中国の映画・音楽市場に展開し、国際的なブランド広告にも起用されるようになったのです。
サウスチャイナ・モーニング・ポストの人物紹介でも、EXOから中国のソロ歌手・俳優へと活動領域を広げたキャリアが紹介されています。
【EXO脱退理由】2014年の契約訴訟で何が起きたのか
ウー・イーファンのEXO脱退は、ファンの間でも長く議論されてきた出来事です。
脱退の直接的なきっかけは、2014年5月15日にSMエンタテインメントを相手取り、専属契約の効力を争う訴訟をソウル中央地方裁判所に起こしたことでした。
ウー・イーファン側が主張した問題当時、本人側が公表した説明では、主に次の問題が挙げられていました。
- 所属事務所による不公平な待遇
- 活動や収益配分に関する不満
- 芸能活動における本人の意思や将来設計への配慮不足
- 健康状態への対応
本人側の説明では、2014年1月に中国で心筋炎と診断されたことも主張の一つとして挙げられていました。
ただし、これらは契約訴訟における本人側の主張であり、すべてが裁判所によって事実認定されたという意味ではありません。
SMエンタテインメント側の対応SMエンタテインメントは、ウー・イーファンによる契約解除の動きに対して反論しました。
同社は専属契約が有効であるとの立場を取り、中国での独自活動や契約上の義務をめぐって法的措置を進めました。
2015年には、本人側とSM側の双方が契約問題について協議を続けていたことも報じられています。
つまり、脱退は単なる音楽性の違いやグループ内の人間関係だけで説明できるものではなく、所属事務所との契約関係や活動方針をめぐる法的対立が中心でした。
EXO脱退後に成功した理由ウー・イーファンが中国で一定の成功を収めた背景には、複数の要素がありました。
第一に、EXO時代に獲得した国際的な知名度です。
第二に、中国語と英語を使えることによる活動領域の広さです。
第三に、映画出演や音楽番組への参加を通じて、アイドルという肩書だけに依存しない活動を展開したことです。
こうした経歴によって、中国のエンターテインメント市場で大きな知名度を獲得しました。
しかし、2021年に性的犯罪をめぐる捜査が始まると、それまで築いてきた芸能活動は急速に崩れていきます。
【中国での事件と懲役13年】逮捕から控訴棄却までの経緯
ウー・イーファンの人生を大きく変えたのが、2021年に中国で表面化した性的犯罪をめぐる事件です。
2021年7月、中国の警察は性的犯罪の疑いで彼を拘束したと発表しました。
その後、捜査と裁判が進み、2022年11月25日、北京市朝陽区人民法院は有罪判決を言い渡しました。
懲役13年の判決内容判決の対象となったのは、主に次の2つの犯罪です。
1.強姦罪
裁判所は、2020年11月から12月にかけて、酩酊状態にあった女性3人に対する強姦行為があったと認定しました。
この罪については、懲役11年6か月が言い渡されました。
2.集団淫乱罪
2018年7月に、自宅で他者とともに女性2人を巻き込んだ集団淫乱行為を組織したと認定されました。
こちらについては、懲役1年10か月の判決となりました。
複数の罪を合わせた最終的な刑期は13年です。
裁判所は、刑期終了後に中国から国外退去させることも決定しました。
2023年11月、北京市第三中級人民法院が控訴を棄却ウー・イーファン側は第一審の判決を不服として控訴しました。
2023年7月25日には、北京市第三中級人民法院で控訴審の審理が行われています。
被害者のプライバシー保護などを理由に、審理は非公開で実施されました。
そして、同年11月24日、北京市第三中級人民法院は第一審の判決を維持し、控訴を棄却しました。
裁判所は、原判決について、事実認定や証拠、法令適用、量刑、訴訟手続きに問題がないとの判断を示しています。
これにより、懲役13年と服役終了後の国外退去という判決が確定しました。
税務問題でも約6億元の処分刑事事件とは別に、ウー・イーファンは税務上の問題でも処分を受けています。
2022年11月25日、中国国家税務総局が掲載した新華社の報道によると、北京市税務当局は2019~2020年の税務調査で、本人に対する脱税などの問題を認定しました。
公表された数字は次のとおりです。
- 脱税額:約9500万元
- その他の過少納税額:約8400万元
- 追徴税・滞納金・罰金の合計:約6億元
ここで注意したいのは、6億元は単純な罰金だけではなく、追徴税や滞納金などを含む合計額だという点です。
この税務処分は、懲役13年の刑事判決とは別の行政上の処分です。
【ウー・イーファンの経歴と事件の年表】活動から服役までを整理
ここまでの経緯を時系列で整理すると、芸能活動の開始から法的問題の発生、そして現在の服役に至るまでの流れが明確になります。
| 年月 | 出来事 | 内容・確認できる状況 |
|---|---|---|
| 1990年 | 誕生 | 中国・広州市出身 |
| 2000年代 | カナダで生活 | バンクーバーで育つ |
| 2012年 | EXOデビュー | EXO-Mのメンバーとして活動 |
| 2014年5月 | EXO脱退問題 | SMエンタテインメントとの契約訴訟 |
| 2015年以降 | 中国でソロ活動 | 歌手・俳優として活動を拡大 |
| 2017年 | 国際映画出演 | 『ヴァレリアン』『xXx』などに出演 |
| 2021年7月 | 身柄拘束 | 中国警察が性的犯罪の疑いで拘束 |
| 2022年11月25日 | 第一審判決 | 懲役13年、服役後の国外退去 |
| 2022年11月25日 | 税務処分 | 税務関連の処分総額約6億元 |
| 2023年7月25日 | 控訴審 | 北京市第三中級人民法院で審理 |
| 2023年11月24日 | 控訴棄却 | 懲役13年の判決を維持 |
| 2025年11月 | 死亡説が拡散 | 江蘇省警察が死亡情報を否定 |
| 2026年10月 | 服役中の画像騒動 | 体形変化を示すとされた画像が加工と報道 |
| 2026年11月 | 現在 | 中国で服役中と報道。国外退去は未実施 |
この年表で注目したいのは、2021年の拘束と2022年の有罪判決、2023年の控訴棄却が、それぞれ異なる法的段階に当たることです。
また、2025年以降に繰り返された死亡説や画像騒動は、刑事裁判の確定とは別の情報です。裁判記録とSNS上の話題を同じ確度で扱わないことが、現在の状況を理解するうえで重要です。
【2026年現在のウー・イーファン】中国での服役状況とカナダへの国外退去
2026年11月現在、ウー・イーファンは中国で懲役13年の刑に服していると報じられています。
ただし、現在の収監先や具体的な生活環境、健康状態について、中国当局から詳細な情報は公表されていません。
現在の刑務所はどこ?ウー・イーファンの収監先については、インターネット上でさまざまな情報が流れています。
しかし、2025年11月の死亡説を報じた韓国中央日報などの報道でも、中国当局が具体的な収監施設や服役環境を公表していないことが指摘されています。
そのため、特定の刑務所名や生活状況を断定する根拠はありません。
2026年現在も、本人の近況を示すとされる写真や動画がSNSで拡散することがありますが、それらが本人の最近の姿であるとは限りません。
カナダへの国外退去はいつ?ウー・イーファンはカナダ国籍を持つ人物です。
2022年の第一審判決では、中国での刑期を終えた後にカナダへ国外退去させることが決定されました。
したがって、国外退去は判決に含まれる措置ですが、2026年11月時点で実際にカナダへ送還されたという報道は確認できません。
重要なのは、次の2つを混同しないことです。
- 確定していること: 13年の刑期終了後に国外退去させるとの判決がある。
- まだ実施されていないこと: カナダへの実際の移送。
刑期の終了時期や国外退去の具体的な実施日についても、公開情報だけから確定することはできません。
【死亡説の真相】江蘇省警察の否定と2026年の偽画像騒動
ウー・イーファンの現在を調べる読者が特に気にしているのが、服役中に死亡したという噂です。
2025年11月、この死亡説は中国のSNSで大きく拡散しました。
投稿者の中には、同じ刑務所にいたと主張する人物もおり、刑務所内で暴行を受けたという話や、長期間のハンガーストライキによって死亡したという話まで広がりました。
しかし、これらの投稿には死亡を裏付ける確かな証拠がありませんでした。
江蘇省警察が死亡説を公式に否定2025年11月、江蘇省の警察当局は公式Weiboを通じて、ウー・イーファンの死亡に関する情報を否定しました。
当局はネット上の情報を根拠のない噂とし、無責任な拡散を控えるよう呼びかけました。
加えて、SNS上で本人の収監中の姿とされていた写真についても、過去のニュース映像に映っていた別人の顔を加工してウー・イーファンの顔に置き換えたものだと説明しています。
つまり、死亡説と、その根拠として使われたとされる写真の双方に問題があったということです。
韓国中央日報、Korea Times、Soompiなども、江蘇省警察による否定を報じました。
2026年10月にも新たな加工画像が拡散死亡説が否定された後も、服役中の近況をめぐる噂は収まっていません。
2026年10月には、ウー・イーファンが刑務所内で急激に太ったとする画像が海外SNSなどで拡散しました。
韓国のMoneyTodayが2026年10月13日に報じたところによると、画像には赤いチェック柄のシャツを着て、以前より顔が大きく見える男性の姿が写っていました。
しかし、この画像には不自然な点がありました。
- 服役中とされる人物が一般の私服を着ていた。
- 画像の元になったとみられる過去の映像が見つかった。
- 写真の服装が2015年に中国メディアSohuの取材を受けた際のものと一致していた。
つまり、刑務所内で撮影された最近の写真ではなく、過去の映像を利用して作られた画像だったと報じられています。
同記事は、2022年にも同様の画像が最近の収監写真として拡散した経緯を紹介しています。
死亡説について何が事実なのか情報を整理すると、次のようになります。
| 情報 | 確認状況 | 判断 |
|---|---|---|
| ウー・イーファンが死亡した | 江蘇省警察が否定 | 死亡を裏付ける根拠なし |
| 刑務所内で暴行され死亡した | SNS上の投稿が発端 | 未確認の噂 |
| ハンガーストライキで死亡した | SNS上で拡散 | 裏付けなし |
| 2025年の収監写真 | 警察が加工画像と説明 | 本人の写真ではない |
| 2026年の体形変化の写真 | 過去の映像が元と報道 | 最近の収監写真ではない |
| 現在も服役している | 2026年の複数報道 | 服役中と報じられている |
ここで押さえておきたいのは、警察が死亡説を否定したことと、本人の健康状態がすべて公開されていることは別だという点です。
死亡したという情報は当局によって否定されています。一方、具体的な収監先や健康状態は公表されておらず、本人の現在の姿を確認できる信頼性の高い資料も限られています。
2026年10月にも加工画像が話題になったことは、服役中の人物に関する情報が閉ざされている環境では、過去の映像や偽画像が最新情報のように再利用されやすいことを示しています。
【プロの結論】ウー・イーファンの現在を理解するための3つの視点
ウー・イーファンの経歴を振り返ると、単なる元K-POPアイドルの転落という話だけでは整理できない側面があります。
重要なのは、芸能活動、法的責任、情報の信頼性という3つの視点です。
第一に、EXO脱退と中国での成功は別々のキャリア段階として理解する必要があります。
2014年の脱退は所属事務所との契約訴訟に端を発したものであり、その後の中国での成功は映画や音楽番組などを通じて築かれたものでした。
第二に、懲役13年の判決は単なる芸能界のスキャンダルではありません。
2022年の第一審判決と2023年の控訴棄却によって刑事責任が確定しています。元アイドルという知名度や国際的な活動歴とは切り離し、司法判断を正確に理解する必要があります。
第三に、死亡説や服役写真は公式情報と区別する必要があります。
2025年には江蘇省警察が死亡説を否定し、2026年10月にも過去の映像を利用した偽画像が問題になりました。本人の姿を写したとする画像が出回っても、それだけで現在の状況を判断することはできません。
ウー・イーファンの現在を知りたい場合は、裁判所の判決、警察当局の発表、複数の報道機関による裏付けを優先することが適切です。
【ウー・イーファンの現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ウー・イーファンは現在も生きていますか?
2026年11月現在、死亡したという事実は確認されていません。2025年11月には江蘇省警察が死亡説を否定しています。死亡を裏付ける公的発表もありません。
Q2:ウー・イーファンはなぜEXOを脱退したのですか?
2014年5月にSMエンタテインメントとの専属契約をめぐる訴訟を起こしたことが直接のきっかけです。本人側は待遇や健康管理、収益配分などの問題を主張していました。
Q3:ウー・イーファンの懲役13年はいつ確定しましたか?
2022年11月25日に第一審判決が言い渡され、2023年11月24日に北京市第三中級人民法院が控訴を棄却したことで、判決が維持されました。
Q4:ウー・イーファンは現在どこの刑務所にいますか?
具体的な収監先は公表されていません。2026年現在も中国で服役していると報じられていますが、施設名や生活環境について確かな公開情報はありません。
Q5:ウー・イーファンは刑務所を出たらカナダに帰るのですか?
第一審判決では、13年の刑期を終えた後にカナダへ国外退去させることが決定されています。ただし、2026年11月時点で実際の国外退去は確認されていません。
Q6:ウー・イーファンの死亡説はなぜ広まったのですか?
2025年11月に、同じ刑務所にいたと主張する人物の投稿がWeiboで拡散したことがきっかけです。暴行やハンガーストライキによる死亡などの話が広まりましたが、江蘇省警察が否定しています。
Q7:2026年に出回ったウー・イーファンの太った写真は本物ですか?
2026年10月に拡散した画像は、2015年の中国メディアSohuの取材映像が元になった加工画像と報じられています。実際の服役中の姿を写した写真とは確認されていません。
ウー・イーファン(呉亦凡/Kris Wu)は、2012年にEXOのメンバーとしてデビューし、2014年の脱退後は中国を中心に歌手・俳優として活動してきました。
しかし、2021年の身柄拘束を経て、2022年11月には性的犯罪に関する2つの罪で懲役13年の判決を受けました。2023年11月には北京市第三中級人民法院が控訴を棄却し、服役終了後の国外退去も含めた判決が維持されています。
2026年11月現在の状況を
- EXOを2014年に脱退し、中国でソロ活動を展開した。
- 2022年に懲役13年の判決を受けた。
- 2023年に控訴が棄却され、判決が維持された。
- 2025年の死亡説は江蘇省警察が否定した。
- 2026年10月の服役中とされる画像も加工されたものと報じられた。
- 現在は中国で服役中とされ、刑期終了後にはカナダへの国外退去が予定されている。
かつて国際的な人気を集めたEXOの元メンバーという経歴と、現在の刑事責任は、明確に分けて捉える必要があります。
今後注目されるのは、服役状況に関する新たな公的発表と、刑期終了後の国外退去の実施です。SNSで繰り返される死亡説や加工画像ではなく、裁判所や当局の発表、信頼できる報道に基づいて動向を把握することが大切です。