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松浦悠士の2026年最新成績を検証|S級1班の現在地とGP王者の実力

津田 美咲 津田 美咲 • 更新: • 公開: • 読了約 21 分
目次

2026年11月現在、競輪界で改めて注目を集めているのが、広島支部所属の松浦悠士選手です。1990年11月21日生まれ、広島県出身の35歳。日本競輪学校98期卒業の実力者で、2019年の競輪祭でG1初優勝を飾り、2023年にはKEIRINグランプリ2023を制したグランプリ王者でもあります。

現在の級班はS級1班。KEIRIN.JPの2026年11月2日更新データでは、直近4カ月21走で9勝、勝率42.8%、2連対率・3連対率ともに66.6%、競走得点115.40を記録しています。度重なる落車や負傷を経験した後も、トップクラスの競走能力を維持している点は見逃せません。

この記事では、松浦悠士のプロフィール、2026年最新成績、脚質、G1・G3の獲得タイトル、S級S班からS級1班への変遷、過去の怪我と復帰の経緯を整理します。加えて、広島を代表する選手としての強みと、今後のグランプリ復帰に向けた注目点を解説します。

【プロフィール】松浦悠士はどんな競輪選手?98期からトップレーサーへの道

松浦悠士

松浦悠士は、広島をホームバンクとする競輪選手です。自力と追い込みの両方を使い分ける「両」の脚質を持ち、レース展開を読む判断力と、勝負どころでの位置取りに定評があります。

基本プロフィールは次のとおりです。

項目 内容
氏名 松浦悠士(まつうらゆうじ)
生年月日 1990年11月21日
年齢 35歳(2026年11月現在)
出身地 広島県
府県登録 広島
期別 98期
登録番号 014681
現在の級班 S級1班
脚質 両
身長 168cm
ホームバンク 広島
師匠 脇田良雄(66期)
デビュー 2010年7月13日

これらはKEIRIN.JPの選手プロフィールに掲載されている情報です。

98期として2010年にデビュー

松浦は2010年7月13日、熊本競輪場でデビューしました。初出走から1着を獲得し、2010年8月11日には広島競輪場で初優勝を達成しています。

ただし、デビュー直後から順調にトップ選手への道を歩んだわけではありません。

2026年5月に公開された競輪選手インタビューでは、A級からS級へ昇級するまでに約3年を要し、S級2班に昇級した後も半年ほどでA級へ降級した経験を本人が振り返っています。

転機になったのは、先輩から自身の脚力を生かす戦法について助言を受けたことでした。

それまでの松浦は、練習量を増やせば強くなれると考えていました。しかし、その後は「どういう戦法で勝ちたいのか」「そのためにどのような練習が必要なのか」という目的を意識するようになります。

この考え方の変化がS級定着につながり、2016年にはG1への出場機会も得るようになりました。

広島を拠点にした競技環境

松浦の師匠は広島の脇田良雄です。KEIRIN.JPのプロフィールには、練習仲間として大川龍二、細川貴史、隅田幸助ら広島所属の選手も掲載されています。

また、弟子には池川瑠威がいます。

こうした関係からも、松浦が広島の競輪界で重要な立場を担っていることが分かります。単独で結果を追い求めるだけでなく、地域の選手との連携や後進への影響という側面も持つ存在です。

【2026年最新成績】21走・勝率42.8%から見える現在の実力

KEIRIN.JP 2026年11月2日更新

松浦悠士の現在の実力を判断するうえで、まず確認したいのが直近4カ月の競走成績です。

KEIRIN.JPの公式近況成績では、2026年11月2日時点で以下の数字が掲載されています。


21走


直近4カ月の総出走回数


42.8%


勝率


66.6%


3連対率


66.6%


2連対率


115.40


直近4カ月競走得点

出典:KEIRIN.JP 選手近況成績(2026年11月2日更新)

直近4カ月の着順内訳
成績項目 回数
1着 9回
2着 5回
3着 0回
着外 6回
棄権 0回
失格 1回
合計 21走

勝率42.8%は、21走のうち9走で1着を獲得したことを示します。

また、2着以内は合計14回です。3着が0回のため、2連対率と3連対率がともに66.6%となっています。

ここで押さえておきたいのは、3連対率66.6%という数字だけを見るのではなく、1着が9回ある点です。

単に着順をまとめる安定型ではなく、勝ち切る競走能力を現在も維持していることが読み取れます。

一方、着外6回と失格1回も記録されています。高い勝率だけを見て、すべての開催で安定していると判断するのは早計です。

競走得点115.40は何を意味する?

競走得点は、競輪選手の競走実績を評価するための重要な指標です。

松浦の直近4カ月の競走得点は115.40。KEIRIN.JPのプロフィールに掲載された今期得点は114.93です。

この2つは集計対象期間が異なる数値であり、単純にどちらかが間違っているわけではありません。

直近4カ月の競走得点を見ることで最近の状態を把握でき、今期得点を見ることで現在の期における評価を確認できます。数字を比較するときは、集計期間をそろえることが大切です。

2026年の主な直近結果

公式の近況成績からは、好調な開催と苦戦した開催の両方が確認できます。

- 2026年9月3日・青森G3: 4着、1着、2着、1着。
- 2026年9月18日・富山G2: 8着、1着、5着、2着。
- 2026年9月26日・岐阜G3: 1着、1着、1着、2着。
- 2026年10月9日・弥彦G1: 7着後に失格となり、途中欠場。
- 2026年10月23日・奈良F1: 病気欠場。

特に岐阜G3では4走中3勝を記録しており、短期開催での勝負強さを発揮しました。

一方、10月のG1では途中欠場となり、その後のF1開催も病気で欠場しています。これらの結果を踏まえると、現在は高い競走能力を持ちながら、開催ごとのコンディション管理も重要な段階にあります。

【脚質・戦法】松浦悠士の強さは差しと自在性にある

松浦悠士の脚質は「両」です。

これは、先行・捲りなどの自力戦法と、他の選手の後ろについて走る追い込み戦法の両方を使えることを意味します。

競輪では、選手の脚力だけでなく、ラインの組み合わせやレース展開への対応力が勝敗を左右します。

松浦が長くトップクラスに在籍してきた理由の一つは、この自在性にあります。

2026年の決まり手から見る戦法の特徴

KEIRIN.JPが公表する直近4カ月の連対時の決まり手は次のとおりです。

決まり手 割合
逃げ 0%
捲り 7%
差し 79%
マーク 14%

注目したいのは、差しが79%を占めていることです。

この数字は、直近の連対時における決まり手の傾向を示すもので、全レースの79%で差しを決めたという意味ではありません。

それでも、現在の松浦が追い込みを中心とした勝ち方で結果を残していることは明確です。

特に次の3点が強みとして挙げられます。

1. レース展開を読む判断力

競輪では、どの選手の後ろにつくか、どのタイミングで仕掛けるかが重要です。松浦は自力と追い込みを使い分けられるため、展開に応じて戦法を変更できます。

2. 直線での差し脚

直近4カ月の決まり手で差しが中心となっていることからも、最後の直線で前を捉える能力は現在の大きな武器です。

3. ラインを生かす連携力

競輪は個人競技でありながら、実際のレースでは選手同士の連携が重要です。広島や中国地区の選手との連携経験は、松浦の競走を支える要素になっています。

ただし、脚質が「両」であることと、現在の決まり手が差し中心であることは矛盾しません。選手としての能力の幅と、直近のレースで選択している戦法は分けて考える必要があります。

【G1・G2・G3優勝歴】KEIRINグランプリ2023までの獲得タイトル

松浦悠士のキャリアを語るうえで欠かせないのが、G1での3度の優勝とKEIRINグランプリ2023の制覇です。

2026年のオッズパーク掲載情報では、獲得タイトルはGP1回、G1が3回、G2が5回、G3が26回となっています。

主な獲得タイトル一覧
年 大会 グレード
2019年 朝日新聞社杯競輪祭 G1
2020年 オールスター競輪 G1
2021年 日本選手権競輪 G1
2021年 サマーナイトフェスティバル G2
2022年 サマーナイトフェスティバル G2
2023年 サマーナイトフェスティバル G2
2023年 KEIRINグランプリ GP

この表は主なタイトルを整理したものです。G2は通算5回、G3は通算26回の優勝実績があります。

2019年の競輪祭でG1初優勝

松浦が最初のG1タイトルを手にしたのは、2019年の朝日新聞社杯競輪祭です。

この優勝によって、トップ選手としての評価を確立しました。

翌2020年にはオールスター競輪を制覇。2021年には日本選手権競輪でも優勝し、G1タイトルを3つに伸ばしています。

この時期はS級S班としても活躍し、競輪界を代表する選手の一人として認識されるようになりました。

KEIRINグランプリ2023で広島勢初の頂点へ

松浦のキャリアで最も象徴的なレースが、2023年12月30日に立川競輪場で開催されたKEIRINグランプリ2023です。

この大会は、その年の競輪界を代表するトップ選手が集結する年間最大級の舞台です。

松浦は2023年にG1優勝こそありませんでしたが、年間の獲得賞金ランキングで出場権を獲得しました。

そして5回目のグランプリ出場で、ついに優勝を達成します。

広島勢として初めてのグランプリチャンピオンとなったことも、大きな歴史的意義を持ちます。

レース後の公式インタビューでは、師匠の脇田良雄が会場に来ていたことや、長年目標にしていたグランプリ優勝を実現できた喜びを語っています。

また、同じ広島の清水裕友との連携にも触れ、中四国の先輩・後輩に恩返しできる選手になりたいという今後の目標も示しました。

この優勝は、単に一つのタイトルを獲得したというだけではありません。

2019年のG1初優勝から積み重ねてきたキャリアが、年間王者を決める舞台で結実した出来事でした。

【S級S班からS級1班へ】級班の変遷と怪我からの復帰

松浦悠士の近年を理解するうえで重要なのが、級班の変遷と怪我の影響です。

2020年から5年間にわたってS級S班の座を維持した松浦ですが、2024年は度重なる落車や負傷によって本来の力を発揮しにくい状況が続きました。

S級1班とS級S班の違い

S級S班は、その年の競輪界を代表する限られたトップ選手で構成される級班です。

一方、S級1班もS級の上位クラスに位置します。

したがって、S級1班になったからといって競輪選手としての実力が大幅に低下したと判断することはできません。

松浦の場合、過去に5年間S級S班を維持した実績があるため、現在の級班と過去の実績を区別して評価が必要です。

級班の変遷とキャリアの転換点
時期 出来事・関係者 意味
2010年7月 熊本競輪場でデビュー 98期として競輪選手生活を開始
2016年 G1出場機会が増加 S級上位への定着
2019年 競輪祭G1優勝 初のG1タイトル
2020年 S級S班へ トップ選手として定着
2023年12月 KEIRINグランプリ優勝 広島勢初のGP王者
2024年12月27日 S級1班 5年間のS級S班から離れる
2025年7月1日 S級S班 繰り上がりによる復帰
2025年12月27日 S級1班 再びS級1班へ
2026年11月 S級1班 G1・G3での再浮上を目指す

2024年は左手の骨折と肩の負傷が影響

2024年3月、取手競輪場のウィナーズカップで落車に巻き込まれ、松浦は左手の薬指と小指を骨折しました。

その後の日本選手権競輪に復帰しましたが、負傷の影響は簡単には解消しませんでした。

2025年1月の月刊競輪WEBの取材では、本人が当時の状態について、骨折によってハンドルの握り方が変わり、肩の筋肉の炎症もあって身体をうまく使えなかったと振り返っています。

2024年8月のオールスター競輪でも落車に見舞われ、調子を戻すまで時間がかかりました。

2025年は肋骨骨折と肺挫傷で長期欠場

さらに2025年7月のサマーナイトフェスティバルでも落車し、大きなダメージを負いました。

本人が2025年10月のnetkeirin連載で明かしたところによると、肋骨の骨折に加えて肺へのダメージもあり、医師からレースへの復帰を止められたといいます。

結果として2カ月以上の欠場を経験しました。

復帰戦は2025年10月2日からの京王閣記念。本人は、身体の状態と競走で必要となる脚力の回復には違いがあり、実戦を通して競走感覚を取り戻す必要があると説明しています。

この経験は、2026年の成績を見る際にも重要です。

松浦は単に年齢を重ねているだけではなく、複数の大きな負傷から競技生活を立て直してきました。

2026年にも落車による途中欠場や病気欠場が確認されており、今後の成績を左右する大きな要素は、脚力そのものだけでなく、継続してレースに出場できるコンディションを維持できるかどうかです。

【2026年の出走予定と今後の展望】再びG1タイトルを獲得できるか

松浦悠士は2026年もG1・G2・G3の主要開催に出場する実力を維持しています。

KEIRIN.JPが11月2日に掲載した出場予定は次のとおりです。

開催 日程 グレード
四日市・泗水杯争奪戦 11月5日~8日 G3
小倉・競輪祭 11月18日~23日 G1
和歌山 12月5日~7日 F1
広島 12月12日~14日 F1

最大の注目は11月の競輪祭

松浦にとって、11月18日から23日に予定されている小倉の競輪祭は重要な開催です。

2019年に初めてG1を制した思い出の大会でもあり、再びG1タイトルを獲得する機会として注目されます。

ただし、G1で勝ち上がるには、単純な勝率だけではなく、強豪選手との位置取りやライン構成、開催期間を通したコンディションの維持が大切です。

10月の弥彦G1では途中欠場となっているため、競輪祭でどの程度の状態を見せられるかが焦点になります。

今後の評価で注目したい3つのポイント

1. G1での決勝進出と優勝争い

G1を3度制した経験は大きな強みです。ただし、過去の実績だけでは現在の競争力を測れません。現在の脚力で強豪選手と互角に戦えるかが重要です。

2. 直近4カ月の高い勝率を維持できるか

21走で9勝という数字は十分に高い水準です。今後も勝率40%前後を維持できるなら、再びタイトル争いの中心に加わる可能性があります。

3. 広島・中国地区の選手との連携

松浦の競走では、広島や中国地区の選手との連携も重要な要素です。

特に2023年のグランプリでともに戦った清水裕友との関係は、松浦のキャリアを考えるうえで象徴的です。今後も地区の選手とどのようなラインを形成するかは、レースを見る際の注目点になります。

松浦悠士の現在の実力をどう評価すべきか

2026年11月時点の数字からは、松浦が依然として高い競走能力を持っていることが分かります。

一方で、過去のS級S班時代やグランプリ優勝時と現在を単純に比較することはできません。

現在の評価には、次のような判断基準が適しています。

- 直近の勝率と3連対率が維持されているか。
- G1で準決勝・決勝へ進出できているか。
- 失格や途中欠場が減っているか。
- 連戦でも競走得点を維持できているか。
- 広島・中国地区の選手との連携で結果を出せているか。

この5点を継続的に確認することで、松浦が再び年間タイトルを狙える状態にあるかを、より客観的に判断できます。

【松浦悠士に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:松浦悠士の現在の級班は何ですか?

A1:2026年11月現在、S級1班です。2025年7月1日に一時的にS級S班へ復帰しましたが、同年12月27日から再びS級1班となっています。

Q2:松浦悠士の2026年最新成績は?

A2:KEIRIN.JPの2026年11月2日更新データでは、直近4カ月21走で9勝、勝率42.8%、2連対率66.6%、3連対率66.6%、競走得点115.40です。

Q3:松浦悠士のG1優勝回数は何回ですか?

A3:G1優勝は通算3回です。2019年の競輪祭、2020年のオールスター競輪、2021年の日本選手権競輪で優勝しています。

Q4:松浦悠士はKEIRINグランプリで優勝していますか?

A4:はい。2023年12月30日に立川競輪場で開催されたKEIRINグランプリ2023で優勝しました。広島勢初のグランプリ王者です。

Q5:松浦悠士の脚質は何ですか?

A5:脚質は「両」です。自力と追い込みの両方に対応でき、2026年の直近4カ月の連対時の決まり手では差しが79%を占めています。

Q6:松浦悠士は過去に大きな怪我をしていますか?

A6:2024年3月の落車による左手薬指・小指の骨折や肩の負傷、2025年7月の落車による肋骨骨折・肺への負傷などを経験しています。2025年10月に京王閣記念で復帰しました。

Q7:松浦悠士の次の注目レースは何ですか?

A7:KEIRIN.JPの11月2日更新の出場予定では、2026年11月18日から23日までの小倉競輪祭(G1)が注目開催です。

松浦悠士は、2010年のデビューから着実に実績を積み重ね、2019年のG1初優勝、2020年・2021年のG1制覇、そして2023年のKEIRINグランプリ優勝を実現した競輪界の実力者です。

2026年11月現在はS級1班ですが、直近4カ月21走で勝率42.8%、3連対率66.6%、競走得点115.40という成績を残しています。

2024年から2025年にかけて経験した大きな怪我は、キャリアにとって厳しい試練でした。それでも復帰後に結果を積み重ね、2026年もG3で複数の勝利を挙げています。

今後の最大の注目点は、コンディションを安定させながらG1で再び優勝争いに加われるかどうかです。

松浦悠士の評価は、過去のグランプリ王者という肩書だけでなく、現在の勝率、競走得点、G1での結果、そして継続的な出場実績を合わせて判断する必要があります。

広島を代表する98期のベテランレーサーが、再び競輪界の頂点に立てるのか。2026年後半から2027年に向けた走りは、引き続き注目に値します。

主な情報源:KEIRIN.JP選手プロフィール・近況成績、JKA公式競走記録、オッズパーク競輪、月刊競輪WEB、netkeirin、けいりんマルシェ。成績は各資料の更新日時点の数値です。

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津田 美咲

スポーツ報道7年。連盟の公式記録、試合結果、会見の書き起こしで数値と経歴を確認しています。

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