俳優・吉田羊さんの着物姿が人々の目を引く理由は、伝統的な和装の美しさだけではない。アンティーク着物にブーツや洋風アクセサリーを組み合わせる大胆さ、帯留めや帯締めまで計算された色使い、そして着物を特別な日の衣装ではなく日常のファッションとして楽しむ姿勢にある。
2025年には映画『遠い山なみの光』に関連したカンヌ国際映画祭や長崎での活動で個性的な私物コーデを披露。2026年には着物専門誌『美しいキモノ』で新連載「吉田羊のおしゃれ新発見!」が始まり、9月にはトロント国際映画祭(TIFF)でも独自の着こなしを見せた。20代から親しんできたアンティーク着物への愛着を軸に、本人の発言、実際の着用例、役柄の衣装との違いから、その魅力を読み解く。
【魅力を徹底分析】吉田羊の着物姿はなぜ印象的なのか?
吉田羊さんの着物姿には、格式を守るだけの和装とは異なる自由な雰囲気がある。古典柄の着物に現代的な靴を合わせたり、帯の柄にストーリーを持たせたりすることで、伝統とモードを自然に融合させている。
その特徴を理解するうえで欠かせないのが、本人が着物について語ったインタビューだ。
2023年に公開された『大人のおしゃれ手帖』のインタビューで、吉田さんは20代の頃、着物に親しむ友人から着物の本来の位置づけを教えてもらったことが、着物を楽しむきっかけになったと明かしている。
「普段の装いの延長線上に着物もありだよって。」
本人にとって着物は、特別な式典のためだけに着るものではない。普通の日にも楽しむファッションの一つだ。
アンティーク着物を愛する理由は一点ものの個性吉田さんが特に好むのはアンティークやヴィンテージの着物。本人はアンティーク着物について、自由度が高く、一点ものが多いため、自分だけのスタイルを確立しやすいという魅力を語っている。
例えば、アンティーク着物にブーツを合わせる、衿元からタートルネックのニットをのぞかせる、帯締めの代わりにベルトを使うといった着こなしだ。
こうした組み合わせは、単に目立つための奇抜なアレンジではない。着物の柄や時代背景を生かしながら、現代の生活に合うように調整する工夫である。
着物歴は20年以上?本人の発言から分かること吉田さんは、着物に親しみ始めた時期を20代の頃と説明している。2026年現在の年齢と照らし合わせれば、着物との付き合いは20年以上に及ぶ計算になる。ただし、着物を始めた正確な年や、毎日着るようになった時期までは公表されていない。
2023年発売のフォトエッセイ『ヒツジヒツジ』にも、その積み重ねが表れている。同書は160ページで、約9か月にわたり日本の四季の中で撮影された作品。掲載された着物のコーディネートは、すべて吉田さん本人が担当した。
単なる着物姿の写真集ではなく、洋服とのリンクコーデや季節ごとの装いなど、本人のファッション観を紹介する一冊になっている。
【2025年の実例】『遠い山なみの光』とカンヌで見せた私物着物コーデ
吉田さんの着物スタイルが国内外で注目された大きな機会が、2025年5月の第78回カンヌ国際映画祭だった。
映画『遠い山なみの光』の関係者とともに参加した吉田さんは、白地の着物と黒地のアンティーク着物という異なる2種類の和装を披露。MANTANWEBの報道によると、どちらも伝統的な着物に洋風のアクセサリーを組み合わせた個性的な装いだった。
白地の着物と赤い羽織で日本らしさを表現フォトコールや公式上映では、白地の着物に赤い羽織を合わせたコーディネートを披露した。
赤と白という日本を象徴する色の組み合わせに、赤いレースのグローブをプラス。加えて、母親の形見であるパールのイヤリングとリングを身につけていた。
ここで印象的なのは、伝統的な着物に現代的なレース素材を合わせている点だ。着物の格調を保ちながら、アクセサリーによってファッションとしての個性を引き出している。
鶴柄の黒いアンティーク着物とマルジェラの足袋ブーツレッドカーペットでは、黒地に鶴が大きく羽を広げたアンティーク着物を選んだ。
この着物には、映画が世界へ羽ばたいていくようにという願いが込められていた。足元にはメゾン マルジェラのタビブーツを合わせ、チョーカーやグローブも取り入れた。
着物の古典的な柄と、現代的なファッションブランドの靴。異なる時代の美意識を組み合わせることで、吉田さんらしい和洋折衷のスタイルが完成していた。
長崎では「山なみコーデ」と宮古上布を披露2025年8月には、映画『遠い山なみの光』の舞台となる長崎を訪問。8月15日の終戦記念日に合わせたInstagram投稿でも、印象的な着物姿を公開した。
日刊スポーツの報道によると、吉田さんは映画にちなんだ「山なみ」コーデを披露。上空から見た山並みを思わせる柄の帯に、映画の中で印象的な猫をモチーフにした帯留めを合わせた。
加えて、平和記念像への献花や朗読会では、宮古上布の着物に羅の帯を組み合わせた。
宮古上布は沖縄県宮古島で受け継がれてきた伝統的な麻織物。羅の帯と合わせた装いには、素材の風合いや季節感を大切にする吉田さんの感性が表れている。
特筆すべきは、本人がこのときの着物や帯について「着物は全て私物です」と紹介していたことだ。映画に関連する公の場であっても、スタイリストが用意した衣装ではなく、自分の持ち物でコーディネートしていたのである。
【2026年最新】『美しいキモノ』連載とTIFFの着物姿を検証
2026年は、吉田さんの着物活動に新たな展開が見られた年だ。雑誌連載のスタートと、海外映画祭での着物コーデという2つの動きが注目されている。
『美しいキモノ』で「おしゃれ新発見!」がスタート2026年2月19日発売の『美しいキモノ』春号から、吉田羊さんの新連載「吉田羊のおしゃれ新発見!」がスタートした。
アンティーク着物を愛用してきた吉田さんが、連載では新作着物の着こなしにも挑戦するという内容だ。これまでの自分らしいスタイルを大切にしながら、新しい着物の魅力を発見していく企画となっている。
各号の展開は次のとおりだ。
- 2026年春号:第1回。淡いピンクの地にカラフルな雲が描かれた着物姿を披露。
- 2026年夏号:第2回。小物から始める夏のカジュアルな着こなしを紹介。
- 2026年秋号:第3回。「ここ一番」のドレッシーな着こなしをテーマに展開。
2026年11月5日時点で刊行済みの最新号は、8月20日発売の秋号だ。次号以降の具体的な内容については、発売前の段階で確定情報として扱うことはできない。
9月のトロント国際映画祭では江戸小紋の帯を採用2026年9月には、カナダで開催されたトロント国際映画祭(TIFF)でも着物姿を披露した。
9月27日付の毎日キレイによると、吉田さんは9月26日に自身のInstagramで現地での写真を公開。映画『踊れ!はーちゃん!』の英語タイトル「Ha-Chan, Shake Your Booty!」の作品ノミネートに関連し、菊地凛子さんやYOUさんらとレッドカーペットを歩いたと報告した。
このときのコーディネートは、黒無地の着物に江戸小紋の縞の帯を組み合わせたもの。帯揚げ・帯締め・帯留めは紫色で統一し、半衿には雪の結晶柄を選んだ。
足元には愛用するメゾン マルジェラの足袋ブーツ。さらにチョーカーとレースのグローブを合わせ、和装の枠に収まらない着こなしを完成させていた。
本人は、この装いについて「すべて私物」と紹介している。2025年のカンヌに続き、海外のレッドカーペットでも自分のワードローブを生かしたスタイルを貫いている。
【関係性と年表】吉田羊の着物・作品・活動のつながりを整理
吉田さんの着物姿を理解するには、本人の趣味としての着物、映画やドラマでの衣装、雑誌でのファッション企画を区別すると分かりやすい。
代表的な活動と着物との関係を一覧にまとめた。
| 時期 | 人物・作品・活動 | 着物との関係・特徴 |
|---|---|---|
| 20代の頃 | 着物との出会い | 友人の影響で着物に親しみ始める |
| 2011年頃までの活動 | ドラマ『花嫁のれん』関連インタビュー | アンティーク着物好きで、役柄の着物にも関心を示す |
| 2023年7月 | フォトエッセイ『ヒツジヒツジ』 | 本人が全コーディネートを担当。アンティーク着物の魅力を紹介 |
| 2025年5月 | 映画『遠い山なみの光』・カンヌ国際映画祭 | 鶴柄のアンティーク着物、赤い羽織、足袋ブーツなどを披露 |
| 2025年8月 | 長崎訪問 | 山なみ柄の帯、猫の帯留め、宮古上布を使った私物コーデ |
| 2026年2月 | 『美しいキモノ』春号 | 「おしゃれ新発見!」連載開始 |
| 2026年5月 | 『美しいキモノ』夏号 | 連載第2回。夏のカジュアルな着こなしを提案 |
| 2026年8月 | 『美しいキモノ』秋号 | 連載第3回。ドレッシーな着こなしに挑戦 |
| 2026年9月 | トロント国際映画祭(TIFF) | 江戸小紋の縞の帯と紫の小物を使った私物コーデ |
この年表から分かるのは、着物が一時的な話題づくりではなく、長年にわたって本人の生活や仕事と結びついていることだ。
特に『ヒツジヒツジ』から『美しいキモノ』の連載へと続く流れは、個人の趣味を出版やファッション企画へと広げた歩みとして注目できる。
【着こなしの秘密】帯留め・帯締め・着物ブランドの選び方
吉田さんのコーディネートを細かく見ると、着物そのものだけでなく、帯や小物が重要な役割を果たしていることが分かる。
帯は柄の組み合わせで物語を作る2025年の長崎で披露した山なみコーデは、その象徴的な例だ。映画の舞台を連想させる山なみ柄の帯に、作品に登場する猫をモチーフにした帯留めを組み合わせた。
単に色が合う帯を選ぶのではなく、着物を着て出かける場所や、その日に伝えたいテーマまで装いに反映させている。
2023年のインタビューでも、吉田さんは魚柄の着物に白鷺の帯を合わせ、獲物を狙う鳥という物語性をコーディネートに忍ばせる楽しみについて語っていた。
帯締めと帯留めは差し色として使う2026年のTIFFでは、帯揚げ・帯締め・帯留めを紫色で統一した。黒無地の着物をベースに、紫をアクセントとして加えることで、落ち着きのある装いに華やかさを与えている。
2025年の長崎コーデでは猫の帯留めが映画とのつながりを表現していた。つまり、帯留めは装飾品というだけでなく、コーディネートのテーマを伝える小さな主役にもなっている。
吉田羊が愛用する着物ブランドは決まっている?検索では「吉田羊の着物ブランド」という疑問も多いが、特定の一つのブランドだけを愛用しているという情報は確認できない。
本人が大切にしているのは、ブランド名よりも、着物そのものの柄や年代、作り手の技術、手持ちの洋服や小物との相性だ。
2026年のTIFFでも、着物のブランド名を前面に出すのではなく、黒無地の着物、江戸小紋の帯、紫の小物、雪の結晶柄の半衿といった具体的な組み合わせを紹介していた。
一方、足袋ブーツについてはメゾン マルジェラを愛用していることが本人の紹介や報道から分かる。着物ブランドと洋装ブランドを混同せず、それぞれのアイテムの役割を見ておきたい。
【私服と役柄の違い】着物姿の評判とInstagramで見える個性
吉田さんの着物姿には、ドラマや映画での役柄としての和装と、本人が楽しむ私物の和装という2つの側面がある。
ドラマ『花嫁のれん』の衣装と私物コーデは別物東海テレビの『花嫁のれん』関連インタビューでは、吉田さんは瀬野有紀子役の衣装について、ほとんどが着物だったと説明している。
衣装合わせでは全パターンの着物を写真に撮るほど楽しんでいたという。役柄の有紀子は、旅館の女将を目指す人物で、優雅な所作や場面ごとの衣装がキャラクター表現の一部になっていた。
一方、本人の私物コーデはもっと自由だ。アンティーク着物に帽子やサンダルを合わせたり、帯締めに花を添えたりと、本人の遊び心が反映される。
整理すると、次の違いがある。
- ドラマの衣装:役柄の性格、時代背景、場面の設定を表現するための装い。
- 私物の着物:本人の好みや行き先、その日のテーマに合わせて組み立てる装い。
- 映画祭の着物:作品の世界観や国際的な場の雰囲気を意識しながら、本人らしさも表現する装い。
2025年の『遠い山なみの光』関連のカンヌや長崎での着物姿も、映画の役柄の衣装と同一視する必要はない。本人が選んだ着物や私物を使ったプロモーション時のファッションとして見ると、その個性がより明確になる。
Instagramでの着物姿に寄せられる反応吉田さんは公式Instagramで、着物や帯、小物の組み合わせを紹介している。写真だけでなく、コーディネートの意図やアイテムの説明も投稿に含まれるため、着物ファンにとって参考になる情報が多い。
2025年8月の長崎での投稿について、日刊スポーツは「お着物素敵。それを着こなす羊さんも素敵」などのコメントを紹介した。
また、2026年8月の『美しいキモノ』秋号発売時の投稿でも、スポーツ報知が「美しさ」「存在感」「艶やかさ」を称賛する反応を報じている。
こうした反応には、着物自体への評価だけでなく、吉田さんが着物を自然に着こなしていることへの好感も表れている。
ただし、SNSのコメントは投稿を見た人の個別の感想であり、世論全体を数値化した調査ではない。評判を読み解く際は、実際の投稿や報道で紹介された反応と、一般的な人気ランキングなどを区別することが大切だ。
【プロの結論】吉田羊の着物スタイルから学べる3つのこと
吉田さんの着物姿が印象に残るのは、着物の価格やブランド、着付けの形式だけに頼っていないからだ。本人の発言や実際のコーディネートからは、着物を楽しむための明確な考え方が読み取れる。
1. 基本を知ったうえで自由にアレンジする着物には季節や格、柄合わせなどの基本的な決まりがある。吉田さんの着こなしは、そうした伝統を無視するものではない。基本を理解したうえで、ブーツやベルト、帽子などを取り入れている。
初心者が同じスタイルを目指す場合も、最初から大胆な和洋折衷に挑戦する必要はない。まずは着物と帯の色を合わせ、小物を一つだけ現代的なものに変える方法が取り入れやすい。
2. 小物から自分らしさを表現する着物を新しく購入しなくても、帯留めや帯締め、半衿を変えるだけで印象は大きく変わる。
吉田さんの2025年の猫の帯留めや、2026年の紫色の小物使いは、その好例だ。小物を選ぶときは、着物の色だけでなく、出かける場所や季節、伝えたいテーマを考えると統一感が生まれる。
3. アンティーク着物は状態と着用場面を見極めるアンティーク着物には一点ものの魅力がある一方、現代の既製品と異なり、サイズや生地の状態、保管状況を確認する必要がある。
購入時には、身丈・裄丈・袖丈が自分に合うか、裏地や縫い目に傷みがないか、汚れや変色がないかを確認したい。また、格式が求められる場では、アンティークというだけで自由に着られるわけではない。
吉田さんの着こなしから学べるのは、何でも自由に組み合わせればよいということではなく、着物の特徴を理解し、自分の生活に合う楽しみ方を見つけることだ。
吉田羊の着物に関するよくある質問(FAQ)
Q1:吉田羊はいつから着物を着ている?
A1:本人の2023年のインタビューによると、20代の頃に着物に親しむ友人の影響を受けたことがきっかけ。2026年現在、20年以上にわたって着物を楽しんできた計算になる。
Q2:吉田羊が好きな着物はアンティーク着物?
A2:そう。本人はアンティーク着物が好きだと公言しており、一点ものの個性や自由なコーディネートを楽しんでいる。
Q3:吉田羊の着物は私物?衣装?
A3:両方ある。2025年の長崎での着物や2026年のトロント国際映画祭での着物は、本人がすべて私物と紹介している。一方、ドラマ『花嫁のれん』などでは役柄に合わせた衣装を着用している。
Q4:吉田羊が2025年に着用した宮古上布とは?
A4:沖縄県宮古島で伝統的に織られてきた麻織物。2025年8月の長崎訪問時、吉田さんは宮古上布の着物に羅の帯を合わせた。
Q5:2026年の『美しいキモノ』の連載名は?
A5:「吉田羊のおしゃれ新発見!」。2026年春号から始まり、秋号では第3回「ここ一番」のドレッシーな着こなしが掲載された。
Q6:吉田羊が着物に合わせている靴のブランドは?
A6:メゾン マルジェラの足袋ブーツ。2025年のカンヌ国際映画祭や2026年のトロント国際映画祭での着物コーデにも取り入れている。
Q7:吉田羊の着物ブランドはどこ?
A7:特定の一つの着物ブランドに限定しているわけではない。アンティーク着物や個性的な帯を取り入れ、手持ちの小物や洋装アイテムと組み合わせている。
吉田羊さんの着物姿が印象的なのは、伝統的な和装を尊重しながら、自分の感性で現代的に楽しんでいるからだ。
20代の頃に着物に親しみ、アンティーク着物の一点ものの魅力に惹かれてきた経験は、『ヒツジヒツジ』や『美しいキモノ』の連載にもつながっている。
2025年のカンヌでは鶴柄のアンティーク着物と足袋ブーツ、長崎では宮古上布や山なみ柄の帯、2026年のTIFFでは江戸小紋の縞の帯と紫色の小物を披露。それぞれの装いに、場所や作品、季節への思いが込められていた。
そして2026年の『美しいキモノ』連載は、アンティーク着物だけでなく、新作着物にも挑戦する新たな段階を示している。
吉田さんの着こなしから学べる最大の要点は、着物を特別な日のためだけにしまい込最初に、自分の個性や日常に合わせて楽しむこと。帯や小物の選び方一つで、伝統的な着物は驚くほど現代的なファッションへと変わる。
今後の『美しいキモノ』での連載や公式Instagramでの発信にも注目したい。吉田羊さんの着物ライフは、和装をもっと自由に楽しみたい人にとって、魅力的なヒントを与えてくれる。